2019/05/01 - 2019/05/05
212位(同エリア622件中)
mickさん
アイルランド旅行記の最後は、アイルランドでの飲食を中心にまとめてみました。正直、アイルランドに行くことになるまでは、アイルランド名物といえばギネスビールぐらいしか知らなかったのですが、アイルランド特有の食べ物や飲み物というのは意外と多く、今回の旅の思い出の中でも大きなウェイトを占めることになりました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 3.0
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 高速・路線バス
- 航空会社
- キャセイパシフィック航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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1日目の昼食、アイルランドでの最初の食事場所に選んだのは、数えきれないほど存在するダブリンのパブの中でも最も古い歴史を持つ、「ザ・ブレイズン・ヘッド」という店です。開業したのが1198年、日本でいえば鎌倉時代になったばかりの頃、と考えると、その圧倒的な歴史の長さには驚かされるばかりです。そして、そんな歴史の中に、ほんのひとかけらとはいえ自分も加わることになると思うと、何だか妙に誇らしげな気分になったりもします。
ザ ブレイズン ヘッド 地元の料理
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店内は、いくつかの建物が合わさったような複雑な構造になっています。歴史を感じさせる建物内も魅力的でしたが、今回は、1人で座るのに丁度良さそうなテーブルのあった、建物に囲まれた中庭の席に着くことにしました。
ザ ブレイズン ヘッド 地元の料理
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アイルランドの名物料理の一つ、シーフードチャウダーと、記念すべき今回の旅の初ギネスです。シーフードチャウダーは、魚介類や野菜を使った優しい味のクリームスープで、他の料理より安めだったこともあってか、それほど大盛りではなく、機内食で疲れ気味の胃腸には丁度良い味と量でした。ギネスビールは初めて飲んだのですが、泡のクリーミーさと、日本のビールの苦みとは少し違う、後からゆっくり込み上げてくるような深みのある苦みが印象的でした。
ザ ブレイズン ヘッド 地元の料理
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昼食を終えて、リークスリップ行きのバスを待つ間、多くのパブが密集しているテンプル・バー地区を散策してみました。こちらはまさにそのままの名前が付いた、おそらくアイルランドで最も有名なパブ、「ザ・テンプル・バー」です。
テンプルバー・パブ 地元の料理
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こちらも派手な外観で一際目立つ有名パブ、「ジ・オリバー・セント・ジョン・ゴガティーズ」です。見るからに、中で楽しい事が待っている、という雰囲気が溢れています。
ジ オリバー セント ジョン ゴガティーズ バー
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今回宿泊したホテル、「ザ・フリート・ストリート・ホテル」は、テンプル・バー地区に隣接しており、パブで夜更かししても安心、と思って選んだのですが、入口には「午後11時には施錠するのでインターホンで呼んでください」との貼紙がありました。私のような英語苦手勢にとっては何気に高いハードルであり、それに、11時を過ぎたらそれほど安全じゃないよ、というメッセージにも思えたので、私にとって、11時が事実上の門限ということになりました。
The Fleet ホテル
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ホテルは古い建物で、いろいろ不便だったりすることもありましたが、なぜかロビーだけはやたらゴージャスな雰囲気でした。
The Fleet ホテル
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さて夕食は、伝統音楽とアイリッシュ・ダンスが楽しめるディナーショー、「ケルティック・ナイツ」を予約していました。ショーの前にまずは食事ですが、前菜とメインをそれぞれ何種類かの中から選べるようになっていました。あまりボリュームのありすぎる料理が出てきても困るので、昼食に続いての魚介類ですが、サーモンのグリルを選びました。それでもやっぱり大量の付け合わせでボリューミーになっています。飲物も昼食に続いてギネスです。半パイントだと一瞬で無くなってしまうように思えましたが、1パイントになると一気に飲みごたえが増したように感じます。
アーリントン ホテル オコーネル ブリッジ ホテル
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しばらくするとショーが始まりました。最初のうちはダンスは無く演奏のみです。お客さんも一緒に合唱するような有名な曲や、独特の発声法による魔法の呪文のような超早口の曲など、様々な曲が演奏されました。
アーリントン ホテル オコーネル ブリッジ ホテル
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ショーの途中からダンサーも加わりますが、1曲踊ったら退場して、また数曲後に衣装を着替えて登場、といった感じの構成です。それでも、4人のダンサーの一糸乱れぬ超高速ステップから生まれる靴音が、さらに音楽と一体となって会場の空気を支配していく様子は只々圧巻で、本当に素晴らしいショーを見せてもらいました。
アーリントン ホテル オコーネル ブリッジ ホテル
