新旧入り混じる高雄・台南・台中3都市を歩く in 台湾★2018-2019　07　5日目【台南⇒台中】

2018/12/27 - 2019/01/02

旅行5日目。
台南を離れて、初めての都市：台中へ移動するため、今までの鉄道移動を踏まえて台南到着日に自強号の座席指定予約をしていたはずが、夫の手違いで座席確保出来ていないことが発覚。
当然指定席は完売なので2時間立ちっぱなしになるけど覚悟を決めよう！と台鐵に乗り込むも、またも夫の勘違いでなぜか逆方向の高雄に向かっていることが判明した。
踏んだり蹴ったりとは正にこのこと…台鐵：左榮駅で下車するも、時間ロスで台中に到着するのは昼過ぎてしまうし、ランチ予定をはじめとした台中での計画がなし崩しに狂うのは嫌なので「金に物を言わせて解決しよう」と夫が言い出し、左榮⇒台中の新幹線チケットを購入することになった。
幸いにも左榮駅は高鐵・台鐵両方が同じ建物に入っているけど、こんな近々で座席指定が取れるの？と私は疑い気味。
無事に台中に移動できるのか…？ 　

エリア 台中(台湾)

• 同行者: カップル・夫婦
• 旅行の手配内容: 個別手配

今日は台中に移動する日なので、私がパッキングをしている間に（HOTELの朝食が付いたプランだけどサッと食べたいので）三明治：サンドイッチを夫が買ってきてくれた。
店の場所は忠義路二段×民族路二段の交差点を南に行った路面店で行列が出来ていたから選んだそう。
三明治2種と温かい豆乳で70NTドルだった。

三角はトーストした食パンにレタス・卵・肉・トマト・ハム・胡瓜が挟んであってボリューム満点♪
長方形はトーストしていない食パンに、柔らかいしっとりした鶏肉が挟んであって、どちらもとても美味しかった。　

フロントで呼んでもらったTAXIに9：35に乗車。
わずか3分後には台鐵：台南駅に到着し、なぜか+10NTドルのトランク使用料が加算されなくて料金は85NTドルだった。
台南駅舎の姿が見れなかったのは心残りだけど、今回の滞在でまた台南が好きになった。

台南駅 駅

レトロな香りがムンムンの台鐵：台南駅。
台南到着日にINET予約した9：59発の台中行きの自強号は、どうやら予約してから24時間以内の支払いが必要らしくてチケットが取れてなかったという…夫の痛恨ミス。

台南駅 駅

案の定、自由席以外空きが無い台南⇒台中行き（1人：363NTドル）の列車。
無座と書かれたチケットは2時間立ちっぱなしを意味する。
このチケットをよく見ると10：49発になっているけど…？

台南駅 駅

改札に行くと、乗車予定の列車が電光掲示板に表示されていたので慌ててホームへ。

台南駅 駅

夫が「列車があと2分で来るから急いで」と急かすので慌てて写真だけ撮ったけど、潮州って高雄の次駅じゃなかった？と思いながらも飲み込んでしまった。

台南駅 駅

列車が到着して溢れるように降りてくる乗客でホームは一杯。
乗り遅れないように乗車列の最後尾に並んだら…

台南駅 駅

扉ギリギリの場所にスペースを確保することが出来た。
無事乗車で来た安堵感のあと、急にさっきの疑問が浮かび上がってきて夫に「潮州行きって書いてあったけど、もしかして高雄に戻ってない？あと、チケットの時刻10：49発じゃなかった？」と聞いたら、Google mapを閲覧しだし青ざめる夫。
「逆方向に向かってる！！」…だよね。

台南駅 駅

小さな駅で下車すると後々困りそうなので、乗車率130％の満員電車から解放されたのは…

新左営駅 駅

再登場の新左榮駅。　
まさか戻ることになるとは夢にも思っていなかった。

新左営駅 駅

改札出口で通過しようにも切符の情報が逆方向行きなので通過できず、駅員にチケットを見せると「は？」という顔をされたけど「台中に行くつもりが間違えて逆に乗ってしまった」と説明したら笑いながら通してくれた。

