ボルネオ島旅行記(ブログ) 一覧に戻る
写真は東マレーシアのサラワク州にあるムル大洞窟の出口付近です。<br />ゲド戦記の中に<br />『ことばは沈黙に 光は闇に 生は死のなかにこそあるものなれ <br />飛翔せる鷹の虚空にこそ輝けるごとくに。』<br />ということばがありますが今日の大洞窟探検訪ではこの言葉を<br />実際に体験するような様々な事件に遭遇しました。<br />(今は冷静に書いていますがその時は殆どパニック状態でした)<br />家内がこの出口まであと少しのところで力尽きて<br />洞窟の地面の上に<br />横たわってしまったのです。<br />これは行き倒れ状態です。<br />12月31日、午後2時半に私たちグループ16名はムル洞窟でも<br />世界最大級のデアケイブ(鹿の洞窟)に出発しました。<br />自然公園事務所前からディアケイブまでおよそ3㎞弱ですから<br />徒歩1時間程で到着する予定です。<br />しかし途中でガイドさんが熱帯雨林の中に生息する珍しい生物たち<br />(昆虫のナナフシ、ピグミーリス、野生のサル、川魚、熱帯特有の樹木等)<br />について説明してくれますので大洞窟に到着するまで<br />約2時間近くかかりました。<br />(実際の距離は本当に3キロ弱だったのかなあ?)<br />家内は熱帯雨林特有の蒸し暑さと空腹<br />(朝はブッフェでお昼は食べていませんでした)で<br />疲労が蓄積していたようです。<br />ディアケイブへは緩やかな傾斜の石段を上ります。<br />洞窟の中は薄暗いですが思ったよりも暗くありません。<br />しかし閉塞された洞窟の中は湿度の高い空気と<br />300万匹が生息している蝙蝠達の長年堆積された排せつ物の<br />化学物質の様な酸味のある臭いとが攪拌されて重く濃密な空気が<br />エーテルのように立ち込めています。<br />家内は「疲労」と「空腹」と「蝙蝠達の濃密な臭気」の<br />複合ダメージのため出口付近でこれ以上前に一歩も歩けなくなり<br />洞窟の黒く汚れた地面の上に力なく横たわってしまいました。<br />旅の出発前に彼女は「今度の旅行は難易度が低いわよね。」と<br />嘯(うそぶ)いていたはずなのに。<br />「私はどうすれば良いのだ…!」<br /><br />行き倒れ事件のその後の顛末はブログの中で詳細に報告する予定です。<br />兎に角、私たちの旅はいつも想定外のハプニングで溢れています。<br /><br /><旅のスケジュール><br />(2018/12/27~2019/1/7の 12日間)<br />12月29日(土)<br />&lt;Air Asia&gt;AK1511<br />台北-桃園T1、9:50発⇒Kota KinabaluT1、13:20着<br />台北T1、<br />12月30日(日)NMHU4V 一人15,232円二人で30,464円<br />&lt;Malaysia Air&gt;MH3257Kota Kinabalu12:55発⇒Mulu13:50着<br />アメリカンエアのマイレージ登録済み<br />プラザプレミアムラウンジ国内線G10、アルコールなし<br />○Mulu Marriott Resort(ムル マリオットリゾート)<br />2018年12月30日 (日曜日)イン、 2019年1月1日 (火曜日)アウト2泊<br />プラチナエリートで1000ポイントか朝食無料を選べるが朝食を選んだ<br />(電話:+6085792388 ext. 8004)FAX60-85-792399 <br />公園へ30分毎に無料シャトルサービスあり<br />ミニマートやレストランも近くて安い<br />1月1日(火)NMHU4V 12月30日の出発が<br />約3時間早まるとのメールが出発5日前に有<br />(旅で会った方は早めに出発が2日前に早まったとの事。<br /> ホテルをキャンセルしたり計画が狂ったと言っていた。)<br />&lt;Malaysia Air&gt;MH3252Mulu12:00発⇒Kinabalu12:55着<br />

還暦過ぎ夫婦、大晦日、妻がボルネオ島世界遺産のムル洞窟で行き倒れ!(ボルネオ島編その2)2018・12・31~2019・1・7

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2018/12/31 - 2019/01/07

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2013tomo

2013tomoさん

写真は東マレーシアのサラワク州にあるムル大洞窟の出口付近です。
ゲド戦記の中に
『ことばは沈黙に 光は闇に 生は死のなかにこそあるものなれ
飛翔せる鷹の虚空にこそ輝けるごとくに。』
ということばがありますが今日の大洞窟探検訪ではこの言葉を
実際に体験するような様々な事件に遭遇しました。
(今は冷静に書いていますがその時は殆どパニック状態でした)
家内がこの出口まであと少しのところで力尽きて
洞窟の地面の上に
横たわってしまったのです。
これは行き倒れ状態です。
12月31日、午後2時半に私たちグループ16名はムル洞窟でも
世界最大級のデアケイブ(鹿の洞窟)に出発しました。
自然公園事務所前からディアケイブまでおよそ3㎞弱ですから
徒歩1時間程で到着する予定です。
しかし途中でガイドさんが熱帯雨林の中に生息する珍しい生物たち
(昆虫のナナフシ、ピグミーリス、野生のサル、川魚、熱帯特有の樹木等)
について説明してくれますので大洞窟に到着するまで
約2時間近くかかりました。
(実際の距離は本当に3キロ弱だったのかなあ?)
家内は熱帯雨林特有の蒸し暑さと空腹
(朝はブッフェでお昼は食べていませんでした)で
疲労が蓄積していたようです。
ディアケイブへは緩やかな傾斜の石段を上ります。
洞窟の中は薄暗いですが思ったよりも暗くありません。
しかし閉塞された洞窟の中は湿度の高い空気と
300万匹が生息している蝙蝠達の長年堆積された排せつ物の
化学物質の様な酸味のある臭いとが攪拌されて重く濃密な空気が
エーテルのように立ち込めています。
家内は「疲労」と「空腹」と「蝙蝠達の濃密な臭気」の
複合ダメージのため出口付近でこれ以上前に一歩も歩けなくなり
洞窟の黒く汚れた地面の上に力なく横たわってしまいました。
旅の出発前に彼女は「今度の旅行は難易度が低いわよね。」と
嘯(うそぶ)いていたはずなのに。
「私はどうすれば良いのだ…!」

行き倒れ事件のその後の顛末はブログの中で詳細に報告する予定です。
兎に角、私たちの旅はいつも想定外のハプニングで溢れています。

<旅のスケジュール>
(2018/12/27~2019/1/7の 12日間)
12月29日(土)
<Air Asia>AK1511
台北-桃園T1、9:50発⇒Kota KinabaluT1、13:20着
台北T1、
12月30日(日)NMHU4V 一人15,232円二人で30,464円
<Malaysia Air>MH3257Kota Kinabalu12:55発⇒Mulu13:50着
アメリカンエアのマイレージ登録済み
プラザプレミアムラウンジ国内線G10、アルコールなし
○Mulu Marriott Resort(ムル マリオットリゾート)
2018年12月30日 (日曜日)イン、 2019年1月1日 (火曜日)アウト2泊
プラチナエリートで1000ポイントか朝食無料を選べるが朝食を選んだ
(電話:+6085792388 ext. 8004)FAX60-85-792399 
公園へ30分毎に無料シャトルサービスあり
ミニマートやレストランも近くて安い
1月1日(火)NMHU4V 12月30日の出発が
約3時間早まるとのメールが出発5日前に有
(旅で会った方は早めに出発が2日前に早まったとの事。
 ホテルをキャンセルしたり計画が狂ったと言っていた。)
<Malaysia Air>MH3252Mulu12:00発⇒Kinabalu12:55着

