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 昨年(2018年)12月、クリスマスマーケット巡りで南ドイツを旅行、近いうちに首都ベルリンも訪れてみたいと思っていた。<br /> ここ数年は、スイスでのハイキングに魅了され、初夏にはスイスを中心に旅行していたが、今夏はドイツとコペンハーゲンを訪れた。<br /> ベルリン、ドレスデン(本編)とコペンハーゲン(コペンハーゲン編)の旅行の備忘録を兼ねた旅の雑記帳です。<br /><br /> 旅の概要は<br />5月24日 関空発、アムステルダム経由でコペンハーゲンへ(~27日)<br />5月27日 コペンハーゲンから飛行機でベルリンへ(~29日)<br />5月29日 ベルリンから列車でドレスデンへ(~31日)<br />5月31日 ドレスデンから飛行機でコペンハーゲンに戻る(~6月2日)<br />6月2日 コペンハーゲンからアムステルダム経由で帰国(6月3日)

2019年5月 ベルリン、ドレスデンの旅

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2019/05/27 - 2019/05/31

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万歩

万歩さん

 昨年(2018年)12月、クリスマスマーケット巡りで南ドイツを旅行、近いうちに首都ベルリンも訪れてみたいと思っていた。
 ここ数年は、スイスでのハイキングに魅了され、初夏にはスイスを中心に旅行していたが、今夏はドイツとコペンハーゲンを訪れた。
 ベルリン、ドレスデン(本編)とコペンハーゲン(コペンハーゲン編)の旅行の備忘録を兼ねた旅の雑記帳です。

 旅の概要は
5月24日 関空発、アムステルダム経由でコペンハーゲンへ(~27日)
5月27日 コペンハーゲンから飛行機でベルリンへ(~29日)
5月29日 ベルリンから列車でドレスデンへ(~31日)
5月31日 ドレスデンから飛行機でコペンハーゲンに戻る(~6月2日)
6月2日 コペンハーゲンからアムステルダム経由で帰国(6月3日)

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
同行者
カップル・夫婦(シニア)
交通手段
鉄道 高速・路線バス 徒歩 飛行機
航空会社
KLMオランダ航空 イージージェット
旅行の手配内容
個別手配

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  • 5月27日(月)<br /><br /> コペンハーゲンからLCCのイージーゼットを利用してベルリン・テーゲル空港へ。空港でベルリンミュージアムカード(3日券)を購入。交通手段は公共交通機関共通の回数券(4回券 ABエリア)を利用する事に。<br /> 空港からはバス(TXL)でベルリン中央駅(写真)へ。

    5月27日(月)

     コペンハーゲンからLCCのイージーゼットを利用してベルリン・テーゲル空港へ。空港でベルリンミュージアムカード(3日券)を購入。交通手段は公共交通機関共通の回数券(4回券 ABエリア)を利用する事に。
     空港からはバス(TXL)でベルリン中央駅(写真)へ。

  • ベルリンで二泊したベルリン中央駅前のイビスホテル。壁面は騙し絵。

    ベルリンで二泊したベルリン中央駅前のイビスホテル。壁面は騙し絵。

  • 一旦ホテルに荷を預け、急ぎ博物館島の新博物館へ。

    一旦ホテルに荷を預け、急ぎ博物館島の新博物館へ。

  • 「ベルリンの黄金の帽子」<br /> 1mに近い高さ、表面には天文学的な意匠が施されているという。

    「ベルリンの黄金の帽子」
     1mに近い高さ、表面には天文学的な意匠が施されているという。

  •  当館の目玉である「ネフェルティティの胸像」の置かれている部屋は撮影禁止。隣の部屋から撮影。

     当館の目玉である「ネフェルティティの胸像」の置かれている部屋は撮影禁止。隣の部屋から撮影。

  • 館内の様子

    館内の様子

  • 「天国の門」<br /> 解説に「Gates of Paradise,Baptistery,Florence」とあった。「天国の門」はフィレンツェのサンジョバンニ洗礼堂で見たが形状も同じである事、またフィレンチェとの記載がある事から同じ工房で作られたものだろうか?

    「天国の門」
     解説に「Gates of Paradise,Baptistery,Florence」とあった。「天国の門」はフィレンツェのサンジョバンニ洗礼堂で見たが形状も同じである事、またフィレンチェとの記載がある事から同じ工房で作られたものだろうか?

