2019/01/15 - 2019/01/15
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j-ryuさん
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☆この冬一番の冷え込みになった1/15の早朝
樹霜や氷柱を期待して隣り村の涌井の清水や
銚子ヶ滝に行ってきました。
今年の冬は厳冬では無いけれど暖冬でも無い、
しかし例年と大きな違いは雨や雪が極端に少ない事です。
当地の冬は寒いので雨が少ないのは当然ですが
雪も積もるほど降らないんです。
いつもなら10cmくらい積もっては融け
積もっては融ける繰り返しで日陰などは融けずに残るのが普通です。
新年になり最低気温はマイナス2度、3度にはなりますが
全てが凍りつくようなー5度以下にはなりませんでした。
しかし1/15は郡山市でー7℃まで下がったので
山ならー10℃は下回ったかもと思い奥羽山系の清水や滝に行ってみました。
果たして氷の世界は見られたでしょうか・・・・・
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
PR
-
☆涌井の清水&銚子ヶ滝 ルートマップ
※地理院地図に加筆
http://maps.gsi.go.jp/?z=16#12/37.252467/140.216789
当初の目的地は勢至堂五滝の一つ『銚子ヶ滝』だけだったのですが
道中、車窓から樹霜の美しいポイントが何か所か見えたので
急遽、天栄村の『涌井の清水』に立ち寄ってみることにしました。 -
☆涌井の清水へのルートマップ。
※Google Mapに加筆。
https://www.google.com/maps/@37.2871358,140.113621,10104m/data=!3m1!1e3
福島県天栄村の涌井の清水へは国道294号線が羽鳥湖方面と猪苗代湖方面に分岐する八十内集落の少し手前の京谷原集落を目指します。
京谷原集落に入ると防火用水のある分岐路に涌井の清水への看板があるので、それに従い500mくらい進むとダートの無料駐車場(約15台分)あがり、その右奥手が涌井の清水です。 -
☆白霜の涌井の清水
朝7時ころ、涌井清水の駐車場に到着。
この日の朝の最低気温はおそらくー10℃くらい。
涌井の清水は湧水なのでー10℃くらいでは凍らないのは折り込み済みですが
周辺の樹霜を期待しての訪問です。
さっそく駐車場の植え込みが細かい樹霜に覆われいました。 -
☆白霜の涌井の清水
駐車場周辺の雑木林も樹霜で真っ白です。 -
☆白霜の涌井の清水
樹霜(じゅそう)は、水蒸気が気温の低下で昇華し、樹木の枝など地面より高い所にできる霜のことです。霧状になった水蒸気が付着し、氷結する樹氷とは区別されます。
※お天気.comより。 -
☆白霜の涌井の清水
霧氷(むひょう)は、過冷却された霧粒が風で木などに吹き付けられ、その刺激で氷となって付いたものです。木に白い花が咲いたように見えます。
※お天気.comより。 -
☆白霜の涌井の清水
雨氷(うひょう)は、0℃以下になっても凍っていない過冷却状態の雨が地面の物に付き、透明の膜状に凍ったものです。
※お天気.comより。 -
☆白霜の涌井の清水
樹氷(じゅひょう)は、大気中の水蒸気が樹木や植物の表面に直接昇華するのを樹霜、樹霜を含め過冷却な雲粒が付着して凍結した場合の総称は、樹氷といいます。樹氷は蔵王や八甲田が有名ですが、樹木が完全に覆われて「スノーモンスター」「アイスモンスター」「雪の坊」などと呼ばれる事があります。
※お天気.comより。 -
☆白霜の涌井の清水
この木はおそらくハンノキだと思います。
ハンノキ(榛の木/学名:Alnus japonica/バノキ科ハンノキ属)とは
「ハンノキ」は北半球の温帯を中心に分布する30種以上の樹木の総称であり、日本には北海道から九州までの広い範囲に10種が分布する。
