2019/02/25 - 2019/02/27
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スーポンドイツさん
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気分転換に特典航空券を使ってどこかへ行こう!もし雨でも温泉につかってぼ~っとすればいいや、と深く考えず大分に決定。インバウンドをかわしてゆったりのんびり大分の魅力に触れた旅となりました。
1日目 伊丹空港→大分空港→別府地獄めぐり→大分市内泊
2日目 大分→国東半島史跡めぐり→別府→明礬温泉泊
3日目 明礬温泉→別府→大分空港→伊丹空港
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス 観光バス JALグループ JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
大分空港から別府に向かうバスの中「国東半島史跡めぐり」の広告が目に留まりました。国東半島は石仏が多いという知識のみ、さほど信心もなく地味なイメージだったので、今回レンタカーの予約も下調べもしていません。
が、別府地獄めぐりを簡単に済ませたため2日目の予定がなくなったこと、天気も晴れ、ならばと急遽ネットで申し込みました。ネット決済も出来れば便利なのに・・支払いはバスに乗り込んでから現金払いです。
8:50大分駅前2番乗り場から出発! -
乗車したのは2名のみ、「だいたいいつもこの程度です」とガイドさん。
赤字覚悟で毎日大型バスを運行している「大分交通」太っ腹!
乗降場所(大分駅・別府駅・観光港・宇佐駅・空港)を選ぶことができ、料金もそれぞれ違ってきます。別府駅から男性一人乗車、客は3人になりました。
大分駅→史跡めぐり→別府駅のコースで1人5,450円 昼食は希望者のみ1080円 -
コースの概略・予定時間、歴史を聞きながら、国道10号線を北上
スーパーボランティアとして有名な方の出身地日出町(ひじまち)を通過。ねねの兄:家定の三男が城主で、4~6月に獲れる城下鰈や赤松山願成就寺(名前がいいね!)も有名だそうです。別府駅から約1時間で宇佐神宮に到着します。 -
西大門
予めバスの中で説明を受けていたので、ガイドさんとは大鳥居で別れ、50分間の自由参拝。境内が広いのでちょうどいい時間でした。 -
宇佐神宮(国宝)http://www.usajinguu.com/
725年、聖武天皇により創建された全国4万余の八幡宮の総本社
八幡大神(応神天皇)・比売大神・神功皇后が祀られています。 -
上宮の向かって左から一之御殿、中央の二之御殿、右の三之御殿
お参りはなぜか「二拝四拍手一拝」の作法で。 -
2018年、開山1300年のポスター
八幡信仰とは、仏教文化と我が国固有の神道を習合したものとも考えられています。そういえば那須与一も弓を射る前「南無八幡大菩薩」と祈っていました。 -
南中楼門から階下を見る
宇佐八幡宮神託事件=道鏡事件としても有名です。
道鏡を皇位に就かせるという奏上は本当か?清麻呂はここに勅使として派遣され、その嘘を暴きます。孝謙天皇が重祚して称徳天皇となるあたり、昔、南野陽子主演のドラマがありました。道鏡の怒りを買った清麻呂は、別部穢麻呂(わけべのきたなまろ)と改名させられた上、脚の腱を切られ、大隅国へ流されます。
その道中、道鏡の刺客に襲われますが、神輿の周りに集まった300頭もの猪に守られて助かります。これが神輿の起源だとか。またご神託に従い温泉に行くと、脚も回復したそうです。
ちなみに京都にある和気清麻呂を祀る護王神社は狛犬ではなく狛猪がいて、足腰の守護神です。 -
奉納されたお神酒に興味津々のスーポン2号、さて今夜の晩酌は何にしようかな。
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下宮は810年代、嵯峨天皇によって創建され、上宮と同じく八幡大神・比売大神・神功皇后が祀られています。
「下宮参らにゃ片参り」と言われるのでご参拝。ここは御炊宮とも言われ、農業や産業の守り神だそうです。 -
ポストで一礼
神仏習合の代表である八幡信仰を調べているうちに、諸説があり謎の多いことに驚きました。隼人の乱、東大寺大仏開眼、道鏡事件に登場し、鎌倉時代は武運長久の神として・・それぞれの時代の朝廷や幕府にとってお互い都合よく関わったように感じました。 -
富貴寺(国宝)
宇佐神宮からバスで30分、豊後高田市田染落にあり、718年、仁開の開基と言われる天台宗の寺です。
阿弥陀堂は九州最古の木造(榧:かや)建築で、宇治の平等院鳳凰堂、平泉の中尊寺金色堂、加古川の鶴林寺に匹敵するそうですが、なんだか質素。
ご本尊は、手の指が輪になっている特徴から阿弥陀如来。親指と人差し指で印を結び、お腹の前(膝の上)で手を組んでいるので上品上生、瞑想中!