  •  新博物館から、ベルリン大聖堂の脇を通ってDDR(ドイツ民主共和国)博物館に向かう。

     新博物館から、ベルリン大聖堂の脇を通ってDDR(ドイツ民主共和国)博物館に向かう。

  • DDR(ドイツ民主共和国)博物館の入り口。

    DDR(ドイツ民主共和国)博物館の入り口。

  •  東ドイツ時代の生活様式が窺える博物館。展示方法が色々と工夫されていて面白い。小型車トラバントに乗り込みモニターに映し出される当時の風景での試乗体験も味わえる。

     東ドイツ時代の生活様式が窺える博物館。展示方法が色々と工夫されていて面白い。小型車トラバントに乗り込みモニターに映し出される当時の風景での試乗体験も味わえる。

  •  DDR(ドイツ民主共和国)博物館からノイエ・ヴァツヘに。<br /> 由来を調べてみると、1818年プロイセン王国時代に衛兵所として建てられたもの。第一次世界大戦後に戦没者追悼施設となり、1931年に祭壇が取り除かれ、この彫刻「死せる息子を抱く母親」が置かれているとの事。

     DDR(ドイツ民主共和国)博物館からノイエ・ヴァツヘに。
     由来を調べてみると、1818年プロイセン王国時代に衛兵所として建てられたもの。第一次世界大戦後に戦没者追悼施設となり、1931年に祭壇が取り除かれ、この彫刻「死せる息子を抱く母親」が置かれているとの事。

  •  ピエタと言えばバチカンのミケランジェロの作品が有名で、その彫刻の美しさに目を奪われるが、このピエタには彫像から溢れる悲しみに胸を打たれる。<br /><br />MEMO<br />・作者はケーテ・コルヴィッツ。<br />・ベルリンに「ケーテ・コルヴィッツ美術館」有り。

     ピエタと言えばバチカンのミケランジェロの作品が有名で、その彫刻の美しさに目を奪われるが、このピエタには彫像から溢れる悲しみに胸を打たれる。

    MEMO
    ・作者はケーテ・コルヴィッツ。
    ・ベルリンに「ケーテ・コルヴィッツ美術館」有り。

  • 5月28日(火)<br /> <br /> 朝一番に事前に予約していた連邦議会ドームへ。既に10名ほどが並んでいた。

    5月28日(火)
     
     朝一番に事前に予約していた連邦議会ドームへ。既に10名ほどが並んでいた。

  •  手荷物検査を経て議会内のエレベーターホールに。<br /><br /> ドイツ国旗は黒、赤、黄の三色と思っていたが、黄色ではなく金色。19世紀の統一ドイツ運動時の学生義勇軍の衣装、黒はマント、赤は肩章、金は金ボタン、に由来するものと音声ガイド(後述)で知った。

     手荷物検査を経て議会内のエレベーターホールに。

    ドイツ国旗は黒、赤、黄の三色と思っていたが、黄色ではなく金色。19世紀の統一ドイツ運動時の学生義勇軍の衣装、黒はマント、赤は肩章、金は金ボタン、に由来するものと音声ガイド(後述)で知った。