新左営駅 駅

新左榮駅で下車したのは、高鐵：新幹線があるから。
この時点で10：30を過ぎていたので自強号に乗って台中へ行くと、立ちっぱなしで3時間弱はツラいし、台中でのランチ予定をはじめ、なし崩しに狂うのは嫌なので「金に物を言わせて解決しよう」と夫が言い出た。
高鐵チケット窓口の行列は果てしなく感じたけど…

新左営駅 駅

次のチケットを指定席で無事確保できた、やったぁ！
しかも台中から自強号で向かった場合の到着予定時刻は12：43だったので、本来よりも早く着けることが判明。
左榮⇒台中（指定席）高鐵：1人：790NTドル（本当は半額くらいで行けるはずだった）。

新左営駅 駅

発車時刻が迫っていたので、構内の7-イレブンでサクッと買い物をしてからホームにダッシュ。

高鉄左営駅 駅

次に高鐵に乗車するのは台中⇒桃園間だったのに(笑。
4連休に加え、12月31日なのでもっと混んでいるかと思ったけど意外と空席があった。

30分くらい満員電車に揺られたものの、台中までは座席でゆっくりしながら僅か1時間の移動で済む。
終わりよければすべて良しの乾杯。

11：58高鐵：台中駅に到着。
台南の朝は日本の11月上旬くらいの服装（ロンTの人もいれば、薄手のダウンの人も）だったけど、台中は穏やかな曇り天気でスプリングコート以上のアウターを着用している人ばかりだった。

高鉄台中駅 駅

高鐵：台中駅の構内はとても広いけど、目ぼしい店がない。

高鉄台中駅 駅

でも直結している台鐵：新鳥日駅は、不思議なことに日系飲食店ばかりが揃ってたエリアや鉄道関係専門店があったり、台南発祥の周氏蝦捲も出店していて活気があった。

宿泊するHOTELは、台鐵：台中駅の徒歩圏内なので移動をすることに。
この新鳥日駅は何度か利用したけど、改札内から外に出る自動改札機が少なくて、毎度このような渋滞（これは新鳥日駅改札外側から撮った写真）が起きて不便だった。

エレベーターでホームに降りて、しばらく待って列車が滑り込んできた。

12：40台鐵：台中駅に到着。
新しいキレイな駅で、駅の外には古い駅舎が残してあったり、アートやオブジェが広場を飾っていた。

台鉄台中駅 駅

HOTELは台中駅から徒歩圏内だけど、スーツケースを2個転がして初めての道を歩くのは大変なのでTAXIで移動する。
このTAXIもトランク使用料の10NTドルが発生せず、料金は85NTドルだった。

台中で宿泊するのは“P&F HOTEL”。
詳しい口コミは下記をご覧くださいませ。
https://4travel.jp/os_hotel_tips_each-13472997.html?lid=os_hotel_201606_rn0014_tipseach&anchor=each_tab

P&F ホテル (P&F HOTEL 過來旅店) ホテル

道路に面したガラス棚にはカラフルな古い電話が並べられ、その隣の大きくて黄色い扉が入口になっている。
外観からお洒落でテンションが上がる♪

P&F ホテル (P&F HOTEL 過來旅店) ホテル

キッチンカウンターのような場所がフロントデスク。
予約時にも注意事項として連絡してきたほど“チェックインは16時以降”が絶対らしく、再確認されたのでフロントに大きな荷物を預ける。

