2019/05/04 - 2019/05/05
9712位(同エリア29249件中)
jokaさん
やってきました10連休!
貧乏暇なしのわたしには関係ない話とはいえ、それでもGW前半に北アルプスの常念岳~蝶ヶ岳辺りを単独で、後半に甲武信岳~笠取山を会社の同僚Hさんと登ろうと計画していました。
が、例によって前半は悪天候で流れ、後半は出発間際にHさんが身内のご入院で同行が難しくなったため、端から計画を練り直すことに。
当初の予定ではどちらもテント泊のつもりでしたが小屋泊に変更。行き先もノーマークだった八ヶ岳へと変えました。
昨年11月の北八ヶ岳登山時に左膝を、登山帰りの下諏訪の町で右肩を痛めて以来半年ぶりの山登りなので、ゆったり&のんびりと参りましょう。
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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世間は10連休の真っ只中。休みが長すぎて人出が分散するのか、いつになく閑散とした毎日アルペン号の出発ロビー。
ゴールデンウィークとはいえ、仕事柄(2)連休が二回あるだけのわたしにとってはこの空き具合はありがたい。
バスも計二台だけでの運行でした。 -
AM2時50分過ぎ、八ヶ岳方面への乗客は、道の駅はくしゅうで強制的に起こされてマイクロバスに乗り換え。
そのまま眠っていられる甲武信岳、金峰山方面の人たちがうらやましい……道の駅 はくしゅう 道の駅
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4時12分、八ヶ岳山荘に到着。
ん?暗い… -
八ヶ岳山荘には何度も立ち寄っていますが、いつも毎日アルペン号の到着に合わせて食堂を営業してくれていて、それが当たり前だと思っていました。
が、今日ここで降りた乗客はわたしを含めて6、7名。
この人数では商売として成り立たないんでしょうね。 -
朝食をここの月見うどん&カレーあたりで済ませようと思っていたので、初っ端から計画が狂ってしまいました。
仕方なく行動中に食べるつもりだったおにぎり二つで朝食代り。
コンタクトを装着して、4時40分過ぎに出発。 -
美濃戸方面へ。
今回は小屋泊を選んだため、装備も軽くて快適です。 -
5時25分、やまのこ村通過。
やまのこ村 宿・ホテル
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水を補給しました。
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その先の赤岳山荘の軒先で
赤岳山荘 宿・ホテル
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くるたまを買って足りなかった朝食の追加。
おいしゅうございました♪ -
ところどころ雪が残っていますが、厳冬期のようにアイゼンやチェーンスパイクが必要なほどではありません。
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6時21分、堰堤広場通過。
この先から登山道っぽくなります。 -
残雪も増えてきて、ちょっと足元がおぼつかなくなってきましたが、雪道を歩く練習も兼ねて、そのままで進みます。
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7時19分、赤岳鉱泉に到着。
赤岳鉱泉 温泉
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テント場はまずまず盛況のようです。
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名物のアイスキャンディーもかなり溶けかかってました。
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外の自炊スペースでこれからの登りに備えて冬季用装備に変身。
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まずはゲイターを付けて。
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アイゼン装着。
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前爪が頼もしい!
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今日のルートとここまでの雪の残り具合から判断して必要ない可能性大ですが、念には念を入れてピッケルも準備します。
このくらいの条件なら本当はストックがベストなんでしょうが、高齢者でも病人でもないのにストック突いて歩くというのがどうにもカッコ悪い気がして使えません(冬山装備としていちおう購入はしましたが、ずっとしまいっぱなし)。
楽で合理的なのはわかるんですけど…… -
8時1分、いざ出発!
