ヨーロッパ1ヵ月の旅～25日目（チーズフォンデュ）～

2018/04/01 - 2018/04/29

ホテルに戻り、チーズフォンデュ店をインターネットで検索。まずは日本語メニューのあるお店を探したが、ミュンヘンの激クサ豚料理の件があり、日本語メニュー完備といえども信用はしない。2店ほど見つけたが、1ヵ月培った英語力で英語メニューを読むスキルは身についていたので、結局のところgoogleマップで評価が高かった「DuPont」というお店に決定。英語メニューがあり、チーズフォンデュもいくつか種類があるとのこと。

16時、DuPontへ向かい出発。といっても、ホテルを出て街のメインストリートを5分ほど上れば到着。老舗ということであり、店の外観にスイスっぽさが表れていた。店内に入ると、時間が早いため女性客が1名。小太りの女店員が来たので、「two」というと席へ案内してくれた。メニューを見て、目的のチーズフォンデュ発見。事前情報で、1人前の量が多いとのことだったが、せっかくなのでトマトチーズフォンデュも食べてみたくなり、2種類注文することにした。飲み物は、「Zermatt water」。本当なのか、ツェルマット産の水ということで5€。水は高いらしい。チーズフォンデュは各23€。

注文してまず、山盛りの小さいジャガイモと、山盛りの一口大のフランスパンが運ばれてきた。カゴに入っていたが、文字通り山盛り。そして、ツェルマットウォーター。瓶に入っており、瓶の色なのか水の色なのかわからないが、少しくすんで見えた。味は、硬水のやや甘め。まぁ、不味くはない。日本の水道水よりは格段に美味しい。衛生面は大丈夫だろうか。そして運ばれてくるメイン。白いノーマルチーズフォンデュと、赤いトマトチーズフォンデュ。チーズフォンデュには白ワインを入れるのが一般的。各お店の評価で、ワインがききすぎとの口コミを多数見たが、このお店はさすが老舗。ワイン臭さが無く、とても食べやすかった。熱々のチーズに、蒸かし芋とパンを絡めて食べる。今までホテルビュッフェなんかでしか食べたことがないチーズフォンデュはとても美味しかった。トマトフォンデュもまた違い、適度に酸味があり、トマトの甘さがチーズに溶け、ピザのような風味となっていた。妻と2人で山盛りのジャガイモとパンを食べた。一生分のチーズフォンデュを食べた感じがする。

しかし、ここから一気にテンションが下がる。美味しいチーズフォンデュを食し、大満足支払いをしようと店員を呼んだ。女店員にクレジットカードを渡す。すると、女店員は無表情でカードを受け取り処理し、レシートとカードをテーブルへ雑にポイっと放った。そして、私たちに言葉かけも何もなく、目を合わせることもなく、その場を足早に立ち去る。この対応、日本では考えられない。アジア人に偏見があるのだろうか、雑に扱われ、物凄く不快な気持ちになった。他の女性客には笑顔で接客していたくせに。味は一流なのに、もったいない。

イライラしながらお店を後にし、気分転換にcoopへ入る。本当に、ヨーロッパどこにでもあるcoop。物価が高いスイスだが、coopの品は良心的なお値段で買いやすい。ただし、おにぎり1個、約500円には驚いたが。口直しにデザートと、ストレス発散に「Zermatt beer」なる瓶ビールと、林檎のシードルを買った。日本人の男性観光客がいて、日本語で何やら話しているのが聞こえてきた。昼間も日本人のおばさん観光客がいたし、登山鉄道でも日本語アナウンスがあったし、スイスの日本人観光先はツェルマットが有名なのだろう。

だいぶ日が暮れたころ、ホテルへ戻り、湯船に浸かる。思い出さないように思い出さないように努力したが、やはり先程の女店員を思い出しイライラしてしまう。自分の仕事の仕方を思い出し、今後は気をつけようと心に決めた。対応一つで、ここまで相手を嫌な気持ちにさせてしまう。学ばせてもらった。入浴後、妻と晩酌。ツェルマットビールは、バドワイザーのように薄味だが飲みやすい。ドイツ以来久々のお酒は美味しかった。夫婦2人でお酒を飲み、いい思い出だけを胸に残し、この日はゆっくりと休んだ。

エリア ツェルマット(スイス)

DuPont店内雰囲気

チーズフォンデュと山盛りのジャガイモ&パン

Zermatt water

おにぎり3.8€

Zermatt beer