2019/05/31 - 2019/06/01
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mirilinさん
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ご幼少のみぎりから宝塚歌劇に魅せられている私。
宝塚105周年の半分弱を共に過ごしてきており、まさに心の故郷。
子供の頃は親の転勤で劇場近くに住んでいたこともあり、横浜に住む今も宝塚の街に足を踏み入れると、懐かしさに包まれ、なんとなく心が安らぐのです。
親に手を引かれて観に行っていた頃、学校帰りに日々通いつめていた頃、東京から夜行バスで日帰り観劇した頃、私設ファンクラブの代表をやっていた頃…ま、いろんな想い出があふれる街なのですが、気にはしながら足を踏み入れていなかった領域が神社・仏閣。
宝塚の周りに有名な神社仏閣があることは、阪急電車やJRの駅名にもなっているので知っていましたが、いつか行ってみようとは思っていたものの、なかなかその余裕がなく(笑)
で、還暦もまじかとなった今、そろそろ心の故郷の神社仏閣巡りもしてみようと思い立ち、観劇のついでに、ちょこっと行ってみることにしました。
トップバッターは、ベタな名前の「宝塚神社」とそのお隣の「平林寺」です。
これを機に、宝塚観劇の都度回ってみよ~っと。
- 旅行の満足度
- 3.5
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-
宝塚界隈神社仏閣巡りのスタートは、もちろん阪急宝塚駅。
阪神大震災後、見事に近代的に変身し、今では駅の階段もこんなに美しい。
まるで劇場の階段みたいですよね~
おっと、今回は夢の世界ではなく神の世界への旅でした。
ではでは、「宝塚神社」へ出発です。 -
「宝塚神社」は阪急宝塚駅から今津線に乗って2駅の逆瀬川駅とその次の小林駅の中間にあります。
とりあえず、逆瀬川駅から線路に沿ってグーグルマップを頼りに歩いていくと、7~8分で鳥居が現れます。
道標によれば、宝塚神社は右、えびすは左となっていますが、鳥居は左にあるので、左に進んでみることにしました。 -
さっそく、鳥居の横にも由緒正しき風情の祠が登場し、神社仏閣巡りっぽい雰囲気になってきました。
「金比羅社」との立札があります。宝塚神社の摂末社の一つです。
金比羅様と言ったら「♪こんぴらふねふね~♪」の海上交通の神様ですね。 -
なかなか立派な石造りの鳥居です。
「宝塚には50年お世話になっております。本日はお礼参りにやってきました~」なんて言いながら、鳥居を潜りました。
いや別に宝塚歌劇とはなんの関わりもない神社ですけどね。 -
鳥居をくぐるとすぐに阪急電車の踏切があります。
そしてその先には宝塚神社へと続く坂道が見えています。 -
宝塚神社への参道は、結構な斜度の坂道ですが、赤い欄干風の手すりが誘ってくれます。
登り始めには「正直坂」とあります。ちょっとドキッとしちゃったりして…
で、ヘアピンカーブを曲がって次の坂は「清明坂」。もしかして安倍晴明所縁の神社なのかもと思いましたが、 単に先代宮司さんが清明が好きだったとか…
明石家さんまが好きだったら、「さんま坂」だったかもしれないってことですかね? -
そしてこの清明坂を登りきったところに宝塚神社が現れます。
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境内はちょうど手頃な広さですね。
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いっぱい登ってきたので、境内からの眺めは抜群です。
この日は暑くてもやっていたのですが、クリアな日には大阪の高層ビル群や通天閣、遠く生駒山なども見えるそうです。
お正月には初日の出を拝む穴場らしいです。 -
なかなかどっしりとして威厳を感じる拝殿です。
主祭神は、大山咋命 。 配祀神は菅原道真、火加具土神、素盞嗚尊、道祖神で、 創立年代は不詳です。
神社のHPによれば、
「当社は昭和四十一年に素盞嗚神社を合祀し、日吉神社を宝塚神社と改めました。 明治以前までは山王権現と称し広く衆庶に崇められていました。 おそらくは、背面の岩倉山(489m)〈岩座山(註)神の座しますところ〉行者山・譲葉山などの地形からみて 日吉の神(山の神)を勧請せられ、田園地帯には素盞嗚の神(田の神)が鎮座されたことは当然の理でしょう。 お山の水を田に戴き稲作を始め五穀豊穣が祈られてきたことは、 全国各地で見られる日本古来からの信仰で、山岳崇拝の形態でしょう。 創立年代は不詳ですが、隣接する武庫山平林寺の記録によれば承和四年(837)作の仏像安置から考察すれば、 同年代頃には神社存立は確かなものであったと思われます。 御祭神である大山祇の神はその名の如く財宝を山積みにするという金運・商売繁盛・安産の神様であり、 素盞嗚の神は農耕神であると共に厄除・縁結びの神様でもあります。 」
とのことです。 -
御朱印もいただきました。
実は、お参りしたのは6月1日だったのですが、宮司さんが日にちを間違えて5月31日と書いてしまったという珍しい1枚です(笑)
「宝の神」っていいですね!さらに神様のイラスト付きです。 -
境内には可愛らしい末社がいっぱい並んでいます。
大神者、愛宕社、塞神社、八幡社、天満神社… -
「夫婦和合・子授けの石」なんてのもあります。
確かに公式HPには「子授けの神」って書いてありましたわ。
なんか、昔は大胆というか、おおらかというか…カップルでお参りに来たらちょっと気まずいんじゃないかなぁ -
末社の一つですが、飛び抜けて立派なのがこの恵比須社
元は村社であった素盞鳴神社の末社として創始されていたものが、 宝塚神社に合祀されたものだからでしょうか。
社殿は清荒神清澄寺の三宝大荒神が祀られていたものだそうです。 -
社殿には親指大の可愛らしい恵比須様がたくさん並んでいました。
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清荒神清澄寺のものだけあって、天保年間の作とも言われている社殿には立派な木彫りの龍なんかもあります。
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石の鳥居の反対側に、少し小ぶりの真っ赤な鳥居があり、鬱蒼とした森の中に道が伸びています。こちらは裏口になるのでしょうか?