直前まで赤岳にするか硫黄岳にするか迷うものの、半年のブランク明けということもあり、安全策を取って硫黄岳を目指すことにします。 -
樹林帯には踏み抜き跡多数。
脱出するのに無駄に体力を消耗するので、踏み抜かないよう慎重に進みます。 -
天気にも恵まれて、首尾は上々。
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雪山で一番大事なのは、とにもかくにも転ばないこと。
慎重に、慎重に… -
9時24分、赤岩の頭に着きました。
強風が吹くことが多い場所ですが、本日はほぼ無風。
このコンディションなら赤岳目指してもよかったかな? -
南に目を向ければ八ヶ岳最高峰の赤岳(2899m)が。
隣の阿弥陀岳(2805m)も存在感抜群です。 -
目指すはこの先の硫黄岳。
強風に吹き飛ばされるため、稜線上や山頂付近の方が雪は少なめです。 -
だいぶ雪が腐っていて、気を付けないとすぐに踏み抜いてしまいそう。
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振り返ってみる。
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途中から地面が露出している場所が多くなってきました。
すれ違う登山者もアイゼンを付けたままの人と外して歩いている人とが混在するように。
わたしも、しばらく岩の上歩きが続いたためアイゼンを外したらその直後に雪が現れ、そのまま苦労して進むも危なっかしくなってきたので再度アイゼンを装着。目の前の角を曲がったらすぐに雪がなくなる……といった紆余曲折を経ながら進みました。
ピッケルはとっくにしまっています。 -
10時5分、アイゼンの付け外しにずいぶん時間を割かれながらも硫黄岳(2760m)登頂。
だだっ広い山頂です。
ちょっぴり怪しい雲行きになってきました。 -
尖り気味の赤岳の山容はカッコいいですね。
赤岳と阿弥陀岳のペアを見ていると、いつも北岳と間ノ岳が思い出されます。 -
爆裂火口。
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時間に余裕があるので爆裂火口沿いに進んでみました。
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奥の方から山頂方面を振り返る。
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本日の宿泊予定地である根石岳山荘には夏沢峠経由で直行可能。
が、昼食を摂るために、少し寄り道をしようかと思っています。 -
10時20分、硫黄岳山頂を後にします。
まずは夏沢峠へ。 -
岩ゴロの急坂を下りていきます。
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写メでは露出した地面だけですが、時おり雪でつるつるの部分が出てきます。
雪道を歩き慣れた人であればそのまま進めても、雪上歩行が苦手なわたしではけっこう危なっかしい。
アイゼンを付けるほどではないので、チェーンスパイクを付けたり外したり。 -
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10時53分、夏沢峠。
ここから緩い傾斜を30分ばかり進むと本日の宿泊地ですが、あえていったん下ります。 -
11時9分、オーレン小屋着。
アイゼンやチェーンスパイクの着脱の繰り返しに時間をとられて、予定より遅めの到着です。八ヶ岳 オーレン小屋 宿・ホテル
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やってる♪やってる♪
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こちらが受付。
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小屋外のベンチではざっと2、30人の登山客が休憩&お食事中でしたが、小屋の中は貸し切り状態。
受付で注文を済ませ、奥のこたつへ。 -
決してピカピカではないけれど清潔感があって落ち着く室内。
山岳雑誌に目を通しながら、のんびり出来上がりを待ちます。 -
なんか楽しそうな催しもあるみたいですね。
ちなみにオーレン小屋名物といえば小屋泊者限定の夕食メニューの桜鍋!
登山口から近すぎるのがネックですが、いつかそんな“麓の小屋に泊まってのんびり”みたいな山旅もしてみたいものです。 -
注文から10分ほどでサーブ。
オーレン小屋の名物ランチ“ボルシチ”です。 -
サワークリームもかかった本格派。
朝食を食べ損ねて行動食で凌いでいたこともあり、あっという間に完食。 -
当然まったく足りないので、すかさずカレーを追加発注!
こちらも1分で完食。
まだまだイケるけど、もういい年なのでオトナの余裕を見せて腹七分目でやめておきました。
お茶を飲みながら暫しまったりタイム。 -
12時過ぎにオーレン小屋を出発。
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最後のひと踏ん張り。
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12時50分、箕冠山山頂(2579m)
全然ピークっぽくありませんね。 -
箕冠山山頂を過ぎてしばらくすると雪がまったくなくなります。
吹きさらしの稜線なので、全部吹き飛ばされてしまうんですね。 -
本日のお宿が見えてきました。
黒百合ヒュッテ、本沢温泉、オーレン小屋、山びこ荘といった四つの快適な山小屋が2時間圏内にひしめき合う激戦区の中心に位置し、経営的には厳しいかもしれませんが、景観と立地は最高です! -
元気に営業中。
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来し方を振り返ってみた。
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12時58分、根石岳山荘に着きました。
左が受付と食堂、個室(3室)と予備の大部屋がある旧館。右がトイレ、個室(1室)と大部屋、自炊室、乾燥スペースなどがある新館です。根石岳山荘 宿・ホテル
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まずは受付のために旧館へ。
厚手の毛布が扉替わり。渋すぎる…
でも隙間風や寒さ対策を考えるならこの方が合理的かも。 -
見た目に反して(失礼!)充実の品揃え。
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古いけれど清潔感のある室内。
左手奥の受付で宿泊手続きを済ませました。 -
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部屋のある新館へ移動。
玄関を開けるとストーブがガンガン焚かれていました。 -
談話室兼自炊者用食堂。
ちょっぴり殺風景ですが、使い勝手はよさげ。
ちなみに火を使った調理は、すぐ横の水場の一角(換気口の下)で行わないといけません。 -
隣の水道スペース。
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冬季は凍結防止処理を行っているため、水道は使えません。
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というわけで、今の時期はこちらが命の水になります。
ふと気づけば蓋代りのビニールが思いっきり水に浸っていたりするけれど、そんなの気にしない、気にしない。 -
二階の大部屋。ピッカピカです。
明るく開放的でとても居心地よさげ。 -
布団もふかふかです。
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ペンションの一室のよう。
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奥から見るとこんな感じ。
そして入り口脇の本棚の向こうが… -
マイルーム!