湿地に強く、水に埋もれても生き残ることから、水田の脇に並木状に植えて稲掛け(はざ架け)として使ったり、川原の護岸用や砂防を目的に植えられる。自生地では数株が林立して林を形成することが多い。はざ架けの梁に使う木で「梁の木」となり、それが転化してハンノキとなった。
葉の大きさには個体差が大きい。また、葉に毛があるものとないものがある。
落葉後の11月ごろに花を咲かせる。遠くからは花とは思えないものの、じっくりと観察すると花らしく見えてくる。雄花と雌花が明確に分かれる。
※樹木図鑑より。
・10月ころに熟す実は小さな松ぼっくり状であり、翌春に新たな芽が吹くまでの長い間、枝に残る。一部地方ではこの種実を染料として用いる。
・幹は直立し、適度に柔軟であるため鉛筆の材料に使われる。 -
☆白霜の涌井の清水
雑草にもびっしりと樹霜がついています。
背後の虹色の玉ボケがイルミネーションのようでキレイです。 -
☆白霜の涌井の清水
ハンノキと虹色の玉ボケ -
☆白霜の涌井の清水
ハンノキ -
☆白霜の涌井の清水
イヌコリヤナギかな? -
☆白霜の涌井の清水
ハンノキ -
☆清閑・涌井の清水
涌井の清水周辺の雑木林は樹霜に覆われて真っ白ですが
涌井の清水は全く凍ることもなく静けさに包まれていました。 -
☆清閑・涌井の清水
涌井の清水は、湧水量毎分2,200L、面積約500㎡と言われ、
水底から途切れることなく砂が浮き上がる様子は神秘的で、
日照りで降雨の少ない気候でも水量に変わりなく、魚も生息し、
昔から魚を獲ったり、池をかき回すと洪水となって襲ってくると言い伝えられ、
人々から恐れられていました。 -
☆清閑・涌井の清水
また、その昔、成務天皇のころ(4世紀半ば?)、この沼に住む大蛇が水を湯の如く熱し人々に害を与えるので、
この池を治めた石背国造初代の建美依米命がこれを憂え、
沸湯御前神社を祀り、人々の平和を願ったといわれています。
江戸時代には、この沼が雨乞いの霊地として領主の白河藩主の耳にも入り、
慶安元年(1648年)の大早魃のときに藩主榊原忠次の命により、
また、宝永元年(1704年)の旱魃には
藩主松平基知らが領民を救済するために、大祈祷を行わせた記録があります。
(案内板より) -
☆青葉若葉の涌井の清水 (2018年6/4撮影)
春夏秋冬それぞれに趣のある涌井の清水ですが
私的には若葉の頃が一番好きです(^^♪。 -
☆清閑・涌井の清水
倒木上の草には樹霜で真っ白ですが
沼状の清水は薄氷さえ張りません。 -
☆清閑・涌井の清水
涌井の清水は沼状の清水本体の沼底から清水がプクプクと自噴する他に
沼の背後の山で湧き出す清水が“せせらぎ”となって流れ込み
全体で沼状の清水を形成しています。
水温の安定した湧水が多いのでー10℃を下回っても
凍結しないのだと思います。 -
☆清閑・涌井の清水
上記の倒木&草の反対側からの構図です。 -
☆清閑・涌井の清水
清水の真ん中にある倒木の霜は少なめです。
微妙に温度が高いのでしょう。 -
☆清閑・涌井の清水の森の樹霜
涌井の清水のすぐ隣りには東日本大震災以降放置された休耕田があり
今ではすっかり雑木林になってしまいました。
元々が水田だっただけあって湿度が高いからか
他の樹木より樹霜が発達しより一層真っ白です。 -
☆清閑・涌井の清水の森の樹霜
一見規則正しく植林した林のように見えますが
勝手に生えて成長してきたものです。 -
☆清閑・涌井の清水の森の樹霜
赤い枝が樹霜でより鮮やかです。 -
☆清閑・涌井の清水の森の樹霜
おどろおどろした姿の蔓は葛でしょうか・・・
いつもなら何の変哲もない蔓ですが
樹霜は見事なアートに変身させてくれます。 -
☆清閑・涌井の清水の森の樹霜
背後の森の松や杉にはさほど多くの樹霜はできていないので
やはりこの放棄休耕田の湿度が影響しているのだと思います。 -
☆清閑・涌井の清水の森の樹霜
樹霜のでき方は、地面付近で見られる「霜」のでき方と同じで、