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さて、時間は飛んで2日目の夕方、コーヴから帰ってきたところです。午後8時半を過ぎてもまだ明るいダブリンの街です。この後、「門限」の11時までに、アイルランドの名物料理を食べて、さらにパブでビールを飲みながら生演奏を聴く、というのがこの日の残されたミッションです。
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金曜の夜ということもあってか、雰囲気のよさそうなレストランはどこも行列ができるほどの満員状態でしたが、意外にもあの「ゴガティーズ」の3階のレストランが空いていました。1・2階があまりにも混雑していたので、見落とされていたのかもしれません。さて、飲物は「サイダー」を注文してみました。サイダーといっても日本のそれとは違って、リンゴの酒、シードルのことです。もちろんアルコールなのですが、日本の「サイダー」よりも飲みやすいぐらい口当たりが軽く、何杯でも飲めてしまいそうです。(飲めるとは言ってない)
ジ オリバー セント ジョン ゴガティーズ バー
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さて料理は、アイルランド料理の定番、アイリッシュ・シチューです。まあ海外なのでボリュームはあるだろうとは思っていましたが、運ばれてきたシチューは、骨付きラム肉が丸ごとドーンと乗っかった、想像をさらに超えるボリュームで、すっかりお腹いっぱいになってしまい、さすがに付け合わせまでは食べきれませんでした。
ジ オリバー セント ジョン ゴガティーズ バー
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レストランでも階下から漏れ聞こえてくる演奏が丁度良い感じのBGMになっていたのですが、やっぱり「パブで飲みながら演奏を聴く」という雰囲気は味わっておきたいので、胃袋にビール半パイント分の隙間を開けるために、店探しも兼ねてしばらく街の中を歩き回ってみることにしました。会計を済ませて店を出ると、すっかり夜も更けて、店が鮮やかにライトアップされていました。
ジ オリバー セント ジョン ゴガティーズ バー
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「ザ・テンプル・バー」も、電飾で彩られていました。さすがにここほどの有名店ともなると超満員で入れそうな感じではありませんが、各店から漏れ聞こえてくる音楽にも耳を傾けつつ、自分の好みに合いそうな店を求めて街を歩き続けます。
テンプルバー・パブ 地元の料理
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テンプル・バー地区の外も含めて色々歩き回りましたが、結局最終的には「ゴガティーズ」に戻ってくることになりました。人混みの中、何とかカウンターに辿り着いて半パイントのキルケニーを注文し(こちらは日本のビールにも近い味でした)、立って飲みながら、ギター&ボーカルのおじさんとフィドルのお姉さんが奏でる音楽を聴きます。有名な曲なのかどうかは分かりませんが、店内のお客さんも一緒に歌い、盛り上がっています。お酒を飲む場所にありがちな、怖さや暗さといったネガティブな雰囲気は無く、ただ楽しげな雰囲気だけが店内に溢れています。半パイントを飲み干すまでの間のごく僅かな時間でしたが、とても印象深い体験をすることができました。
ジ オリバー セント ジョン ゴガティーズ バー
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最終日の朝、昨晩の満腹感はまだ残っていますが、それでも食べずにはいられないのがアイリッシュ・ブレックファストです。さすがにこの日は量を控えめにしましたが(前日は写真を撮り忘れていました)、それでもやっぱりあのカリカリのベーコンを食べずしてアイルランドの1日は始まりません。アイルランド特有のブラック・プディングは、クセがあるのではないかと思って最初は恐る恐る口に運びましたが、実際は全然食べにくいことはなく、奥深い味わいを楽しめました。
The Fleet ホテル
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あっという間に、帰りの空港に向かわなければならない時間になりました。空港行きバス停の向かいに見えた建物も、よく見るとなかなか立派な姿をしていました。
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バスは意外と空いていて、2階の先頭の席で街並みを眺めながら、名残を惜しみつつ空港へと向かいます。振り返ってみれば、これまでのヨーロッパ旅行の中では最短の日程で、天候などにも必ずしも恵まれたとはいえなかったにも関わらず、不思議なぐらい大きな充実感のあった旅でした。旅の中でいくつもの「アイリッシュ・○○」と出逢いましたが、きっとそれらが、この国でしか味わえない独特の経験、というものを感じさせてくれたことが大きな要因だったのではないかという気がします。そう考えると、この「アイリッシュ」こそが、私にとっての幸福の呪文だったのかもしれません。
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「アイリッシュ」といえばもう一つ、帰りの空港で飲んだアイリッシュ・コーヒーです。コーヒーとアイリッシュ・ウィスキーの豊かな香りが溶け合い、苦みはクリームがほどよく和らげてくれるという絶妙のバランスで、とても優しい味わいになっていて、旅の間にたまった体と胃腸の疲れがスーッと消えていくような気がしました。まさに癒しの魔法です。アイルランドは本当に最後の最後まで、驚きに溢れた国でした。
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2019アイルランド
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