  • ドーム内部の構造。ドーム入口で音声ガイドを受け取る。

    ドーム内部の構造。ドーム入口で音声ガイドを受け取る。

  •  ベルリンの街並みを眺めながら、螺旋通路を最上部へと歩く。

     ベルリンの街並みを眺めながら、螺旋通路を最上部へと歩く。

  •  ドームから見下ろしたブランデンブルグ門。螺旋通路の要所要所で音声ガイドが自動で入り、街の案内や解説を聞くことが出来る。

     ドームから見下ろしたブランデンブルグ門。螺旋通路の要所要所で音声ガイドが自動で入り、街の案内や解説を聞くことが出来る。

  •  最上部へ到着。天井は吹き抜け。<br /><br /> 連邦議会ドームの見学は事前のネット予約(無料)が必要だが、ベルリン観光の目玉だと思う。

     最上部へ到着。天井は吹き抜け。

    連邦議会ドームの見学は事前のネット予約(無料)が必要だが、ベルリン観光の目玉だと思う。

  • 連邦議会ドームの見学後、エーベルト通りを南下。ブランデンブルク門に。

    連邦議会ドームの見学後、エーベルト通りを南下。ブランデンブルク門に。

  • ブランデンブルク門からホロコースト記念碑へ。

    ブランデンブルク門からホロコースト記念碑へ。

  •  絵画館へ。10時の開館前に到着。

     絵画館へ。10時の開館前に到着。

  •  マンティーニヤ 「聖セバスチャン」<br /> <br /> 縛られた男に多数の矢が刺さっている題材はよく見かけるが、その由来は知らなかった。<br /> 調べてみると、「キリスト教の聖人・殉教者。聖セバスチャンとも表記される。3世紀のディオクレティアヌス帝のキリスト教迫害で殺害されたといわれてきた。彼は美術や文学で、柱に身を縛り付けられ、矢を射られた姿で描かれることが多い。ローマ時代、キリスト教者と分かり処刑されたローマ兵士でペストの守護聖人としても信仰を集めた聖人。セバスティアヌスは歴史の最も初期のゲイ・アイコンであり、セバスティアヌス自身がゲイではなかったか、という説から、多くの芸術家が作中に象徴として用いてきた。オスカー・ワイルド、三島由紀夫、テネシー・ウィリアムズらが作品で触れている」(ウイキペディア)

     マンティーニヤ 「聖セバスチャン」
     
     縛られた男に多数の矢が刺さっている題材はよく見かけるが、その由来は知らなかった。
     調べてみると、「キリスト教の聖人・殉教者。聖セバスチャンとも表記される。3世紀のディオクレティアヌス帝のキリスト教迫害で殺害されたといわれてきた。彼は美術や文学で、柱に身を縛り付けられ、矢を射られた姿で描かれることが多い。ローマ時代、キリスト教者と分かり処刑されたローマ兵士でペストの守護聖人としても信仰を集めた聖人。セバスティアヌスは歴史の最も初期のゲイ・アイコンであり、セバスティアヌス自身がゲイではなかったか、という説から、多くの芸術家が作中に象徴として用いてきた。オスカー・ワイルド、三島由紀夫、テネシー・ウィリアムズらが作品で触れている」(ウイキペディア)

  • クラーナハ「ビーナスとキューピット」

    クラーナハ「ビーナスとキューピット」

  • クラーナハ「最後の審判(祭壇画)」<br /><br />「ここに、ヒエロニムス・ボスの作品が」と思ったがクラーナハが模写したもの、との解説。

    クラーナハ「最後の審判(祭壇画)」

    「ここに、ヒエロニムス・ボスの作品が」と思ったがクラーナハが模写したもの、との解説。

  • ブリューゲル(子)「十字架のキリスト」

    ブリューゲル(子)「十字架のキリスト」

  • ブリューゲル 「ネーデルランドの諺」

    ブリューゲル 「ネーデルランドの諺」

  • ホーホ 「金貨を秤る女」<br /><br /> 昨年、ケルンのヴァルラフリヒャルツ美術館で知った画家。フェルメールに影響を与えた画家で、フェルメールの「天秤を持つ女」を思い起こす。