霜は地面近くものに付着し、樹霜は樹木の枝などにできるものをいいます。
樹霜も霜も冬の晴れた日の風の無い早朝にできるのが多い。 -
☆清閑・涌井の清水の森の樹霜
霜はよく晴れた冬の朝、地面や草などの表面が放射冷却によって冷え、
その上に空気中の水蒸気が付着して氷の結晶ができます。
この氷の結晶を霜といいます。
ようするに地面近くにできるのが霜で、
木にできるのが樹霜ってことですね。 -
☆清閑・涌井の清水の森の樹霜
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☆清閑・涌井の清水の森の樹霜
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☆清閑・涌井の清水の森の樹霜
こちらは葦(芦)。 -
☆清閑・涌井の清水の森の樹霜
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☆清閑・涌井の清水の森の樹霜
この冬は雨はゼロだし雪もわずか降らず
カラカラの状態。
湿度がもう少し高かったら樹霜の結晶が
もっと大きく成長してたことでしょう。 -
☆清閑・涌井の清水の森の樹霜
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☆清閑・涌井の清水の森の樹霜
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☆清閑・涌井の清水の森の樹霜
当てにしていなかった樹霜の美しさを堪能した後は
天栄村のお隣り旧・長沼町勢至堂の銚子ヶ滝に向かいました。 -
☆勢至堂五滝~垂氷の銚子ヶ滝 ルートMap
※Google Mapに加筆。
https://www.google.com/maps/@37.3205027,140.1465156,11255m/data=!3m1!1e3
勢至堂五滝は福島県須賀川市(旧・長沼町)の国道294号線勢至堂地区の
江花川に流れ落ちる小さな沢の5つの滝を“せいしどう五滝”と言います。
上流から『銚子ヶ滝』『馬尾の滝』『大岩の滝』『姫子の滝』『鳴沢の滝』と連なります。
滝はどれもガッカリ滝の類ですが戦国時代に豊臣秀吉がこの会津街道を整備してから多くの旅人が足を休め、ひと時の疲れを癒した由緒ある滝です -
☆勢至堂の古地図(江戸時代)
江戸時代の古地図には勢至堂五滝の場所が書かれていて
その内3つ(銚子、馬尾、姫子)には現在と同じ名前が付けらていたようです。
※絵地図は須賀川観光協会のブログより。
http://sukagawa-kankoukyoukai.jp/blog/?p=8237 -
☆勢至堂五滝~垂氷の銚子ヶ滝
勢至堂五滝の5滝全ては本流の江花川に注ぐ枝沢にあります。
まずは最上流にある銚子ヶ滝を訪れました。
というより今回訪れるのは銚子ヶ滝だけ。
道中、車窓から馬尾滝や大岩の滝をチラ見しましたが
ほとんど凍結していませんでした。
この日の朝こそー10℃くらいまで冷え込みましたが
前日まではー2,3℃くらいの日が続いていたので
これじゃ氷結しません。
それでも銚子ヶ滝は5滝の中では一番標高が高く
直射日光が当たる時間も短いので例年でも一番氷結しやすい滝です。 -
☆勢至堂五滝~垂氷の銚子ヶ滝
銚子ヶ滝は国道294号の直ぐそばにあり落葉した冬場は良く見えますが
夏場は木々が鬱蒼としてあまり見えません。
以前は駐車場は無かったので馬尾の滝前駐車場に停めて歩いてきましたが
国道294号を銚子ヶ滝より少し勢至堂トンネル方面に進むと橋(横橋)があり、
その橋のたもとに1台止められるようになりました。
しかし、雪が多いと除雪された雪が壁になり邪魔で駐車できませんが
今回の壁は8cmくらいだったので何とか止められました。 -
☆勢至堂五滝~垂氷の銚子ヶ滝 (2018年1/9撮影)
昨年1/9の銚子ヶ滝です。
