2019/02/23 - 2019/02/23
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ミズ旅撮る人さん
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千葉県房総半島の南部・南房総は、関東で春が最も早く訪れる地域です。
花粉が飛ぶのと同時に一気に春になる温暖な気候の南房総、略して南房(なんぼう)。
2016年に、外房の抱湖園の元朝桜を見に行きました。
房総半島は桜の名所としてはあまり有名どころは少ないですが、
意外に耳慣れない桜があるんです。
2019年は「頼朝桜」です。これは本来は「河津桜」なんですが、「頼朝桜」という
愛称をつけて、鋸南(きょなん)町の名物にしようと盛り上げている最中です。
鋸南町はもともと水仙で名の知れた町なので、共に花の名所となっています。
南房は、内房と外房をつなぐ道路がかなり整備されているので、
横断することは苦になりませんが、この時期はあちこちで菜の花が咲いて楽しいです。
いすみ鉄道も菜の花で知られていますね。
せっかく房総半島に来たなら、千倉町の花摘みは外せません。
見るだけで、肺まで花の濃い香りで充満しそうな花畑をどうぞ。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
鋸南(きょなん)町は、東京湾フェリーが着岸する富津市金谷の少し南、
鋸山(のこぎりやま)のすぐ南麓にあります。
だから鋸南という地名なんですね。
館山道の鋸南保田ICで下りて、200mで道の駅保田小学校が
あります。
廃校になった小学校の校舎がレストランに、体育館が産直
「きょなん楽市」に生まれ変わっています。
もちろん運動場が広い駐車場になっているので、使い勝手は最高。
なんと開店前には校庭でラジオ体操をやっています。
ここに車を駐車して、近くの保田川に向かいます。
この川の両側に「頼朝桜」が植えられています。 -
この日は明け方まで千葉県だけが雨。
段々に雲が東に抜けていく予報でしたが、まだどんより曇って、
かなり寒いです。 -
道の駅保田小学校に車を停めましたが、この川に来るのなら、
第2駐車場か、桜まつり用の駐車場の方が近いです。
もちろん、道の駅からでも、楽に歩ける距離です。
この天王橋から権現橋までが保田川下流の見どころです。 -
2月下旬。既に桜は満開を迎えようとしています。
色の濃い河津桜は、どんよりした天気でも、色合いが映えます。 -
却って、曇りの方が色が濃く写るみたい。
ソメイヨシノとは異なる特徴です。 -
こうしてアップにすると、なかなか迫力があります。
-
桜は枝を張る姿が美しいので、広い河原が最適ですね。
道路沿いだと、どんどん枝を切られて、ひどい姿になってしまいます。 -
保田川の河原の頼朝桜は、まだ植えられて年数が経っていないので、
木が小振りです。
やがては、伊豆半島の河津のようにピンクの絨毯になっていくこと
でしょう。
鋸南町は、アクアラインで木更津から館山道に入れば一直線と言う
アクセスに恵まれた場所です。
フェリー乗り場が近いので、フェリーに乗って来ることも出来ます。
「保田の水仙」とともに、花の名所として発展して行かれたら、
いいですね。 -
よく見ると、対岸だけでなく、その背後の木立の向こうにも桜のピンクが透かし見えます。
テニスコートなどの運動場があるので、そこにも植えられているようです。 -
このピンクは、一気に心を春へと導いてくれます。
-
対岸は、菜の花が植えられています。ピンクと黄色の取り合わせは
絶品です。
最近は、桜の名所には必ず菜の花が植えられていて、目新しさは
ないんですが、やはり綺麗なものは綺麗です。
こちらの桜はまだこれから咲いて来るようです。 -
