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歳を取ったのか最近一日一日過ぎるのが大変早くなったように思います。新元号は令和と決まった4月1日、まだ1ヶ月あると思っていたらあっという間に後半月。上手い具合に三連休が取れたと思いきや初日の天候がすぐれません。こういう時はダラダラと過ごしてしまう悪循環を断ち切るべく中日に夜桜見物を計画します。ただ4月17日ともなるとあらかたは散り果ての表示となってしまい、前日チェックの場所も当日別のサイトで確認すれば散りそめから散り果てに変わっていたりとまあ行先を思案する始末。<br /><br />琵琶湖の近くはダメであっても山奥はまだ大丈夫だということが判明し、急遽決めた行先は野洲市の滋賀県立近江富士花緑公園と甲賀市土山町の鮎川の千本桜、そして信楽町の畑のしだれ桜と決め、オヤジ殿が戻って来たと同時に出発します。<br /><br />国道1号線から8号線へと進み、既訪局の三上簡易郵便局の局舎の写真撮影に始まり、近江富士花緑公園と進むもナビと地図の表記が違ったためにロッジ付近の公園へと到着し散策の後、植物園と書かれている区域に向かいます。ロッジ付近では背景に聳える三上山と桜の花のコラボレーションが楽しめ、植物園域では桜の他色々な植物を見ることができました。<br /><br />程々に花見を済ませて次の目的地を目指します。甲賀市土山町鮎河にある〝鮎川の千本桜〟。滋賀県下でも3本の指に入る桜の名所だそうですが知りませんでした。初訪問の場所ゆえ距離感もつかめません(汗)。野洲から1時間以上かかることをナビで知りちょっとびっくり。でも雲の切れ間から太陽がのぞく天気となり気持ちの良いドライブ日和となったので、車の流れに合わせて気持ちの良いドライブを楽しみます。昔は混雑しないことがない国道1号線もバイパスができ快適に走れるようになりました。<br /><br />そして予定より少し早く現地に到着し早速お花見を開始します。三重県境を走る鈴鹿スカイライン迄後5kmの表記が出ているエリアゆえ、やはり気温差があると見えほぼ満開を若干過ぎた位の多種多様の桜の木々が植わっています。人混み嫌いの私にとって花見は学生以来のこと、どれだけの人混みだろうか・・・と少し不安ではありましたが、平日の夕方で祭りも終わった時期ゆえにガチで花見をしている団体もおらず、ただ花を楽しむ家族連れと見受けられるグループがパラパラと歩いている程度でした。カメラのシャッターを切りながらうぐい川に沿って咲く桜を見て回ります。そして18:00から始まるライトアップ、開始時刻ではまだ辺りが明るいこともあり、写真に写りこむ照明が鬱陶しい限りでしたが、暗くなるに従って若干混じっている葉の緑色を含めたピンク色が本当にキレイに浮かび上がってきます。デジカメで切り取るとアクセントのないものとなる上にアナログで切り取ると今度は光量不足でストロボが同調してしまい、なかなか思うように目の前の景色を再現出来なかったのは残念ですが、それでも何枚かは雰囲気を感じ取れるものとなり、ファイナルショットの満月と桜のコラボはその時の様子を即思い出すものとなりました。<br /><br />あたりが夜の帳が下りる前に出発し、これまた既訪の鮎河簡易郵便局の局舎の写真を撮影して最後の目的地を目指します。甲賀市信楽町の畑のしだれ桜。今では甲賀市になりましたが、以前の信楽町迄の移動となりナビの言うがままに走ったところ新名神高速道路甲賀土山ICから信楽ICまでを高速利用をしてしまいます。このあたりさほど所要時間と距離共々変わらない区間になるため迷うところですがまあナビに従います。僅かばかりでも早く到着できた(?)と自分に言い聞かせ、街灯以外は真っ暗な道を走ると左手奥にライトアップされたなにかが見えてきます。それが滋賀県下11位の花見どころである畑のしだれ桜でした。<br /><br />公民館の駐車場に車を停めて坂を歩いて行くと大きなしだれ桜の古木が見えてきます。樹齢400年と言われるシダレザクラの古木は江戸時代初期に植えられたものとされ、その謂れは源平の戦いに敗れて都落ちをする平家一族が隠れ住むのに屋敷の庭に咲いていたしだれ桜に端を発すとか、織田信長に焼き討ちされた深堂山遍照院西光寺という号のお寺がこの地に再建される際に記念に植えられたとか、本能寺の変の際に駿河へ落ち延びる徳川家康がこの地を通過し、幕府を開いた後も刺客に合わないように上洛する際には隠密街道として利用し、その休憩場所の記念に植えたなど様々あるようです。もっとも樹齢から計算すると平家はないだろうとはなるものの、この桜が三代目だとすれば辻褄が合うことになります。現実には経年による劣化が進み昭和50年代には枯死の手前まで弱ったものの専門家や世話人達の努力のお陰で蘇ったことがありました。ただ昨年も台風の影響で枝が折れてしまい、毎年見ている方からは元気がなくなったと言われているようですが、初対面の私からは、たしかに弱ってはいても自らの力で懸命に枝を伸ばして花を咲かせている躍動感を感じました。傍らには樹木センターで生まれた樹齢12・13年の二世が親分の頑張りをじっと見ています。生きているものゆえ寿命は避けて通れない運命ですが、四世紀にも渡って集落内の丘の上から人々の生活を見守って来た史実をもっと多くの人々に知らせて存在感を発揮し続けて貰いたいと心から思います。私自身は風の谷のナウシカのオームやマンモスの形に見えて仕方がないのですが、やはり空想・現実の区別はあれど生命力の強さを感じさせるものと思わせることに、まだまだ現役でいなければならない宿命を感じました。思いの外狭い場所に植わっているシダレザクラを撮影しようと三脚を立てて粘っている方もいるので、来訪記録として撮影が済むとそろそろ帰ることにします。<br /><br />我が街石山と信楽ははたから見るとすごく離れているように言われますが、実はそんなに遠くはありません。昔は県道大津上野線というローカル県道だった時代はともかく国道422号線に昇格した後ここの集落を経由するように走っていた道路をバイパス化したおかげで自宅まで25kmを40分で走れます。ちなみに石山駅からMIHO MUSEUM迄のバスは田上を通りますがそれは途中利用客の絡みでそうなっているだけで、直行するならばほとんど所要時間は変わりません。余談はさておき走り出し、国道307号線に出ると山中の幹線道路(笑)を走行し、朝宮から国道422号線となるも大石バイパスで突っ切ると間もなく鹿飛橋にたどり着きます。一旦ローソン大津南郷一丁目店に立ち寄って一服した後、給油のためにミタニ滋賀セルフ大津SSに立ち寄ってイスト君に飯を食わせます。au walletで給油するとポイントアップとあったため利用するも、一般クレジットの料金にしかならずガックリきます。そんなことを振り返っても仕方がないので出発すると間もなく自宅に到着します。<br /><br />たかが滋賀県内の移動とたかをくくっていましたが、トリップメーターを見ると100kmを越えていました。距離感が鈍るのは田舎の印だそうですが正しくそれを実感した今回の旅路でした。<br /><br />《おしまい》