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
ホテル
5.0
グルメ
4.5
交通
4.5
同行者
カップル・夫婦(シニア)
交通手段
タクシー 徒歩 飛行機
旅行の手配内容
個別手配
  • 入園料は30リンギ、ディアケイブ(ラングケイブ含め)ツアーは35リンギです。<br />計130リンギで3,530円でクレジットで前日に支払った。<br />ツアー時間は2時からと2:30から選べました。<br />午前中は別のボートで行くケイブツアーがあります。<br />私の妻は20年前ツアーは全部行ったので午後だけにしました。<br />私たちは2時半からスタートするディアケイブ見学に<br />参加しました。<br />グループは16名です。<br />マレーシア人の家族4人の親子連れと<br />お母さんと娘さんの二人連れで親戚グループの様です。<br />白人の男女カップル、、年配の白人女性二人とインド人風の<br />男性の3人連れ、<br />広東語を話すアジア系の女性二人連れ、<br />背の高いアジア系の若い女性、<br />そして私たち還暦夫婦の合計16名です。<br />そして私たちグループをムル自然公園観光専門の<br />精悍な男性ガイドが引率して<br />くれます。<br />ガイドさんはシンガポールにも住んでいたとかで<br />英語はきれいでした。<br />「妻の思い出」<br />20年前はアメリカの若夫婦と7歳くらいの女の子と<br />私(妻)と娘の全部で5人のツアーでした。<br />背の高いひょろっとしたガイドさんがワラルドと連発するので<br />何かなと娘と言ってたらワイルド(野生)の事でした。

    入園料は30リンギ、ディアケイブ(ラングケイブ含め)ツアーは35リンギです。
    計130リンギで3,530円でクレジットで前日に支払った。
    ツアー時間は2時からと2:30から選べました。
    午前中は別のボートで行くケイブツアーがあります。
    私の妻は20年前ツアーは全部行ったので午後だけにしました。
    私たちは2時半からスタートするディアケイブ見学に
    参加しました。
    グループは16名です。
    マレーシア人の家族4人の親子連れと
    お母さんと娘さんの二人連れで親戚グループの様です。
    白人の男女カップル、、年配の白人女性二人とインド人風の
    男性の3人連れ、
    広東語を話すアジア系の女性二人連れ、
    背の高いアジア系の若い女性、
    そして私たち還暦夫婦の合計16名です。
    そして私たちグループをムル自然公園観光専門の
    精悍な男性ガイドが引率して
    くれます。
    ガイドさんはシンガポールにも住んでいたとかで
    英語はきれいでした。
    「妻の思い出」
    20年前はアメリカの若夫婦と7歳くらいの女の子と
    私(妻)と娘の全部で5人のツアーでした。
    背の高いひょろっとしたガイドさんがワラルドと連発するので
    何かなと娘と言ってたらワイルド(野生)の事でした。

    グヌン ムル国立公園 国立公園

  • 写真の中央に写っているが英語ガイドさんです。<br />ガイドさんから熱帯雨林の環境保全の為持ち込んだごみ類は<br />自己責任で持ち帰るようにと説明がありました。<br />トイレはどうするのかなあと考えていると<br />「トイレは公園の入り口と<br />ディアケイブの手前にある休憩所の2か所にあります。」<br />との説明がありました。<br />暑さで汗をいつもかかいている状態なので熱中症対策のため<br />適宜水分補給をするのでトイレが少し心配でした。<br />でも実際は汗でどんどん水分が蒸発していくので<br />困ることはありませんでした。

    写真の中央に写っているが英語ガイドさんです。
    ガイドさんから熱帯雨林の環境保全の為持ち込んだごみ類は
    自己責任で持ち帰るようにと説明がありました。
    トイレはどうするのかなあと考えていると
    「トイレは公園の入り口と
    ディアケイブの手前にある休憩所の2か所にあります。」
    との説明がありました。
    暑さで汗をいつもかかいている状態なので熱中症対策のため
    適宜水分補給をするのでトイレが少し心配でした。
    でも実際は汗でどんどん水分が蒸発していくので
    困ることはありませんでした。

    グヌン ムル国立公園 国立公園

  • ディアケイブへ向け出発です。<br />道は写真の通り横板で舗装された道路で<br />歩きやすかったです。<br />家内が20年ほど前にここへ来た時の記憶では<br />このような舗装された道ではなく普通の<br />地面を歩いて洞窟を目指したそうです。<br />ムルも観光化が進行していました。

    ディアケイブへ向け出発です。
    道は写真の通り横板で舗装された道路で
    歩きやすかったです。
    家内が20年ほど前にここへ来た時の記憶では
    このような舗装された道ではなく普通の
    地面を歩いて洞窟を目指したそうです。
    ムルも観光化が進行していました。

  • 途中でガイドさんが葉っぱの裏側に奇妙な生物を見つけました。<br />枝のような昆虫でガイドさんが名前を<br />思い出そうとしていたので<br />妻が「ナナ」と言ったら思い出したようで<br />そのまま日本語で「ナナフシ」と<br />呼んでいました。<br />日本語では漢字で七節、竹節虫と書きます。<br />正式な学術名は &quot;Phasmatodea&quot; だそうです。<br />ガイドさんはとても目が良く<br />「私は狩りをするのでハンターアイ<br />(猟師眼)を持っているんだ。」と言っていました。<br />鉄砲は勿論、弓矢や吹き矢も得意だそうです。<br />元々はボルネオ原住民を祖先に持っていて<br />「私のひい爺さんは<br />首狩り族だったんだ。」とか言って<br />子供たちを驚かしていました。<br />また彼は災害救命士の資格も保有しているとのことで<br />頼もしい限りです。<br />(後程に家内の事件では対応が適切で本当に助けられました)<br />熱帯雨林に生息している不思議な生物たちを見ていて<br />若いときに読んだ<br />筒井康隆氏の『メタモルフォシス群島』を思い出しました。<br />内容は水爆実験の影響で植物・動物が変異を起こしてしまった<br />という設定で、南洋の島を研究者二人が<br />調査する話ですが、<br />生息する生き物たちの彼らのいちいちの変異(メタモルフォシス)<br />が実にグロテスク、<br />かつエロティックで書物のストーリーに<br />グングン引きずり込まれてしまった記憶があります。<br />このボルネオ島の熱帯雨林に生息する生物はそこまで変異<br />しているわけではありませんが環境に適応して逞しく<br />生き抜いて印象を受けました。<br />

    途中でガイドさんが葉っぱの裏側に奇妙な生物を見つけました。
    枝のような昆虫でガイドさんが名前を
    思い出そうとしていたので
    妻が「ナナ」と言ったら思い出したようで
    そのまま日本語で「ナナフシ」と
    呼んでいました。
    日本語では漢字で七節、竹節虫と書きます。
    正式な学術名は "Phasmatodea" だそうです。
    ガイドさんはとても目が良く
    「私は狩りをするのでハンターアイ
    (猟師眼)を持っているんだ。」と言っていました。
    鉄砲は勿論、弓矢や吹き矢も得意だそうです。
    元々はボルネオ原住民を祖先に持っていて
    「私のひい爺さんは
    首狩り族だったんだ。」とか言って
    子供たちを驚かしていました。
    また彼は災害救命士の資格も保有しているとのことで
    頼もしい限りです。
    (後程に家内の事件では対応が適切で本当に助けられました)
    熱帯雨林に生息している不思議な生物たちを見ていて
    若いときに読んだ
    筒井康隆氏の『メタモルフォシス群島』を思い出しました。
    内容は水爆実験の影響で植物・動物が変異を起こしてしまった
    という設定で、南洋の島を研究者二人が
    調査する話ですが、
    生息する生き物たちの彼らのいちいちの変異(メタモルフォシス)
    が実にグロテスク、
    かつエロティックで書物のストーリーに
    グングン引きずり込まれてしまった記憶があります。
    このボルネオ島の熱帯雨林に生息する生物はそこまで変異
    しているわけではありませんが環境に適応して逞しく
    生き抜いて印象を受けました。

