
2019/06/08 - 2019/06/09
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たいじろうさん
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2016年7月10日、梅雨の晴れ間を狙って八甲田山にアタックしました。
7月にもかかわらず、ガス・強風で激寒。
登頂はしたものの、満足感が薄くリベンジを誓っていたのでした。
あれから3年。
一緒に行ったメンバーはもれなく激務部署へと異動。
本当は花が美しいであろう7月にリベンジしたかったのですが、全員の予定が合う日がなく、6月に。
ちなみに八甲田のハイシーズンはもう少し先。
以前、泊まって最高に楽しかった酸ヶ湯キャンプ場はまだ冬季閉鎖中だったので、もう少し市内に近いモヤヒルズというキャンプ場に泊まることとしたのでした。
そんなわけで、前回より季節も早く、山の花はまだ少ないだろうし、希望していたキャンプ場は開いてないしと、計画時は妥協した感もありました。
しかしながら、結論から言うとキャンプ場は最高のコスパですし、山も絶景で大満足の旅でした。
【山行録】
〇8日
9:00 自宅(仙台市内発)
(昼食等)
14:30 青森市内着
(買い出し等。肉は「イシオカ」,他はご当地スーパー「カブセンター」で購入)
16:30 モヤヒルズ到着
(大BBQ宴会→就寝)
〇9日
6:30 起床
8:00 モヤヒルズ発
8:45 酸ヶ湯登山口発
10:00 仙人岱
10;45 八甲田大岳登頂
11:00 大岳出発
11:15 大岳避難小屋
11:50 上毛無岱
12:00 毛無岱
12:40 城ヶ倉分岐
12:55 酸ヶ湯温泉
(温泉・市内で昼食)
20:15 自宅
八甲田山で最も一般的なルートである酸ヶ湯登山口から。
ピストンの方も多いようですが、距離はわずかに増えるだけなので、酸ヶ湯→仙人岱→大岳→毛無岱→酸ヶ湯の周回コースにしました。
酸ヶ湯登山口はおおむね標高900m。
標高も高く、また季節も早いため、日差しがあるとはいえとてもさわやかな天気。
日本山脈縦走路の拠点である登山口の鳥居をくぐるとしばらくは樹林帯が続く。
勾配はきつすぎないが、着実に高度を稼ぐ。
登山道は、残雪期であるため、雪解け水が流れ込み沢の様相を呈している。
樹林が切れる部分は時折雪渓となっており、いやな感じのトラバース通過や設計登りを強いられる。
集中しつつ、時折見れる南八甲田の絶景に元気づけられながら登り続ける。
やがて樹林帯を抜けると、今度は硫黄のにおいがしてくる。
硫黄成分が混じった沢の周囲は大きな植物もなく荒涼とした景色が広がっている。
その沢沿いをグングン上っていくと、高層湿原である仙人岱に到着する。
仙人岱は花が咲き乱れる美しい湿原だが、この時期はまだ雪の下。
少し残念に思いながら平坦な道を歩を進めると、相変わらず残雪は豊富なままであるが、再び急勾配となる。
残雪に足をとられながらも踏ん張りつつ一歩一歩行動を上げると、山頂はすぐそこだ。
山頂直下はどこの山も急こう配、八甲田もその例に漏れない。
山頂に到着すると、そこは広く、花が美しい天上の楽園だ。
山頂を心行くまで満喫したらあとは下山だ、
カッコいい噴火口を有する井戸岳を正面に大岳を一気に降りるが、井戸岳に登り返すことはないので安心してよい。
大岳避難小屋まで降りると、あとは上毛無岱・毛無岱と2つの美しい湿原を通過しながら緩やかに高度を下げることとなる。
歩きやすく、美しい湿原を過ぎると再び樹林帯だ。
相変わらず道は沢の様相であるが、ここまでくればゴールは残りわずか。
最後まで油断せずに下山すれば、待っているのは名湯酸ヶ湯温泉だ。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
ずっと天気予報とにらめっこしてました。
どう見ても、青森に行けと行っているようにしか見えない全国週間天気予報です。 -
8日
仙台から一路青森までやってきました。
出発時はしとしととまさしく梅雨入りの雨といった感じでしたが、青森はいいお天気。
途中で市内の「ミートセンターいしおか」で1.5kgの国産牛を4,500円ほどで調達。
他に地元のスーパー「カブセンター」で酒や翌日の食料・飲料を購入します。
市内から車で数十分で、今日の宿泊地「モヤヒルズ」に到着です。
八甲田山が見えて、いい感じです。モヤヒルズ スキー場
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泊まるケビンはこんな感じ。
最初はテント泊も検討していましたが、夜の青森はまだまだ寒い。
大事をとってケビンにしました。
1棟1万円也モヤヒルズ スキー場
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ケビンの中はこんな感じ。
ベッド×2、ロフトに布団1、ソファーベッド+掛け布団1
けんか必至の寝具の状況ですが、1人2500円でこんな立派な寝具付きケビンは他にあまり見たことがありません。
室内は他にバスルーム、キッチンもあり、なんとIH完備です。
すごい!モヤヒルズ スキー場
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下ごしらえをして、楽しくBBQ
楽しーーーーーいモヤヒルズ スキー場
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夜、市内の方をみると夜景です。
モヤヒルズ スキー場
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9日
朝8時過ぎにキャンプ場を出発し、酸ヶ湯温泉近くの大駐車場にやってきました。
正面に八甲田大岳が見えますが、山頂は薄いガスに覆われています。
一瞬前回のトラウマがよみがえり、山頂ガスガスだったらいやだなぁと思いましたが日差しもあることですし、晴れることだろうと思い、出発しました。酸ヶ湯温泉 温泉
-
登山口はこんな感じ。
本州全体を山脈ととらえた日本山脈縦走路の起点のようです。 -
最初は樹林帯。
ぬかるんだ道、残雪、沢状態の道が交互に襲いかかってきます。 -
さすがに青森。
