2018/12/30 - 2019/01/06
2位(同エリア217件中)
tamuさん
今回の武漢の旅で印象深く、珍事件も起こりました「辛亥革命博物館」。
ここの特徴は現在の中国成立の近代史を正確に正直に伝える施設で有る事です。
特に驚いたのは、辛亥革命に於いて日本と日本人が多くの協力をし、犠牲者も出している事を伝えている事でした。
孫文先生が日本で組織した革命組織が今の中国を創り上げたという事と併せて両国の友好の歴史が取り上げられています。
是非、武漢にお越しの際はご覧になられると良いと思います。地下鉄からのアクセスも良好です。
尚、入場は無料ですが、身分証の提示義務が有ります。
パスポートの携帯をお忘れ無く。
……一年後に追記…
珍事件どころではなく、大変な事になって仕舞いました。
武漢はとても良い街です。親日的な街で今回の疫病でも日本人の留学生が多数帰国困難になりました。
賛否両論あるかと思いますが、対岸の火事とは思わずに火消しにご協力下さい!
何だかんだ言ってもこうした災難に対応出来るのは日本人だと思います。
既に中国政府からも最大限の感謝の意が発表されています。
末尾に写真追記します。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
新暦のお正月。
中国では元旦以外は通常通りです。 -
折角、武漢に来たので少しは観光出来ればとやって参りました。
(大晦日の晩から熱が出たりしましてすっかり武漢まで来て寝正月になりました)
途中の大橋を歩いて渡ったのですっかり遅い時間をさになりました。
既に14時を過ぎています。 -
革命博物館の中は意外な程広くて三フロア有ります。
この時は下調べなしで来たもので中の展示の充実ぶりは知る由も有りませんでした。 -
先ずは革命に至るまでの清帝国末期の歴史的事件
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この時期の中国(清)は正に列強の侵略を受けるまま、どんどん侵食されていくのがわかります。
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北京条約締結の様子、
この義和団事件が決定的な革命の序章になります。 -
当時の漢口(武漢市内)に設置されたフランス租界への通行証
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当時の街の様子。
人民は貧しく、日々の生活にも苦労しています。
政治の混乱と列強の侵略、多額の賠償金の負担。
暗黒の時代です。 -
清帝国末期の地図
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既に沿海州も失っています。
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清帝国ラストエンペラー溥儀
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前の写真はこの扉の中の様子です。
玉座と、重臣の様子を表現しています。 -
当時の資料。
途中、生々しい写真が有ります。
苦手な方は五枚位飛ばしてご覧下さい。
それ以後は辛亥革命における日本と日本人の協力が実に公平に展示されています。 -
当時、実際に使用された銃の展示
武装蜂起の際に使われた物です。
この先は生々しい写真が有ります。
ご注意(蜂起失敗後の晒し首とかです) -
晒し首
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処刑や拷問、見せしめの為の晒し首等、流石は中国で、余す事無く展示されています。
こうした犠牲によって新中国が成立した事を学習する場となっています。 -
義和団事件に参加し、捉えられた人はこの様に処刑されたそうです。
-
悪名高き、西太后です。
また、嫌われそうなアングルの写真を選ばれていらっしゃいます。
本当に上手な展示です。
関係のない外国人の私でも続けて展示を見ていると憎らしく感じます。 -
犠牲となった革命烈士
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この時期、革命政府樹立に奔走する孫文先生と仲間です。
-
1905年8月に日本に於いて組織化された事が事実に基づいて記載されています。
この辺りから、辛亥革命=中国人(漢民族)の人民政府樹立における日本と日本人の貢献と協力が実に公平に展示されています。 -
ハワイから中国へ戻る孫文の幼少期
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13歳の孫文
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孫文の移り住んだ奇跡。
結構、裕福な家の生まれで、香港からハワイへ渡った様です。
こうした幼少期の体験が中国の近代化への情熱に繋がるんですね。 -
その後、青年期を日本で過ごす事になります。
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孫文先生が自筆で描いた
青天白日旗の原図 -
日本留学時代の仲間との写真。
この時の仲間が同志となって革命戦争を戦う事になります。
中日関係(敢えて)における大切な一コマですね。 -
この時の孫文先生の活動を解説しています。
犬養毅、大隈重信等、日本の重鎮との交流も記載されています。 -
革命戦争で犠牲となった山田良政を悼んで書いた孫文先生直筆の文
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姿も中国人と
なって戦っていた事が分かります。
戦前の日中の関係が単なる侵略者と被害者では無い事が分かります。 -
南進して中国へ侵略を続けるロシアへの抵抗が呼びかけられています。
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日露戦争開戦に至る原因の一つがここにも有った様に感じました。
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この頃から各地で武装蜂起が起きます。
後に出ますがその為に武器調達、資金提供に日本人同志が活躍する事になります。 -
地図に表現すると分かり易いですね。
中国へ侵略を続けるロシアが既に旧満州(中国東北部)を席巻しています。 -
革命戦争が本格化していきます
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こちらはアメリカに対する抵抗運動
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風刺画
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孫文先生と同志達が日本で会議を行う様子
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日本での活動資料展示
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日本での活動の様子
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資金調達の様子
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宮崎寅蔵氏に資金調達が任されていた事が分かります。
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調達された銃
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革命軍の訓練風景
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武漢蜂起の様子
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当時の武漢の街の様子。
実際に歩けますよ。
結構、感じが出ています。 -
こうした展示は結構リアルに作られています。
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門番の兵隊。
この後、処刑された写真が有ります。
苦手の方は2、3枚飛ばして下さい。 -
市街地での活動で犠牲となった同志の展示も有りました。
次に処刑写真が有ります。
ご注意してご覧下さい。 -
処刑された様子。
見せしめにされたそうです。 -
今でも某国では行われている様ですが、当時の中国ではこうした見せしめの処刑が行われていたそうです。
国家の強権を否定する為の展示ですが、中国だから出来るのかも知れません。
有る意味貴重で考えさせられます。 -
三人の革命烈士を悼む像
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処刑に至るまでの簡単な経緯が書かれています。
身柄拘束の翌朝には処刑された様です。 -
何処かの国の軍隊の制服とそっくりだと思いませんか?
