鉄道・バスで「南西フランス と ミディピレネーの美しい村」（１）　～クレモン・フェラン，　ル・ピュイ・アン・ヴレイ

2018/11/05 - 2018/11/19

以前から行きたかったフランスの田舎。　そんな時知ったのが「フランスの美しい村」という制度。　早速、本と南西部の地図を買って、美しい村を地図上に落としていくうちに、美しい村巡りは、鉄道ではなかなか難しいということに気づいたのです。しかも、オフシーズンのため、バスも鉄道も便数が減り、週に数便しかない所も。そのため、旅プランを大幅に練り直しました。季節はちょうど黄葉シーズンで、沿線風景には恵まれました。でも人も少なかったので、観光地の本当の姿を見た気がしました。
また、格安SIM、格安飛行機、民泊などの初体験が多くて、わくわくドキドキの、とても充実した旅になりました。

■スケジュール
11月5日　成田発　フランクフルト着（JAL)　　（フランクフルト泊）
　　　　 （ベルリンに行くため、便が多いフランクフルトー成田往復に）
11月6日　フランクフルト発 ～ パリ着
　　　　　パリ・バーシー駅発 ～ クレルモン・フェランへ移動　（鉄道）(クレモン・フェラン泊）
11月7日　クレルモン・フェラン　観光（SIM購入）（クレルモン・フェラン泊）
11月8日　ル・ピュイ・アン・ヴレイ観光　～　イソワールへ移動　（鉄道）（イソワール泊）
11月9日　イソワール観光　～　フィジャックへ移動（鉄道）（フィジャック泊）
11月10日　フィジャック観光　（フィジャック泊）
11月11日　フィジャック ～ ナジャック ～ コルド・ヴァンドラック ~ コルド・シュル・シエル
（鉄道と車）（コルド・シュル・シエル泊）
11月12日　コルド・シュル・シエル観光 ～ アルビへ移動　（バス Ligne 707）（アルビ泊）
11月13日　アルビ観光　　（アルビ泊）
11月14日　アルビ ～ ロデズ ～ コンク　（鉄道、バス Ligne 223）（コンク泊）　　　　　　 　
11月15日　コンク ～ ロデズ 観光　　　（バス Ligne223）（ロデズ泊）
11月16日　ロデズ ～ フィジャック ～ サン・シル・ラポピ ～ カオール　
（鉄道とバス Ligne 910）（カオール泊）
11月17日　カオール観光　~　ボルドーへ移動　（鉄道）（ボルドー泊）
11月18日　ボルドー観光
11月19日　ボルドー ~ ベルリンへ移動　（格安飛行機　Easyjet）
11月20~21日　ベルリン　（ベルリン泊）
11月22日　ベルリン ~ フランクフ ルトへ移動（鉄道）
　　　　　フランクフルト　~　成田（JAL　23日着）　


旅行計画に、役だったURL ：（行き先を入れると、いろんな方法が示される）
https://www.rome2rio.com/map/
https://www.rome2rio.com/map/Paris/Albi　（パリーアルビの場合）

フランスの電車の切符購入は、駅の窓口がとても親切です。
電車（たぶん、TERの場合）には、シニア割引（たぶん６５才以上）がある。割引率は、20％か25％。　割引カードは？と聞かれることもあるが、なくても証明書を見せればできるはず。私は、証明書を一度も要求されませんでした、嬉しいやら悲しいやら（笑い）。　「たぶん」と言うのは、私のフランス語力では聞き取れなかった！

ドイツのWIFI環境は、良くないと聞いていたが、フランクフルト駅構内でも、WIFIができたのはスターバックスのみでした。　そのため、通信SIMは格安SIMがあるフランスで購入しました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

エリア クレルモン=フェラン(フランス)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス
• 航空会社: JAL イージージェット
• 旅行の手配内容: 個別手配

いよいよ旅の始まりのドイツ・フランクフルト駅。　ここからパリに向かう。

フランクフルト空港からこの中央駅までは、電車のSバーン８か９で直通で来ることができる。しかし、空港で、Sバーンのプラットホーム見つけるのが結構大変だった。今の時代、切符も販売機になっているので、これにどこでも苦戦した。
まあ、誰かに尋ねるのが一番。