《2019.April》あみんちゅぶらり淡海を歩く旅そのXI甲賀編~SAKURAお花見の旅・さようなら平成編~

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2019/04/17 - 2019/04/17

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2019/04/17

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歳を取ったのか最近一日一日過ぎるのが大変早くなったように思います。新元号は令和と決まった4月1日、まだ1ヶ月あると思っていたらあっという間に後半月。上手い具合に三連休が取れたと思いきや初日の天候がすぐれません。こういう時はダラダラと過ごしてしまう悪循環を断ち切るべく中日に夜桜見物を計画します。ただ4月17日ともなるとあらかたは散り果ての表示となってしまい、前日チェックの場所も当日別のサイトで確認すれば散りそめから散り果てに変わっていたりとまあ行先を思案する始末。

琵琶湖の近くはダメであっても山奥はまだ大丈夫だということが判明し、急遽決めた行先は野洲市の滋賀県立近江富士花緑公園と甲賀市土山町の鮎川の千本桜、そして信楽町の畑のしだれ桜と決め、オヤジ殿が戻って来たと同時に出発します。

国道1号線から8号線へと進み、既訪局の三上簡易郵便局の局舎の写真撮影に始まり、近江富士花緑公園と進むもナビと地図の表記が違ったためにロッジ付近の公園へと到着し散策の後、植物園と書かれている区域に向かいます。ロッジ付近では背景に聳える三上山と桜の花のコラボレーションが楽しめ、植物園域では桜の他色々な植物を見ることができました。

程々に花見を済ませて次の目的地を目指します。甲賀市土山町鮎河にある〝鮎川の千本桜〟。滋賀県下でも3本の指に入る桜の名所だそうですが知りませんでした。初訪問の場所ゆえ距離感もつかめません(汗)。野洲から1時間以上かかることをナビで知りちょっとびっくり。でも雲の切れ間から太陽がのぞく天気となり気持ちの良いドライブ日和となったので、車の流れに合わせて気持ちの良いドライブを楽しみます。昔は混雑しないことがない国道1号線もバイパスができ快適に走れるようになりました。

