2018/12/15 - 2018/12/24
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タヌキを連れた布袋(ほてい)さん
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「政府軍将兵に限らず,革命の近いことを知ってタイへ逃れるビエンチャン市民は多かった。メコン川を渡るために市民たちはタイ人の船頭に高い金を支払わねばならなかった。大人一人につきアメリカドルで五十ドルから百ドルといわれていた。
船の中で船頭に脅迫され,全財産を奪われたうえに殺され,メコン川に投げ込まれるという悲惨な事件もしょっちゅう起こっていた。私の知人で,ルアンプラバーンに住んでいた貴族のブン・コン氏の家族も同じような目にあった。コン氏の母親及び姉の家族はメコン川の真ん中に船が差しかかったところで,船頭に脅迫された。姉は殺され,貴金属,宝石,現金と,財産はすべて強奪された。コン氏の母は小さな孫たちの手を引いて泣きながらタイへ上陸しなければならなかったのである。
避難民はタイ側に上陸してからも苦労させられた。難民キャンプに入るためにはタイの警察官に金を渡さなければならなかった。一人当り三百バーツから五百バーツといわれていた。」
「日本大使館のF事務官夫妻が,昼日中,自宅で強盗に襲われる,という事件が起こったのは1977年7月のことであった。
7月のある日の昼下がり,覆面で顔を隠した男女二人組の強盗が,F事務官の自宅に押し入った。女はピストル,男は短刀を手にしていた。」
「『お前たちは金持ちの日本人だ。ドルをたんまり持っているはずだ。それを出せ』
『いや,ドルは全部銀行に預けてある』
F氏は必死の思いで言った。しかし強盗たちは全く取りあわなかった。男はドルのしまってある引き出しを顎でしゃくって見せた。隠し場所を知っているのだ。」
「F氏はしまってある千ドルを取り出して渡した。男はそれを手に取って片ことの日本語でこう言った。
『ドウモアリガトウ』
すると男の言葉を引き取って,女が英語で言った。
『近いうちにまた会いましょう』
日本人をまるでなめきっていたのである。それにドルの置き場所まで強盗が知っているということは,家の内情を知っている者が彼らに教えたに違いなかった。おそらく女中が手引きしたものと思われる。」
「その年も押し詰まった12月25日,もっと痛ましい事件が起こった。8月に赴任したばかりのS書記官夫妻が自宅寝室で惨殺されたのである。」
「二階の寝室に案内されて私は思わず目をそむけた。めった刺しにされたS氏は血の海の中に顔をうずめて倒れていた。おそらく二十ヵ所以上は刺されていたと思う。S氏が殺人者たちと激しく争ったことは一目瞭然だった。犯人に立ち向かったためS氏の左腕は刺し傷だらけだった。眼鏡は遠くへとばされていた。S氏は極度の近眼だと聞いていた。おそらく眼鏡をとばされては殺人者たちに対して思うように抵抗することも出来なかったと思われる。
夫人の方はもっと哀れだった。両手を後ろ手に縛られたまま,八ヵ所あまりを刺されていた。
即日,警察はS氏夫妻と親しくしていたタイ人のスミットという男と,S氏宅のガードマン二人,女中,料理人,二人の運転手などを逮捕した。私の推測ではスミットが主犯であると思う。」
「事件が大使館員家族をはじめ,一般在留邦人に大きな衝撃を与えたことはいうまでもない。治安の悪さを理由にビエンチャンを引き上げ帰国する邦人も多かった。
革命政権になってから日本人はビエンチャンの一般市民から冷たい目で見られていた。それは『再教育』のためであったかもしれない。とにかくラオス人の日本人を見る目が以前とはまるで違うのである。」
山根良人著「元日本兵の記録 ラオスに捧げたわが青春」(中央公論社)より
ビエンチャン逍遥~その1:バンコク→ビエンチャン夜行バスの旅&街歩き
https://4travel.jp/travelogue/11494186
ビエンチャン逍遥~その3:ラオスからタイへ鉄路国境越え
https://4travel.jp/travelogue/11494773
- 旅行の満足度
- 2.0
- 観光
- 2.0
- ホテル
- 2.0
- グルメ
- 2.0
- ショッピング
- 3.0
- 交通
- 2.0
- 同行者
- その他
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- ベトジェットエア
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
ビエンチャンで一番旨いものは何か。
-
カオピヤック・センなのである。
アジアで旨いものを食べ歩いている旅人のほとんどがそう言う。
そして,たしかにそのとおりだから,ビエンチャンは面白味に欠けるのだ。 -
では,どこの店のカオピヤックが旨いのかというと,
