動物園で桜を見てきたお話　桐生が岡動物園2019年（1）

2019/04/07 - 2019/04/07

桜のある動物園は数多くあれど、花と飼育動物たちのコラボレーションを見られる施設って少ないんです。
この時期だけの光景を求めて、群馬県の桜の名所、桐生が岡公園内にある桐生が岡動物園へ行ってきました。

2（後編）→http://4travel.jp/travelogue/11486667

エリア 桐生(群馬)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: JRローカル 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

旅の始まりは、北千住駅。
東武線の北千住駅改札内にあるヴィドフランスで朝食を購入してからホームに向かいます。
モーニングセットはありませんでしたが、朝から大充実の品揃え。改札内なのにイートインスペース完備なのはビックリです。電子マネー使えました！

本当は普通列車で行く予定が、朝起きられず予定の電車に乗り遅れる事態が発生しておりまして…(;´Д｀)　第二候補の特急に乗るルートで時間を取り戻します！

特急乗り場はホームの一番北にあり、改札からそれなりに歩きました。間に合ってよかった～。

北千住駅 駅

ここが始発なのかな？と思うくらいガラガラな状態で登場したりょうもう号。
北千住からたくさん乗客が乗り、半分程度は埋まっていたと思います。全て指定席で席取り競争にならないのは良いですね。

特急 りょうもう 乗り物

券売機で特急券のみ購入して、乗車券はsuica。こうすると、少ーーーしだけ安くなります。
全部券売機で買うと2230円。ICカードと併用すると2223円。
その差7円は……うん、これは誤差の範囲ですね(;''∀'')

約1時間半の特急の旅。テーブルを広げてパンを取り出せば、あっという間に行楽客気分ですヾ（*´∀`*）ﾉ゛

仕事の都合上ほぼ平日が休みで、旅行中でも通勤客に囲まれることが多いのです。
この日は久しぶりの日曜休み。
家族連れ、女子グループ、朝からアルコールを1杯などなど、客層が違って新鮮です。

北千住駅限定の千住あんぱん！（190円）
朝食には不似合いなパンですが…。ふだん北千住駅を利用する機会も東武線を使う機会もないので、ここぞとばかりにご当地あんぱんを収集していきます。
焼き印付きのパンは朝一だと用意されてない場合が多いので、見つけた時は心の中で小躍りしました！
まさか9時前に販売してるなんて！さすが改札内！それとも日曜日だからでしょうか？

線路沿いの桜も満開で更にテンションアップ！　これは久喜を出たあたりだったかな？

定刻より数分遅れて相老駅に到着。わたらせ渓谷鉄道に乗り換えました。
レトロなディーゼル車で良い感じ♪
停車中にトロッコ列車が通って行ったのですが、逆側の席に座っていたので撮れませんでした(´Д｀。)
トロッコから見る桜も良さそうですね～。

相老駅 駅

わたらせ渓谷鉄道はICカードに対応していません。出場用の簡易機械は設置してあるので、一度改札を出て切符を買う必要があります。
動物のシルエットがデザインされていました！

わたらせ渓谷鐵道 乗り物

相老駅から桐生駅までは2駅。10分程度で到着しました。一気に都会の駅になりましたね。
切符は改札に通せないので窓口で駅員さんに渡しました。

桐生駅から桐生が岡動物園までは公共交通機関がありません。
平日であれば、徒歩かタクシーか、駅で貸してもらえるレンタサイクル（無料な上に電動アシスト付きもあります）。

桐生駅 駅

休日にはもうひとつ手段が増え、MAYUバスという観光用の電動バスが1時間に1本程度出ています。
定員は8名と少ないですが、春休み＆桜満開シーズンのお昼前でピッタリ席が埋まるなる程度なので、満席で乗り切れない！なんて心配はなさそうです。ほとんどの人が自家用車で行きますからね。
名前、住所（市区町村まで）を記入すれば誰でも無料で乗ることができます。

運転手さんの観光案内（…というより地元愛溢れる世間話(´艸｀)）を聞きながら、20分程度で桐生が岡遊園地の入口に到着しました。
前日に「桐生が岡公園の桜が満開」との情報があったとおり、思わず息をのむ素晴らしさです！

曇っているのが…！惜しい…！！(＞Д＜)

桐生が岡遊園地 テーマパーク

遊園地側の桜を楽しんでから、動物園に移動します。

北門の前にはカキ氷、焼きトウモロコシ、ベビーカステラなどの屋台が並んでいます。お祭りに来たような気分になりますね。

桐生が岡動物園 動物園・水族館

桐生が岡動物園は入園無料。
無料と言えど、それなりに広い敷地ですし動物たちの種類も多いです。

パンフレットにも桜がありますね。さすが桜の名所！

名前に『岡』と付くとおり斜面に沿っていて、北門から南門までずっと坂道。平坦な道はほとんどありません。
いや、もう岡っていうより山に近いですよ(ﾟДﾟ;)

