過去旅でのクイを残さぬようクイを抜きに行く旅。【1日目-AM】釜石～宮古間のリアス線乗車のため新千歳～仙台空港経由で新花巻へ

2019/06/13 - 2019/06/13

4月1日、会社の宴会中に意識を失い昏倒したらしく緊急搬送されました。気が付いたら救命室のベットの上。原因は不明ですが、CT検査で脳に損傷はなく脳溢血などの心配はありませんでした。
しかし、体重や血糖値はこれまでのザリガニ大王の歴史上最大値で、これを下げるため食事療法の入院を勧められました。
二晩、隣の病室の終始うめき声をあげる老人の声で眠れずに、長い夜をつらつらと考えました。
もしかしたら、今晩あたり私のお通夜だったかも。人生に特に思い残すことはないけど、元気になったら少し身辺整理をしなきゃな。旅の整理も…。
そうだ青組航空の旅行券が残ってるし、SKYコインもある。〇〇トラベルのポイントも残っているはず(一寸だけど)。
そうそう、旅には思い残したことがある。「悔い」が残っている。そのためには元気になって「クイ」を抜きに行かなきゃ。
翌日退院し臥薪嘗胆の末、5月中旬の健康診断では体重7.5K減、血糖値もほぼ正常までたどり着きました。
旅で残したクイは三本。とりあえず打込むか抜くかしに行きます。

エリア 釜石(岩手)

• 旅行の満足度: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス ANAグループ 新幹線 JRローカル 私鉄 徒歩

「旅で残ったクイその1」は未乗の釜石～宮古の区間。
何気に出張で道内や「一日散歩きっぷ」を使って札幌近郊を乗り潰し、思えば安かった「北東北フリーきっぷ」を使って北東北へ行ったのが、震災前の2010年11月でした。
札幌から寝台列車「はまなす」で青森へ。そこから八戸までJR、八戸から盛岡間を新幹線、山田線に乗って宮古、久慈まで三陸鉄道（旧北リアス線）、八戸線を経て特急「白鳥」で北海道まで帰ってきた旅でした。
その後、2014年9月に釜石～盛（旧南リアス線）に乗り釜石～宮古間の復旧を待ってました。
クイその2は盛岡の「炭焼きおばちゃん」。2015年に行って以来、すっかり気に入りました。
『2015北東北フリー切符の旅　目指せ完乗　北上駅の牧水の歌碑と盛岡の「おばちゃん」に酔い、花輪線で秋田の大館、小坂にびっくり、大鰐温泉でがっかり　第2巻』
https://4travel.jp/travelogue/11296583
しかし、翌年伺ったところ少し元気がなくなっておりました。
『最初は読めなかった左沢（あてらさわ）線　仙山線で天童へ。新庄から陸羽東線で小牛田。盛岡の「おばちゃん」を訪ね、二戸と青森に寄り帰る。』　
https://4travel.jp/travelogue/11293378
その後が気になるのです…。

札幌駅。なんかいつもの始発普通電車。

0600時発車の函館行き「スーパー北斗2号」が入線してきました。
この列車にのり新幹線を乗継ぐと、1218時に新花巻に着きます。料金は\19,400円。今回は青組航空利用のため、こっちは利用しません。

定刻通り電車入線。

今回は1泊二日なので荷物はこれ。
『[アイエスプラス] ボディバッグで 軽量 高耐久・撥水の 2WAY リュック』 で普段はワンショルダー、ストラップを足すとリュックになります。

バックの横のポケットがポイントです。

そうこうしているうちに、「スーパー北斗2号」が先に発車していきます。

新千歳空港に滞りなく到着。保安検査終了後、1Fに。
落ち着いてトイレがしたいので101,102ゲートに向かいます。他の場所だと混んだりして、間に合わない時があります。

誰もいません。ゆっくりと済ませました。静かすぎ。

おや、こんなものがありましたか。1階のゲートはバスで離れた駐機場へ向かう場合に使用します。したがって大きな飛行機の搭乗口ではありません。

ついでに荷物も測ってみました。2.75Kg。飲物を買うと重くなります。

エスカレーターは主に下り方向にセットされているのでエレベーターで戻ります。

朝食はコンビニのお赤飯にぎり(甘納豆使用)が良かったのですが、見つからず国内線制限エリアのお店で購入。うーん、ちょっと高くない。

青組の仙台行きで一番安かった始発便を選んだのですが、またAIRDOの運行でした。

本旅のテーマは「手を振る」。
このグランドスタッフにも整列時に手を振りました。気が付いたようで大きく振り返してくれました。行ってきます。

今回は紅組の飛行機が飛んでいる新花巻空港が一番近く、早いのですが青組のポイントを消化するため青森か仙台ぐらいしか選択肢がありませんでした。青森空港はバスの時間がかかるので外しました。