そうなんです。本日は奮発して個室を予約してありました。
とはいえ大部屋代金プラス二千円。
安い!!! -
片側がちょっぴり物置風なのはご愛嬌。
ヒーターにコンセント完備。なにより明るくて広々。
今まで見てきた山小屋の個室の中ではピカイチです。 -
窓が大きいため、山小屋の個室につきものの閉塞感がゼロなのもポイントが高い。
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窓からは茅野の街並みが一望。
角度を変えれば天狗岳もばっちり。 -
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明日の偵察も兼ねて天狗岳方面へ。
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5分ちょっとで根石岳山頂(2603m)。
根石岳 自然・景勝地
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登ってきた方角を振り返る。
画面左端にちょこんと顔を出しているのが赤岳。その右の大きな山が阿弥陀岳です。
それにしてもすごい所に建てたもんだな、根石岳山荘。 -
明日進む方向。
ここを下って左の尾根へと登り返します。 -
その先に続く、右が東天狗岳、左が西天狗岳。
東天狗岳までは雪はなさそうですが、西天狗への登りではアイゼンが必要になるはずです。特に早朝は。 -
根石岳山頂からもう少し進んでみると、北西斜面に雪が残っていました。
距離にすればほんの10m程度のものですが、足を滑らせれば数十m転がって大怪我必至。
慎重に慎重に下りました。
明朝は念のためここだけチェーンスパイクを着けることにしよう。 -
本沢温泉へと下る白砂新道分岐。
眠くなってきたのでこのあたりで引き返すことにしました。 -
帰る途中で雪が降り始める。
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どんどん激しくなって、最終的には直径5mm前後のBB弾のような雹に変わりました。
痛いぐらいの激しさです。 -
稜線の西側は青空。
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東側は雹の降る大荒れ。
小屋に帰り着くころにはおさまっていました。 -
山小屋で山岳雑誌に目を通す至福の時間♪
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……のはずがいつの間にか寝入ってしまい、気づくと2時間以上が経っていました。
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陽もだいぶ傾いています。
もうすぐ夕食に指定された17時半なので、食堂のある旧館に移動しましょう。 -
あれ?下駄箱が帰ってきたときのまんま。
もしかして………
新館の玄関前でスコップ使って雪を切り出していた小屋のおねえさんに尋ねてみると、なんと本日の宿泊客はわたしだけとのこと!
そりゃ、ぐっすり眠れるわけだ。 -
食堂に行ってみると、過疎地の分校の給食状態…
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食堂の壁に貼ってあった館内図。
ここ根石岳山荘では、5月下旬から10月末までお風呂にも入れます。
夏場は最高でしょうね。 -
新館二階の個室が本日のマイルーム。
貸し切りなんだったら大部屋でもよかったような気もするけど、やっぱり個室の方が暖かいし落ち着くので、まあ結果オーライかと。
個室料も二千円と格安だしね。
多少なりとも小屋の売り上げにも貢献できるのであれば。 -
アルコールメニューの充実ぶりが凄い!
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まだまだ続く。
常連が集うというのもわかります。 -
配膳完了。
この時期、生ビールはまだ準備中。
あれこれ悩みましたが、オーソドックスに一番搾りで。 -
小屋食にしてはタンパク質多めなのがナイス♪
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デザートのコーヒーゼリー。
ご馳走様でした。 -
食後、旧館二階の大部屋を見学。
新館がいっぱいにならないと使用しないとのことで、現在は半物置状態です。 -
こちらは個室の『コマクサ』。
いわゆる山小屋の個室です。 -
受付でワインを買って、新館の大部屋でまったりタイム。
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山小屋で見る『スポンジ・ボブ』……
シュール……… -
ふと外を見ると日の入り間近。
急いで小屋の外へ。 -
茅野の街並みの向こうに陽が沈んでいきます。
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あと少し。
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素晴らしい残照です。
いい一日でした。 -
小屋の扉を開けるとそこは快適空間♪
わたし一人のためにストーブが焚かれているのかと思うと、少し申し訳ない気持ちになります。 -
トイレ前の廊下が乾燥スペースです。
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二階の大部屋に戻ってまったりの続きを。
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チェックイン時に「20時に完全消灯(主電源を落とすこと)です」と言われていたので、19時45分に切り上げて歯磨き。
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睡眠導入剤飲んで、20時前に就寝。
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この旅行で行ったホテル
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やまのこ村
3.03 -
赤岳山荘
3.01 -
八ヶ岳 オーレン小屋
3.25 -
根石岳山荘
3.22
長野 の旅行記
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旅行記グループ 2019年4月中八ヶ岳
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