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通称「タートダムのカオピヤック」(あるいは「ベーかあさんの店」)という店だと言われる。(Google座標:17.966317,102.611753)
これは鉄板の店で,誰もがその名を挙げる。
そして,やはりこの店が一番旨いのである。朝,ラオスの役人なんかが,大きなトヨタのランクルに乗りつけて食べに来る。そういう客を目当てにした乞食までもが店の前をうろつく。地元の人に人気の店なのだ。 -
この店のカオピヤック(15kLAK)は,すでに味が決まった状態で供されるので,
(1kLAK=約14円) -
卓上のマナオや,
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辣醤(激辛)はできるだけ入れないほうがよい。
せっかくの出汁の味が吹っ飛んでしまうからだ。 -
「タートダムのカオピヤック」から徒歩圏内に,「ハーン・カオピヤック・セープ!(おいしい!カオピヤックの店)」という店がある。ここもなかなか旨い。
(Google座標:17.967895,102.611933) -
ここは麺を二種類入れてみたり,
-
宝探しのようにうずら玉子を一個だけ入れてみたりと,ちょっとした工夫をしている(12kLAK)。
しかし,「どこが一番か」と訊かれるとタートダムの店になってしまう。
まったくもって,ビエンチャンの食べ歩きは面白味に欠けるのである。 -
高級店へ行けば,
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魚(ティラピア/メコン河で獲れた魚)のラープなんかも食べられるが,こういう店の料理は連日食べると必ず飽きる(49k/59kLAK)。
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だから,朝にカオピヤック・センを食べた後の昼食は,だいたいカオチー・パテーに落ち着く。
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バスターミナルの屋台で買ったカオチー・パテーは,フルサイズで5kLAK。
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ムーヨー(豚肉かまぼこ)の繊切り,叉焼の小間切れ,ムーヨン(豚肉田麩),キュウリの薄切り,ニンジン繊切り,パクチー。調味料はスイートチリソースとマヨネーズもどき。
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タラート・クアディンの路地市場にあったカオチー・パテー。
市場でフルサイズ15kLAKと言われて,ぼったくりかと思ったら,パテたっぷり,ムーヨーも叉焼もてんこ盛り,野菜は微量という豪華品だった。食べ応え抜群。
見れば現金入れの箱がルイ・ヴィトンではないか。むべなるかな。 -
ツーリストエリアでは値段は上がるが,それに見合った付加価値があるのなら文句はない。
-
その中で,この「GRAB & GO by PVO」はかなり良かった。
(Google座標:17.963260,102.605137) -
繊切りと厚切りで入っているムーヨー,豪快な一本ワケギ,その上に天盛りのようなムーヨン,パクチーたっぷり。下のほうにはトマトやホームデーン(赤タマネギ)が散らされ,もちろん特製パテもしっかり塗られている。
そして,写真からは判らないが,この店はカオチー(パン)が段違いに旨かった。
店内は清潔で,イートイン可能。誰にでもお奨めできる。 -
メニューも載せておこう。
-
また,こんな屋台もあった。
そういえば,昔のカオチー屋台はこんなだった(ベトナムのバーンミー屋台も)。誇らしげに積まれたラヴァシュキリ(ラフィングカウ)の丸い紙箱,ツナの缶詰…。
屋台の台の下にはかんてきの小部屋があって,そこでバゲットを軽く炙ってから作り始めるのだ。
ラオプラザホテルのすぐ近くにあるのでツーリスト価格だが(ハーフ/フル=10k/20kLAK),懐かしくて思わず買った。
(Google座標:17.965669,102.609008) -
分厚く切ったムーヨーと叉焼が挟み込まれ,奥には汁気を切った紅白なますとパクチーのみ。
シンプルな,原点の味。 -
米飯が恋しくなったときは,タラート・クアディンの齋食堂に入った。
タラート クアディン (クアディン市場) 市場
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ブッフェ式のランチなので,野菜を思う存分に摂ることができる。
ただし,ラオスの特色を持った齋食メニューがあるわけではない。タイのギンジェー食堂よりバラエティは少ない。 -
店頭では豆乳や豆腐,
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齋食のカップヌードルまで売っていた。