元々水量の多い滝ではありませんが
それでも今年よりは立派です。
昨年も滝の落ち口に倒木は倒れかかていましたが
今年は倒木落ち口から滝の中段当たりまで傾いたせいで
倒木にたくさんの氷柱が成長していました。 -
☆梅雨にけむる~銚子ヶ滝(2017/6/28撮影)
勢至堂五滝は元来水量の少ない滝ですが
大雨後はそれなりに見応えがあります。
銚子ヶ滝は梅雨時などちょっと水量が増えると
通常一筋の滝が2条の滝になります。 -
☆勢至堂五滝~垂氷の銚子ヶ滝
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☆勢至堂五滝~垂氷の銚子ヶ滝
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☆勢至堂五滝~垂氷の銚子ヶ滝
落差は12mほど、現在は単に細長い直瀑ですが、
明治二十九年の山津波(土石流)で、銚子の肩が壊れてなくなったそうです。
日本全国にあまたの“銚子ヶ滝”がありますがほとんどは徳利型の滝を銚子ヶ滝と呼んでいるようです。
本来、銚子とは取手の付いた酒器だそうで、いつしか徳利も酒器の一つとして銚子と呼ぶようになったそうです。 -
☆勢至堂五滝~垂氷の銚子ヶ滝
この勢至堂の銚子ヶ滝も昔は落下地点に岩が張り出し徳利型に水が流れ落ちていたのでしょう。
今でもわずかにその形跡が見られます。 -
☆勢至堂五滝~垂氷の銚子ヶ滝
滝は基本的には国道側の左岸から見学しますが
国道から川岸までは隈笹が生い茂っているので
間近に見る場合は夏は少し藪漕ぎ、
冬はラッセルしなくてはなりません。 -
☆勢至堂五滝~垂氷の銚子ヶ滝
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☆勢至堂五滝~垂氷の銚子ヶ滝
国道の直ぐそばにあるお手軽滝ですが
駐車場が無いこともあって降雪期に訪れる人は稀で
昨年も一昨年も雪には踏み跡一つありませんでしたが
今回は足跡が一人分ありました。
現在はNet社会なので冬場の情報が得られるのも大きいかも。 -
☆勢至堂五滝~垂氷の銚子ヶ滝
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☆勢至堂五滝~垂氷の銚子ヶ滝
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☆勢至堂五滝~垂氷の銚子ヶ滝
江花川の水深は知れたものなので
このくらいの水量なら対岸(右岸)に長靴でも渡れるし
胴長(ウエダー)を着用すればさらに活動しやすいです。 -
☆勢至堂五滝~垂氷の銚子ヶ滝
積雪は多いところでも10cmくらい、
昨年1/9は30cmほどあったので
例年の半分以下の少なさです。 -
☆勢至堂五滝~垂氷の銚子ヶ滝上流
銚子ヶ滝が流れこんでいる川は江花川で
この写真はその上流側(勢至堂トンネル側)です。
江花川は標高800~900mほどの勢至堂峠周辺を源流とし
旧長沼町を流れ鏡石町で釈迦堂川に合流し
その釈迦堂川は須賀川市内で阿武隈川に合流します。
その阿武隈川は郡山、福島と北上し
宮城県の亘理町と岩沼市の境で太平洋に注ぎます。 -
☆勢至堂五滝~垂氷の銚子ヶ滝
対岸(右岸)に渡り滝の左岸からの構図です。 -
☆勢至堂五滝~垂氷の銚子ヶ滝
氷柱の長いものは3mくらい。
昨年は5mほどあったので少し短め。 -
☆勢至堂五滝~垂氷の銚子ヶ滝
でも昨年は無かった倒木に氷柱ができたので絵的にはまずまずです。 -
☆勢至堂五滝~垂氷の銚子ヶ滝
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☆勢至堂五滝~垂氷の銚子ヶ滝
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☆勢至堂五滝~垂氷の銚子ヶ滝