仏教の初歩から、ご住職のわかりやすい説明が続きます。 -
極楽往生を願う「南無阿弥陀仏」の南無の語源は、挨拶である「ナマステ」が由来、梵語のnamasは深く信心するの意味。南無の後に信仰する対象を繋げて唱えればよいわけです。
空襲で焼けなかったものの、爆風による飛来物で屋根が壊され、戦後しばらくは修理をする余裕もなく雨漏り状態、しかも村の集会所として使われていたため痛んでいます。アメリカがUSA(うさ)に深いつながりのある寺を攻撃するなんて!? -
極楽浄土や3千もの仏様が描かれているという壁画や柱、薄暗い中では一かろうじて残った彩色もわかるかどうか・・という程度。
4度の修理が行われ、現状模写・復元模写されたものは大分県立歴史博物館にあるそうです。こんなにきらびやかだったとは!
写真は大分県立歴史博物館のHPより -
参道の入り口にある石造りの仁王像
国東半島には、石造の仁王像だけでも148か所、321体あるそうです。 -
ほのぼの~♪と思ったらすべて案山子、猫もまるで生きているようです。
-
富貴寺の向かいにある「榧の木」で昼食
田舎定食(1080円)は、だんご汁orお蕎麦を選べます。 -
持ち込みも可ということで、私たちは大分駅で選んだ「豊後水道味めぐり」をいただきました。
お茶の無料サービスあり、恐縮ですm(__)m -
さあ、再び出発
元宮(もとみや)摩崖仏を車窓から -
真木大堂 http://www.makiodo.jp/index.html
富貴寺から約10分、六郷満山65ケ寺の中の本山本寺として36坊の霊場を持つ最大の寺院であった馬城山伝乗寺。約700年前に焼失後も仏像は守られてきました。
道路脇そば、民家に入っていく感覚だったので‥油断していました。
何の知識も持たずに行っただけに、収蔵庫で出会った仏たちに圧倒されました。 -
撮影不可なので仏像の写真はHPより抜粋
四天王に囲まれた阿弥陀如来坐像(重文)
来迎印
右手は胸の高さに上げて手のひらは前向き=おそれることはないよ~安心して
左手は親指と人差し指で輪をつくり膝の上に置き上向き=願いを聞くよ、救ってあげようの意味、富貴寺のご住職の言葉を思い出します。 -
不動明王と二童子(重文)
迦楼羅焔(かるらえん)を背負った迫力に圧倒されます。
迦楼羅は口から炎を吐き厄災の元凶となる毒蛇や悪龍を食す鳥類の王、閻魔様も食べる?煩悩も食べるようです。検索するとアニメ化された画像が多くみられました。人気なのですね~ -
大威徳明王像(重文)平安時代の作
堂々として迫力のあるお姿、六面六臂六足で水牛にまたがっています。六面は六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上の各界)を見渡しているそうです。
巨大な仏像は、定朝によって完成された「寄せ木造」で出来ています。いくつかの木材をはぎ合せて仕上げるため、多数の仏師が分担作業で同時に多く造ることができます。内部は空洞なので、軽くまた乾燥による亀裂も防ぐそうです。 -
旧本堂
蒙古群衆来の時、国難を救うため異国降伏の祈願が行われました。正面扉には、将軍家を経て朝廷より下賜された「菊の紋章」があるそうです。 -
真木大堂からすぐ、熊野摩崖仏(重文)
杖を借り、胎蔵寺からハードな山道を登ります。 -
しばらく石段を進むと、次に急な乱積石段が現れます。こりゃ高齢者は無理です!
