せごどん。

2015/09/21 - 2015/09/21

２０１５年９月のシルバーウィークに旅に出たときのお話。

エリア 鹿児島

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 高速・路線バス 船 JRローカル 私鉄
• 旅行の手配内容: 個別手配

　国分でお泊まりした翌朝、早くに鹿児島中央駅まで出てみましたよ。何で駅に観覧車があるんだろう。
　駅前の花壇には新幹線800系の石像。何となく・・・鉄道マニアの墓石みたい。

　駅前のバス乗り場へ向かうと、乗り場の一カ所に、妙に長い行列が出来ていましたよ。よりによって、これから私が乗ろうとしている路線のようです。

鹿児島中央駅 駅

　やって来た路線バスに乗って、1時間半弱で目的地へ。

　巨大急須に巨大湯のみ、巨大なカエル・・・そう、ここは巨大模型の街。

　・・・でなくて、知覧の知覧特攻平和会館を見学に行ってきましたよ。

　昔の映画撮影に使った模型だとか、特攻観音、三角兵舎だとかを見学。

　館内は撮影禁止だって言うんで外から。特攻隊員の遺書だとかの他に、海底から引き揚げた零戦なんかを展示してますよ。
　しかし、展示物をじっくりゆっくり見てみたいんだけど、とても見てられないねぇ。見ているうちに目から汁が溢れてきちゃって。

（　´・д・） 特攻隊員の遺書、世界遺産の登録申請に取り上げられなかったねぇ。残念。

知覧特攻平和会館 美術館・博物館

　見学を終えて、次の目的地へのバスまで時間があったので駐車場なんかを歩いてると、妙な物が視界に入りましたよ。

　歪んだHマークを付けた醜悪なバス。本当に走ってるんだ・・・。

　石灯籠が並ぶ通りの脇に並ぶ木々は桜？ここでも花が咲いていましたよ。

　南九州市の建物には「ユネスコ世界記憶遺産を目指して～1945年沖縄戦に関する特攻関係資料群～『知覧に残された戦争の記憶』」な垂れ幕。今回は申請の対象ならず。残念。
　知覧はお茶の名産地なのね。お土産屋にはお茶関係のモノがいろいろと。ここで買った「茶葉入りようかん」は、甘さ控えめで実家の母にも評判良かったな。・・・八代で買った豆腐の味噌漬けは酷評だったけど。

　バスって、鉄道と違ってまず時刻表通りに走らないよね。所定時刻から5分ほど遅れて目当てのバスが到着。良かった。歪んだHでなくて。

　そうして到着したのは指宿の駅。

　指宿と言えば温泉の街。しかし、私はここからJRに乗って旅を続けなければなりません。ゆったりまったり砂を被っていい汗流してる時間は無いので、駅前に設置されていた足湯に寄ってみましたよ。

（　´－д－） 良いなぁ。歩き回った疲れが癒やされるなぁ。

指宿駅 駅

　指宿からは、またJRで南に向かいますよ。お目当ての地がどこかは、皆さんもう察しが付いていることでしょう。

　おぉ、特攻隊員が本土で最後に見たランドマークだという開聞岳が見えてきましたよ。

開聞岳 自然・景勝地

　そしてお目当ての駅に到着。

　ビックリ。駅進入時からホーム上には溢れんばかりの大量の人。
（　゜д゜） なぜだ？どこからこれだけの人が湧いて出てきた？

　ここはJR最南端の駅「西大山」。棒線の無人駅なのに、定期列車でも特別な駅だからか停車時間はたっぷり2分間。ホーム上で写真を撮ってみたり、列車から離れて写真を撮ってみたり、そこそこ堪能して列車に戻ると、気笛を鳴らして列車はゆっくりと発車。

（；　゜д゜） あれ？あれだけ大量にいた人が、誰も乗ってこない・・・。
　これって、アレと同じか？オホーツク海に一番近い駅な釧網線の北浜駅でも、列車が到着するとホーム上には黒山の人だかり、なのに誰も乗り込まずに、列車は車内が閑散としたまま寂しく発車していく・・・なんてのはザラだけど、「JRで一番○○な駅」を訪れるツアー客が、列車を全く利用せずにバスで来てそのままバスで帰って行くってやつか。
（　´－д－） ・・・なんだかなぁ。JRに全く実入り無しかい。