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☆勢至堂五滝~垂氷の銚子ヶ滝&下流
勢至堂5滝のうち、他の4滝はみなこれより下流にありますが、
どれも江花川に流れ込む支流(沢)にあります。 -
☆勢至堂五滝~馬尾滝 (2018年1/9撮影)
勢至堂5滝のうち今回は銚子ヶ滝以外は行かなかったので
昨年1/9の写真をご覧下さい。
銚子ヶ滝が流れ落ちる江花川の500mほど下流にあるのが馬尾の滝。
馬尾の滝は落差10m、滝幅5mほど。
国道294号からも見えるお手軽滝ですが、
いつも簾ていどの水しか流れていません(^_^;)。
馬の尾に似るので付いた名前のようですが、
私にはあまり馬の尾には見えませんが・・・・(^^);。
岩の出っ張りが馬の尻で、チョロチョロ滝が馬の尻尾ってわけ? -
☆勢至堂五滝~大岩の滝 (2018年1/9撮影)
馬尾の滝沿いの駐車場から国道を挟んで10mほど斜め反対側(下流側)にも駐車場があり、その藪下の川向こうに見えるのが大岩の滝です。
夏場は少し藪漕ぎ,冬場はラッセルが必要かも。
落差は12m、滝幅は1m弱で、江花川に流れ落ちています。
5滝の中で一番平凡な形の滝です。
現在、国道294号は銚子ヶ滝⇔馬尾の滝間に新道を建設中で
大岩の滝周辺も工事なのでご注意を。 -
☆勢至堂五滝~姫子の滝 (2018年1/9撮影)
大岩の滝のある駐車場から国道294号を30mくらい須賀川方面に行くと橋があり、道が大きく右カーブします。
橋を渡りそのカーブする手前左手が旧街道の痕跡(現在は林状態)で川沿いに10mくらい藪漕ぎすると崖下に江花川があり、その川向こうに『姫子の滝』が見えてきます。
水量は少ないですが落差は30mほどあります。
旧・長沼町の伝説によると『姫子の滝』は、昔、弘法大師がこの地に来て、
岩間を錫杖で突いたところ、噴出したといわれていたり、
この滝の上に平な原があって、ここにお姫様が住んでいたので、その名が付けられたともいわれるそうです。
『山姫の如何に居るらん勢至堂 岩瀬にさらす滝の白糸』と詠われたそうな。 -
☆勢至堂五滝~鳴沢の滝 (2018年1/9撮影)
『勢至堂五滝』で一番下流に位置し場所が一番わかり辛いのが『鳴沢の滝』(泣き沢の滝)です。
馬尾の滝からだと国道294号を須賀川方面に橋を2つ渡り、3つ目の橋の手前に車を止め、30mほど川沿いに藪漕ぎしなくてはなりません。
夏場は藪に覆われ、真冬は雪に閉ざされるので初冬か早春が一番行きやすいです。
江花川めざし藪漕ぎすると対岸の沢筋に鳴沢の滝が見えてきますが、手前川岸から滝までは20mくらい距離があるので滝を間近に撮る場合は再び渡渉しなければなりません。
落差は12m、滝幅は5mほど。
この滝も通常の水量はわずかです。 -
☆勢至堂五滝~垂氷の銚子ヶ滝
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☆勢至堂五滝~垂氷の銚子ヶ滝
今年はこの倒木がお誂え向きに滝の真ん前に倒れてきたので
いい感じの氷柱ができました。 -
☆勢至堂五滝~垂氷の銚子ヶ滝
今、各地で氷結や氷柱などのライトアップを観光の目玉にしている所が
増えていますね。
それはそれで町興し地域興しで良いと思いますが
ただ気になるのはまるで歓楽街のネオンや
X,masのイルミネーションのようなド派手な照明です。
美的感覚は人それぞれですが、自然の造形を赤や青、緑の照明で
ライトアップするのは自然とはかけ離れているような気がします。
ド派手さで人を惹きつけさせるのではなく
自然そのもの美しさや魅力を引き出して欲しいと思います。 -
☆勢至堂五滝~垂氷の銚子ヶ滝
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☆勢至堂五滝~垂氷の銚子ヶ滝
人工的なライトアップではなく
自然のままの月光に照らされたたら
どれだけ美しいだろうと思います。 -
☆勢至堂五滝~垂氷の銚子ヶ滝