  • 前を歩くアジア系の背の高い若い女性は中国人の方で<br />ご主人はブルネイの大手石油会社で働いているとの<br />ことです。<br />途中で思い出したのですがこのツアーに参加する前に<br />乳飲み子を抱っこした欧米系のご主人と<br />ベビーバギーに乗った<br />3歳くらいの女の子と一緒に歩いていました。<br />ご主人と子供たちを置いて参加しているのです。<br />別のマレー人のご家族はムルの近くにある都市のミリから来ていました。<br />奥さまの親戚らしい<br />お母さんと娘さんはクチンから来たと言っています。<br />クチンは猫の街で街角に猫の像がありました。<br />(20年前家内が行った時の記憶)<br />少し年配の白人女性二人はフランス人で一人は<br />インド人風の男性の奥さまでした。<br />ご主人に「お国はどちらですか?」と聞くと<br />「私はフランス人です。<br />すべての人間が完全(パーフェクト)というわけではありませんが<br />(フランス人らしく見えないことを気にしているのかな?)。」<br />と返事してくれました。<br />私が「私の旅の目的はフランス語で”Je marche, donc je suis.”<br />(我歩く故に我あり)です。」と言うと<br />彼は何度か口の中で<br />「ジュ~シー?」と繰り返しながら首を捻っています。<br />わたしのフランス語の発音がまず過ぎたのです。<br />奥さまが空かさず「”Je marche, donc je suis.”と言っているみたいよ。」<br />と耳打ちして頂いたので<br />「あぁ~。”Je marche, donc je suis.”ですか、<br />デカルトのコギト・エルゴ・スム、Je panse,donc je suis<br />(我考える故に我あり)の変形ですね。<br />なかなか哲学的な言葉です。」と<br />言って頂けました<br />(フランス語も中国語も発音が難しい!)。<br />背の高い美男美女の白人カップルは<br />シカゴから来たことが分かりました。<br />「テレビ番組のERがある街ですね。<br />因みに(男性に)あなたはERのドクター<br />で(女性に)あなたは看護婦長ですか?」というと<br />彼は「俺に診察されると<br />病気がますます悪くなるぞ。」といって<br />白い歯を見せて笑ってくれました。<br />私が「シカゴ市民は全員ER病院で働いていると思っていました。」<br />と言うとまた大きな口を開けて笑ってくれました。<br />ジョークに対しては(あまり面白くなくても)<br />大きな口を開けて笑うのが<br />アメリカ人のジョーク作法の様です。<br />

    前を歩くアジア系の背の高い若い女性は中国人の方で
    ご主人はブルネイの大手石油会社で働いているとの
    ことです。
    途中で思い出したのですがこのツアーに参加する前に
    乳飲み子を抱っこした欧米系のご主人と
    ベビーバギーに乗った
    3歳くらいの女の子と一緒に歩いていました。
    ご主人と子供たちを置いて参加しているのです。
    別のマレー人のご家族はムルの近くにある都市のミリから来ていました。
    奥さまの親戚らしい
    お母さんと娘さんはクチンから来たと言っています。
    クチンは猫の街で街角に猫の像がありました。
    (20年前家内が行った時の記憶)
    少し年配の白人女性二人はフランス人で一人は
    インド人風の男性の奥さまでした。
    ご主人に「お国はどちらですか?」と聞くと
    「私はフランス人です。
    すべての人間が完全(パーフェクト)というわけではありませんが
    (フランス人らしく見えないことを気にしているのかな?)。」
    と返事してくれました。
    私が「私の旅の目的はフランス語で”Je marche, donc je suis.”
    (我歩く故に我あり)です。」と言うと
    彼は何度か口の中で
    「ジュ~シー?」と繰り返しながら首を捻っています。
    わたしのフランス語の発音がまず過ぎたのです。
    奥さまが空かさず「”Je marche, donc je suis.”と言っているみたいよ。」
    と耳打ちして頂いたので
    「あぁ~。”Je marche, donc je suis.”ですか、
    デカルトのコギト・エルゴ・スム、Je panse,donc je suis
    (我考える故に我あり)の変形ですね。
    なかなか哲学的な言葉です。」と
    言って頂けました
    (フランス語も中国語も発音が難しい!)。
    背の高い美男美女の白人カップルは
    シカゴから来たことが分かりました。
    「テレビ番組のERがある街ですね。
    因みに(男性に)あなたはERのドクター
    で(女性に)あなたは看護婦長ですか?」というと
    彼は「俺に診察されると
    病気がますます悪くなるぞ。」といって
    白い歯を見せて笑ってくれました。
    私が「シカゴ市民は全員ER病院で働いていると思っていました。」
    と言うとまた大きな口を開けて笑ってくれました。
    ジョークに対しては(あまり面白くなくても)
    大きな口を開けて笑うのが
    アメリカ人のジョーク作法の様です。

  • 広東語を話す女性の二人連れに<br />「お二人の話している言葉は普通語ではなく広東語ですね?」<br />と尋ねると「あなた広東語が分かるの?」と尋ねてきます。<br />「私は広東語をジャッキー・チェンから勉強しました。」と言うと<br />家内が空かさず「ブルース・リーでしょ!」と口を挟んできました。<br />ジャッキーチェンは香港を見捨てた俳優として<br />好ましく思っていない<br />香港人が多いのを配慮したのでしょう。<br />ガイドさんが後ろを振り向いて<br />「あなたはブルース・リーを知っているのか?」<br />と質問してきましたので<br />「ブルース・リーは俺の兄貴で、ジャッキー・チェン<br />は弟だ。」と応えてやると笑っていました。<br />疲れてくるとこんなジョークが元気をくれます。<br />熱帯雨林の中を歩いているうちに<br />仲間意識が生まれてきました。<br />後でわかったのですが広東語を話す二人は<br />中国人系マレーシア人でした。<br />お二人には洞窟で家内が行き倒れになった時に<br />随分助けて頂きました。<br />

    広東語を話す女性の二人連れに
    「お二人の話している言葉は普通語ではなく広東語ですね?」
    と尋ねると「あなた広東語が分かるの?」と尋ねてきます。
    「私は広東語をジャッキー・チェンから勉強しました。」と言うと
    家内が空かさず「ブルース・リーでしょ!」と口を挟んできました。
    ジャッキーチェンは香港を見捨てた俳優として
    好ましく思っていない
    香港人が多いのを配慮したのでしょう。
    ガイドさんが後ろを振り向いて
    「あなたはブルース・リーを知っているのか?」
    と質問してきましたので
    「ブルース・リーは俺の兄貴で、ジャッキー・チェン
    は弟だ。」と応えてやると笑っていました。
    疲れてくるとこんなジョークが元気をくれます。
    熱帯雨林の中を歩いているうちに
    仲間意識が生まれてきました。
    後でわかったのですが広東語を話す二人は
    中国人系マレーシア人でした。
    お二人には洞窟で家内が行き倒れになった時に
    随分助けて頂きました。

  • 熱帯雨林の中には樹齢400年を超える巨木がありました。<br />「熱帯雨林は年輪がないのにどのような方法で樹齢を測定<br />したのですか?」と質問すると<br />「放射性炭素年代測定法を使いました。」と<br />専門用語でスラスラと応えてくれました。<br />いつも同じ様な質問をされているのではと思いました。<br />※熱帯には冬がないので年輪と言う季節の刻印が残っていないのです。

    熱帯雨林の中には樹齢400年を超える巨木がありました。
    「熱帯雨林は年輪がないのにどのような方法で樹齢を測定
    したのですか?」と質問すると
    「放射性炭素年代測定法を使いました。」と
    専門用語でスラスラと応えてくれました。
    いつも同じ様な質問をされているのではと思いました。
    ※熱帯には冬がないので年輪と言う季節の刻印が残っていないのです。

  • ようやくディアケイブにたどり着きました。<br />大洞窟の前の広場には夕方になると餌をもとめて<br />無数(3百万匹と言われています)の蝙蝠を観察<br />できるように観覧席が設置されています。<br />ガイドさんの説明によると蝙蝠達は一晩で15トン<br />もの蚊を餌として食べるそうです。<br />「だからムルには蚊がいないのですよ。」と説明して<br />くれました。<br />蝙蝠達は私たち人間にとって役に立つ生き物でした。<br />広場の奥には休憩室と売店がありました(トイレもあります)。<br />家内が20年ほど前に来た時にはこのような設備は全くなかった<br />そうです。<br />洞窟を出た後で飲み物を買いましたが2倍以上の<br />値段が付けられていました。<br />解説書には「ディア・ケイブ」には数百万匹のコウモリが生息しており、<br />夕方になると一斉に洞窟の外へを飛び立つ「ドラゴン・ダンス」は<br />グヌン・ムル国立公園の観光の目玉となっています。」と<br />書かれています。<br />かつての秘境ムルも観光化の波に洗われていました。<br />