    ホーホ 「金貨を秤る女」

     昨年、ケルンのヴァルラフリヒャルツ美術館で知った画家。フェルメールに影響を与えた画家で、フェルメールの「天秤を持つ女」を思い起こす。

  •  フェルメール 「真珠の首飾りを持つ女」

     フェルメール 「真珠の首飾りを持つ女」

  • 絵画館はフェルメールの作品を二点所蔵。右端には「ワイングラスを持つ女」。<br />

    絵画館はフェルメールの作品を二点所蔵。右端には「ワイングラスを持つ女」。

  • ラファエロ 「聖母子」

    ラファエロ 「聖母子」

  • ラファエロ 「聖母子」

    ラファエロ 「聖母子」

  • ラファエロ 「聖母子」

    ラファエロ 「聖母子」

  • ボッチチェリの作品も。<br /> <br />

    ボッチチェリの作品も。
     

  •  絵画館の向かい側にあるベルリンフィルハーモニー(写真)で13時から開演される「ランチコンサート」に向かう。

     絵画館の向かい側にあるベルリンフィルハーモニー(写真)で13時から開演される「ランチコンサート」に向かう。

  •  ランチコンサートが開催されたベルリンフィルのホールの様子(演奏中の撮影は禁止、写真は演奏終了後に撮影)<br /><br /> 椅子も用意されているが、高齢者やハンディのある人専用。多くの人が階段<br />やホールに座り込んだり二階からの鑑賞。<br /> 当日の演奏はビオラとピアノの二重奏。フランクの二つの小品とプロコフィエフの「ロミオとジュリエット」、シューマンの「アダージョとアレグロ」。アンコールも含めて一時間弱の演奏を楽しんだ。<br /> <br /> 火曜日にベルリンを訪れる機会があれば、予約なしで無料で鑑賞できることもありお勧め。毎週火曜日に開催されるわけではないので事前にネットでの確認が必要。http://www.berliner-philharmoniker.de/en/konzerte/lunchkonzerte<br />

     ランチコンサートが開催されたベルリンフィルのホールの様子(演奏中の撮影は禁止、写真は演奏終了後に撮影)

     椅子も用意されているが、高齢者やハンディのある人専用。多くの人が階段
    やホールに座り込んだり二階からの鑑賞。
     当日の演奏はビオラとピアノの二重奏。フランクの二つの小品とプロコフィエフの「ロミオとジュリエット」、シューマンの「アダージョとアレグロ」。アンコールも含めて一時間弱の演奏を楽しんだ。
     
     火曜日にベルリンを訪れる機会があれば、予約なしで無料で鑑賞できることもありお勧め。毎週火曜日に開催されるわけではないので事前にネットでの確認が必要。http://www.berliner-philharmoniker.de/en/konzerte/lunchkonzerte

  • ポツダム広場。

    ポツダム広場。

  • ペルガモン博物館に。イシュタール門。<br /> 事前予約(15時)を取っていたが来場者は思っていたよりも少なく、予約の必要はなかった。

    ペルガモン博物館に。イシュタール門。
     事前予約(15時)を取っていたが来場者は思っていたよりも少なく、予約の必要はなかった。

  • ミレトスの市場門

    ミレトスの市場門

  • ペルガモン博物館は改修中で、「ゼウスの神殿」は見学できなかった。

    ペルガモン博物館は改修中で、「ゼウスの神殿」は見学できなかった。

  • 地下鉄で移動し、チェツクポイント・チャーリーへ

    地下鉄で移動し、チェツクポイント・チャーリーへ

  • ベルリンの壁を体感出来る「パノラマ館」

    ベルリンの壁を体感出来る「パノラマ館」

  •  巨大なパノラマで当時の実際の壁の映像と周辺のイメージを重ね合わせて再現している。

     巨大なパノラマで当時の実際の壁の映像と周辺のイメージを重ね合わせて再現している。

  •  パノラマで、現在では想像できない当時の「壁」の存在感、臨場感を体験できる。

     パノラマで、現在では想像できない当時の「壁」の存在感、臨場感を体験できる。

  • 「テロのトポグラフィー」 ゲシュタポの本部跡地に造られた、ナチス時代の記録を展示している文書・記録センター。入場は無料。

    「テロのトポグラフィー」 ゲシュタポの本部跡地に造られた、ナチス時代の記録を展示している文書・記録センター。入場は無料。

  •  通り沿いには、ナチスの隆盛から崩壊に至るまでの記録写真や資料が展示されている。

     通り沿いには、ナチスの隆盛から崩壊に至るまでの記録写真や資料が展示されている。

  • 日独防共協定調印時の記録も展示。

    日独防共協定調印時の記録も展示。

  •  地下鉄を乗り継ぎ、イーストリバーのベルリンの壁(南の端)へ。壁を見物しながら壁沿いにオスト駅方面へと歩く。

     地下鉄を乗り継ぎ、イーストリバーのベルリンの壁(南の端)へ。壁を見物しながら壁沿いにオスト駅方面へと歩く。

  • 有名な「ホーネッカーとブレジネフ」の壁画。

    有名な「ホーネッカーとブレジネフ」の壁画。

  • 5月29日(水)<br /><br />博物館島のアルテナショナルギャラリーへ。

    5月29日(水)

