2019/06/22 - 2019/06/23
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Tam-Kさん
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男木島、高松港正面に広がる瀬戸内海、この高松港から一番近くにある島が女木島、そしてそのすぐ北側にある小島が男木島です。男木島は、三角形を立てたような形の島で、その形状から島のほとんどが山であり、平地は港付近のごくわずかな部分しかありません。このため、この島は港から山裾を登って行くように集落が形づくられています。このように集落が山の斜面にへばり着くように形成されていることから、道もつづら折れの細い坂道がまるで迷路のように民家の間を這うように巡らされています。実は、この迷路のような道は、古来から瀬戸内を荒す海賊に対しての備えでもあった、とも言われています。男木島のお隣、鬼ケ島である女木島はかつて海賊島だったとも言われています。この対照的な性格のふたつの島が隣同士であるというのも面白いお話です。
そして、このように狭い坂道が多い男木島、この島の物流を支えるのがオンバと呼ばれる小さな手押し車です。この島では、港から坂の上のお家へ荷物を運ぶのに昔からオンバが使われ、今もこのオンバは島の人々にとって、なくてはならないものとなっています。
2013年の芸術祭では、このオンバを芸術作品とした工房が、島の古民家を利用して作られました。それがこの島の代表的なアート作品でもあるオンバ・ファクトリーです。この島を訪れると、島のおじいちゃんやおばあちゃんたちが、色鮮やかな、そして奇抜なデザインのオンバを押しておられるのを目にすることができます。現在アートが島の生活の中に完全に溶け込んでいるのがわかります。
現在男木島には、約170人の島民が住んでおり、過疎化によって島の高齢化も進んでいます。ただ、この男木島は奇跡の島としてある一面で大きく注目されています。なんと一旦廃校になった学校が復活したのです。これは、2013年の芸術祭を機に家族で島にUターンされたり、新たに移住されたりする方がおられ、幼児や小中学生が島民としてこの島に加わりました。これを受けて、高松市は男木島の小中学校を再建し、復活させることとなりました。その後も男木島では移住者が増加しており、今年はまた新たな移住者がなんと海外から訪れるということまで起きています。島への移住希望者に対しては、この島に家族でUターンされた方が対応する仕組み作りもなされており、小さな離島にあって人口増が実現している、まさに奇跡の島なのです。
瀬戸芸を通じて島を訪れた人々、こと都会で日々あわただしい生活の中に暮らす人々にとってこの島の情景を目にしたとき、自然とアート、そして島の人々の温かさなど、多くの魅力を感じるのかもしれません。人としての生活について、新たな方向性を提案してくれるというのも、この島の魅力のひとつではないでしょうか。
- 旅行の満足度
- 4.5
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タコツボル TEAM 男気
2013年の芸術祭以降、男木島には移住者が増えています。これら移住者は、子育て世代、この島には子供たちも増え、閉鎖されていた小中学校や幼稚園が復活するという、全国の多くの過疎地域の中にあって奇跡的な出来事が起こっています。
このように子供たちが増えてているこの島に、子供の遊び場を提供しようということでできたのがこの作品です。大きなタコ壺を中心にした小さな公園、アートと融合したこの空間でどう遊ぶかは子供たちとあなた次第ですね。
TEAM 男気
漁師の島、男木島、ここはかつて瀬戸内で一番気象が荒っかったといわれていました。そんな男木島の漁師たちの気質を可視化した作品として、その気概をペイントした漁船が作品として、2013年から男木島の港に繋がれています。男木島 名所・史跡
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タコ壺は、大人でも入ることができるくらい大きなものです。
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イチオシ
生成するウォール・ドローイング
~日本家屋のために~
村山吾郎
この古民家の1階と2階の壁面一杯に美しい絵が無数に描かれています。男木島 名所・史跡
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壁いっぱいにひとつづつ丁寧に描き続ける作者の村山さん。
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男木島の坂道、この細い坂道が男木島の特徴のひとつです。
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路地 壁面プロジェクト
細い男木島の坂道を登っていくと、所々にカラフルなペイントが施された壁があります。
この壁画、この島の所々にあります、いったい何箇所あるでしょう。島の道を歩きながら、ひとつづつ探していくのもいいんじゃないでしょうか。
よく見ると何かが、、、 -
うちの海 うちの見 サラ・ベストファル
瀬戸内の男木島に関する映像作品が旧郵便局の建物の中で展開されています。
うす暗い空間の中、巨大なタコの触手が壁面に絡みつくようにはいまわります。 -
オンバ・ファクトリー
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細い坂道が続く男木島で最も有効な物流手段として、古くから使われているオンバ、
このオンバをアートとして作品化しました。島民が、島のおばあちゃんが、色鮮やかなオンバを押す姿がとても粋な感じです。 -
多くの作品が格納されています。
ここは、オンバの秘密基地です。 -
ここは、オンバの制作工房であり、カフェでもあります。
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古民家の中には、カッコイイオンバが飾られ、窓から見える瀬戸内の海景を眺めながらのティータイムもいいですね。
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ドリーム・カフェ
The space flower・Dance・Ring(宇宙・華・舞・環)
川島巖猛とドリーム・フレンズ -
カレイドスコープ・ブラック&ホワイト、前回の白と黒のモノトーンの作品から、色が付いたカラーの作品に今回はリニューアルしました。
実はここ、トイレもちょっとした見所です。 -
阪の地中に壁画を発見
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SEA VAIN -波打ち際にて- 高橋治希
陶器の花びらが古民家の和室の空間の中に浮き気上がり、瀬戸内の春の穏やかな波間が表現されています。 -
前回の冬の荒々しい感じから今回は穏やかな感じへとなりました。
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作品の奥の窓を通して見える瀬戸内の海、
ある場所から作品を眺めると窓の向こう側に三角形の大槌島を背景に入れることができます。 -
自転-公転 リン:ティェンミオ
回転、回転、なんでも回してしまいます。 -
アキノリウム 松本秋則
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イチオシ
それぞれ竹でできた作品が動きだし、カタコト、音色を奏でる。
うす暗い空間の中で聞く竹を打つ音の連続、とても心地がいい場所です。 -
記憶のボトル 栗真由美
うす暗い倉の中に展開するボトル -
ボトルの中にはそれぞれの思い出の品が、
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イチオシ
暗がりの中で光るボトルたち、
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部屋の中の部屋 大岩オスカール
部屋の中が90°傾いた状態に、 -
男木島の民家の屋根越しに見る瀬戸内の海
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島の細道
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ここは今回の芸術祭での新作の場所、さぁ、どんな作品ができるのでしょう。
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島の猫、
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お昼は島の食堂、円(まどか)さんへ、
お食事処円 グルメ・レストラン
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定番定食、ぶりの照り焼きにサワラのフライに天ぷら、
小鉢飲み物も味がよーく浸んでて、
とってもおいしく戴きました。
島のおいしいものも押さえておかないと、ですね。
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