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☆勢至堂五滝~垂氷の銚子ヶ滝
滝の右岸は粒粒の氷結になっています。 -
☆勢至堂五滝~垂氷の銚子ヶ滝
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☆勢至堂五滝~垂氷の銚子ヶ滝
銚子ヶ滝は一旦泥岩質の滝つぼに落下し
そこから江花川に流れ込みます。 -
☆勢至堂五滝~垂氷の銚子ヶ滝
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☆勢至堂五滝~垂氷の銚子ヶ滝
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☆勢至堂五滝~垂氷の銚子ヶ滝
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☆勢至堂五滝~垂氷の銚子ヶ滝
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☆勢至堂五滝~垂氷の銚子ヶ滝
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☆勢至堂五滝~垂氷の銚子ヶ滝
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☆勢至堂五滝~垂氷の銚子ヶ滝
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☆勢至堂五滝~垂氷の銚子ヶ滝
銚子ヶ滝のすぐそばを通る国道294号線は白河から会津若松に到る道で、昔は白河街道とか会津街道とも呼ばれていました。
豊臣秀吉の時代、伊達政宗に命じて開かさせたこの旧街道は豊臣秀吉も通ったそうで、江戸時代の参勤交代の折には会津の殿様ご一行も馬尾の滝の傍らで駕籠を止めて休息した場所でもあるそうです。
現在の国道と江戸時代の旧道は若干ルートが違うものの
銚子ヶ滝付近はほぼ昔のルートと同じなので
殿様や旅人もきっとこの滝も眺めたことでしょう。
-
☆勢至堂五滝~垂氷の銚子ヶ滝
銚子ヶ滝のずっと上流に勢至堂峠があります。
現在はトンネルになってしまいましたが、旧勢至堂峠には『殿様清水』があります。
旧長沼町の伝説によると
勢至堂峠の下の岩間より出る清水で、大雨が降ろうと日照 りが続こうと、
少しも水の量が変らず、冷たい水が湧き出ている。
ある時、参勤交代で通行中の会津の殿様が、
その清水を飲 みたいと家来にいった。
ここは峠の曲り坂になっているので、 清水の出る上の方が道路になっていた。
家来どもは、百姓が 歩いた道の下から出る清水なので、
殿様に飲ませることはで きないといって、つい殿様には飲ませなかったそな。
殿様が飲まなかった清水ですが、いつしか殿様清水と呼ぶようになったそうな。 -
☆勢至堂五滝~垂氷の銚子ヶ滝
幕末の戊辰戦争の時、
会津藩は官軍は日光口かこの勢至堂峠口から攻め入るだろと
この2ヶ所を重点に守りを固めたそうですが、
実際はその裏をかかれ郡山の母成峠から一気に攻め込まれ窮地に陥ったそうです。 -
☆勢至堂五滝~垂氷の銚子ヶ滝
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☆勢至堂五滝~垂氷の銚子ヶ滝&上流
NHKの大河ドラマ『八重の桜』がどれだけ史実に基づいているか分かりませんが、
ドラマの中で猪苗代湖を舟で渡った様子があったので、
会津から白河に出る際は勢至堂峠を越えたのでしょう。
だとすると山本八重(綾瀬はるか)や山本覚馬(西島秀俊)や藩主松平容保(綾野剛)もこの滝を眺めたと思われます。
壮大な滝ではあませんが、歴史を鑑みるとまた感慨深いものがあります。 -
☆勢至堂五滝~垂氷の銚子ヶ滝
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☆勢至堂五滝~垂氷の銚子ヶ滝