高台にずいぶん目立つ建物が建っています。
大学かな?と思ったら、「足立区立鋸南自然の家」でした。
こんなところに、東京の施設があるんですね。
それにしても「自然の家」がこういうデザインなんだ・・・ -
川の中洲に鴨がたくさんいます。寒いからじっとしています。
幾度も南房には来ていますが、この日は一番寒かったです。
北風が強いと南房でも寒いのね。 -
寒くても、この眺めは目に嬉しい。
天気が良かったら、一気に「春」らしく思えるのになあ。 -
「頼朝桜育成管理カレンダー」がありました。
施肥・雑草とり・防虫・剪定とたくさんの行事があります。
これって、地域住民のまとまりにいいんじゃないかな。
「町内の清掃」なんて言われるより、「桜の管理」の方が、
やる気が出そう。
昔、小学校の桜には毛虫「アメリカシロヒトリ(白火取)」がつくと
言われました。
薬剤散布の時期が4回もあり、初回がオビカレハ、2・3回目がアメリカシロヒトリ、4回目がモンクロシャチホコ対策のようです。
最後の「モンクロシャチホコ」という名前がおもしろかったので、
調べてみました。
シャチホコの名前の由来は、幼虫がシャチホコみたいに頭と尾をふりあげるポーズが得意だかららしいです。
成虫の蛾の姿はアメリカシロヒトリのような全身白い蛾で、
裾模様が「紋黒」なんです。
ちょっとおしゃれな毛皮を纏っているように見えます。
どちらも毒性はなく、葉っぱを食べて桜を丸坊主にしてしまうので、
防虫の対象とされたようですが、東京都国立市のように、
毒性がないので敢えて駆除はしないところもあります。 -
権現橋を渡って対岸に来ました。
「足立区立鋸南自然の家」の入り口を右手に見ながら川沿いを歩きます。 -
この景色は、伊豆半島の南端・南伊豆町の青野川の河原に似ていますね。
「下賀茂温泉 銀の湯会館」付近は「みなみの桜」で知られています。
こちらも河津桜です。
木が大きくなると見応えが出て来るでしょう。
鋸南町は町中に河津桜を植えていて、保田川も、館山道から上流では
ずっと桜並木が続きます。
川沿いだけでなく、田畑の畔にもたくさん植えられています。
これからが楽しみですね。 -
1か所東屋があります。これほど立派でなくとも、川沿いにたくさん
ベンチを設置すれば、せっせと歩くのではなく、のんびり座って桜を
楽しむことが出来ます。
桜が咲いていなくても、桜の管理をする人々が休むこともできるし、
散歩で通りかかった人も休めます。
もっと日本も椅子の設置を積極的に考えればいいのに。
こういう場所で一休みが簡単に出来れば、歩いて来る人も増えるん
じゃないかな? -
水鳥だって休んでいるじゃない。
-
河原は菜の花でいっぱい。産直センターでも菜の花を売っていました。
鋸南町に限らず、南房ではよく菜の花畑を目にしました。
春と言えば「菜の花のお浸し」ですもんね。 -
明け方の冷たい雨にしょぼんとしていた頼朝桜も、
徐々にピンとして来て、どうだと言わんばかりの咲きっぷりです。 -
3月に入ったら、この辺は満開ですごいピンクに染まるんだろうなあ。
ちょっと早まったな。
NHKのニュースで写ったので、飛んで来ちゃったのがいけなかった。
プロは上手いなあ。 -
もう・・ちょっとだね。2月下旬のうちにこれを見た方は、
これからで十分間に合いますよ。 -
「頼朝桜まつり」は、2月16日から3月10日に行われます。
鋸南町の中に総勢14,000本の頼朝桜が植えられています。
保田川には約600本あるそうです。
鋸南町のHPに「桜まつりマップ」などもあるのですが、
どうしても不鮮明で小さい文字がにじんで読みにくいです。
「桜まつり」と言っても、どこで何をするのか全然わからない。
3月2日に「竹灯篭まつり」があることくらい。
JRの駅からハイキングをするのかな?
