2019/03/10 - 2019/03/10
430位(同エリア1325件中)
ちゃんさん
この旅行記スケジュールを元に
7年前より工事に入っていた門司港駅の復原事業が、この春いよいよ完成! 小学校6年生の時(26年前)に初めてライトアップされた姿と対面して、建築っていいなあと感動した大好きな駅舎です。
しかしテレビで見た完成形の印象は、なんか今までと違う…これは現地に行って、実物を確かめねば! 息子の夕方の風呂の時間まで、短いワンデイトリップに出かけました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 高速・路線バス JR特急 JRローカル 私鉄
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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博多駅から門司港までは、臨時特急「きらめき80号」に乗車しました。
昨年春のJR九州の「ダイヤ見直し」による減便は、北九州都市圏とて例外ではありません。門司港に入る普通電車は、昼間1時間に2本にまで削減され、福北間の特急「きらめき」も通勤時間帯のみの運行になりました。博多駅 駅
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そんな中設定されている「きらめき80号」は、門司港エリア観光に向けた週末限定の臨時列車。門司港まで乗り換えなし、1時間05分で結ぶ便利な列車です。
運転日はとりあえず、6月までの週末と、春休み・GW期間に設定されています。不便になった門司港への貴重な足、この先も走り続けてほしいな。特急 きらめき 乗り物
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臨時列車にしては速いのは、7月の久大本線全線復旧まで迂回運行していた「ゆふいんの森」のダイヤを利用しているから。普通電車の追い越しもあり、「特急」らしい走りを見せてくれます。
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デッキには、鹿児島行き特急「つばめ」として、栄華を誇った頃の名残りが。この列車に初めて乗ったのも、門司港駅と初めて対面した小6の時でした。
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鹿児島まで4時間の長旅に対応した列車だけあって、充実した設備が自慢。グリーン車はいまどき珍しく丸ごと1両で、個室もあります。
「きらめき」なら2,060円のプラスで利用できるので、グループ旅行にもおすすめです。1人で贅沢に占有するのも、また一興。 -
定期の「きらめき」は通勤対応とあって自由席主体ですが、80号は観光利用がターゲットとあって、1~4号車が指定席、5・6号車が自由席です。
ゆったり座席が自慢の3号車(元ビュッフェの区画)も、指定席。指名買いする人も多い、快適な席です。 -
追加料金なしで使えるボックスシートも指定席。3名以上で使えるので、グループ旅行ではぜひ押さえたいところ。
乗車率は指定席4割、自由席5割といったところで、臨時列車としてはまずまずでは。4号車の半分を占める中国人団体客が、全体の乗車率を押し上げていました。 -
週末に博多から門司港散策へ行くなら、お買い物往復きっぷがおすすめ。往復特急自由席が使えて3,060円、しかも小倉駅・博多駅で使えるお買い物券千円付きです。同じ区間を快速で往復しても2,940円かかるので、断然お得。
しかも「きらめき」ならば、指定席も利用OK。指定席の乗車率がそこそこいいのも、この切符の効果かと思います。 -
小倉~門司港間は、特急の本数は1日数本のみ。線路も高速対応ではなく、がたごととと、揺れも大きくなります。
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1時間少々の旅を終え、終着・門司港着。ホームがなにやら騒がしいです。
門司港駅 駅
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SL人吉号で活躍中の、8620機関車が引き上げていくところでした。門司港駅は今日1日、お祭り騒ぎ。
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終着駅らしい、頭端式のホーム。
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ホームの先の終着点には、記念式典の痕跡が。来賓には、なんでもタモリさんも来られていたとか! 事前に知っていれば、もっと早くに来てたのにな~。
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自動改札機は、茶色に塗られた特別仕様で雰囲気に配慮。今日は、木造ラッチの有人改札口も開いています。駅員さんも昔風の制服。
でもそこにICカードリーダーが置かれてるのも、現役駅舎ならではのミスマッチです。 -
改札上の案内版も、博多駅ですら見かけない、最新式のフルカラーLEDだし。
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改札と駅舎の間が人で埋まり、戦前の全盛期のよう。混雑することが分かり切っている開業日の午前に訪ねたのは、この賑わいを見てみたかったからでもありました。
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北へ目を転じれば、関門連絡船乗り場への通路も一部が公開されています。壁の先には海岸までの地下通路が残っており、地上の道路は少し盛り上がっている…というのは、ブラタモリで得た知識。
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いよいよ、今回復原された駅舎内へ。コンコースは天井が高く、広々。駅舎の基本的な構造は木造ながら、ここだけは、天井裏の梁材が八幡製鉄書製の鉄骨で組まれています。
昨年、建築士のツテで復原工事中の駅舎内を見学させてもらえて、建物の裏側も想像できるのは楽しみ。素屋根を建設し、一旦建物をすべてバラしてしまう、新築の数倍の手間も費用もかかる工事でした。 -