昨夜泊まった宿（Airbnb)は、部屋に入るまでが大変で、フランクフルト駅との間を電車で2往復もする羽目になった。多難な船出。一つには、ドイツのWIFI環境が悪く、駅でしかネットが使えなかったため。
Airbnb の宿は、どこも鍵の受け渡しなどに、メールや電話でやりとりが必要で、結構面倒だった。

ドイツの鉄道（ＤＢ）で出発。DBは早めの予約なら、値段がかなり安くなる（1/3かそれ以上）。同じパリ行きでも、列車により経路が違い、値段も時間も大きく異なるので注意が必要。　WIFI が使える。

パリ東駅に到着。　フランスに入ると、車内のWIFIの調子が良くなった。
この旅のスタート地点クレルモン・フェラン行きの列車は、バーシー駅発なので、地下鉄で移動。パリは素通りした。

地下鉄は、危険防止のため透明板が設置されていた。圧迫感がなくていい。
バーシー駅に行く前に、メトロのSt.Paulで降り、食料の準備。チーズ、ソーセージ、果物、コーヒーなど。ホテルの朝食が高いので、この食料が役立った。
特に、コーヒー漉しを持参したのは大当たり。魔法瓶も持参したので、常に温かいコーヒーがバッグにあるのは嬉しかった。

パリからクレルモン・フェランへ。地形は真っ平ら。見渡す限り、畑と牧草地。
しかし、畑・牧草地にゴミ一つないのには、感銘を受けた。

クレルモン・フェランのノートルダム・ド・ラソンプシオン大聖堂（ゴシック様式）。外観が黒いのは近くの火山から採ってきた石で建てたから。　
近くに火山地帯がありそこは有名な観光地。フランスに火山があるとは知らなかった。

大聖堂を背にクレルモン・フェランの旧市街が広がる。ここで、Freeの格安SIMを購入。1ヶ月有効で合計およそ18ユーロと安い。　これでネットも出来るようになり、やっと旅の準備が整った。

とても温かみある、カワイイ装飾の教会に出会った。
ゴシック以前のロマネスク様式（11－12世紀）で、オーベルニュ地方（フランスの中央あたり）に数カ所残っている。とんがり帽子と細かなタイル模様が特徴か。

街を歩いていると、絵が描かれた壁に出遭う。ここは周囲に合った中世の街の絵（正面）無機質な壁よりうんとおしゃれ。

電車に見えるけど、タイヤを履いていて、レールは一本。　街の外周を走っていて、かなりの郊外まで行っていた。クレルモン・フェランはいい街だった。

ル・ピュイ・アン・ヴレイの街並み。　駅から丘の上に見えるピンクの聖母像を目標に、ガラガラを押しながら、坂道を登っていきます。　たまに一休みしながら
町を見渡すと、屋根は全て赤い屋根。とってもいい。
大聖堂まであと少し、　頑張ろう。

やっと着きました。ノートルダム・デュ・ピュイ大聖堂（ロマネスク様式）。
ここがサンティアゴ・デ・コンポステーラへ向かう巡礼路の一つ「ルピュイの道」の出発点だそうです。

大聖堂は、この黒い聖母像で有名。とても小さい。

大聖堂の回廊。　ロマネスク様式はこのアーチが特徴。背後に見えるのが、赤い聖母像。

大聖堂入り口からの眺め。　赤い屋根の街並み。

ここはかつて聖石を崇拝するドルイド教の聖地であった名残で、この聖母像も岩山の上に。高さ16mの真っ赤な像。1860年クリミア戦争でロシアから奪った大砲200門で作ったと言われる。

イソワール（Issoire)のサントストルモワヌ修道院(Abbatiale St.Austremoine).
この地方で最大のロマネスク様式の教会。細工が人間味溢れているように私には見えた。

修道院の中にはいると、なんと明るくてカラフルな。教会で温かさを感じたのは初めて。