2018/12/27 - 2019/01/07
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写真は東マレーシアのサバ州にあるキナバル自然公園に
聳える標高 4,095.2mのキナバル山です。
1千万年前に溶岩が固まって現在のキナバル山が造られたと
言われています。
名前のキナバルの由来には2つあります。
ひとつはキナバルとは、マレー語でキナは中国、
バルは未亡人の意味です。
キナバル山付近には中国の王子とその未亡人の伝説が残っています。
もうひとつはサバ州の少数民族の言語であるカダザン語の
アキ・ナバル(祖先の霊る山)がなまってキナバルになった
という説が有力です。
この山は朝の早いうちは姿を見せてくれますが昼からは雲が出て
その美しい姿を隠してしまうと言われています。
話しにたがわずその日は昼前になると山頂からガスが流れ降りだし
ました。
午後は全域雨天となりキナバル山の姿は全く見えなくなりました。
愛する王子を失って涙にくれる未亡人という伝説を信じたくなります。
以下で今回の旅のスケジュールを説明します。
今回の旅は三段跳びのように台湾をホップし、
マレーシアのコタ・キナバルをステップ、
ジャンプとしてボルネオ島内陸部のムル大洞窟を目指す
という3つに分類されます。
今回の旅は私にとって若いころ読んだ大岡正平氏の「野火」と
重なるイメージとの出逢いが多くありました。
先の大戦で熱帯のジャングルで
若い命を失った兵隊さんたちの足跡と
私の足を重ねる様な想いがしました。
その意味ではコタキナバル市郊外の
小高い丘にある日本人墓地を
訪ねることが出来たのは意味があったと思ます。
単なる観光旅行とは異なる重いものが残る旅でした。
大岡正平氏が1945年1月に米軍の捕虜となった
フィリピンのミンドロ島とボルネオ島のコナキタバルとは
1,000キロ弱の距離(東京~福岡間)です。
<旅のスケジュール>
年越しカリマンタンの秘境を訪ねて(台湾も)
(2018/12/27~2019/1/7の 12日間)
12月27日(木)出発
成田空港第1ターミナル10:53着
<EVAAIR> 2人、カードで69,160円(マイレージは
ユナイテッド登録済み)
BR197成田(ターミナル1)14:00発⇒台北-桃園(ターミナル2)
17:05、4h、時差1時間(オンライン入国カード制度もあり)
交通の悠遊カード購入デポジットの100元は戻らず
空港で両替する。
空港4番バス停の706バス
台鉄桃園火車ステーションまで44TWD(約130円)
○Chateau de Chine Hotel Taoyuan(シャトー デ シン ホテル 桃園)
桃園輸品酒店 漢字は少し違っている。
ホテルはブッキングコムで予約、スーペリアツイン、朝なし、
<参考、日の出6:37、日の入り17:12>
27日チェックイン29日チェックアウト(2泊)¥18,035(TWD4,776)
19FにビジネスセンターPC4台、スナック、
ドリンクサービスあり、洗濯乾燥機もフリーで借りられる
ロビーで18時からハッピーアワーで
ビール、ウイスキーなどドリンク、
スナックの無料サービスあり、平日のみ
ホテルの住所
No. 107, Minsheng Road, 33041 桃園市, 台湾
桃園臨民生路107
(電話: +88633377698)
ホテル付近から台北行バス(圀光客運)
12月29日(土)手荷物全部で7kgのみ、2人分カードで56,883円
<Air Asia>AK1511
台北-桃園T1、9:50発⇒Kota KinabaluT1、13:20着
台北T1、プラザプレミアムラウンジ4F、
ゾーンCとD、6:00から22:00
エアポートバス5MR、45分毎、20:30まで
市内から7:30-45分毎、発車
○Mandarin Hotel Kota Kinabalu(マンダリン ホテル コタキナバル)
29日イン30日(日)アウト(1泊)¥5,368、税込5,949円
MYR189.05(214.42税込)
Number 138, Jalan Gaya, 88000 コタキナバル, マレーシア
(電話:+6088225222)
日曜は目の前で朝のマーケットあり
無料空港までのシャトル有だが送りだけ
エアポートバス5MR、ホテルから徒歩2分の所にバス停あり
12月30日(日)NMHU4V 一人15,232円二人で30,464円
<Malaysia Air>MH3257Kota Kinabalu12:55発⇒Mulu13:50着
アメリカンエアのマイレージ登録済み
プラザプレミアムラウンジ国内線G10、アルコールなし
○Mulu Marriott Resort(ムル マリオットリゾート)
2018年12月30日 (日曜日)イン、 2019年1月1日 (火曜日)アウト2泊
プラチナエリートで1000ポイントか朝食無料を選べるが朝食を選んだ
(電話:+6085792388 ext. 8004)FAX60-85-792399
公園へ30分毎に無料シャトルサービスあり
ミニマートやレストランも近くて安い
1月1日(火)NMHU4V 12月30日の出発が
約3時間早まるとのメールが出発5日前に有
(旅で会った方は早めに出発が2日前に早まったとの事。
ホテルをキャンセルしたり計画が狂ったと言っていた。)
<Malaysia Air>MH3252Mulu12:00発⇒Kinabalu12:55着
①Mandarin Hotel Kota Kinabalu(マンダリン ホテル コタキナバル)