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☆勢至堂五滝~垂氷の銚子ヶ滝
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☆勢至堂五滝~垂氷の銚子ヶ滝
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☆勢至堂五滝~垂氷の銚子ヶ滝
銚子ヶ滝が流れ込む川は江花川で釈迦堂川を経て阿武隈川に合流します。
本流支流つながりでオマケに阿武隈川の雪化粧もご覧ください。 -
☆大寒薄雪の阿武隈川 成竜橋から
涌井の清水や銚子ヶ滝を訪れたのは今年一番の冷え込みだった1/15でしたが
後日、大寒を迎えたものの寒さもソコソコ、雪も降りませんでしたが
久しぶりに薄雪が積もったので郊外の阿武隈川に出向いてみました。
積雪は1㎝にも満たない物足りなさでしたが
大寒の薄化粧も水墨画のようで風情があります。 -
☆大寒薄雪の阿武隈川 成竜橋から
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☆大寒大雪の阿武隈川 成竜橋から (2016/01/31 撮影)
薄墨のような水墨画の世界も風情がありますが
やはり真白な雪景色の方がフォトジェニックですね。
でも当地でこんなに積もるのは稀なので
当地では貴重な純白の世界です。 -
☆大寒薄雪の阿武隈川 成竜橋から
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☆大寒薄雪の阿武隈川 成竜橋から
この成竜橋から1500mほど下流に“日本の滝100選”に選ばれている
『乙字ヶ滝』があります。
その『乙字ヶ滝』には『奥の細道』の松尾芭蕉も訪れていて
「五月雨の滝降りうつむ水かさ哉」や
「風流の初めや奥の田植歌」などの名句を詠んでいます。 -
☆大寒薄雪の阿武隈川
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☆大寒薄雪の阿武隈川
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☆大寒薄雪の阿武隈川
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☆大寒薄雪の阿武隈川・荻の原
河原は薄っすら雪化粧した一面の荻の原です。
荻 ??
薄(ススキ)の間違いじゃないの?と思われる人が多いかと思いますが
オギとススキは同じイネ科ススキ属ですが厳密には別ものです。
ススキの茎は細長い葉っぱが幾重にも重なりあった形で
一ヶ所に何本もまとまって生えています(株立ち)。
-
☆大寒薄雪の阿武隈川・荻の原
オギは葦(アシ)のような茎でそれぞれが1本立ちして群生します。
川原などで大群生を形成すのはほとんどがオギなんですよ。
種(穂)にも違いがあります。
ススキには芒(ノギ)という1本の細長いヒゲがあり
穂全体がベージュ色に見え、ノギは白く見えます。
ゆえに芒という漢字一字でススキとも読みます。 -
☆大寒薄雪の阿武隈川・荻の原
-
☆大寒薄雪の阿武隈川・荻の原
それぞれが1本立ちしているのが分かります。 -
☆大寒薄雪の阿武隈川・荻の原
-
☆晩秋の阿武隈川の荻の原
出穂しているとススキと見間違いしますが
冷静に見れば穂全体が白っぽいので荻だと分かります。
これで◆白霜の涌井の清水&垂氷の銚子ヶ滝はお仕舞です。
いつも最後までご覧下さりありがとうございます。
そして『いいね!』もありがとうございます。
インフルエンザがかなり流行っているようです。
みなさんも十分ご注意くださいませ。
では、また。 j-ryu
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