まだ、主催者も桜も発展途上ですね。 -
菱川師宣の「見返り美人」のように振り返って見ます。
保田川の散策にコースは特にありませんが、
はじめに天王橋を渡って行く人が多いようです。
さて、道の駅に戻って、次の「頼朝桜」のある場所へ向かいます。 -
道の駅保田小学校から保田川に沿って長狭街道を上流方向へ行き、
「大崩(をくづれ)水仙郷」という矢印に従って右に曲がります。
下り坂を降りて行くと、やがて佐久間ダム湖が見えて来ます。 -
頼朝桜越しに、湖の水面がキラキラ輝いています。これはいい!
-
佐久間ダム公園は、一周2.4kmのダム湖を中心とした広い公園で、
桜の名所で知られています。
なにしろ、河津桜・ソメイヨシノ・八重桜と次々に咲いて行くので、
お花見の期間が長いのです。 -
いやあ!南向きの斜面では満開の頼朝桜が晴れやかに咲いています。
嬉しいなあ。 -
桜の足元は、全部水仙!すごい!満開になった桜より、
水仙の量にびっくり。
昔、伊豆半島の突端・下田の爪木崎の水仙を見に行きましたが、
こちらも負けずに頑張っています。 -
斜面を見上げると、一番上の方が真っ盛りです。
-
こんなに咲いていると、どんな斜面だってなんのその。
一目散に目指して行ってしまいます。 -
この緑の部分、全部が水仙です。既にほとんどが咲き終わり、
遅れて咲いたものがちらほらとあるばかり。
これが全部咲いたら、一面水仙の匂いですごいでしょうね。
それはそれで夢のような光景です。
かなり昔から保田の水仙ロードは有名でした。
この地域は水仙と桜という春の代名詞を独り占めです。
さすがは、温暖な気候で知られる南房。伊豆に追い付け追い越せ! -
白梅がちょっと咲いていました。
梅と桜が一緒に咲くなんて北海道みたい。 -
いつの間にか、雲がなくなり、青空が出て来ました。
やっぱり青空はいいねえ。 -
イチオシ
君を見上げながら、乾杯したいな。
-
イチオシ
日が差して来ると、桜は一層たくさんの美しい姿を見せてくれます。
青空が無くても、光だけで、この美しさ。 -
たくさんの桜のつぶやきが、降って来そうな気がします。
-
桜は前面に出なくても、背後にぼかしただけでも絵になります。
役者じゃのう。 -
元気な桜は、頭越しに飛び越えて行きそう。太陽が当たって嬉しいね。
-
題「桜だらけ」。適当にシャッターを切っても絵になるのが桜。
-
なんか枝が重そう。
ふと、去年行った皇居の桜を思い出しました。乾門の通り抜け。
今年もあるのかな?
平成最後の桜。また行こうかな・・・ -
桜って撮って飽きないなあ。キリが無くなっちゃう。
-
「頼朝桜」というネーミングは、源頼朝が近くの海岸に辿り着いて、
再起を誓ったという史実から「町おこしの牽引役」として
付けられたそうです。
町内だけで14,000本。そろそろ効果が出て来ているのでは? -
斜面を上る遊歩道は緩やかで歩きやすいです。
うねうねと花を愛でながらそぞろ歩きます。 -
輝くばかりの桜の花に、カメラマンも集まって来ます。
この辺りが一番満開でした。 -
河津桜は、ソメイヨシノよりボリュームがあるように見えます。
色が濃いからなんでしょうね。
画面の中では、桜が狭そう。正にぎっしり。 -
私って、どれだけ桜が好きなのかしら。止められない止まらない・・・ん?
-
思いのありったけを込めて、桜満載!