P&F ホテル (P&F HOTEL 過來旅店) ホテル

フロント正面には剥き出しの階段が見えるけど、小洒落た雰囲気に合っていてどこを切り取っても素敵だった。

P&F ホテル (P&F HOTEL 過來旅店) ホテル

オリジナルの革製品やポストカード販売も行っていた。

P&F ホテル (P&F HOTEL 過來旅店) ホテル

フロントの奥は朝食を食べるスペースになってるけど、飲み物程度でレストラン営業などは行っていない模様。
ちなみに朝食はチェックイン時や、夜に「明日はどうする？」とiPadで2択（洋食 or お粥）から選んでおく。

P&F ホテル (P&F HOTEL 過來旅店) ホテル

16時以降に改めて戻ることにしてランチに出発♪

P&F ホテル (P&F HOTEL 過來旅店) ホテル

HOTEL正面はアーケードになっていて、そこにHOTEL所有のレンタル電動バイクがズラッと並んでいるけど、外国人に貸し出しているかは不明。

P&F ホテル (P&F HOTEL 過來旅店) ホテル

初めての台中街歩き。
台南の活気あるエリアに宿泊していたので、会社などが多いこの周辺が妙に静かに感じた。

HOTELから10分ほど歩いて台中第二市場に到着。
1917年に誕生した歴史ある市場で、現在も100軒を超える店が入っているそう。
年中無休なので、明日改めて行くことにして…

台中第二市場 市場

目的の店は台中第二市場向かいに建つ肉圓の老舗“丁山肉丸”。
もともと台中第二市場内に店を構えていたけど分家に伴い移転したそう。
店はリノベーションしたばかりなのかピカピカで、カフェのような雰囲気だった。

丁山肉丸 中華

店内に続く通路では調理の様子を見ることが出来る。
肉圓と言えば、千と千尋の神隠しで豚になる両親が夢中で食べていたモチモチした食べ物…くらいの知識しかなかったので作り方も興味津々。
肉圓は台湾中部の彰化が発祥で、彰化出身の店主が始めた丁山肉丸は現在4代目にあたるそう。

丁山肉丸 中華

店内から外まで行列が続いるから並んでいると、然程待たずに案内された。
Menuには日・英・韓それぞれの言葉で書かれているので安心。
肉丸と麺のMenuは全て2択でき、肉丸は辣 or 不辣・麺は乾 or 湯と選ぶことが出来た（Menuでは肉圓は“肉丸”と書いてある）。
10テーブル程しかないから相席必須、テイクアウト注文も多いからオーダー後も少し待つ。

丁山肉丸 中華

【肉圓（辣)】40NTドル
写真だと光の加減でオレンジに見えるけど、怪しげなピンクの謎のタレがドバっとかかった小さな茶碗が運ばれてきた。
モッチリとした生地の上にかかっているこの写真の色が“辣”らしく、相席した人のタレは茶色だったので不辣だと思う。

丁山肉丸 中華

生地をフォークで持ち上げたいのに、かなり重くてつきたての餅を扱っている気分に。

丁山肉丸 中華

生地の中からは肉の塊と角切り筍が入っていて、生地自体には特に味は無いものの、辣タレのキリッとした辛さと肉の濃厚さが絶妙にマッチして美味しかった。

丁山肉丸 中華

【燙青菜】35NTドル
炭水化物や粉物系ばかり食べているとお腹が張るので野菜もオーダー。
白菜の上にそぼろ肉が少し乗せてあって、オイスターソースがかけてあった。

丁山肉丸 中華

【〇葷飩湯】35NTドル
雲呑が6個入っていて葱を散らしただけのシンプルなスープ。
スッキリとした味で肉圓の濃さを和らげてくれた。
（先払いで）合計：150NTドル。

丁山肉丸 中華

丁山でもちょっと高級なペットボトルが販売していたけど、来店者は皆ドリンクを持ち込んでいた。
私たちも肉圓の濃厚さをスッキリさせたくて、同じ並びにある台中発の紅茶専門店“KEBUKE　可不可熟成紅茶”に寄り道。
中国茶だけじゃなく、実は台湾産の紅茶も色んな産地や種類がある。