下北半島。マサカリの柄のとこ。奥が陸奥湾です。

小川原湖の左側に三沢空港が見えます。

なんだか丸い市街地で、どこかと思いましたが古川でした。新幹線と陸羽東線が交差しています。

塩釜の漁港。

仙台港の中央航路が奥に見えます。本機の真下には海の色が違っている境目が。
親潮と黒潮でしょうか。知識がありません。

着陸予定は0900時でしたが10分は早く着きそう。早く着いても0838時に電車は出ています。

海岸線の先に空自松島基地があって、以前着陸時にブルーインパルスがハートを書く練習を見たことがあります。あの時は、急に空にハートが描かれたのでびっくりしました。

震災前はきれいな松林でした。順調に海岸防災林は育っているようです。

堤防や道路の高さが決まったので、長い期間手付かずだった橋梁工事など進んでいます。

仙台空港はY字型の滑走路を持つ空港だけど、Yの次の交差点付近に2012年の10月末に不発弾が見つかって土嚢が積み上げられていたのを見たことがありました。

4番スポットでマーシャラーがコイコイをしています。

フィンガーを降りてからが長いなー。取敢えず意味もなく急ぎます。

今年は途中から調子がいい。我が縦じまチームは交流戦もちと弱い。

この時点で0855時ぐらい。

仙台空港は、民営化されてからドンドン雰囲気が変わってきていると思います。
現在は平成30年度実績で乗降客数全国10位。国内線は過去最高の327万人になりました。

以前と違いオシャレな感じです。被災直後の仮設・仮復旧が想像もできません。

仙台空港アクセス線に乗るためエスカレーターを登ります。

2F出発ロビーから仙台空港駅へ。

仙台空港はもう来ないかもしれないな。

まだ時間はあるけど、ウロチョロしていると席がなくなり、立ったまま仙台駅まで行かなきゃならなくなります。もう一本遅い飛行便に乗った時に、名取で電車激込みになったことがありました。だいぶ痩せたけどセキトリは大事…。

反対のホームには先着していた快速。0936時まで発車しません。何度も繰返し注意の放送をしていますが、ボーッとしたサラリーマンのおじさんが乗込んでました。二・三分してからキョロキョロとしながら出てきました。

路線図。

参考のため、停車中の快速の車内を撮影しておきます。

JR東のE721系が入線してきました。

震災後も暫く除染のための表土除去が続いていた田んぼも今はきれい。

仙台駅。ホームから連絡路に上がるまでに時間がかかりました。エスカレーターだけでは無理。

今日は本当に良いお天気。それでも釜石と宮古は最高気温20°と天気予報がでてました。仙台は夏日のようです。
仙台にも一泊して東口の『びっくり』とか、文化横丁の『源氏』とか、予約が取れれば『ちょうちょむすび』とか行きたいところですが、連日の飲酒はまだ自信がない。

でべそナントカのデッキを通って郵便局に向かいます。正式な呼称をいまだに覚えられません。

確かこっちのはずですが…。迷ったかな。

おおーっ。遠目にもわかる郵便局のマーク。

局の向かい側は河北新報本社でした。

帰りは迷わぬように素直に行きます。

駅に戻って食糧調達。

あれ、この時間で品切れ多発中。

無難なところを選んで新幹線改札口に向かいます。

宮城県ではここでしか売っていないという限定に弱い私。

まだ時間があります。

あっ。ホームにも駅弁屋さんがあるやん。

しかも種類豊富な感じ。

あんなのや。

こんなのもあるじゃん。
残念ながら駅弁買ってしまったので、栗原市金成有壁新町にある萩野酒造の純米「萩の鶴」とおつまみを買いました。
お店のおばちゃんは「紙のお手拭きつけますね。」と言うので「手も汚れてますが心も汚れているようなので、すいませんが二枚ください。」といいました。
「心は大丈夫そうだけど二枚入れときます。」とおばちゃん。ありがとう。