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鳥居をくぐると、ちゃんと狛犬もいます。
そして道はどんどん下っています。 -
途中に鐘楼がありました。
お正月には一般の人もつくことができるそうです。
どうやら鳥居から先のこの坂道は、隣接する「平林寺」の寺域のようです。 -
鐘楼を過ぎるとこんな看板がありました。
どうやらこの道は三十三の観世音菩薩を巡礼できる小道の一部のようです。 -
時間の関係もあり、すべての観音さまを拝見することはできませんでしたが、草むらの中にポツリポツリと佇むお姿は、なんとも趣があります。
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そして坂を下りきると、「平林寺」と書かれた扁額が掲げられたお堂が現れました。「平林寺」の本堂です。
平林寺は、山号を「武庫山」という真言宗のお寺で、飛鳥時代、用明天皇の命で聖徳太子が創建し、835年に如一尼が再興したという、歴史あるお寺です。
天正6年(1578年) 荒木村重の反乱に巻き込まれて焼失し、江戸時代に再興されたそうで、最盛期には30余坊が甍を並べたと言われています。
まさか宝塚に、歴史の教科書に出てくる人たちがいっぱい関わっているお寺があるなんて思ってもみなかったのでびっくりです。 -
立派な不動明王もいらっしゃいます。
わりと新しそうでしたが… -
敷地は2層になっていて本道のある場所から階段を上がった上層には観音堂があります。
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薬師堂も上層にあります。
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薬師堂の屋根の上の鬼瓦?は、まるで空を飛んでいるようです。
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上層の草むらには、鬼瓦がいくつも置かれていました。
捨てられているわけではないと思いますが、無造作に置かれているんです。 -
お寺の正面入口には、立派な修験僧の像が建っています。
私は神社側から降りてきたので、この修験僧様には最後にお会いする形となりました。
駅から平林寺に直行する場合は、この像がお寺の目印になります。 -
平林寺の境内を出るとすぐ目の前の頭上に阪急今津線の線路があります。
全盛期の平林寺は広大な敷地があり、この線路はその敷地内を横切っていることになります。
今も、この線路をくぐった先には平林寺の塔頭寺院の白壁が続きます。
「東寺真言宗成就院」、「高野山真言宗西光院」、「真言宗大覚寺派成福院」、「真言宗大覚寺派宝寿院」の4つのお寺です。 -
その4つの塔頭寺院で一番立派な門構えなのが、「宝寿院」さん。
入口には「幕末明治歴史資料館 宝寿文庫」という看板も掲げていたので、中に入ってみたのですが、人影もなく、どこが「宝寿文庫」なのかもわからなかったので、早々にお暇しました。 -
こちらは、門の外から中を覗いたら、美しいお庭が見えたので、お邪魔してみた「成福院」さん。
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門をくぐると手入れの行き届いた美しいお庭があります。
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「成福院」は「平林寺」の塔頭寺院として開基したお寺ですが、京都大覚寺の末寺だそうです。
で、なぜかお寺のお庭の中に「淀姫大明神」と書かれた鳥居が並んでいました。 -
鳥居の先には、竜宮城のような小さなお社もあります。
小田急の「片瀬江ノ島駅」の駅舎に似ています。
でも、なんで真言宗のお寺にこんなものがあるのかは不明です。
さて、観劇ついでの神社仏閣巡り第一弾はこれにて終了。
再び逆瀬川駅から阪急今津線に乗り宝塚駅に戻って宝塚線に乗り換え、第二弾「清荒神」に向かいたいと思いま~す。
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