    ようやくディアケイブにたどり着きました。
    大洞窟の前の広場には夕方になると餌をもとめて
    無数(3百万匹と言われています)の蝙蝠を観察
    できるように観覧席が設置されています。
    ガイドさんの説明によると蝙蝠達は一晩で15トン
    もの蚊を餌として食べるそうです。
    「だからムルには蚊がいないのですよ。」と説明して
    くれました。
    蝙蝠達は私たち人間にとって役に立つ生き物でした。
    広場の奥には休憩室と売店がありました(トイレもあります)。
    家内が20年ほど前に来た時にはこのような設備は全くなかった
    そうです。
    洞窟を出た後で飲み物を買いましたが2倍以上の
    値段が付けられていました。
    解説書には「ディア・ケイブ」には数百万匹のコウモリが生息しており、
    夕方になると一斉に洞窟の外へを飛び立つ「ドラゴン・ダンス」は
    グヌン・ムル国立公園の観光の目玉となっています。」と
    書かれています。
    かつての秘境ムルも観光化の波に洗われていました。

  • 私たち一行はディア洞窟の隣の洞窟に入ります。<br />ラングケイブは薄暗い空間でした。<br />私の写真技術ではとてもきれいな鍾乳石を映し出せません。<br />

    私たち一行はディア洞窟の隣の洞窟に入ります。
    ラングケイブは薄暗い空間でした。
    私の写真技術ではとてもきれいな鍾乳石を映し出せません。

    グヌン ムル国立公園 国立公園

  • 洞窟の内部は思ったよりも寒さは感じませんでした。<br />生ぬるい空気が澱んでいるような気持がしました。<br />

    洞窟の内部は思ったよりも寒さは感じませんでした。
    生ぬるい空気が澱んでいるような気持がしました。

  • ラングケイブは小さ目の洞窟でした。<br />綺麗な鍾乳石が見られます。

    ラングケイブは小さ目の洞窟でした。
    綺麗な鍾乳石が見られます。

  • ラングケイブはあまり疲れません。

    ラングケイブはあまり疲れません。

  • 洞窟の途中には外部から光が漏れてくる箇所がありますので<br />その周囲は闇と光のコントラストが出来ます。<br />写真には何やら人間の顔の様な影が浮かび上がっていました。

    洞窟の途中には外部から光が漏れてくる箇所がありますので
    その周囲は闇と光のコントラストが出来ます。
    写真には何やら人間の顔の様な影が浮かび上がっていました。

  • 天井から熱帯の太い光の束が洞窟に差し込んでいました。

    天井から熱帯の太い光の束が洞窟に差し込んでいました。

  • 私の写真技術ではとても全体を映し出せません。<br />観光ガイドにはお隣の「ディア・ケイブ(Deer Cave)は<br />世界最大の入り口を持つといわれる洞窟で、<br />数百万匹ものコウモリが住み着いていることで知られています。」<br />と解説されています。<br />でもこの解説を読んだだけではディアケイブの壮大さを感じること<br />は不可能です。<br />私の写真技術ではとても全体を映し出せません。<br />そこへ直接足を運んで「Hear&amp;Now」を自分自身の目と体と心で<br />体験しないと実際に体感したことにはならないと思いました。<br />私は呑気に写真を撮影していましたが<br />この頃には家内の体調はかなり悪化していたようです。<br />「疲れ」と「空腹(朝昼の食事をしていない)」と「臭気」<br />のトリプルダメージのためかなにやら嫌な気配を感じていた<br />と言っていました。<br />これは既に私が紀州の熊野古道を歩いた時に聞いた「ひだる神」に<br />憑かれる前の予兆が家内の体に始まっていたのです。

    私の写真技術ではとても全体を映し出せません。
    観光ガイドにはお隣の「ディア・ケイブ(Deer Cave)は
    世界最大の入り口を持つといわれる洞窟で、
    数百万匹ものコウモリが住み着いていることで知られています。」
    と解説されています。
    でもこの解説を読んだだけではディアケイブの壮大さを感じること
    は不可能です。
    私の写真技術ではとても全体を映し出せません。
    そこへ直接足を運んで「Hear&Now」を自分自身の目と体と心で
    体験しないと実際に体感したことにはならないと思いました。
    私は呑気に写真を撮影していましたが
    この頃には家内の体調はかなり悪化していたようです。
    「疲れ」と「空腹(朝昼の食事をしていない)」と「臭気」
    のトリプルダメージのためかなにやら嫌な気配を感じていた
    と言っていました。
    これは既に私が紀州の熊野古道を歩いた時に聞いた「ひだる神」に
    憑かれる前の予兆が家内の体に始まっていたのです。

  • 頭上のはるか上の岩天井では3百万匹以上の蝙蝠達が<br />逆さまにぶら下がって我々を見つめているのを想像すると<br />薄気味悪い気持ちがしました。<br />洞窟内の澱んだ空気には蝙蝠たちが長期間にわたって<br />堆積させた排せつ物の臭いでしょうか化学物質的な<br />酸味のある臭気が漂っています。<br />蝙蝠たちが喧(かまびす)しくあげているであろう<br />鳴き声は超音波の為人間たちの耳には何も聞こえてきません。<br />私たちは薄暗い沈黙の空間を黙々と進んで行きました。<br /><br /><br />ここで少し長くなりますが熊野古道の「ひだる」現象について<br />説明したサイトがありましたので引用いたします。<br />(引用文)<br />山では「ダル」に憑かれるということがたまにあるそうです。<br />「ダル」、「ダリ」あるいは「ヒダル」ともいわれる悪霊の一種。<br />ダルに取り憑かれると、急に脱力感に襲われ、意識が朦朧とし、<br />歩くこともできなくなってしまいます。<br />これは、山で飢えて死んだものが悪霊になって、<br />人に取り憑くのだといわれています。<br />日本全国にその伝説は分布していますが、<br />特に熊野を含む紀伊半島で多く伝えられているようです。<br />空腹のときに憑かれやすく、ダルに憑かれたときは<br />米を一粒でも食べるとダルが退くと熊野辺では伝えられています。<br />ダルに憑かれる場所は山や硲(さこ)(岩石の多い、谷合の意味)<br />でたいがい決まっているといわれています。<br />しかし、ダルに憑かれるなんてことは、昔のことで、<br />いま現在はもうないだろうと考えていましたが、<br />日本テレビ系のテレビ番組「特命リサーチ200X」(1999.7.4に放映)で<br />ダルのことを取り上げているのを見てびっくり<br />(番組では「ひだる」と呼んでいました)。<br />現在でもダルに憑かれるということはあるのですね。<br />狐憑きといっしょで、昔はよくあったけれど今はもうない現象だ<br />と思っていたので、驚きました。<br />「特命リサーチ200X」では、近年に大台ガ原<br />(奈良県と三重県の県境をなす台高山系の主峰のひとつ。<br />最高峰日出ガ岳は標高1695m)にてダルに憑かれたと思われる<br />事例をいくつかあげ、その共通事項として次のような点を指摘。<br /><br />1.何かに取り憑かれたと感じるが誰一人としてその姿を目撃<br />していない。<br />2.直前に何か異様な気配を感じる。<br />3.意識がもうろうとし体に急激な脱力感を感じる。<br />4.それは2~3時間で消え去り後遺症は残さない。<br /> 以上のことからガス中毒ではないかと推測。<br />大台ガ原でガス濃度の計測を行ったところ、<br />大気中の二酸化酸素濃度が8250ppm<br />(通常の大気中に含まれる濃度が400ppmだというから、<br />なんと通常のおよそ20倍!)だった場所があったそうです。<br />落ち葉などの有機物が腐食することによって二酸化炭素は発生しますが、<br />ふつうは風に吹かれて、拡散し、通常の何倍もの濃度になることはありません。<br /> しかし、窪地などガスの溜まりやすい場所で二酸化炭素が発生した場合、<br />拡散せずに一所に溜まり、その場所での二酸化酸素濃度が濃くなる<br />ということがあります。<br />そこへ人が入り込み、二酸化炭素を大量に吸い込むと、<br />心拍数が増加し、脱力感、意識障害などの中毒症状が現れます。<br />この二酸化炭素中毒の症状は、ダルに取り憑かれたという人の症状に<br />一致しています。<br />昔の人々が「ダルに憑かれる場所は山や硲でたいがい決まっている」<br />といってきた、その決まった場所というのは、<br />窪地など、発生した二酸化炭素が拡散せずに一所に溜まる場所、<br />ということなのではと想像しました。<br />ダル(山での二酸化炭素中毒)を避けるには、<br />1.ガスが溜まりやすい窪地は注意が必要。<br />2.万が一急激な脱力感に襲われた時は、<br /> 顔を高い位置に保って高い場所に避難する。<br />3.単独での登山は避ける。<br /> とのことです。<br />熊野の山ではダルに憑かれないように気をつけましょう。<br />(引用終了)<br /><br />ボルネオ島のムル大洞窟にもダルが住みついてるとは私も驚きました。<br />(驚いている場合ではないだろう!)