そして予定より少し早く現地に到着し早速お花見を開始します。三重県境を走る鈴鹿スカイライン迄後5kmの表記が出ているエリアゆえ、やはり気温差があると見えほぼ満開を若干過ぎた位の多種多様の桜の木々が植わっています。人混み嫌いの私にとって花見は学生以来のこと、どれだけの人混みだろうか・・・と少し不安ではありましたが、平日の夕方で祭りも終わった時期ゆえにガチで花見をしている団体もおらず、ただ花を楽しむ家族連れと見受けられるグループがパラパラと歩いている程度でした。カメラのシャッターを切りながらうぐい川に沿って咲く桜を見て回ります。そして18:00から始まるライトアップ、開始時刻ではまだ辺りが明るいこともあり、写真に写りこむ照明が鬱陶しい限りでしたが、暗くなるに従って若干混じっている葉の緑色を含めたピンク色が本当にキレイに浮かび上がってきます。デジカメで切り取るとアクセントのないものとなる上にアナログで切り取ると今度は光量不足でストロボが同調してしまい、なかなか思うように目の前の景色を再現出来なかったのは残念ですが、それでも何枚かは雰囲気を感じ取れるものとなり、ファイナルショットの満月と桜のコラボはその時の様子を即思い出すものとなりました。

あたりが夜の帳が下りる前に出発し、これまた既訪の鮎河簡易郵便局の局舎の写真を撮影して最後の目的地を目指します。甲賀市信楽町の畑のしだれ桜。今では甲賀市になりましたが、以前の信楽町迄の移動となりナビの言うがままに走ったところ新名神高速道路甲賀土山ICから信楽ICまでを高速利用をしてしまいます。このあたりさほど所要時間と距離共々変わらない区間になるため迷うところですがまあナビに従います。僅かばかりでも早く到着できた(?)と自分に言い聞かせ、街灯以外は真っ暗な道を走ると左手奥にライトアップされたなにかが見えてきます。それが滋賀県下11位の花見どころである畑のしだれ桜でした。

公民館の駐車場に車を停めて坂を歩いて行くと大きなしだれ桜の古木が見えてきます。樹齢400年と言われるシダレザクラの古木は江戸時代初期に植えられたものとされ、その謂れは源平の戦いに敗れて都落ちをする平家一族が隠れ住むのに屋敷の庭に咲いていたしだれ桜に端を発すとか、織田信長に焼き討ちされた深堂山遍照院西光寺という号のお寺がこの地に再建される際に記念に植えられたとか、本能寺の変の際に駿河へ落ち延びる徳川家康がこの地を通過し、幕府を開いた後も刺客に合わないように上洛する際には隠密街道として利用し、その休憩場所の記念に植えたなど様々あるようです。もっとも樹齢から計算すると平家はないだろうとはなるものの、この桜が三代目だとすれば辻褄が合うことになります。現実には経年による劣化が進み昭和50年代には枯死の手前まで弱ったものの専門家や世話人達の努力のお陰で蘇ったことがありました。ただ昨年も台風の影響で枝が折れてしまい、毎年見ている方からは元気がなくなったと言われているようですが、初対面の私からは、たしかに弱ってはいても自らの力で懸命に枝を伸ばして花を咲かせている躍動感を感じました。傍らには樹木センターで生まれた樹齢12・13年の二世が親分の頑張りをじっと見ています。生きているものゆえ寿命は避けて通れない運命ですが、四世紀にも渡って集落内の丘の上から人々の生活を見守って来た史実をもっと多くの人々に知らせて存在感を発揮し続けて貰いたいと心から思います。私自身は風の谷のナウシカのオームやマンモスの形に見えて仕方がないのですが、やはり空想・現実の区別はあれど生命力の強さを感じさせるものと思わせることに、まだまだ現役でいなければならない宿命を感じました。思いの外狭い場所に植わっているシダレザクラを撮影しようと三脚を立てて粘っている方もいるので、来訪記録として撮影が済むとそろそろ帰ることにします。

我が街石山と信楽ははたから見るとすごく離れているように言われますが、実はそんなに遠くはありません。昔は県道大津上野線というローカル県道だった時代はともかく国道422号線に昇格した後ここの集落を経由するように走っていた道路をバイパス化したおかげで自宅まで25kmを40分で走れます。ちなみに石山駅からMIHO MUSEUM迄のバスは田上を通りますがそれは途中利用客の絡みでそうなっているだけで、直行するならばほとんど所要時間は変わりません。余談はさておき走り出し、国道307号線に出ると山中の幹線道路(笑)を走行し、朝宮から国道422号線となるも大石バイパスで突っ切ると間もなく鹿飛橋にたどり着きます。一旦ローソン大津南郷一丁目店に立ち寄って一服した後、給油のためにミタニ滋賀セルフ大津SSに立ち寄ってイスト君に飯を食わせます。au walletで給油するとポイントアップとあったため利用するも、一般クレジットの料金にしかならずガックリきます。そんなことを振り返っても仕方がないので出発すると間もなく自宅に到着します。

たかが滋賀県内の移動とたかをくくっていましたが、トリップメーターを見ると100kmを越えていました。距離感が鈍るのは田舎の印だそうですが正しくそれを実感した今回の旅路でした。

《おしまい》

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
交通
5.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
自家用車 徒歩

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