ネグリル旅行記(ブログ) 一覧に戻る
日曜の朝、9時頃からウェストモアランド(Westmoreland)パリッシュ(Parish)の首都サバンナラマール(Savanna la Mar)を1時間ほど散策。ジャマイカ西部で最大の町で人口は約2万人。短縮してサブ(Sav)とも呼ばれる。1730年にスペイン人の入植地として造られた。町の名前はスペイン語で「海沿いの平野」を意味している。砂糖や奴隷取引のための大西洋貿易の重要な港の一つで、18世紀には海賊から町を守るために要塞が造られた。18世紀にはハリケーンで2度大きな被害を受けている。1780年のハリケーンはサバンナラマールハリケーン(Savanna la Mar Hurricane)と呼ばれ、海面の上昇で船が流され、林に引っ掛かった。1912年にも三度大きなハリケーンの被害を受け、この時も帆船が町に流されたそうだ。現在も砂糖はこの町の重要な産業である。65年のイアン・フレミング(Ian Fleming)の007小説「黄金の銃を持つ男(The Man with the Golden Gun)」では、ジェームズ・ボンド(James Bond)の同僚が殺される町として登場しているが、今も治安はあまりよくない。<br /><br />町にはいくつかの歴史的な建物がある。その一つが町の北側にあるマニングススクール(Manning&#39;s School)のトーマス・マニングビル(Thomas Manning Building)。1738年創立の学校で、その名は学校設立のために寄付をしたトーマス・マニング(Thomas Manning)に由来している。ただ、ちょっと面白いのは、学校が建てられたのは彼が寄付した土地ではなく、彼が寄付したのは1711年で、実際の学校の設立まで四半世紀以上掛かっていること。まあ、今も学校や学部の設立にはいろんなことが起きているが、当時もいろんな事情があったんでしょうなあ。トーマス・マニングビルは20世紀初頭に建てられた、この学校で一番古い建物で、1998年にこの名に命名された。石積みの台座の上に木造で建てられたジョージ王朝建築様式の建物は、完全に左右対称となっており、典型的な植民地建築を示している。日本にも明治から大正時代に建てられた同じような校舎を見たことがあるような気がする。<br /><br />マニングススクールから1㎞ちょっと南にあるのは裁判所(Court House)。1925年に建てられたもの。なかなか立派な建物だが、老朽化して一部修復中とのこと。裁判所の南には鋳鉄の泉(Cast Iron Fountain)と云う1887年に農園主から町に贈られたコリント式の溝付き鋳鉄の噴水がある。土台から8本の鉄骨の柱がアーチを作り、各アーチの上にはペリカンをモチーフにした飾り板などがある。美しいんだけど、全然手入れされてなくてゴミだらけなのが悲しい。なお、この泉がある広場はノーマン広場(Norman Square)と呼ばれるが、裁判所があるこの広場は1891年のノーマンスクエア法(Norman Square Act of 1891)として知られる法律で保護されている。<br /><br />裁判所の向かいにはセント・ジョージズ・アングリカン・チャーチ(St. George&#39;s Anglican Church)。ウェストモアランドパリッシュチャーチ(Westmoreland Parish Church)とも呼ばれるこの教会は1739年創設とあるが、現在の建物は1903年から04年に掛けて建てられたもの。<br />https://www.facebook.com/chifuyu.kuribayashi/media_set?set=a.2760825253987481&amp;type=1&amp;l=8a89379cb0<br /><br /><br />ルーシーに続く。

ジャマイカ サバンナラマール(Savanna la Mar, Westmoreland, Jamaica)

0いいね!

2019/04/07 - 2019/04/07

13位(同エリア17件中)

旅行記グループ ジャマイカ西海岸

0

0

ちふゆ

ちふゆさん

日曜の朝、9時頃からウェストモアランド(Westmoreland)パリッシュ(Parish)の首都サバンナラマール(Savanna la Mar)を1時間ほど散策。ジャマイカ西部で最大の町で人口は約2万人。短縮してサブ(Sav)とも呼ばれる。1730年にスペイン人の入植地として造られた。町の名前はスペイン語で「海沿いの平野」を意味している。砂糖や奴隷取引のための大西洋貿易の重要な港の一つで、18世紀には海賊から町を守るために要塞が造られた。18世紀にはハリケーンで2度大きな被害を受けている。1780年のハリケーンはサバンナラマールハリケーン(Savanna la Mar Hurricane)と呼ばれ、海面の上昇で船が流され、林に引っ掛かった。1912年にも三度大きなハリケーンの被害を受け、この時も帆船が町に流されたそうだ。現在も砂糖はこの町の重要な産業である。65年のイアン・フレミング(Ian Fleming)の007小説「黄金の銃を持つ男(The Man with the Golden Gun)」では、ジェームズ・ボンド(James Bond)の同僚が殺される町として登場しているが、今も治安はあまりよくない。

町にはいくつかの歴史的な建物がある。その一つが町の北側にあるマニングススクール(Manning's School)のトーマス・マニングビル(Thomas Manning Building)。1738年創立の学校で、その名は学校設立のために寄付をしたトーマス・マニング(Thomas Manning)に由来している。ただ、ちょっと面白いのは、学校が建てられたのは彼が寄付した土地ではなく、彼が寄付したのは1711年で、実際の学校の設立まで四半世紀以上掛かっていること。まあ、今も学校や学部の設立にはいろんなことが起きているが、当時もいろんな事情があったんでしょうなあ。トーマス・マニングビルは20世紀初頭に建てられた、この学校で一番古い建物で、1998年にこの名に命名された。石積みの台座の上に木造で建てられたジョージ王朝建築様式の建物は、完全に左右対称となっており、典型的な植民地建築を示している。日本にも明治から大正時代に建てられた同じような校舎を見たことがあるような気がする。

マニングススクールから1㎞ちょっと南にあるのは裁判所(Court House)。1925年に建てられたもの。なかなか立派な建物だが、老朽化して一部修復中とのこと。裁判所の南には鋳鉄の泉(Cast Iron Fountain)と云う1887年に農園主から町に贈られたコリント式の溝付き鋳鉄の噴水がある。土台から8本の鉄骨の柱がアーチを作り、各アーチの上にはペリカンをモチーフにした飾り板などがある。美しいんだけど、全然手入れされてなくてゴミだらけなのが悲しい。なお、この泉がある広場はノーマン広場(Norman Square)と呼ばれるが、裁判所があるこの広場は1891年のノーマンスクエア法(Norman Square Act of 1891)として知られる法律で保護されている。

裁判所の向かいにはセント・ジョージズ・アングリカン・チャーチ(St. George's Anglican Church)。ウェストモアランドパリッシュチャーチ(Westmoreland Parish Church)とも呼ばれるこの教会は1739年創設とあるが、現在の建物は1903年から04年に掛けて建てられたもの。
https://www.facebook.com/chifuyu.kuribayashi/media_set?set=a.2760825253987481&type=1&l=8a89379cb0


ルーシーに続く。

PR

この旅行記のタグ

0いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

ジャマイカで使うWi-Fiはレンタルしましたか?

フォートラベル GLOBAL WiFiなら
ジャマイカ最安 1,137円/日~

  • 空港で受取・返却可能
  • お得なポイントがたまる

ジャマイカの料金プランを見る

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

PAGE TOP