    頭上のはるか上の岩天井では3百万匹以上の蝙蝠達が
    逆さまにぶら下がって我々を見つめているのを想像すると
    薄気味悪い気持ちがしました。
    洞窟内の澱んだ空気には蝙蝠たちが長期間にわたって
    堆積させた排せつ物の臭いでしょうか化学物質的な
    酸味のある臭気が漂っています。
    蝙蝠たちが喧(かまびす)しくあげているであろう
    鳴き声は超音波の為人間たちの耳には何も聞こえてきません。
    私たちは薄暗い沈黙の空間を黙々と進んで行きました。


    ここで少し長くなりますが熊野古道の「ひだる」現象について
    説明したサイトがありましたので引用いたします。
    (引用文)
    山では「ダル」に憑かれるということがたまにあるそうです。
    「ダル」、「ダリ」あるいは「ヒダル」ともいわれる悪霊の一種。
    ダルに取り憑かれると、急に脱力感に襲われ、意識が朦朧とし、
    歩くこともできなくなってしまいます。
    これは、山で飢えて死んだものが悪霊になって、
    人に取り憑くのだといわれています。
    日本全国にその伝説は分布していますが、
    特に熊野を含む紀伊半島で多く伝えられているようです。
    空腹のときに憑かれやすく、ダルに憑かれたときは
    米を一粒でも食べるとダルが退くと熊野辺では伝えられています。
    ダルに憑かれる場所は山や硲(さこ)(岩石の多い、谷合の意味)
    でたいがい決まっているといわれています。
    しかし、ダルに憑かれるなんてことは、昔のことで、
    いま現在はもうないだろうと考えていましたが、
    日本テレビ系のテレビ番組「特命リサーチ200X」(1999.7.4に放映)で
    ダルのことを取り上げているのを見てびっくり
    (番組では「ひだる」と呼んでいました)。
    現在でもダルに憑かれるということはあるのですね。
    狐憑きといっしょで、昔はよくあったけれど今はもうない現象だ
    と思っていたので、驚きました。
    「特命リサーチ200X」では、近年に大台ガ原
    (奈良県と三重県の県境をなす台高山系の主峰のひとつ。
    最高峰日出ガ岳は標高1695m)にてダルに憑かれたと思われる
    事例をいくつかあげ、その共通事項として次のような点を指摘。

    1.何かに取り憑かれたと感じるが誰一人としてその姿を目撃
    していない。
    2.直前に何か異様な気配を感じる。
    3.意識がもうろうとし体に急激な脱力感を感じる。
    4.それは2~3時間で消え去り後遺症は残さない。
     以上のことからガス中毒ではないかと推測。
    大台ガ原でガス濃度の計測を行ったところ、
    大気中の二酸化酸素濃度が8250ppm
    (通常の大気中に含まれる濃度が400ppmだというから、
    なんと通常のおよそ20倍!)だった場所があったそうです。
    落ち葉などの有機物が腐食することによって二酸化炭素は発生しますが、
    ふつうは風に吹かれて、拡散し、通常の何倍もの濃度になることはありません。
     しかし、窪地などガスの溜まりやすい場所で二酸化炭素が発生した場合、
    拡散せずに一所に溜まり、その場所での二酸化酸素濃度が濃くなる
    ということがあります。
    そこへ人が入り込み、二酸化炭素を大量に吸い込むと、
    心拍数が増加し、脱力感、意識障害などの中毒症状が現れます。
    この二酸化炭素中毒の症状は、ダルに取り憑かれたという人の症状に
    一致しています。
    昔の人々が「ダルに憑かれる場所は山や硲でたいがい決まっている」
    といってきた、その決まった場所というのは、
    窪地など、発生した二酸化炭素が拡散せずに一所に溜まる場所、
    ということなのではと想像しました。
    ダル(山での二酸化炭素中毒)を避けるには、
    1.ガスが溜まりやすい窪地は注意が必要。
    2.万が一急激な脱力感に襲われた時は、
     顔を高い位置に保って高い場所に避難する。
    3.単独での登山は避ける。
     とのことです。
    熊野の山ではダルに憑かれないように気をつけましょう。
    (引用終了)

    ボルネオ島のムル大洞窟にもダルが住みついてるとは私も驚きました。
    (驚いている場合ではないだろう!)

  • 堂洞窟の探訪も最終段階となり出口が見えて来ました。<br />外部からは明るい光が差し込んでいます。<br />太陽の眩い光を見て安心した私は家内を後ろにして足早<br />に進んでいました。<br />突然、家内は「気分が悪いのでもう歩けない。」と言って<br />しゃがみこみました。<br />額を見ると汗をビッショリかいています。<br />(いつもは汗なんかかかないのに)<br />「気持ちが悪い!吐きそうだ!」と言って今度は両手を地面に<br />つき四つん這いになりました。<br />「何かビニール袋を貸して!」と苦しそうに言うので<br />私のリュックサックの中から持参したビニール袋を取り出し<br />彼女の口元に着けました。<br />(私としては珍しくビニール袋を準備していました。<br />出発する前になにか予感がしたのかなぁ?)<br />後ろから歩いてきた広東語を話す女性二人連れの一人が<br />「前を歩いているガイドさんを呼んできて!」と声を上げ<br />仲間の一人がガイドさんを呼びに走り出しました。<br />彼女は持っていたリックサックからクッキーの入った<br />小さな袋を取り出し「何か食べれば楽になるわよ。」と<br />言っています。<br />家内は今度は「指の先が痺れてきた。」と言い出しました。<br />(これはヤバイ!)<br />「僕の背中に乗って!負んぶして歩くから!」と言って<br />私の背中に乗せようとしますが彼女は手が痺れているのか<br />力が入ら無いようで背中につかまることが出来ません。<br />するとそこにガイドさんが帰ってきました。<br />「まず体を楽にさせて。<br />リュックサックを頭の下に敷いて横に寝かして。」<br />「ゆっくりと深呼吸を繰り返してください。<br />洞窟内の臭気で気持ちが悪くなる人が多いのです。<br />吸って、ゆっくり吐いて。吸って、もう一度ゆっくり吐いて。」<br />と何度か繰り返しました。<br />ガイドさんは家内の左手首で脈拍を測定しています。<br />私もホームヘルパーの経験がありましたので彼女の<br />右腕手首で脈拍を測定します。<br />「少し弱いけど10秒で約10回以上だ。<br />1分で60回以上だから特に問題はない。」<br />ガイドさんも「脈拍は正常値です。甘いものを口にしてください。」<br />私が「家内は朝とお昼はあまり食事をしていないようです。」と言うと<br />ガイドさんは「低血糖かもしれません。<br />体が動く様でしたら外に出ましょう!」と言っています。<br />私が家内に「歩ける?」と聞くと<br />「指先は痺れているけど足は大丈夫みたい。」と<br />言って立ち上がりました。<br />胃の中の物を吐きだして、<br />甘いものを少し口にしたので体調が回復した様です。<br />私は彼女を支えて歩き始めました。<br />介護実習で習った歩行介助の要領を少し思い出しました。<br />私自身が彼女の歩行杖となって彼女の肘を支えながら歩けば<br />良かったはずです。<br />彼女は私の腕に彼女の腕を乗せて手のひらを私の手のひらの<br />上に乗せてそろそろと歩き始めました。<br />「よしこの調子だ!」<br />しかしすぐそこに見えていた出口までは思ったより長い道のり<br />でした。<br />広東語を話していた二人の女性とガイドさんは何だか陽気に<br />ハイテンションでマレーシア語でお喋りして笑い合っています。<br />「あぁ、二人は中国系のマレーシア人だったのか。」だと気づきました。<br />実際は数分の時間だったのでしょうが気分的には随分長い時間<br />洞窟の薄暗い道を歩いてようやく出口の外に出てきました。<br />外では同じグループのメンバーたちが<br />心配そうな顔をして待っていて<br />「大丈夫?」と声をかけてくれました。<br />外気の新鮮な空気を吸うことが出来て家内の体調も<br />だいぶ良くなってきた様です。<br />二人で腕を組んで歩いて階段を降りました。<br /><br />これは前に引用した二酸化炭素中毒の症状だったのかもしれません。<br />私の妻はムルのデアケイブの「ひだる神」に憑かれてしまったのです。<br /><br />みなさんもムル大洞窟の「ひだる神」にはご注意ください。<br />対策についても引用文に詳しめに引用しています。<br /><br />妻の記憶では<br />20年前のディアケイブはこんなに長いトレイルではなかった。<br />昔はせいぜい15分位だったと思う。<br />今回は私が気分が悪くて10分程横になったり休んだので<br />1時間近い時間がたったと思う。