パンフレットと一緒に北関東＋福島の動物園・水族館で開催しているスタンプラリーの台紙も置いてありました。
FIGHT9、毎年やっていて台紙を持って帰るのですけど、未だにコンプリートはおろか景品まで辿り着けた試しがありません(^_^;)

北門から入ってすぐ、園内で一番高い場所にいるのはフンボルトペンギン。

トヤマ（♂／富山市ファミリーパーク生まれ）
エクレア（♂／2011年3月20日／阿蘇カドリー・ドミニオン生まれ）
モー（♀／2013年3月14日／しまね海洋館アクアス生まれ）
英（えい）（♀／高岡古城公園動物園生まれ）
輪（りん）（♀／高岡古城公園動物園生まれ）

5羽いるはずですが、あれ？1羽だけ？？

と思ったら、部屋の中からピーピーと鳴く声が！
これはっ！雛が誕生しているっ！！ヾ(≧∇≦*)〃ヾ(*≧∇≦)〃

大きくなって外に出てくる日が楽しみですね。

（追記：2019年3月23日、25日に2羽の雛が誕生しました。エクレア×モー）

動物園の一番人気はライオン。
チャコ（♂／2015年3月27日／富士サファリパーク生まれ）
ライラ（♀／2015年6月19日／富士サファリパーク生まれ）

ライラは2017年7月19日に3頭を出産。
オリト（♂）現在は旭山動物園
シルク（♀）（追記：2020年3月27日にのんほいパークへ移動）
つむぎ（♀）（追記：2020年2月25日に茶臼山動物園へ移動）
子供達には、織物で有名な桐生市らしい名前が付けられています。

現在は、両親と子供（メスのみ）がプライドと呼ばれる群れを作って生活しています。野生のライオンと同じですね。
ライオンのプライドを観察できる動物園は意外と少ないんですよ。
オスの子供は性成熟の頃（通常2～3歳）で群れを離れるので、オリトが旭山動物園へ出園したのもそのためです。

展示場が少し手狭なのは気になるところです。環境が窮屈になると群れが崩壊しちゃうこともあるので…。

あっ、そうだ！動物たちと桜を一緒に撮るのが目的なんでした( ﾟдﾟ)ﾊｯ!

園内を見まわして……いたいた！

まずはクモザルです。2頭仲良くお花見中でした。

一口にクモザルと言っても数種類に分かれているのですが、ここでは『クモザル』としか紹介されていません。

1979年に初めてやってきた2頭はオスがクロクモザル、メスがケナガクモザル。別種でペアになってしまったのが理由なのです。
現在であればそのままにせず、クロクモザル同士、ケナガクモザル同士で相手を探し直すはずです。しかし、当時は動物に対する認識や動物園の存在意義が違ったので、クロクモザルとケナガクモザルの間に子供が誕生することに疑問は生まれなかったのでしょう。

この2頭から生まれた子供は、クロクモザルでもケナガクモザルでもない雑種。
桐生が岡動物園という限られた空間で繁栄はできても、他園から新しい個体を迎え入れたり、逆に出て行くこともできません。

最初にやって来たクロクモザルのクロちゃん（♂／推定1975年生まれ）はご健在です。
50歳近く…すごいですね。

ユーコリン（♀／1995年1月17日生まれ）
ゴマジロー（♂／2001年11月7日生まれ）
チャチャ（♀／2004年1月30日生まれ）
ニーナ（♀／2005年2月27日生まれ）
ニイニイ（♂／2006年4月1日生まれ）
マリン（♂／2009年7月19日生まれ）母：ユーコリン
ウィル（♂／2012年5月29日生まれ）母：ユーコリン
他の個体はみんな桐生が岡動物園生まれです。

ニホンザルのサル山。眺め良さそうですね。桐生市が一望できちゃうかな？

50頭近くいるそうです。

全員名前ももらっていますが、把握しきれないので割愛…m(_ _)m

サル山の三方向に桜の木があるのでコラボ写真がたくさん撮れました。

園内でひときわ目立つ、動物のいない展示場。
ここには2017年までイズミ（♀／1955年／タイ生まれ）という1頭のアジアゾウがいました。
パンフレットの表紙に乗っていたゾウですね。

イズミが日本にやってきたのは1957年。当初は静岡のひぐち動物園で飼育されていました。
1961年にひぐち動物園が閉園。
1964年4月22日に桐生が岡動物園に移動してきました。
2017年4月4日、61歳11ヶ月（推定）で死亡するまでの53年間を桐生が岡動物園で過ごしました。

井の頭文化園のはな子が死亡した後（2016年4月～2017年4月）は、メスのアジアゾウとして国内最高齢でした。（国内最長寿記録は、はな子の69歳）



長くなってきたので分割します…。