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夜は,宿で安酒を飲んでいるのが通例だ。
写真は「チャムパ・カーオ(白いプルメリア)」という銘柄のラオス焼酎(ラオ・ラーオ)で,フーゼル香がまったくしないスムースな飲み口だ。本格的な減圧蒸留が導入されたのだろう。
臭いラオ・ラーオに七転八倒してきた身には,まさに慶事である。
大瓶一本で15k~25kLAK。(1kLAK=約14円)
ところが,今回のビエンチャンでは,珍しく外に飲みに出ることが多かった。 -
ビエンチャンでもっとも由緒正しきビアバー,「コプチャイドゥー」。
コープチャイドゥー レストランバー 地元の料理
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初めてビエンチャンに来た2000年(平成12年)頃,この店は唯一まともなビアバーで,夜になればビエンチャン中のファランが集結しているのではないかと思えるほどの盛況だった。
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この店で初めてビアラオを飲んだときの感動は,一生忘れない。ビールがそんなに旨いものだなんて,その時まで感じだことがなかった。
思えば,当時はビアラオの生産量や流通範囲が極めて限られていたのだと思う。私は毎日,出来たて最高のビールを飲む僥倖にありついていたのだ。
今飲むビアラオは,普通に美味しいビールである。 -
別の夜には,BAR「どれすでんLAO」さんを訪れた。
ビエンチャンのジャパン・クオリティ。オーセンティックなBAR & Reataurant「どれすでんラオ」 by タヌキを連れた布袋(ほてい)さんドレスデン バー
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日本人経営のオーセンティックなBARだ。
スタンダードのマティーニを頂き,美味しくてもう一杯頂いたのに,いずれも写真に収める前に空けてしまった。不覚。
写真は三杯目のオールド・ファッションドである。 -
ビエンチャン滞在の最終の夜,メコン河沿いの夜市を訪れた。
拡張中 by タヌキを連れた布袋(ほてい)さんナイトマーケット (ビエンチャン) 市場
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夜市自体はどうということはなかったが,
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メコン河畔は,そぞろ歩きにいい感じだった。
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暮れゆくメコン河。対岸はタイのシーチェンマイ辺りか。
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やがて黄昏(たそが)れ,
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ビエンチャンの締めくくりに,メコン河畔の「ラオディBARメコン」を訪れる。
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ラオディ(LAODI)は,井上育三さんという日本人男性らが,ビエンチャン郊外でゼロから作り上げたアグリコール・ラムのブランドだ。
「ラオディBARメコン」は,そのアンテナショップ的なBARのようだ。
ラオディは日本でもネットで購入できることがあるので,自宅で楽しませてもらっている。 -
店には,まだ知らないフレーバーのラオディがグラス売りでいくつかあったので,飲ませてもらった。
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そういえば,ビエンチャンの旨いものをひとつ忘れていた。
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薬草サウナの薬湯(ハーブティー)である。
大きな薬缶になみなみと入れたのが置いてあって,サウナを出て身体を冷やしているときに何杯でも飲むことができる。
サウナの中で薬草の蒸気を胸いっぱいに吸い,外で熱い薬湯を好きなだけ飲んでいると,吹き出す汗とともに身体じゅうが清められていくような爽快感を覚える。
薬湯の薬缶の写真でも載せたかったが,場所柄,撮影は遠慮した。あしからず。
この薬湯もまた,ビエンチャンの「旨いもの」のひとつに違いない。
ビエンチャン逍遥~その1:バンコク→ビエンチャン夜行バスの旅&街歩き
https://4travel.jp/travelogue/11494186
ビエンチャン逍遥~その3:ラオスからタイへ鉄路国境越え
https://4travel.jp/travelogue/11494773
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