    堂洞窟の探訪も最終段階となり出口が見えて来ました。
    外部からは明るい光が差し込んでいます。
    太陽の眩い光を見て安心した私は家内を後ろにして足早
    に進んでいました。
    突然、家内は「気分が悪いのでもう歩けない。」と言って
    しゃがみこみました。
    額を見ると汗をビッショリかいています。
    (いつもは汗なんかかかないのに)
    「気持ちが悪い!吐きそうだ!」と言って今度は両手を地面に
    つき四つん這いになりました。
    「何かビニール袋を貸して!」と苦しそうに言うので
    私のリュックサックの中から持参したビニール袋を取り出し
    彼女の口元に着けました。
    (私としては珍しくビニール袋を準備していました。
    出発する前になにか予感がしたのかなぁ?)
    後ろから歩いてきた広東語を話す女性二人連れの一人が
    「前を歩いているガイドさんを呼んできて!」と声を上げ
    仲間の一人がガイドさんを呼びに走り出しました。
    彼女は持っていたリックサックからクッキーの入った
    小さな袋を取り出し「何か食べれば楽になるわよ。」と
    言っています。
    家内は今度は「指の先が痺れてきた。」と言い出しました。
    (これはヤバイ!)
    「僕の背中に乗って!負んぶして歩くから!」と言って
    私の背中に乗せようとしますが彼女は手が痺れているのか
    力が入ら無いようで背中につかまることが出来ません。
    するとそこにガイドさんが帰ってきました。
    「まず体を楽にさせて。
    リュックサックを頭の下に敷いて横に寝かして。」
    「ゆっくりと深呼吸を繰り返してください。
    洞窟内の臭気で気持ちが悪くなる人が多いのです。
    吸って、ゆっくり吐いて。吸って、もう一度ゆっくり吐いて。」
    と何度か繰り返しました。
    ガイドさんは家内の左手首で脈拍を測定しています。
    私もホームヘルパーの経験がありましたので彼女の
    右腕手首で脈拍を測定します。
    「少し弱いけど10秒で約10回以上だ。
    1分で60回以上だから特に問題はない。」
    ガイドさんも「脈拍は正常値です。甘いものを口にしてください。」
    私が「家内は朝とお昼はあまり食事をしていないようです。」と言うと
    ガイドさんは「低血糖かもしれません。
    体が動く様でしたら外に出ましょう!」と言っています。
    私が家内に「歩ける?」と聞くと
    「指先は痺れているけど足は大丈夫みたい。」と
    言って立ち上がりました。
    胃の中の物を吐きだして、
    甘いものを少し口にしたので体調が回復した様です。
    私は彼女を支えて歩き始めました。
    介護実習で習った歩行介助の要領を少し思い出しました。
    私自身が彼女の歩行杖となって彼女の肘を支えながら歩けば
    良かったはずです。
    彼女は私の腕に彼女の腕を乗せて手のひらを私の手のひらの
    上に乗せてそろそろと歩き始めました。
    「よしこの調子だ!」
    しかしすぐそこに見えていた出口までは思ったより長い道のり
    でした。
    広東語を話していた二人の女性とガイドさんは何だか陽気に
    ハイテンションでマレーシア語でお喋りして笑い合っています。
    「あぁ、二人は中国系のマレーシア人だったのか。」だと気づきました。
    実際は数分の時間だったのでしょうが気分的には随分長い時間
    洞窟の薄暗い道を歩いてようやく出口の外に出てきました。
    外では同じグループのメンバーたちが
    心配そうな顔をして待っていて
    「大丈夫?」と声をかけてくれました。
    外気の新鮮な空気を吸うことが出来て家内の体調も
    だいぶ良くなってきた様です。
    二人で腕を組んで歩いて階段を降りました。

    これは前に引用した二酸化炭素中毒の症状だったのかもしれません。
    私の妻はムルのデアケイブの「ひだる神」に憑かれてしまったのです。

    みなさんもムル大洞窟の「ひだる神」にはご注意ください。
    対策についても引用文に詳しめに引用しています。

    妻の記憶では
    20年前のディアケイブはこんなに長いトレイルではなかった。
    昔はせいぜい15分位だったと思う。
    今回は私が気分が悪くて10分程横になったり休んだので
    1時間近い時間がたったと思う。

  • 私は洞窟の出口を出て蝙蝠の観覧会場に来てホッとしています。<br />家内にはスプライトを購入しました。<br />私が思わずビールを購入しようとすると<br />「不謹慎なことは止めて!」<br />と家内に叱られました(彼女はいつもの状態に回復しています)。<br />さすがに「そうだよね~。」と<br />言って買うのを止めました。<br />習慣というものは怖いものです。<br />大きな仕事が終わると冷たいビールを<br />自分にご褒美するのが習慣になっていました。<br />これからしばらく休憩して<br />蝙蝠の大群が洞窟からドラゴンのように<br />飛び出てくるのを鑑賞します。<br />今回の旅行の最大イベントです。<br />昨日はスコールでこうもりが出てこず<br />見られなかったそうです。

    私は洞窟の出口を出て蝙蝠の観覧会場に来てホッとしています。
    家内にはスプライトを購入しました。
    私が思わずビールを購入しようとすると
    「不謹慎なことは止めて!」
    と家内に叱られました(彼女はいつもの状態に回復しています)。
    さすがに「そうだよね~。」と
    言って買うのを止めました。
    習慣というものは怖いものです。
    大きな仕事が終わると冷たいビールを
    自分にご褒美するのが習慣になっていました。
    これからしばらく休憩して
    蝙蝠の大群が洞窟からドラゴンのように
    飛び出てくるのを鑑賞します。
    今回の旅行の最大イベントです。
    昨日はスコールでこうもりが出てこず
    見られなかったそうです。

  • 暫くすると蝙蝠達が洞窟の入り口から<br />狼煙を上げるように舞い上がってきました。<br />ゲド戦記の中の<br />『ことばは沈黙に 光は闇に 生は死のなかにこそあるものなれ <br />飛翔せる鷹の虚空にこそ輝けるごとくに。』<br />のように蝙蝠達の大群は虚空に飛翔してゆきます。<br />ドラゴンダンスの始まりです。<br />黒い影のように揺らめく蝙蝠の流れを見ていて<br />小川未明氏の童話『牛女』を思い出しました。<br />物語の最後に<br />「あくる年の夏、悪い虫がつく頃に<br />一匹の大きいこうもりの率いる群が飛んできて<br />虫を食べ尽した。<br />その年のりんごの収穫は予想外に多かった。<br />その後も毎年こうもりが虫を食べてくれて豊作が続いた。<br />こうして数年後には、牛女の子は幸福な身の上の百姓になった。」<br />という話で締めくくられています。<br /><br />デアケイブの蝙蝠達は誰の化身なのでしょうか。

