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道東4日目・根室半島を南から越えてオホーツク側に回り込んできます。<br />今回の道東巡りの一つの目玉は「湿原の木道歩き」<br />今日は春国岱に行こうと考えています。<br />しかし、ここの木道は3年前の台風で大きな被害を受けて、昨年までは通行が出来ない状態にあったと聞いています。(未確認情報)<br />歩くことが出来るのかどうかも分かりません。<br />こんな時はネイチャーセンターに行くのが一番<br /><br />あいも変わらない湿原歩きにお付き合いください。

道東6月・春国岱の木道を歩く

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2019/06/19 - 2019/06/28

30位(同エリア400件中)

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tono202

tono202さん

道東4日目・根室半島を南から越えてオホーツク側に回り込んできます。
今回の道東巡りの一つの目玉は「湿原の木道歩き」
今日は春国岱に行こうと考えています。
しかし、ここの木道は3年前の台風で大きな被害を受けて、昨年までは通行が出来ない状態にあったと聞いています。(未確認情報)
歩くことが出来るのかどうかも分かりません。
こんな時はネイチャーセンターに行くのが一番

あいも変わらない湿原歩きにお付き合いください。

同行者
カップル・夫婦(シニア)
交通手段
レンタカー
旅行の手配内容
個別手配

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  • 根室の明治公園・金刀比羅神社・高田屋嘉兵衛像への参拝を済ませてやってきたのは、春国岱のネーチャーセンター。<br />開館と同時に入り、現在の木道の状態や見所などを聞き、地図をもらいます。<br />

    根室の明治公園・金刀比羅神社・高田屋嘉兵衛像への参拝を済ませてやってきたのは、春国岱のネーチャーセンター。
    開館と同時に入り、現在の木道の状態や見所などを聞き、地図をもらいます。

  • 3年前の台風で被害を受けた木道は修理を終えて「全線開通」とのこと<br />それから、ここ数日オジロワシが海岸沿いに羽を休めていることが多いとのこと。<br /><br />地図を握りしめて春国岱木道の駐車場へ車で移動します

    3年前の台風で被害を受けた木道は修理を終えて「全線開通」とのこと
    それから、ここ数日オジロワシが海岸沿いに羽を休めていることが多いとのこと。

    地図を握りしめて春国岱木道の駐車場へ車で移動します

  • 係員さんの説明によるとコースは3つ<br />①海沿いに西に真っ直ぐ伸びるヒバリコースは、ハマナスの大群落が見られるが単調で、距離が長い<br />②お勧めはアカエゾマツコース。橋を渡って白骨林のトドワラと、アカエゾマツの純木林の終点まで変化が多く見所多し。鹿やキタキツネに出会える確率も高し<br />③キタキツネコースは砂堆を行くコースで、途中から林道もなく湿地を踏みしめる感触が味わえる。<br />これだけの情報いただければ充分です。<br />それでは木道歩きにスタート!<br /><br />ネーチャーセンターは、本当に心強い施設です。このサービスを無料で受けられる。日本の環境保護行政も捨てた物ではないと思ったりします。

    係員さんの説明によるとコースは3つ
    ①海沿いに西に真っ直ぐ伸びるヒバリコースは、ハマナスの大群落が見られるが単調で、距離が長い
    ②お勧めはアカエゾマツコース。橋を渡って白骨林のトドワラと、アカエゾマツの純木林の終点まで変化が多く見所多し。鹿やキタキツネに出会える確率も高し
    ③キタキツネコースは砂堆を行くコースで、途中から林道もなく湿地を踏みしめる感触が味わえる。
    これだけの情報いただければ充分です。
    それでは木道歩きにスタート!

    ネーチャーセンターは、本当に心強い施設です。このサービスを無料で受けられる。日本の環境保護行政も捨てた物ではないと思ったりします。

  • 木道の出発点は、橋を渡った砂嘴の付け根から始まります。<br />6月下旬の平日なのか、広い駐車場はこんな状態です。

    木道の出発点は、橋を渡った砂嘴の付け根から始まります。
    6月下旬の平日なのか、広い駐車場はこんな状態です。

  • 足元を整えて、おやつと飲み物をリュックに詰め込んでるんるんの遠足気分でスタートです。

    足元を整えて、おやつと飲み物をリュックに詰め込んでるんるんの遠足気分でスタートです。

  • まずは真っ直ぐに続くヒバリコースの木道を木橋まで歩きます。

    まずは真っ直ぐに続くヒバリコースの木道を木橋まで歩きます。

  • この木道が延びる春国岱は風蓮湖の南側から延びる砂州で、オホーツク海の海流により運ばれた砂が堆積して出来たものです。<br />左側が風蓮湖に続く水路です<br />右側はオホーツクの海です。<br /><br />何気なしに海側を見ていると・・・

    この木道が延びる春国岱は風蓮湖の南側から延びる砂州で、オホーツク海の海流により運ばれた砂が堆積して出来たものです。
    左側が風蓮湖に続く水路です
    右側はオホーツクの海です。