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お~い!スーポン2号、まだか~い?
鬼が一夜で築いたといわれる自然石の階段。99段目まで出来上がった時、権現様が鶏の鳴き声をまねて朝を告げたので、鬼は慌てて逃げ出し息絶えたという話。
男鹿の五社堂は5人の鬼が999段つくったという同じような伝説だったなぁ~ -
熊野摩崖仏
息も切れ、もう限界と思ったところに現れた不動明王(重文)総高約8m
718年、宇佐八幡の化身、仁門菩薩によってつくられたと伝えられていますが、各資料から藤原末期の作と推定されています。 -
熊野摩崖仏 大日如来像(重文)全身高さ6.8m
この辺りは阿蘇山の爆発による溶結凝灰岩でできており、その柔らかい石に彫ったそうです。 -
さらに少し登れば、熊野神社
ひっそりと佇んでいます。
帰りは手摺を持ちながら足元に注意して下ります。 -
財前墓地は車窓から見学
100余の国東塔群があるそうです。 -
石仏は道端にぽつぽつと、こんな感じで多数あるものと勝手に想像していました。教科書では教わりません。地元の子供たちは習うのでしょうか?
国東半島に摩崖仏は90か所、400体もあるそうです。 -
両子寺まで約30分、「六郷満山」について詳しい解説を聞きながら早水峠を越えます。この言葉はバスにもラッピングされていましたが、何も知らずによく参加したものです(^^ゞ
「六郷」とは、両子山から放射線状に伸びた谷筋にある6つの郷で、武蔵・来縄(くなわ)・国東・田染(たしぶ)・安岐(あき)・伊美
本山(もとやま:学問をする寺)本寺8ケ寺、末寺18ケ寺
中山(修行をする寺)本寺10ケ寺、末寺11ケ時
末山(布教をする寺)本寺10ケ寺、末寺8ケ寺
この三山組織のことを「満山」と言い、「六郷満山」とは、国東半島の六郷に開かれた天台宗(最澄・比叡山延暦寺)寺院全体の総称です。
古代から中世にかけて八幡信仰と天台修験が融合して独自の文化が発達したそうです。天台宗の霊場は計65ケ寺、69,000もの仏像があるそうです。 -
両子寺
http://www.futagoji.jp/
718年仁聞菩薩が開祖と言われています。中山本寺で山岳修行の根本道場。
江戸時代には六郷満山の総寺院として全山を統括していましたが、明治の廃仏毀釈にあい、護摩堂も大講堂も焼失したそうです。
ご住職が不在だったので解説なしの自由散策です。 -
両子山(721m)頂上が見えます。
両子山は国東半島の真ん中に位置し、放射線状に多くの谷をつくっています。その数は信仰的には28と言われていますが、実際は130とも。国東半島には温泉が2800もあるそうです。 -
護摩堂
ご本尊は鎌倉期作の大聖不動明王
子授けの祈願所として賑わっているようでした。 -
さきほど山道を歩いたせいで、奥の院本殿まで上る気力も体力もありません。
-
山門と仁王石像
「足腰の悪い方は仁王像の足をさすって強い足にあやかってください」と書かれていて、さっそく丁寧にすりすり! -
大分の県の花、梅が真っ盛りです。ちなみに豊後梅は八重で薄いピンク
なぜこのような交通不便な地に独自の文化が栄え、そして忘れ去られていったのか?