まだ、高度もさほど上げていないのに、残雪が豊富です。 -
嫌な感じのトラバース。
滑落するようなことはないと思いますが、ひとたび踏み外せばかなり下まで流されることは間違いないので、慎重に歩きます。 -
しばらくすると、樹木の背も低くなり、大きな沢に出ます。
ここの沢は、硫黄のにおいもしていることから、成分が溶けているのかも知れません。 -
やがて大きな沢を渡渉することとなりますが、橋が架かっているので安心です。
-
沢を渡りながら。
水量が豊富です。 -
対岸に着くと今度は沢に沿って登ることとなります。
ここは少し勾配が急ですが、さほど長くないので、あまり問題ありません。 -
沢を登り切ると、木道が現れ、アオモリトドマツと高層湿原が現れます。
ここが仙人岱で、ピストンする場合はハイライトとなります。 -
仙人岱は夏になれば広大な湿原にいっぱいの花が咲いている美しいところですが、まだ雪が残っており、また、残雪が消えたところも、表面がでてから間もないので、あまり草花は伸びていません。
もう数週間すると最盛期かと思いますが、雪が残るこの時期もこれはこれで良い。 -
仙人岱はあっという間に終わり、いよいよ大岳にとりつきます。
ここの斜面は大量に雪が残っており、勾配もそこそこあるので、なかなかにきついです。 -
残雪部分を登り切ると、いよいよ山頂は目前。
軽石などが崩れないように整備された登山道を進みますが、これがなかなか急勾配。
山頂直下はどこの山もきついんです。 -
チングルマがとてもきれいに咲いています。
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山頂直下に沼があります。
蛙の卵がいっぱいありました。
厳しい環境でも生きているんですね。 -
汗をしぼられながらも、あとちょっと!
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山頂です。
おつかれさーん。八甲田山 自然・景勝地
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山頂は広く、皆さん自由に休んでいます。
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花と南八甲田の山々
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これも南八甲田かな?
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八甲田連山の山々。
あちらの方まで縦走することもできますが、今日はやめておきます。 -
山頂で記念撮影。
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最後に進む方向に花を添えて撮影。
いきますか。 -
来た方向から逆側におります。
こちらの下りはさらに急で、一気に高度を下げます。
そうすると、目の前に井戸岳、赤倉岳の激登りがみえてきますが、心配するなかれ。
今日は登らぬ。 -
こちらのくだりにも残雪部分がありました。
下りはめんどくさいので駆け下りました。 -
井戸岳が目の前に。
吹き飛んだであろう噴火口の荒々しい風景がかっこいいです。 -
大岳の山頂直下には避難小屋があります。
トイレを拝借しましたが,とてもきれいな小屋でした。
小屋の背後にあるアオモリトドマツの青々しさも美しいです。 -
下山は毛無岱コースというルートで帰ります。
毛無岱というネーミング。
アラサー(ジャストサーも含む)軍団で、おじさんに片足を突っ込んだ我々の神経を刺激する名前です。
ところで、こちらのコース全体は総じて、緩やかな下りが続きます。
最初に一気に高度を落としたからでしょうか。 -
木道ゾーンに入りました。
植生保護部分を抜けるとすぐ木道が終わるのが常ですが、かなり長いこと木道ゾーンが続きます。
さすが花の名山ですな。
ありがたやー -
上毛無岱から大岳方面。
髪毛無額ではないので注意。
てか、毛あるやんけ。 -
蛙がたくさんいました。
-
水芭蕉もたくさん咲いています。
-
ものすごい数の蛙の卵。
オタマジャクシにほぼなりかけています。 -
上毛無岱と毛無岱の境界が明確ではありませんが、そろそろ毛無岱でしょうか。
1~2kmほどに渡って、きれいで歩きやすい木道が続くのでありがたい限りです。
やっぱり毛はあります。 -
だいぶ降りてきました。
もう毛無岱に入っているでしょう。
後ろにそびえるは北八甲田の核心の山々
大岳、井戸岳、赤倉岳。 -
この木道がゴールまで続いてほしい。
(そうはいくまいが。) -
毛無岱にはヒメコザクラも咲いていました。
かわええ・・・
小さいのに存在感があって大好きです。 -
大体1000mくらいまで降りてきましたが、まだ高山植物がいっぱいです。
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毛無岱下部でも水芭蕉が咲き乱れておりました。
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やがて毛無岱の湿地帯も終わり、また樹林帯へと突入します。
多少の登り返しなどもあり、消化試合感満載です。 -
酸ヶ湯まで残り僅か。
ここの分岐を間違えると城ヶ倉のほうに出てしまいます。
最後まで油断禁物。 -
ところどころ残雪を踏み抜きながら進むと・・・
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道路と酸ヶ湯温泉が見えてきました。
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無事下山。
おつかれさーん -
汗を流しに温泉に入ります。
酸ヶ湯温泉 温泉
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有名な、ヒバ千人風呂の入り口。
混浴に加え、浴場内は撮影厳禁。
マナーを守って入浴しましょう。
この後、青森市内でラーメンを食し、ひたすら仙台に向けて帰りました。
リベンジ大成功!!酸ヶ湯温泉 温泉
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