西大山駅 駅

　西大山の駅で降りたって周辺に特に何も無いだろうと列車に戻ってはみたものの、このまま終点の枕崎まで行ってしまったら、折り返しの上り列車まで1時間半もの待ち時間。 （　゜д゜）ﾎﾞﾍｰ と時間を無為に過ごして待ち続ける気も無かったので、途中の駅で降りてもう一本早い上り列車を待つことに。
（　´・д・） 開聞岳をもう少し堪能したいな。そしたら、名前からして開門駅で降りるのが良いかな。
と思い、とりあえず降りてみましたよ。

　何も無い駅前だねぇ。何も無いけど、20分ほど時間があったのでちょろっと散歩してみる。
　「開聞岳登山道入口」ですか。こういうコニーデな山って、登って楽しいのかねぇ。富士山はほとんどが岩山で、ただの苦行にしか感じなかったけど、ここなら草花を愛でながら登ることが出来るのかな。

開聞駅 駅

　また開聞駅に戻って、上り列車に乗って鹿児島中央駅へ向かう。
　当然のようにまた訪れた西大山駅。ホーム上には溢れんばかりの黒山の人だかり。みんなこちらにカメラのレンズを向けてますよ。
（*　´・д・） ・・・照れるなぁ。

　さすがに上り列車では何人か乗り込んできたかな。

西大山駅 駅

　途中駅で擦れ違った、指宿の玉手箱。キハ40をベースにした特急。

　この左右で異なる塗色。
（　´・д・） あしゅら男爵みたい。

　鹿児島中央駅からは路面電車へ。軌道敷はところどころ芝生ですよ。

（　´・д・）b せごどん。上野公園とは別人みたい。

　せごどんの像の近くの道路脇の水路。

　鯉が放されてたけど・・・誰か捕ってくヤツいるんでないのか？

　次の目的地はどこかしら～♪なんてきょろきょろしながら歩いていると、目にとまった案内看板。

　種子島はロケットで、屋久島は屋久杉ですか。まぁ、そんなイメージだよね。・・・って、「屋久」はヤクだろうけど、「種子」は何て読むんだ？タネ？タネガ？
　ここからは、沖縄航路だの喜界航路だのが通ってるのね。鹿児島から沖縄まで船で行くなんてとんでもなく時間が掛かりそうな気がするけど、小樽～舞鶴間ほど距離はなさそうだから約22時間までは掛からないのかな。・・・なんて思ってググってみたら、鹿児島～那覇のフェリーは途中の島に何回か寄り道をして25時間も掛かるんですと。
（； ´・д・） 厳しいなぁ。丸一日経ってもまだ着かないってか。

　迷いながら通りがかった水族館の前。橋からは、イルカにエサやりをしている様子が見られるのね。
　そして、道路にもイルカバス？何だかなぁ。

　桜島フェリーのターミナル。ここからフェリーに乗って桜島に渡ってみますよ。

　「運賃は後払いです そのままご乗船ください」だそうで、ずんずん進んで船に乗り込みます。

鹿児島港フェリーターミナル 乗り物

　桜島フェリーは、乗って海を渡った先の、桜島の港で料金を払いますよ。
（　´・д・）b 160円。JR北海道の初乗り運賃より安いの。

　海岸の岩は・・・見るからに溶岩が冷えて固まった感じの黒い岩。90年前の溶岩かな。桜島は生きてるねぇ。

桜島港フェリーターミナル 乗り物

　高台の月読神社に登り桜島の山を見るも、
（　´－д－） 大して眺め良くねぇ。
麓から山を見てもねぇ。やっぱり山は遠くから見るものだね。

　遊歩道の脇には黒い砂？冷えて固まったマグマが細かく砕けたようなのがたまって、そこら中の道が黒くなってましたね。

月読神社 寺・神社・教会

　桜島から見えた鹿児島発那覇行きのフェリー。

（　´；д；）ﾉｼ　丸一日を超える監禁状態・・・負けるんじゃねぇぞぉ～！！

　海岸の公園には、日本で一番だか二番だかに長いという足湯が。
　当然浸かってみる。お湯は白く濁ってるのね。

桜島溶岩なぎさ公園 公園・植物園

　日が暮れてフェリー乗り場に戻る途中、車の料金所のそばを通る。
　3m～4mは1150円、4m～5mは1600円ですか。これは安いのかしら。ちなみに旅客は160円ね。
　旅客と同様、自動車も往復とも桜島の料金所での精算で、鹿児島港側では乗るだけ、降りるだけだそうですよ。