-
佐久間ダム湖は、周囲をぐるっと車で周れます。
但し、桜の時期は混雑するため一方通行です。
駐車場は、湖の周囲に点在してあり、それぞれの場所で桜を楽しめるようになっています。 -
桜越しに透かし見る対岸の斜面もピンク色。見ているだけで幸せです。
佐久間ダムでの桜まつりは、3月16日から4月14日に行われます。
3月31日には「にぎわいイベント」というものがあるそうです。 -
外房側にある千倉町に来ました。白間津の花摘み畑です。
太平洋に臨む気持ちのいい花畑です。
千倉の花摘みと言えば、先ずここでした。 -
何軒もの農家が畝や網で仕切った畑で、花摘みをさせてくれます。
たくさんの花畑に、どこで摘もうか悩みます。
メインはストックです。他にキンセンカ・ベニジューム・矢車草・
ポピー・ノースポールなどがあります。
どこも花の種類はほぼ同じなのですが、ついついあちこち見て回って
しまいます。
これだけの畑が集まっている場所はここだけなので、
目の保養もしっかりします。 -
ストックは一番の人気商品です。強い香りと鮮やかな色が好まれます。
昔は一重のものと八重のものがあって、値段も違いました。
しかし、一重は八重に比べて見劣りします。
人気がないのでほとんど見掛けなくなりました。
そして、今、八重の対抗馬は、スプレー咲きとなっています。
1本の太い茎に、何本もの枝が伸びて、1本だけでもすごいボリュームになります。
今回花を切らせてもらうのは、画面奥の丸いハウスが2軒並んだうちの
左側にします。 -
ストックの束を両手で抱えて持ち帰るのが、花摘みの醍醐味。
-
これが八重のストックです。私が頼んだ店では、茎を切ってもいいけど、引っこ抜いてもいいよとのことでした。
確かに、切ったものよりモチがいいので引っこ抜かせてもらいました。時々、根元近くで折れましたけど。
八重のストックは、うまく活ければ1ヵ月くらいもちます。 -
お店の値段表です。ちゃんとこうして表示してある店は少ないです。
聞くと教えてくれますが。
明朗会計だったのも、この店のいい点でした。
スプレーストック1本100円。
一重・八重ストック6本400円。
キンセンカ・矢車草・ベニジューム7本300円。
ポピー15本300円。
花の根株1つ300円。これは株ごと掘り起こします。
ポピーは大きな蕾のものを切りますが、これだと一斉に咲いて
あっという間に終わってしまいます。
株で掘り起こせば、今小さな蕾でも次々に咲いて、長く楽しめるし、
種も採れます。 -
私が花摘みを始める前までは誰もいなかったのに、おばちゃんと話を
しながら摘んでいると、次から次へとお客さんがやって来ました。
誰かがやっていると安心するみたい。
普段はおばちゃんが一人で切り盛りしているのですが、この日は手伝いに少し若いおばちゃんが来ていました。
気の毒にストックの香りが強いので、花粉症が更にひどくなるんだとか。
私も花粉症だけど、ストックのためなら我慢するわ! -
ポピーは掘り上げ。3株お願いしたら、ダイアンサスを1株おまけに
付けてくれました。すみません。
ストックは引き抜いてみたら、根元から別の茎がすっと伸びて、
もう1本立派な花茎になっていました。
こういう場合は、やっかいです。以前別の店で、
あんまり下から切っちゃだめだ。これは2本になると言われました。
そのつもりで切る本数を減らしたら、これは1本でいいよと
言われました。え?いいの?悪いなあ。
まだこういう気のいいおばちゃんがいたんだなあ。
お礼に宣伝しとくからね。
お店に大きく名前書いといてくれると良かったのに。
こういうおばちゃんを応援したい! -
奥に見えるあのハウスがそうです。
ところで、手前は草地になっています。昔は花畑をやっていました。
段々と高齢化や後継者不足の影響で、花畑をやらない農家が増えて
来ました。
花畑は、農閑期の副業なので、花の時期が終わったら
普通の畑はやるのかもしれません。
観光客の勝手な言い草だけど、白間津に花畑がなくなることだけは、
ないことを祈ります。
今回、帰りに道の駅ちくら潮風王国に寄りました。
以前は魚屋さんやその加工品の店が大半を占めていましたが、
土産物店が増えました。
いつも混んでいて食べられなかったレストランは増えました。
今度、ここでなめろう(アジのたたき)定食を食べたいな。
駐車場は相変わらず満杯でしたが、魚屋さんが減ったのが気になります。千倉が元気になりますように。
花いっぱいの旅を終わります。
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