壁面には紅茶缶がキレイに並べられていたけど、ここで茶葉の購入は出来ないみたい。

Menu表。
期間限定商品も時々登場するそう。

【熟成紅茶（中)】25NTドル
色が濃い目で味もガツンとパンチがあって脂が洗い流される（と書いてあった）すっきりした味わい。
夫がオーダーした【麗春紅茶（中)】25NTドルはもう少し柔らかい味だったので、に熟成紅茶を中国茶で例えるなら熟成紅茶はプーアール茶といったところ。

第二市場（台湾大道）のバス停から乗車して宝覚寺で下車する。
台中のバスは、乗車時に普段通り悠遊カードをタッチするけど、市内10km以内であれば運賃無料という驚きのシステムで運行されていた。

宝覚寺のバス停から歩道橋を渡って反対車線に向かおうとすると、建物の隙間から金色の丸い頭が見えた。
え…あんなに大きいの？

宝覚寺 寺院・教会

近づくとマットな質感の金色の布袋様がひょっこり姿を現し、その巨大さに圧倒される。
体系は違うけど大きな耳と表情が義父にそっくりで、夫に「ニュアンスというか…全体的に超似てない？」と恐る恐る聞いてみると「俺も思った」と。
息子が思うなら間違いない(笑。

宝覚寺 寺院・教会

このアングルなら、隣の建物と比べられるはず。
その高さ約30ｍあるそう！

宝覚寺 寺院・教会

立派な門をくぐって中へ。
台中は他に比べて観光地が少ない印象だけど、私たち以外に1組しか観光客がいなかった。

宝覚寺 寺院・教会

宝覚寺の正式名は寶覺禅寺。
1928年に建立されたまだ新しい寺院で、本堂をよく見ると真っ白な建物の中に何かある。

宝覚寺 寺院・教会

その中身とは、老朽化も進んだ木造建築の本来の本堂。
本堂の保護も兼ねて入れ子式に大きな建物：大雄寶殿を増築していて驚いた。

宝覚寺 寺院・教会

本堂には3体の仏像が安置されている。

宝覚寺 寺院・教会

本堂をぐるっと1周してみると、高雄や台中では見かけなかった野良犬が寺院周辺ではチラホラ住んでいた。
首輪をしているから可愛がってもらっているのかもしれないけど、熟睡中らしくピクリともせず。

宝覚寺 寺院・教会

犬が寝ている先へ進むと、足元に何やら小さな足跡が…犯人は寝てる犬？

宝覚寺 寺院・教会

本堂と巨大な布袋様を結ぶ通路には、白く小さな布袋様像が寛いでいる。
撫でると金運・開運のご利益があるらしく、皆あやかろうとするのか…お腹や頭が変色していた。

宝覚寺 寺院・教会

庇の隙間から覗く布袋様。

宝覚寺 寺院・教会

周囲の集合住宅と比べても負けないほど大きいけど、台湾国内では2番目の規模なのだそう。
布袋様はは弥勒仏の化身だったというのが通説で、この布袋様も台湾では弥勒仏像と呼ばれているのだとか。
座っている台座には“皆大歓喜”という文字が書いてあり、この笑顔からも何となく意味が分かった。

宝覚寺 寺院・教会

寺院が壁に沿って歩く野良犬。
大通りまで出て新民高中（崇徳路）のバス停からバスに乗車した。

宝覚寺 寺院・教会

何〇簡のバス停で下車し、Google mapに沿って速度公園を目指し10分以上歩く。
目的は夫のロードバイクに合うホイール探しで、新車のカーボンフレームに合うものが見たくてココまで来たけど…

ショック…自転車屋が休みだった。Google情報では本日営業になっていたけど、12月31日だから休む店だってあるのは仕方ない。
この辺りは住宅街ばかりで何もないから、大型スーパーに寄ってからHOTELまで戻ることにした。
この後はHOTELにチェックインをして、台中での年越し方法を（今から）考える予定。
続きは08へ。