https://youtu.be/D1aEHtqFImo

　桜島から乗り込んだフェリー。

　乗船時間は15分程度なのに、船内には喫茶コーナーなんてのがありましたよ。
　船舶事業80周年。鹿児島市船舶局・・・って、鹿児島市営なのね。
　船内に桜島火山ハザードマップなんてのが貼られていましたよ。いろいろ大事なことが書かれてるようだったけど、どれだけの人がちゃんと読んでるのかしら。

　鹿児島の市街地に戻る。そして鹿児島と言えば・・・白熊の聖地、天文館のむじゃきへ。

　とりあえず、店先で販売していた「ハンディ白熊」（450円）を購入。ミスターと魔神が死闘を繰り広げた冷凍物でなく、ふわふわのかき氷に練乳を掛けたものでしたよ。

薩摩鉄板焼 むじゃき グルメ・レストラン

（　´・д・） 腹減ったなぁ。飯食わないとな。
と思い辺りを見ると、むじゃきは上階で「味処むじゃき亭」なんてのをやってるのを発見。折角鹿児島に来たんだからと、黒豚なメニューをいただくことにしましたよ。
　ちょっと贅沢に、「薩摩紀行」（1500円）なんてセットメニューを。こちらは、「黒豚わっぜえか丼」なるさっぱり意味の分からないネーミングの丼と・・・ベビー白熊がセットになったお得なメニュー。ベビー白熊はチョコ味をチョイス。
（　´－д－） 白熊ばっかり二回も食って・・・体冷えた。

味処 むじゃき亭 グルメ・レストラン

　鹿児島の街には、妙にでっかい石灯籠。何故だ？
　坂本龍馬の新婚旅行？鹿児島にも寄ってたのね。

　鹿児島中央駅に展示されていた屋久杉の輪切り。樹齢2000年ですか。
　杉って木材として傷みにくいんだっけ。樹齢2000年の木でここまで中心の年輪がはっきりしてるなんて凄いね。北海道にある大木なんて、大概生きながら中が腐ってるからねぇ。


　この日も全日に引き続き、国分駅周辺に取った宿で一泊。


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鹿児島中央駅 駅

　鹿児島市内で宿が確保出来ず、仕方なく二連泊した□△駅近くの宿「ホテル□△荘」。これまで「ぼろっちい宿」「酷い宿」と書いてきましたが、どのような宿だったのでしょうか。

　部屋の中の机の上。最初の晩、外で買って持ち込んだ弁当だのお菓子だのをその机でいただいて、ベッドでテレビを見ながらしばらくまどろみ、そろそろ寝ようかというときに再度机の上を見ると、何やら様子が変。細かい何かがある？細かい何かが増えてる？
（；´・д・） 何なんだべ。
と思い眼鏡を掛けてよく見ると・・・、どこから湧いて出てきたのか、机の上を体長何ｍｍもない無数の細かい虫がウヨウヨ。あまりに小さくて肉眼で見ても正体が分からず、デジカメでマクロ撮影ししてようやくそれが蟻の格好をしていると分かりましたよ。
　気色悪い。荷物に紛れて北海道まで連れてきちまってないベな。

ホテル国分荘 宿・ホテル

　堪らず翌朝フロントに文句を言い、次の晩は違う部屋に変えて貰ったけど、その部屋は・・・、棚板が外れたままの電話台、壁紙の継ぎ目に貼られた剥がれかけの謎のテープ、汚らしい床の染み。
（　´－д－）これでよく潰れないでいられるな。

ホテル国分荘 宿・ホテル