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現在の武漢の一部、武昌制圧の解説
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当時の武昌城の地図
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これがアジアの民主政府の成立となります。
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革命政府(中華民國)成立の様子
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その時の様子
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中華民國憲法草案会議の様子
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中華民國の憲法草案会議の様子
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これを契機に各地での武装蜂起が活発化します。
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士気の低下している清帝国軍は各地で撃破される事になります。
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戦闘の様子
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各地で勝利を収めますが、依然として清帝国軍は強大でした。
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漢口へ急行する部隊の様子
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活躍する軍閥達
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銅像
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長江の要衝で有る武漢の陥落は清帝国にとって無視出来るものでは無く、次第に戦火は拡大していきます。
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孫文の檄文
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ところ変わり海軍の様子
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辛亥革命に於いて直接の戦闘に多く関わっていませんが、輸送路の確保の為には海軍は無視出来ないものでした。
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結局、清帝国打倒を優先し、孫文先生は軍閥達との共存を選びます。
これによって清帝国崩壊は決定的になりました。 -
共和、
何よりも内戦を終結へ導き、早く祖国を発展させ、諸外国の勢力を排除する事を優先します。 -
1911年末、遂に中華民國初代(臨時)大統領に孫文先生が就任します。
これにより、長かった中国の内戦が終結へ向かいます。 -
そして翌年、清帝国ラストエンペラーの溥儀が退位し、清帝国は滅亡します。
-
空になった玉座。
象徴として、レプリカの展示です。 -
その様子を伝える写真
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政権崩壊の様子
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起草分
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中華民國臨時憲法
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三権分立等、近代民主国家の有るべき姿が書かれています。
-
主権在民や人民の平等など、日本留学を経て学んだ孫文先生の民主主義の理念が盛り込まれています。
-
領土の範囲も書かれています。
賛否有るかと思いますので、コメントは致しません。 -
法の下の平等や、言論、集会の自由も書かれています。
この辺りの改竄や削除が無いところも感心しました。 -
展示品
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日本から提供された展示品も数多く有ります。
-
数多くの犠牲者を出して成立した祖国。
孫文先生は戦争よりも和平の大切さを説いています。 -
ここは団体でこられると映像で見られるそうです。
既に閉館時間になりました… -
最後は辛亥革命の研究成果の展示
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ちゃんと民国の時代も中国の一部と紹介しています。
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国家成立の喜びが溢れています。
-
記念事業の様子
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新中国が成立
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台湾との交流事業の紹介
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日本に於ける孫文先生の記念事業
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最後の締め括り。
中国に於いて辛亥革命が成し遂げた意義、二千に及ぶ専制政治の終焉と民主主義の成立。その精神は人々の心に刻まれています。
中国の発展の為、一層奮闘努力しましょう!
いい言葉ですね。
間違いの無い愛国教育ですね。 -
革命烈士の追悼式。
この隣に日中友好の記念事業も動画で放送されていました。
特に驚いたのは、近代中国の成立に於いて日本と日本人が成し遂げた事も隠す事無く評価されている事です。
これ程、政治的な思惑の少ない施設は初めて見ました。
日本人は誇らしく見られると思います。 -
外のモニュメント。
実はこの中には革命軍に参加した日本人の存在も有ります。
近代アジアの植民地独立に貢献した日本人が数多くいた事を中国でも見られるとは思いませんでした。
中は無料で入れますが、パスポートの提示か必要です。
見学の際はお忘れ無く。 -
孫文先生像
今日は17時を過ぎて仕舞いました。
日を改めて記念館の方も見学したいと思います。
…が、しかし、この後ホテルに帰って奥様の身分証紛失事件が発生する悲劇が… -
20200207
検知特派員の奥様からメール。
この方を見ると揉め事や反日を思い浮かべる方も多いかと…
今回の二本からの支援に最上級の感謝の意を発生しています。 -
賛否両論あるかと思いますが、
日本からの支援は役にたった様です。
また、何だかんだ言っても頼れる隣国は日本で有ることも認識されています。
変わらぬ支援、お願いします!