新幹線内で早速安着祝い。

ビールは先ほどのカバンでじっくり保冷中です。我ながらいいアイデア。買い物の時の保冷剤なので元手かからず。使い捨て。

さっき飛行機から見た古川を通過中です。

指定席買ったけど、仙台以降は相変わらずスカスカです。
途中、ちっちゃいお友達がお母さんと一緒に新幹線を見に来ていたようで、本旅のテーマ「手を振る」を実行するととても喜んでくれました。

一ノ関駅。発車メロディーはNSPとのことでしたが、聞こえず…。
今の若い人知っとるのかな、「♪夕暮れ時はさみしそう」

新花巻と同様に請願設置駅です。

北上。展勝地も行ってみたい場所ではありますが、時期がナカナカマッチしません。

新花巻到着です。

そうだ、盛岡で切り離すのよね。何度も見たのに忘れてました。

あれ、新花巻駅って温泉出来たの。

なーんだよく見ると…。

花巻温泉の宣伝でした。紛らわしい。

ここでも駅弁を売っているとのことなので覗いてみます。

中は、一杯のソバをを食べる人でイッパイです…。
駅弁の種類もあまりありません。

こっちの売店には、駅弁らしきものは見当たりませんでした。

駅前景。全部は入りきりません。これから旅行貯金に行きます。

調べても良く判らなかった胡四王郵便局。震災時に一時閉鎖していたようです。どう見ても郵便局と言うよりJA関係が目立ちます。
ちなみに胡四王とは近くにある標高183mの山の名前で、神社がありお祭りが行われたりするそうです。また周辺には宮沢賢治記念館や花巻市博物館

新花巻駅前にある『新花巻駅設置物がたり』
水沢江刺駅と同様国鉄に請願し土地も金も提供してできた駅です。
この駅のおかげで釜石線の接続が良くなってます。

市民の多くは最初から花巻に駅が出来るものと信じていたが、停車駅発表時に花巻に駅は設置されないことになり、市民総決起大会が開かれて設置運動が始まったそうです。
詳しくは手作り自主作成映画「ネクタイを締めた百姓一揆」を。
http://shinhana-eiga.com/

新設駅なんだから、こんな外通路じゃなく何とかならなかったのでしょうか。

階段をドッコラショと降りていきます。

釜石線。

階段をウントコショと上がっていきます。
この三人組、ほぼ英語しかしゃべらぬアジア系のギターをしょったオジサンと、少し気取った年増のオバサン達です。少しショッテます。

切符売り場および改札口。前回来た時も、知らずに新幹線から来た人たちが横の小さい待合室にある自動販売機で買ってました。改札口の兄ちゃんが指定券はここでは発券できません。と何度も繰り返し言っていたのを思い出します。

宮沢賢治の「星巡りの歌」
アンドロメダの　くもはさかなのくちのかたち。

小熊のひたいの　うへは
そらのめぐりの　めあて。

ご存知のように宮沢賢治の恋物語にちなんで、エスペラント語の駅名がつけられています。

釜石方向。良い天気です。

前回も確保しておきましたが(休日だったのでかなり効果的だった)指定席を取っております。でもこの客数なら大丈夫。

一応、エスショットの真似。

ラクビーW杯、もうすぐじゃないですか。

某鉄道女子が命名した東北特有の抹茶列車。

車内の写真を撮ろうと思うのですが、さっきのオバサンたちナカナカ座ってくれません。だからオバサンはいやさ。といいつつ、オジサンは釜石に向かうのです。

この旅行記へのコメント （2）

• 墨水さん 2019/06/19 23:15:52

  色々と・・・・。

  ザリガニ大王さん、今晩は。
  色々と大変でしたね～っ。
  最近、大人しいからどうしてるかな～と、思ってましたが・・・。
  大変でしたね。
  いきなりリックの自慢なので、「？」でしたが、自慢したいのは「そこ？。」でしたか。
  でも、ペットボトル用ポーチを付け足せば「済む事」なので・・・。(笑)
  でも是て「ライスビール」なの？。
  新幹線の中で「エンジン全開」なのは、チョット(病気を)同情できないかも！。(笑)
  これは「プッツン」行っても「しゃ～ない」ナ。(笑)
  以上、晩酌中でした。
  墨水。
  

  ザリガニ大王さん からの返信 2019/06/20 05:49:10

  Re: 色々と・・・・。

  無論、ビールとお酒は時間を空けて飲んでおります。体重低下のため何が辛いといって、空腹もさることながら、運動の後のビールが飲めない事。すっかりノンアルビール評論家になりました。最初は1カ月、最近も10日は禁酒で、監視の目がないところで飲むことこそ旅と共に味会う醍醐味でした。