    何気なしに海側を見ていると・・・

  • いました。<br />オジロワシです。<br />テトラポットの上で羽を休めています。

    いました。
    オジロワシです。
    テトラポットの上で羽を休めています。

  • 近づいても逃げようとしません。<br />烏のホビングを受けても動きません。<br />威風堂々です。

    近づいても逃げようとしません。
    烏のホビングを受けても動きません。
    威風堂々です。

  • 天気は曇り空。<br />ガスの中で太陽は姿を見せません。<br />オホーツクの海岸を歩いているという気がしてきます。<br />

    天気は曇り空。
    ガスの中で太陽は姿を見せません。
    オホーツクの海岸を歩いているという気がしてきます。

  • 10分足らずで水路にかかる木橋が見えてきました。

    10分足らずで水路にかかる木橋が見えてきました。

  • ここで水路を渡ってアカエゾマツコースに入って行きます。

    ここで水路を渡ってアカエゾマツコースに入って行きます。

  • この辺りは満潮時には海水が入ってくるようです。<br />汽水域の湖沼風景を見下ろしながらの散策です。

    この辺りは満潮時には海水が入ってくるようです。
    汽水域の湖沼風景を見下ろしながらの散策です。

  • 下を流れる水路には、海藻が揺れています。

    下を流れる水路には、海藻が揺れています。

  • 木道からは周囲360度が見回せます。<br />しかし、常に霧が発生して見れる範囲は限られます。<br />

    木道からは周囲360度が見回せます。
    しかし、常に霧が発生して見れる範囲は限られます。

  • ここは日本で最も「温量指数が低い地域」で、海流の影響で海霧が発生しやいようです。そのため夏でも気温が上がらず、北海道の中でも独自の景観が見られるとパンフレットには書かれていました。<br /><br />確かに、道東の今までの湿原とは異なる光景が広がります。

    ここは日本で最も「温量指数が低い地域」で、海流の影響で海霧が発生しやいようです。そのため夏でも気温が上がらず、北海道の中でも独自の景観が見られるとパンフレットには書かれていました。

    確かに、道東の今までの湿原とは異なる光景が広がります。

  • 少し湖岸から離れてくると植生が変わり、見える景観も変化してきたようです。<br />北アルプスの立山の「餓鬼の田」を歩いているような気分です。

    少し湖岸から離れてくると植生が変わり、見える景観も変化してきたようです。
    北アルプスの立山の「餓鬼の田」を歩いているような気分です。

  • さらに進むと芝生を敷いた中にトーテムポールが林立するような光景に変わってきました。<br /> 

    さらに進むと芝生を敷いた中にトーテムポールが林立するような光景に変わってきました。
     

  • 立ち枯れたアカエゾマツが白骨化している姿が続きます。<br />野付半島よりも白骨林数は多いように見えます。

    立ち枯れたアカエゾマツが白骨化している姿が続きます。
    野付半島よりも白骨林数は多いように見えます。

  • 何か墓標の中を歩んでいるような気がして、厳粛な気分になってきました。

    何か墓標の中を歩んでいるような気がして、厳粛な気分になってきました。

  • 更に進むと・・・・<br />

    更に進むと・・・・

  • 最近の台風でなぎ倒された木々の屍が続きます。

    最近の台風でなぎ倒された木々の屍が続きます。

  • アカエゾマツが倒れた跡には、エゾマツが入り込んで来ているようです。<br />数十年後にはここも、アカエゾマツの純木林は見られなくなるのかもしれません。<br />そんなことを思いながら歩を進めると・・・

    アカエゾマツが倒れた跡には、エゾマツが入り込んで来ているようです。
    数十年後にはここも、アカエゾマツの純木林は見られなくなるのかもしれません。
    そんなことを思いながら歩を進めると・・・

  • 現れました。<br />こちらに気がついても逃げようとはしません。<br />更に接近すると・・・

    現れました。
    こちらに気がついても逃げようとはしません。
    更に接近すると・・・

  • 木道を下りて、私たちをやり過ごします。<br />通り過ぎると木道に戻り私たちのやって来た海の方へと消えていきました。<br /><br />ちなみに帰りにもこのきつねと出会ったのですが。その時には魚を咥えていました。<br />海岸で拾った魚を、子ども達の元へ運んでいったのかもしれません。

    木道を下りて、私たちをやり過ごします。
    通り過ぎると木道に戻り私たちのやって来た海の方へと消えていきました。

    ちなみに帰りにもこのきつねと出会ったのですが。その時には魚を咥えていました。
    海岸で拾った魚を、子ども達の元へ運んでいったのかもしれません。

  • アカエゾマツコースの終点です。<br />春国岱は3列に並んだ砂丘でできています。丘とは言っても標高はわずか3メートルもありません。その砂丘と砂丘の間に湿地があり、砂丘上には赤エゾマツの純木林があったようです。これは海岸近くの標高の低い場所に形成された世界的に珍しいものだとパンフレットには記されていました。<br /><br />