    博物館島のアルテナショナルギャラリーへ。

  • アドルフ メンツェル 「サンスーシー宮殿でのフリードリッヒ大王のフルートコンサート」

    アドルフ メンツェル 「サンスーシー宮殿でのフリードリッヒ大王のフルートコンサート」

  • セガンティーニ 「家路」<br /><br />2016年、サンモリッツのセガンティーニ美術館を訪れて以来好きになった画家。

    セガンティーニ 「家路」

    2016年、サンモリッツのセガンティーニ美術館を訪れて以来好きになった画家。

  • ベックリン 「死の島」<br /> <br /> 「以前この絵を観たことがある」と思いつつ記憶を辿り調べてみると、NHKの番組「額縁をくぐって物語の中へ」で2011年9月8日に放映されていた。<br /><br />MEMO<br />・この絵はヒトラーが一時所有、その後アルテナショナルギャラリーに。<br />・5枚描かれており、内一枚はバーゼル市立美術館所蔵。<br />・ベックリンは「生の島」も描いており、これもバーゼル市立美術館が所蔵。

    ベックリン 「死の島」
     
     「以前この絵を観たことがある」と思いつつ記憶を辿り調べてみると、NHKの番組「額縁をくぐって物語の中へ」で2011年9月8日に放映されていた。

    MEMO
    ・この絵はヒトラーが一時所有、その後アルテナショナルギャラリーに。
    ・5枚描かれており、内一枚はバーゼル市立美術館所蔵。
    ・ベックリンは「生の島」も描いており、これもバーゼル市立美術館が所蔵。

  • 「ギュスターブ・カイユボットー印象派の画家と後援者」展が開催されていた。<br /><br /> <br />MEMO(ウイキペディア、他より)<br />・カイユボットの作品は、20世紀前半までは、遺族のもとにとどめられ、市場に出回ることがなかったため、画家としての評価は遅れたが、優れた作品は多い。<br />・再発見のきっかけとなったのは、ウィルデンシュタイン社がパリのギャラリーで開いた回顧展であった。1964年、『パリの通り、雨』がシカゴ美術館に収蔵されるなど、公的な認知が進んだ。<br />・画家であると同時に印象派のパトロン。オルセー美術館で印象派の作品を観られるのはカイユボットの寄贈によるもの。

    「ギュスターブ・カイユボットー印象派の画家と後援者」展が開催されていた。

     
    MEMO(ウイキペディア、他より)
    ・カイユボットの作品は、20世紀前半までは、遺族のもとにとどめられ、市場に出回ることがなかったため、画家としての評価は遅れたが、優れた作品は多い。
    ・再発見のきっかけとなったのは、ウィルデンシュタイン社がパリのギャラリーで開いた回顧展であった。1964年、『パリの通り、雨』がシカゴ美術館に収蔵されるなど、公的な認知が進んだ。
    ・画家であると同時に印象派のパトロン。オルセー美術館で印象派の作品を観られるのはカイユボットの寄贈によるもの。

  • 展示室の正面にはカイユボットの「パリの通り、雨」が。<br /><br />

    展示室の正面にはカイユボットの「パリの通り、雨」が。

  •  カイユボットの作品を中心に、左右の壁は著名な印象派画家の作品が展示されていた。<br /><br /> 館内の解説では、印象派絵画の収集という分野では、アルテナショナルギャラリー(国立美術館)は早く、そのコレクション創設は、カイユボットが印象派絵画コレクションをフランスに寄贈した際にもたらした、19世紀末の現代絵画についての議論にも並び及ぶものであった、との事。<br />

     カイユボットの作品を中心に、左右の壁は著名な印象派画家の作品が展示されていた。

     館内の解説では、印象派絵画の収集という分野では、アルテナショナルギャラリー(国立美術館)は早く、そのコレクション創設は、カイユボットが印象派絵画コレクションをフランスに寄贈した際にもたらした、19世紀末の現代絵画についての議論にも並び及ぶものであった、との事。

  • セザンヌ、ピサロ、モネ等々、印象派画家たちの多くの作品が掲げられていた。

    セザンヌ、ピサロ、モネ等々、印象派画家たちの多くの作品が掲げられていた。

  •  アルテマイスター絵画館で予想以上の時間を費やしたため、ボーデ博物館の見学は取りやめ、市内中心部の観光へ。<br /> 写真はへーベル広場の「空っぽの本棚」。ナチスの焚書事件の記憶として造られたもの。