リニューアル前にはなかった、建設当時の切符売り場も再現。重厚ともいえるし、金網で区切られた窓口には威圧感も感じられます。
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外に出て見れば、生憎の天気。
そして駅舎の印象は、やはり見慣れた復原前の姿とはだいぶ変わっていました。親しんだ外観は過去の物となってしまい、一抹の寂しさも感じます。 -
ちなみにこれが、2010年に撮影した復原工事前の姿。駅舎の前に張り出した車寄せで、横のラインが強調されています。
車寄せが設置されたのは、建設15年後の昭和4年。以後、戦火もくぐり抜けた車寄せには、オリジナルの姿よりも、ずっと長い歴史がありました。 -
しかし復原された姿からは、木造ながら、組積造やRC造に負けないどっしりとした風格を感じます。「門」の字をモチーフにしたデザインも、一目瞭然。やはりオリジナルには、見るものに語り掛ける力があります。
戦災の応急復旧から、建設当時の丸ドームに復原された、東京駅舎を見た時にも同じようなことを感じました。 -
屋内に戻り、じっくり見学を続けます。
みどりの窓口兼観光案内所は、かつての上等級の待合室。復原工事で発見されたという黒漆喰の壁は、今も通用しそうな意匠です。門司港駅に再移転しました。重厚な雰囲気です by ちゃんさん門司港駅観光案内所 名所・史跡
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暖炉の上の広告も、そのまま保存。朝の連ドラの撮影にも使えそう。
復原工事前も、レトロ調の看板を掲げて雰囲気づくりには努めてたけど、やはり文化財としての復原は重みが違います。 -
コンコースを挟んで反対側の旧3等待合室は、スタバに変身。以前はレトロな雰囲気を活かしたしゃぶしゃぶ屋が入っていて、その割にリーズナブルで好きだったんだけど、まあスタバの方がウケるでしょうね。
紗舞館 門司港駅店 グルメ・レストラン
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鉄道のコンセプトショップとかで、奥にはスタバデザインのヘッドマーク(機関車に掲げる列車名表示板)がチラリ。行列が長くて今日はとても入れそうもないので、次の機会にゆっくり見物させてもらおうと思います。
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テラス席もあり、いい感じ。コンコースにはコーヒーの香りが漂い、雰囲気づくりにも役立ってます。
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西側倉庫は展示室となり、復原工事の概要や、工事の過程で発掘された貴重な品を展示。
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2階貴賓室の壁紙は、市内のとある家庭に眠っていたものだとか。今回、建築当時の復原に多いに役立った資料です。
2階の公開は12時半からなので、楽しみにしておこう。 -
復原にあたって取り払われてしまった車寄せ上屋の一部も、残されていました。オリジナルのデザインを壊す部分だったとはいえ、大切な思い出の一部。残してくれて感謝です。
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旧小荷物取扱い室は、以前から待合室に変わっていました。今回は待合室の機能をそのままに、資料映像が見られるようにリニューアル。
空調も効いていて、これなら30分に1回の電車も快適に待てる!? 都市圏の電車なんだから、待合室が要らないくらい頻繁に走ってほしいところですが。 -
門司出身のイラストレーター・わたせせいぞう氏の特別展も開催。明るいポップなイラストはよく知ってたけど、漫画「ハードカクテル」は初めて拝見しました。しみじみ、いいねえ…
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復原門司港駅のイラストも、さっそく登場。歩いてすぐの旧大阪商船には「わたせせいぞうと海のギャラリー」もあり、合わせて見学されるのをオススメします。
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その わたせせいぞう氏のイラストがデザインされたラッピングトレインが、公式には今日から(昨日も走ってたそうですが)走り始めます。
12時23分の臨時電車に合わせて出発式が行われるということで、ホームへ駆けつけました。 -
ご本人が登場しての、盛大な出発式が開かれました。
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門司港の海岸の爽やかさを感じられるイラストです。いいねえ。
今日から当分の間、鹿児島本線の快速・普通として走るとのこと。海岸から遠い久留米の民も、海へ誘われそうです。 -
ついつい復原された駅舎ばかりに目を奪われがちですが、重要文化財ではない回りの駅施設も、歴史を重ねた重厚な風格。ゆっくり時間を取って探検したいところです。
駅舎から伸びる、まっすぐなホーム。関門連絡船に接続して、九州各地への長距離列車が発着しました。 -
今は快速・普通列車がメインになってしまったとはいえ、そこそこ長い編成なので、ホームを持て余していないのが救いです。
そして今日はハレの日。電車からどっと降り立ってくる乗客でホームが埋まる様子は、全盛期の再現です。 -
重文指定から外れている、屋外の便所。時代がかった内装のまま水洗化されていましたが、今回のリニューアルでは現代的に一新されました。現役の駅舎とあっては、仕方ないことです。
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現代の機能として必ずしも必要でないものは、往時のまま。戦時中の金属供出も免れた「幸運の手水鉢」は、そのまま残されていてほっとしました。
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さらに別棟になっている洗面所も、文化財級。蒸気機関車のススでよごれた手や顔を、乗り換えの間にここで洗ったんだろうな…
つづく。
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