    暫くすると蝙蝠達が洞窟の入り口から
    狼煙を上げるように舞い上がってきました。
    ゲド戦記の中の
    『ことばは沈黙に 光は闇に 生は死のなかにこそあるものなれ
    飛翔せる鷹の虚空にこそ輝けるごとくに。』
    のように蝙蝠達の大群は虚空に飛翔してゆきます。
    ドラゴンダンスの始まりです。
    黒い影のように揺らめく蝙蝠の流れを見ていて
    小川未明氏の童話『牛女』を思い出しました。
    物語の最後に
    「あくる年の夏、悪い虫がつく頃に
    一匹の大きいこうもりの率いる群が飛んできて
    虫を食べ尽した。
    その年のりんごの収穫は予想外に多かった。
    その後も毎年こうもりが虫を食べてくれて豊作が続いた。
    こうして数年後には、牛女の子は幸福な身の上の百姓になった。」
    という話で締めくくられています。

    デアケイブの蝙蝠達は誰の化身なのでしょうか。

    グヌン ムル国立公園 国立公園

  • 蝙蝠の大群は群れ単位であふれ出てきます。<br />ガイドさんが冗談で「今日はこれで終わりだな。」と<br />言うので思わず「うっそー!」と呟いてしまいました。

    蝙蝠の大群は群れ単位であふれ出てきます。
    ガイドさんが冗談で「今日はこれで終わりだな。」と
    言うので思わず「うっそー!」と呟いてしまいました。

  • 本格的なドラゴンダンスの始まりです。<br />夕方の闇がせまる空を蝙蝠の群れが<br />奔流のように空へ沸き立ち、上昇して<br />行きます。

    本格的なドラゴンダンスの始まりです。
    夕方の闇がせまる空を蝙蝠の群れが
    奔流のように空へ沸き立ち、上昇して
    行きます。

  • 一群の群れが過ぎ去るときはドラゴンの尾っぽのように<br />大空をゆれながら通過して行きます。

    一群の群れが過ぎ去るときはドラゴンの尾っぽのように
    大空をゆれながら通過して行きます。

  • 次々と蝙蝠の大群が湧きあがってきます。<br />黒い「間欠泉」の様です。

    次々と蝙蝠の大群が湧きあがってきます。
    黒い「間欠泉」の様です。

  • ある流れは山すそをかすめるように空を渡り。

    ある流れは山すそをかすめるように空を渡り。

  • もう一つの群れは谷間の上昇気流に乗ったように<br />天高く駆け上がります。

    もう一つの群れは谷間の上昇気流に乗ったように
    天高く駆け上がります。

  • 昨日は雨で洞窟の外へ出られなかったので<br />今晩は蝙蝠達もお腹が空いていることでしょう。<br />彼らの大漁を祈ります。<br />きっとこれから30トン近い蚊を食べる予定かもしれません。<br />今夜もホテルに蚊が出ませんように。<br />今回のマレーシアと台湾では蚊に刺されませんでした。<br />昨年のジャワ島、バリ島、ミャンマー、ベトナムなども<br />蚊に刺されませんでした。<br /><br />私たちの物語はここで終わりとなりませんでした。<br />自然公園事務所への帰り道に山の早い暗い闇が<br />迫っていたのです。<br />ディアケイブ付近を出発した時はあたりは<br />まだ明るかったのですが途中で熱帯雨林の山道は暗い闇へと<br />消えて行きました。<br />空には薄暮の明かりがまだ僅かに残っているのですが周りは既に<br />夜の暗闇です。<br />持参していたヘッドライトを装着し足元を照らしながら歩きます。<br />(映画の「八つ墓村」みたい)<br />私たちは離れ離れにならないように腕を組んで歩きました。<br />宮沢賢治の「月夜のでんしんばしら」のように夜の山道を<br />「ずんずん」歩いて行きました。<br />夜道は昼間の倍以上の距離を感じてしまいます。<br />もしかすると途中で道に迷ったのかもしれないという<br />不安が生まれて来ましたが前方を観光客が歩く姿が<br />見えましたのでとにかく前に歩いて行きました。<br />事務所の明かりが見えた時はホッとしました。<br />事務所のセキュリティさんにホテルの迎えを依頼しますと<br />「今駐車場で待っているよ。」とのことです。<br />駐車場へ行くと数人のホテル客が座っている<br />オープン荷台式のトラックが待っていました。<br />これでようやくホテルに帰れます。<br />いろいろありましたが2018年の大晦日が<br />とにかく無事に終わります。<br />「あぁ~疲れた。」

    昨日は雨で洞窟の外へ出られなかったので
    今晩は蝙蝠達もお腹が空いていることでしょう。
    彼らの大漁を祈ります。
    きっとこれから30トン近い蚊を食べる予定かもしれません。
    今夜もホテルに蚊が出ませんように。
    今回のマレーシアと台湾では蚊に刺されませんでした。
    昨年のジャワ島、バリ島、ミャンマー、ベトナムなども
    蚊に刺されませんでした。

    私たちの物語はここで終わりとなりませんでした。
    自然公園事務所への帰り道に山の早い暗い闇が
    迫っていたのです。
    ディアケイブ付近を出発した時はあたりは
    まだ明るかったのですが途中で熱帯雨林の山道は暗い闇へと
    消えて行きました。
    空には薄暮の明かりがまだ僅かに残っているのですが周りは既に
    夜の暗闇です。
    持参していたヘッドライトを装着し足元を照らしながら歩きます。
    (映画の「八つ墓村」みたい)
    私たちは離れ離れにならないように腕を組んで歩きました。
    宮沢賢治の「月夜のでんしんばしら」のように夜の山道を
    「ずんずん」歩いて行きました。
    夜道は昼間の倍以上の距離を感じてしまいます。
    もしかすると途中で道に迷ったのかもしれないという
    不安が生まれて来ましたが前方を観光客が歩く姿が
    見えましたのでとにかく前に歩いて行きました。
    事務所の明かりが見えた時はホッとしました。
    事務所のセキュリティさんにホテルの迎えを依頼しますと
    「今駐車場で待っているよ。」とのことです。
    駐車場へ行くと数人のホテル客が座っている
    オープン荷台式のトラックが待っていました。
    これでようやくホテルに帰れます。
    いろいろありましたが2018年の大晦日が
    とにかく無事に終わります。
    「あぁ~疲れた。」

  • 今夜は12月31日。<br />大晦日の夜です。<br />疲れた体を部屋で癒した後で<br />少し豪華なブッフェの夕飯をいただくことにしました。<br />カードで2人で5,666円。<br />別室ではカウントダウンパーティーがあったようですが<br />寝てしまいました。

    今夜は12月31日。
    大晦日の夜です。
    疲れた体を部屋で癒した後で
    少し豪華なブッフェの夕飯をいただくことにしました。
    カードで2人で5,666円。
    別室ではカウントダウンパーティーがあったようですが
    寝てしまいました。

  • 食堂にはお客様があまりいなくて<br />静かな夕飯となりました。<br />日本人の小学生連れの家族も来ていました。<br /><br />やはりムルまで来る人はまだ少ないのかな。

    食堂にはお客様があまりいなくて
    静かな夕飯となりました。
    日本人の小学生連れの家族も来ていました。

    やはりムルまで来る人はまだ少ないのかな。

  • 今日は1月1日の元日です。<br />去年のお正月はカンボジアのシェムリアップで<br />迎えました。<br />今年はボルネオ島のムルでお正月です。<br />これからしばらくこのパターンが続きそうです。<br />(孫たちのお世話が必要ない期間が私たちの休暇です)<br />朝はゆっくりめの朝食をいただきました。<br />コタキナバル行きのフライトは12:00出発ですからマリオットホテルを<br />10:30にチェックアウトすれば空港での時間は十分あります。<br />11時にフリートランスポートで空港に送って<br />頂いた方と会いました。<br />フロントの方の言う通り11時に出れば間に合ったと思います。<br />