感謝!感謝! -
頑張れ!
もう少しで、規制も解除されそうです。
起きた事はどうにも出来ないので、ここで得た知見は今後の感染防止と治療に役立つ様、情報はオープンにしてくれれば、日本での感染拡大も早く終息に至るのではないかと思います。
お互い様ですから、どっかの国会の様に足を引っ張る事を考えずに共通の利益を追求して欲しいですね。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- うふふ♪♪さん 2019/05/05 21:35:18
- tamuさん、ご無沙汰です💧 1年半近くぶりでしょうか・・💧💧すみません・・💧
- tamuさん☆
tamuさん、うふふ♪♪です。
余りのご無沙汰、本当に失礼致しました💦💦💦
例によって、持病とついでに去年はAちゃんのお母さんが具合を悪くして。
それだけにとどまらず、Aちゃんのお母さんが先達て手術を。
そして、Aちゃんは急性腎盂炎であわや入院を・・××・・
(前に、入院したことのある病院で、冬場寒いからと無理やり自宅療養した💧)
と、まぁ、
長々言い訳、すみません・・
今頃ですが、
うふふ♪♪の那覇食い意地紀行・なにわ食い意地紀行4~7・元旦旅行記・
京都食い意地紀行3・カムバックモルディブ編1,2,5,6と、
鯉川温泉・ビスターレ・カナのクチコミに、
ご訪問と投票をありがとうございます!
で、ここからが本題です💧
中国のわりに、辛亥革命での日本及び日本人を、かなり良く評価して貰っているのは、
嬉しいですね。
日本が中国にしたことを思えば、嘘八百書かれても仕方ないとも思うのですが・・
「西太后、嫌われるアングル」とのお言葉に受けました!アハハ!
皇帝の寵姫になるくらいですから、若い頃はさぞ美しかったはずですが。
心根が表に出ちゃったというところでしょうか?←ボロクソ書いてますね💧
武漢の発展ぶりに驚きです!
うふふ♪♪が初めて中国に行ったのは、まだ子供の頃で、25年以上前なんです。
別の国みたい・・
瀋陽・ハルピンにも同じ乾燥を抱きました。
他の旅行記の感想も。
・(お花見編)桜・つつじ・桃が綺麗です♪
結婚式に遭遇するなんて素敵ですネ♪
ギリシャ料理?! さすが首都圏には色んなお店があるのですね。
・(猫編)にゃんこが可愛い💖💖
・(新潟編)お酒が飲めると、利き酒など楽しめて良いですネ☆
カレーうどん、食べたくなってきました・・
(うふふ♪♪のカレーうどんは、
なんと濃いめのお出汁にレトルト入れちゃうという邪道です💧
だって、Aちゃん食べないし・・
でもね、おねぎやジャムにソース、ターメリックなどいっぱい入れます!
最後に片栗でとろみを付けて、溶き卵を流し込みます♪♪
いつも作りながら、「ここまでするのなら、最初から作ればいいのに・・」
と思うのでありました・苦笑。)
・厦門編の表紙のプルメリア、とても綺麗です♪
・tamuさんはラーメンがとてもお好きなんですね。
うふふ♪♪も嫌いな訳じゃないのですが、
胃腸が弱いので、ついつい敬遠してしまいます。
今度、思い切って、ラーメン屋さんに行ってみようかな?
・tamuさん、ほんとに色んなところに行かれてるんですね~☆☆
今日、うふふ♪♪が拝見しただけでも、
名古屋・新潟・広島・足利・武漢・ハルピン・瀋陽・チチハル・厦門・青島―
と、凄まじい大移動です。
以上。
大変、長い書き込み、どうも失礼致しました💧💧
これに懲りず(凝りました??💧)、
今後ともどうぞ宜しくお願い致します!
うふふ♪♪
- tamuさん からの返信 2019/05/06 07:16:19
- Re: tamuさん、ご無沙汰です💧 1年半近くぶりでしょうか・・💧💧すみません・・💧
うふふさん書き込み有難う御座います。
なぁ~るほど、お久しくなりました訳ですね。重なる時は重なるものですね。こちらも青島から帰ったらところで御座いまして、これからゆっくり拝見できればと思います。
これからも宜しくお願いします。
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