16世紀にはキリスト教徒の大友宗麟により多くの寺々が焼討ちされ、明治には廃仏毀釈により寺院や仏像・石仏が壊されています。
静かに村の人々に守られつづけていた仏像たち。忘れ去られていたおかげで今素朴な姿に出会うことができました。
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この旅行記へのコメント (6)
-
- willyさん 2020/04/11 21:20:29
- 勉強になります!
- すーぽん様
こちらもまた手ごたえたっぷりの旅行記で、大変勉強になりました。
なるほど、ナマステってそういうことなんですね。しらなかったです。
国東半島、臼杵などは子供のころ家族旅行で連れていかれたきりですが、全然面白くもなかったのでほとんど記憶にありません。こうして拝見してもやっぱり京都や奈良の中央文化と比べるとしぶいですね!
個人的にお不動様は格別の思いがあって、山でもつらいときはお不動様の真言を唱えながら歩きます。これまた次に行きたいところが増えました。メモメモ・・・
willy
- スーポンドイツさん からの返信 2020/04/11 22:34:51
- Re: 勉強になります!
- willyさま
表題をそのままお返しいたしますね。
「不動明王の真言」は初耳、調べました!一つ賢くなりました!
子供のころなら私も興味が湧かなかったでしょう。最近になって薮内佐斗司先生の「ほとけの履歴書」で身近に感じるようになりました。
厚かましくも、さっそく日本を災厄からお守りくださいとお願いしてみます。 すーぽん
-
- morino296さん 2019/03/13 19:43:23
- また行ってみたいです
- スーポンドイツさん
こんばんは。
大分交通の「国東半島史跡巡り」、大型バスにお客さんは3人だったのですか。
大人数のバスツアーで行動するのは大変なので、人数が少なくて良かったですね。
でも、バス会社の経営は大丈夫なんでしょうかね。
私は、2011年と2015年に、国東半島へ行きましたが、
石仏巡りにはまた行ってみたいと思っています。
大分交通のバスツアーで、別のコースもあるといいのですが。
morino296
- スーポンドイツさん からの返信 2019/03/13 22:22:10
- Re: また行ってみたいです
- morino296さん、有難うございます。
二度もいらしたのですか、国東にはまだまだ魅力が隠されているようですね。私も城下鰈が獲れる頃に再訪したいです。
お客が3人では本当に気の毒でした。桜のシーズンになれば観光客も増えることでしょう。サイクリングで巡っている人たちも見かけましたよ。
バスツアーには耶馬渓めぐりもあります。日曜・祝日運行、10月は土日祝、11月は毎日運航だそうです。こちらは紅葉シーズン狙いですね。
これからもご健康で素敵な旅を! すーぽん
-
- ちょびれさん 2019/03/13 18:08:41
- とっても懐かしい
- すーぽんさん
おひさしぶりです、こんばんわ!
大分にいらした旅行記を発見♪そしてそして宇佐の文字が!
宇佐はじじの生まれ育った故郷なのです^^
宇佐神宮をとっても懐かしく拝見しました。変わらずあの朱色のお社が美しくて~もう20年近く大分に行く用事もない
ので、すーぽんさんの旅行記で再会できてうれしかったです(*´ω`)
ちょびれ
- スーポンドイツさん からの返信 2019/03/13 21:57:05
- Re: とっても懐かしい
- ちょびれさん、ご訪問有難うございます。
おじいさまの故郷ですか、いいところですね。きっと八幡様に護られていらしたのでしょうね。神様と仏様と仲良くて最強(^^)v
大分といえば、湯布院の広告ばかり。お~痛た~小学生のダジャレ、大相撲優勝賞品の椎茸、別府温泉にあふれる外国人しか思い浮かばず、すみません、今回初めて国東の魅力に気づきました。かぼすマヨネーズ、かぼすドレッシングも気に入りましたよ。
すーぽん
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