    今日は1月1日の元日です。
    去年のお正月はカンボジアのシェムリアップで
    迎えました。
    今年はボルネオ島のムルでお正月です。
    これからしばらくこのパターンが続きそうです。
    (孫たちのお世話が必要ない期間が私たちの休暇です)
    朝はゆっくりめの朝食をいただきました。
    コタキナバル行きのフライトは12:00出発ですからマリオットホテルを
    10:30にチェックアウトすれば空港での時間は十分あります。
    11時にフリートランスポートで空港に送って
    頂いた方と会いました。
    フロントの方の言う通り11時に出れば間に合ったと思います。

    ムル マリオット リゾート&スパ ホテル

  • (ご参考)<br />ムルの洞窟群マップ<br /><br />クロアチアの隣にあるスロベニアの<br />シャコタン洞窟にも行ったけど<br />どちらが大きいのかなあ。<br />スロベニアの洞窟は真っ暗で地底探検の様でした。<br />ガイドさんも早く歩くのでついて行くのがやっとでした。

    (ご参考)
    ムルの洞窟群マップ

    クロアチアの隣にあるスロベニアの
    シャコタン洞窟にも行ったけど
    どちらが大きいのかなあ。
    スロベニアの洞窟は真っ暗で地底探検の様でした。
    ガイドさんも早く歩くのでついて行くのがやっとでした。

  • (ご参考)<br />ムルの観光ポイントマップ<br /><br />ベトナムに世界一の洞窟が発見されたと<br />言っていましたが<br />同じ人がもう一度計測したらやっぱり<br />ディアケイブの方が大きかったと<br />ガイドさんが説明していました。

    (ご参考)
    ムルの観光ポイントマップ

    ベトナムに世界一の洞窟が発見されたと
    言っていましたが
    同じ人がもう一度計測したらやっぱり
    ディアケイブの方が大きかったと
    ガイドさんが説明していました。

  • (ご参考)<br />デアケイブのパンフレット

    (ご参考)
    デアケイブのパンフレット

  • こんなに長いドラゴンダンスも見られるのですね。<br /><br />妻の方は20年前同じホテルに泊まりましたが<br />着いた日に見ることができたとの事。<br />その前日に見られなかった欧米の方が<br />再度見に来ていたのを思い出したと言う。<br />

    こんなに長いドラゴンダンスも見られるのですね。

    妻の方は20年前同じホテルに泊まりましたが
    着いた日に見ることができたとの事。
    その前日に見られなかった欧米の方が
    再度見に来ていたのを思い出したと言う。

  • (ご参考)<br />観光ツアーパンフレット

    (ご参考)
    観光ツアーパンフレット

  • ホテルで昨日のカウントダウン会場の後始末。<br />飾り風船の残りが子供たちにプレゼントされています。

    ホテルで昨日のカウントダウン会場の後始末。
    飾り風船の残りが子供たちにプレゼントされています。

  • ホテルで天井からつるされていたカラーモールも<br />外されています。<br />宴の翌日風景ですね。

    ホテルで天井からつるされていたカラーモールも
    外されています。
    宴の翌日風景ですね。

  • フロントでチェックアウトをします。<br />それにしても広いなあ~。<br />デポジットは300リンギでクレジットですが<br />取られませんでした。<br />コタキナバルのマンダリンホテルはデポジットはキャッシュで<br />100リンギで返してくれました。

    フロントでチェックアウトをします。
    それにしても広いなあ~。
    デポジットは300リンギでクレジットですが
    取られませんでした。
    コタキナバルのマンダリンホテルはデポジットはキャッシュで
    100リンギで返してくれました。

  • フリートランスポーテーションの駐車場前で。<br />私の後ろに見えるのが荷台オープン式の<br />トラックです。<br />既にお客様が数人乗っています。

    フリートランスポーテーションの駐車場前で。
    私の後ろに見えるのが荷台オープン式の
    トラックです。
    既にお客様が数人乗っています。

  • 10:30にムルの飛行場へ向け出発します。<br />飛行場へは車で走れば10分くらいで到着します。<br />だいぶ余裕があったので<br />11:00のホテル出発でも良かったかもしれません。<br />

    10:30にムルの飛行場へ向け出発します。
    飛行場へは車で走れば10分くらいで到着します。
    だいぶ余裕があったので
    11:00のホテル出発でも良かったかもしれません。

  • コタキナバルへのフライトスケジュールです。<br />MH3252で12:00ムル発、12:55にコタキナバル着<br />となっています。

    コタキナバルへのフライトスケジュールです。
    MH3252で12:00ムル発、12:55にコタキナバル着
    となっています。

  • ムル空港へは11:00前に到着しました。<br />外にレストランがありました。<br />まず小さなカウンターでチェックインしました。<br />次に係り員にパスポートに確認印をスタンプ<br />してもらいます。<br />セキュリティーを通って待合室へ行きました。<br />待合室には私たちとアジア系の女性1人<br />(日本人の方でした)と3人しかいませんでした。<br />一人旅らしくコタキナバルのホテルも同じでした。<br />マレーシアエアはだいぶ前にフライト日が<br />2日間も変更されたそうです。<br />ホテルをキャンセルしたりしたそうで<br />旅程が狂ってしまったと言っていました。<br />キナバル山登山ツアーは3万円だったのに<br />個人ツアーになってしまうため5万円になったとのことです。<br />ムルは1泊でディアケーブと午前中のウインドケイブの<br />両方に行ったそうです。<br />

    ムル空港へは11:00前に到着しました。
    外にレストランがありました。
    まず小さなカウンターでチェックインしました。
    次に係り員にパスポートに確認印をスタンプ
    してもらいます。
    セキュリティーを通って待合室へ行きました。
    待合室には私たちとアジア系の女性1人
    (日本人の方でした)と3人しかいませんでした。
    一人旅らしくコタキナバルのホテルも同じでした。
    マレーシアエアはだいぶ前にフライト日が
    2日間も変更されたそうです。
    ホテルをキャンセルしたりしたそうで
    旅程が狂ってしまったと言っていました。
    キナバル山登山ツアーは3万円だったのに
    個人ツアーになってしまうため5万円になったとのことです。
    ムルは1泊でディアケーブと午前中のウインドケイブの
    両方に行ったそうです。

    ムル空港 (MZV) 空港

  • がらんとした待合室。<br />でもボーディング前になるとお客様が<br />増えてきました。<br />左にトイレと右には小さなお土産屋さんがありました。<br />

    がらんとした待合室。
    でもボーディング前になるとお客様が
    増えてきました。
    左にトイレと右には小さなお土産屋さんがありました。

  • フライトは定刻通りにムルの飛行場を離陸します。

    フライトは定刻通りにムルの飛行場を離陸します。

  • 私たちは歩いてプロペラ機に向かいました。<br />20年前妻と娘が乗ったプロペラ機は両側1列1人席で<br />操縦席のドアも空いて操縦していたとの記憶。

    私たちは歩いてプロペラ機に向かいました。
    20年前妻と娘が乗ったプロペラ機は両側1列1人席で
    操縦席のドアも空いて操縦していたとの記憶。

  • 機内はまだ新しくきれいな飛行機でした。<br />行きはオレンジジューズとクッキーが配られました。<br />今回はミロが一人2パックとクッキーが<br />配られました。

    機内はまだ新しくきれいな飛行機でした。
    行きはオレンジジューズとクッキーが配られました。
    今回はミロが一人2パックとクッキーが
    配られました。

  • プロペラ機は大きな街(ミリかなあ?)を左に<br />見ながら一旦海に出ます。<br />海岸線の近くまで熱帯雨林の蛇行した川が<br />流れ込んでいます。

    プロペラ機は大きな街(ミリかなあ?)を左に
    見ながら一旦海に出ます。
    海岸線の近くまで熱帯雨林の蛇行した川が
    流れ込んでいます。

  • 熱帯雨林の豊かな泥濘を含んだ川は海岸線の<br />海をかなりの沖まで土色に染め上げていました。<br /><br />これからコタ・キナバル旅物語が始まります。<br />(実際はムル訪問前後のコタ・キナバル物語です)<br /><br />次のブログで物語の顛末をお話しする予定です。

    熱帯雨林の豊かな泥濘を含んだ川は海岸線の
    海をかなりの沖まで土色に染め上げていました。

    これからコタ・キナバル旅物語が始まります。
    (実際はムル訪問前後のコタ・キナバル物語です)

    次のブログで物語の顛末をお話しする予定です。

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