    アカエゾマツコースの終点です。
    春国岱は3列に並んだ砂丘でできています。丘とは言っても標高はわずか3メートルもありません。その砂丘と砂丘の間に湿地があり、砂丘上には赤エゾマツの純木林があったようです。これは海岸近くの標高の低い場所に形成された世界的に珍しいものだとパンフレットには記されていました。

  • ここは木道を歩いて見ると分かるのですが海岸側から、砂浜、草原、森林、塩性湿原、干潟とグラデーション状の地形になっています。そのためわずかの距離の間にいろいろな生態系を見ることが出来る貴重な場所です。<br /><br />

    ここは木道を歩いて見ると分かるのですが海岸側から、砂浜、草原、森林、塩性湿原、干潟とグラデーション状の地形になっています。そのためわずかの距離の間にいろいろな生態系を見ることが出来る貴重な場所です。

  • アカエゾマツの森から木道を引き返します。

    アカエゾマツの森から木道を引き返します。

  • すると湿原の中で餌を食べていた鹿を驚かせてしまったようです。<br />森の中へ駆け去って行きました。

    すると湿原の中で餌を食べていた鹿を驚かせてしまったようです。
    森の中へ駆け去って行きました。

  • しかし、こちらは警戒心の薄い鹿たちなのか私たちが見つめるのも無視して、お昼ご飯を食べ続けます。

    しかし、こちらは警戒心の薄い鹿たちなのか私たちが見つめるのも無視して、お昼ご飯を食べ続けます。

  • 白い骨のような木と湿原の緑<br />そこに佇む鹿たち<br />額に入れられた絵を見ているような気になります。

    白い骨のような木と湿原の緑
    そこに佇む鹿たち
    額に入れられた絵を見ているような気になります。

  • そしてキタキツネコースへの分岐点。

    そしてキタキツネコースへの分岐点。

  • このコースは、途中から木道が途切れます。

    このコースは、途中から木道が途切れます。

  • 直接に湿原を踏みしめて歩きます。<br />ぷよぷよ感を楽しみながら湿原歩きです。

    直接に湿原を踏みしめて歩きます。
    ぷよぷよ感を楽しみながら湿原歩きです。

  • 横たわる倒木。<br />私もこの横にパターンと倒れ朽ちていきたい<br /><br />配偶者の声<br />草がかわいそうなわ あんたみたいなのが上に乗ったら・・・<br />自然保護にも反する行為やで・・・・<br /><br />倒れ朽ちることもかなわず・・・

    横たわる倒木。
    私もこの横にパターンと倒れ朽ちていきたい

    配偶者の声
    草がかわいそうなわ あんたみたいなのが上に乗ったら・・・
    自然保護にも反する行為やで・・・・

    倒れ朽ちることもかなわず・・・

  • 第2砂丘の西側の端まで道は続いているようです。

    第2砂丘の西側の端まで道は続いているようです。

  • そして砂丘の西端に<br />向こうには広い湿原が続きます。

    そして砂丘の西端に
    向こうには広い湿原が続きます。

  • 私はおつまみの残りをポリポリ<br />

    私はおつまみの残りをポリポリ

  • ここからはまた別の春国岱が見えました。

    ここからはまた別の春国岱が見えました。

  • そして、駐車場に帰っていきます。<br /><br />春国岱は、過酷な環境のために良い意味で「放置」されてことが手つかずの状態で今に残されたきたと思っていました。しかし、ここは明治天皇の「御林」として、入山も禁止されてきたことを今回知りました。<br />半世紀前に訪れたときには、海岸の砂州から眺めるだけでしたが、今回は木道でその内部にも分け入ることができました。木道に感謝。

    そして、駐車場に帰っていきます。

    春国岱は、過酷な環境のために良い意味で「放置」されてことが手つかずの状態で今に残されたきたと思っていました。しかし、ここは明治天皇の「御林」として、入山も禁止されてきたことを今回知りました。
    半世紀前に訪れたときには、海岸の砂州から眺めるだけでしたが、今回は木道でその内部にも分け入ることができました。木道に感謝。

  • 春国岱に別れを告げて駐車場から出ようとすると・・・<br />入口の杭に泊まっているのは、あのオジロワシです。<br />私たちを出迎え、見送ってくれました。ありがとう。<br />

    春国岱に別れを告げて駐車場から出ようとすると・・・
    入口の杭に泊まっているのは、あのオジロワシです。
    私たちを出迎え、見送ってくれました。ありがとう。

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この旅行記へのコメント (1)

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  • ひでちゃんさん 2019/07/09 18:23:35
    tono202さんこんにちは。私、北海道の島征服したと思ってます。
    ですが、春国岱も島なんですね。いつかは行ってみたいと思います。
    利尻、礼文、天売、焼尻、奥尻。洞爺湖の中ノ島、阿寒湖の忠類島と。周りました。
    いつかきっと。・・・

                                ひでちゃん

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