     アルテマイスター絵画館で予想以上の時間を費やしたため、ボーデ博物館の見学は取りやめ、市内中心部の観光へ。
     写真はへーベル広場の「空っぽの本棚」。ナチスの焚書事件の記憶として造られたもの。

  •  街ブラを終えてベルリン中央駅へ。重層構造のベルリン中央駅。ベルリン発15:02の列車でドレスデンへ向かう。

     街ブラを終えてベルリン中央駅へ。重層構造のベルリン中央駅。ベルリン発15:02の列車でドレスデンへ向かう。

  •  ドレスデンで二泊した駅前のインターシティードレスデン。市内の公共交通機関の無料パスのサービス有り。

     ドレスデンで二泊した駅前のインターシティードレスデン。市内の公共交通機関の無料パスのサービス有り。

  •  早速、無料パスを使ってトラムに乗りノイエシュタット(新市街)のクンストホーフパサージュに。

     早速、無料パスを使ってトラムに乗りノイエシュタット(新市街)のクンストホーフパサージュに。

  • パサージュ内のお店。夕方で既に閉店している店も多かった。

    パサージュ内のお店。夕方で既に閉店している店も多かった。

  • クンストホーフパサージュから街ブラ。写真はアウグスト強王の「黄金の騎馬像」

    クンストホーフパサージュから街ブラ。写真はアウグスト強王の「黄金の騎馬像」

  • ノイエシュタット側から旧市街を望む。

    ノイエシュタット側から旧市街を望む。

  • 5月30日(木)<br /> <br /> 朝一番に旧市街の中心部に。「君主の行進」。

    5月30日(木)
     
     朝一番に旧市街の中心部に。「君主の行進」。

  • ブリュールのテラス

    ブリュールのテラス

  • 三位一体大聖堂

    三位一体大聖堂

  •  旧市街の中心部を観光後、10時に予約しておいたレジデンツ「歴史的緑の円天井」(写真撮影禁止)を見学。<br /> <br /> その後、アルテマイスター絵画館(写真)に。

     旧市街の中心部を観光後、10時に予約しておいたレジデンツ「歴史的緑の円天井」(写真撮影禁止)を見学。
     
     その後、アルテマイスター絵画館(写真)に。

  • ハンス・ホルバイン 「モレット卿」

    ハンス・ホルバイン 「モレット卿」

  • ファン・エイク 祭壇画

    ファン・エイク 祭壇画

  •  ジョルジュオーネ/ティンチアーノ 「眠れるビーナス」<br /> 館内の解説では「ラファエロのシスティーナのマドンナに次ぐ名画」との事。<br /> 

     ジョルジュオーネ/ティンチアーノ 「眠れるビーナス」
     館内の解説では「ラファエロのシスティーナのマドンナに次ぐ名画」との事。
     

  • クラーナハ 「メクレンブルク公爵夫人カタリーナ」<br /><br /> ヨーロッパの美術館でクラーナハの作品を観ているうちに、作品の背景の中にあるサインを見つけるのも楽しみになった。(デューラーの鳥居型のサインも同様)<br /> この作品ではクラーナハのサインが、それが意図的なものか、修復の際に際立たせたのだろうか分からないが、作品の出来を崩すが如くあからさまに記されている(左白い長方形部分)。

    クラーナハ 「メクレンブルク公爵夫人カタリーナ」

     ヨーロッパの美術館でクラーナハの作品を観ているうちに、作品の背景の中にあるサインを見つけるのも楽しみになった。(デューラーの鳥居型のサインも同様)
     この作品ではクラーナハのサインが、それが意図的なものか、修復の際に際立たせたのだろうか分からないが、作品の出来を崩すが如くあからさまに記されている(左白い長方形部分)。

  •  クラーナハのサイン(上記の拡大)。「羽のついた蛇」と思っていたが、王冠を被り指輪も銜えているものと初めて知った。<br /><br />

     クラーナハのサイン(上記の拡大)。「羽のついた蛇」と思っていたが、王冠を被り指輪も銜えているものと初めて知った。

  •  フェルメール 「窓辺で手紙を読む女」<br />特別に展示された修復途中の作品を観られたのは幸運であった。<br /><br />MEMO<br />・過去のX線調査でキューピッドの存在は知られていた。<br />・キューピッドを描いた後、本人自ら壁の上塗りをしていたと考えられていた。<br />・その後の調査でフェルメールの死後、別人が壁の上塗りをしたと判明。

     フェルメール 「窓辺で手紙を読む女」
    特別に展示された修復途中の作品を観られたのは幸運であった。

    MEMO
    ・過去のX線調査でキューピッドの存在は知られていた。
    ・キューピッドを描いた後、本人自ら壁の上塗りをしていたと考えられていた。
    ・その後の調査でフェルメールの死後、別人が壁の上塗りをしたと判明。

  • 修復の過程で現れてきた天使。

    修復の過程で現れてきた天使。

  •  隣では修復の解説掲示とモニターに修復作業の説明映像が流されていた。

     隣では修復の解説掲示とモニターに修復作業の説明映像が流されていた。

  • もう一点のフェルメール 「取り持ち女」

    もう一点のフェルメール 「取り持ち女」

  •  ラファエロ 「システィーナのマドンナ」。アルテマイスター絵画館の目玉の一つ。

     ラファエロ 「システィーナのマドンナ」。アルテマイスター絵画館の目玉の一つ。

  •  背景には天使の顔がーーー手前の二人の天使ばかりに目が行って、恥ずかしながら、実物を見て初めて知った。

     背景には天使の顔がーーー手前の二人の天使ばかりに目が行って、恥ずかしながら、実物を見て初めて知った。

  • ノイエマイスター絵画館へ。

    ノイエマイスター絵画館へ。

  • エントランスホール。外見からは想像できないモダンな造り。

    エントランスホール。外見からは想像できないモダンな造り。

  •  館内では「カンデンスキー、モンドリアン、リシツキー ドレスデンでの抽象建設的な前衛」展が開催されていた。(作品の撮影は禁止)<br /><br /> 

     館内では「カンデンスキー、モンドリアン、リシツキー ドレスデンでの抽象建設的な前衛」展が開催されていた。(作品の撮影は禁止)

     

  • カスパー・ダービット・フリードリッヒ 「山上の十字架」

    カスパー・ダービット・フリードリッヒ 「山上の十字架」

  •  ドイツロマン主義、表現主義の名画が多く展示されているが、ついつい写真に残していたのは、見慣れたお馴染みの画家たち。<br /><br /> ドガ 「踊り子」

     ドイツロマン主義、表現主義の名画が多く展示されているが、ついつい写真に残していたのは、見慣れたお馴染みの画家たち。

     ドガ 「踊り子」

  • ゴーギャン 「What`s  New?]<br />

    ゴーギャン 「What`s New?]

  • ゴッホ 「マルメロのある静物」

    ゴッホ 「マルメロのある静物」

  • シャガール 「ヤギとカップル」

    シャガール 「ヤギとカップル」

  • 以下、この美術館で初めて知り興味を抱いた作品。<br /><br />MEMO<br /> ① ハンス グルンデッグ 「ファシズムの犠牲者に」<br />

    以下、この美術館で初めて知り興味を抱いた作品。

    MEMO
    ① ハンス グルンデッグ 「ファシズムの犠牲者に」

  • ② ウイリヘルム ラーヒネット 「ドレスデンの死」

    ② ウイリヘルム ラーヒネット 「ドレスデンの死」

  • ③ ウルフガング マシューアー 「シーシュポス(の神話)からの脱出」

    ③ ウルフガング マシューアー 「シーシュポス(の神話)からの脱出」

  • 絵画だけではなく19世紀以降の彫刻も展示されている。

    絵画だけではなく19世紀以降の彫刻も展示されている。

  • 5月31日(金)<br /><br /> 午前中、ドレスデンの街歩きを楽しんだ後、列車でドレスデン空港駅(写真)へ。<br /><br /> コペンハーゲンからの4泊5日のドイツ旅行を終えて、KL便でコペンハーゲンに戻る。

    5月31日(金)

     午前中、ドレスデンの街歩きを楽しんだ後、列車でドレスデン空港駅(写真)へ。

     コペンハーゲンからの4泊5日のドイツ旅行を終えて、KL便でコペンハーゲンに戻る。

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