三ツ星、朝なし、スーペリアツイン
1日イン3日チェックアウト(2泊)¥10,736税込11,897円
(MYR378.10税込424.83)
Number 138, Jalan Gaya,, 88000 コタキナバル, マレーシア
(電話:+6088225222)無料で空港まで行くシャトル有
②The Jesselton Hotel(ザ ジェッセルトン ホテル)三ツ星
支払い済みキャンセル不可。デラックスツイン。朝なし
3日チェックイン5日チェックアウト(2泊)
¥14,750(MYR519.47税込550.64)
1MYR28.878で計算
69, Jalan Gaya, P.O. Box 10401, 88000 コタキナバル, マレーシア
(電話:+6088223333)
1月5日(土)手荷物7kgのみ
<Air Asia>AK1510Kota
KinabaluT1、6:10発⇒Taipei-TaoyuanT2、9:25着
食事は事前に注文した、
12月23日ウェブチェックインしボーディングパス印刷済
プラザプレミアムラウンジは国際線、
3FB3 6時前はまだ開店していなかった。
○Chateau de Chine Hotel Taoyuan(シャトー デ シン ホテル 桃園)
5日チェックイン7日チェックアウト(2泊)¥14,425(TWD3,820)、
朝なしスーペリアツイン
No. 107, Minsheng Road, 33041 桃園市, 台湾
(電話: +88633377698)
1月7日(月)
<EVAAIR> BR196台北-桃園(ターミナル2)15:20発⇒成田
(ターミナル1)19:20着
桃園T2、MOREプレミアムラウンジ4F、フリートレインでT1の人も使用できる。プラザプレミアムラウンジゾーンA4F、6時から22時
同じA1、24h
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 観光バス 徒歩 飛行機
- 航空会社
- マレーシア航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
今回のブログは時系列に書くのではなく今回の旅の大目的の
ジャンプ段階であるムルの大洞窟探訪から説明することにします。
12月30日(日)にMalaysia Airで Kinabaluを12:55に出発し、
Muluに13:50到着予定です。
ムル空港ではマリオットホテルから迎えのトランスポーテーションが
14:00頃に来てくれます。
キナバル空港ではプラザプレミアムラウンジを利用し昼食をとりました。
国内線G10の近くにあります。プラザプレミアムラウンジ (コタキナバル国際空港) 空港ラウンジ
-
モスリムの国ですから勿論アルコールはありません。
私はビールの代替飲料としてスプライトをいただきました。
甘いビールだと思えばのど越しの爽やかさは同じです。
(やっぱり違う!)
無料だと思うといつも食べ過ぎてしまいます。
年を取っても精神状態はバックパッカーのままで「食い溜め」
をする傾向が強く残っています。
今回の旅では体重が大幅に増加してしまいました。
「原因」と「結果」の法則は私の体重で忠実に達成されて
しまいました。プラザプレミアムラウンジ (コタキナバル国際空港) 空港ラウンジ
-
最初セキュリティーチェックは左右どちらでも同じと
係員に日本語で言われました。
水は堂々と持って行っても何も言われませんでした。
次にガラス越しにすぐ左に行くと国際線の出国審査です。
国際線はゲート前でもう一度
セキュリティーチェックがあります。
その時はペットボトルなどはダメみたいでした。
私たちは右側の国内線のサラワク州行のゲートに向かいます。
国内なのに出国審査がありました。
国内線ではゲート前のセキュリティーチェックがありませんでした。コタキナバル国際空港 (BKI) 空港
-
途中の案内板にはA19ゲートの表示がされていないので
焦りました。
しかし「こんなことはよくあることだ。」と気にせずに
ズンズン歩いて行くとA19ゲートの表示が見えてきました。
旅に慣れてくると少しのことには驚きません。
(本当は常に細心の注意が必要なのですが)コタキナバル国際空港 (BKI) 空港
-
途中にマッサージチェアがありました。
3分で9リンギ(約270円)ですから少し
お高いと思い利用しませんした。
台北に帰る日に余ったリンギで使いました。
足の部分のマッサージは今一つでした。コタキナバル国際空港 (BKI) 空港
-
A19ゲートにはコーヒー等の熱冷飲料水の自動販売機が
設置されていました。
従業員の方々が大勢利用されていましたのでお値段を
見ると1カップが1リンギ(やく30円)と超安値です。
早速に1杯頂きました。
お安いものをいただくと口元もほころんでしまいます。
台北に帰る国際線の端にもあって利用しました。コタキナバル国際空港 (BKI) 空港
-
ムルへのフライトはプロペラ機です。
機体にはマレーシア・エアの子会社である
"MASSwing"と書かれていました。
ジェット機と比べて何だか安心してしまいます。
墜落しても密林の木の上に不時着する可能性が高い
のではという根拠のない幻想を持っています。
テレビドラマの「Lost」を見過ぎたためでしょうか?
(ドラマではジェット機でしたが)コタキナバル国際空港 (BKI) 空港
-
プロペラ機はジェット機のように高い高度の飛行はしませんので
窓から眼下にジャングルの景色を見ることが出来ます。
広がる緑のジャングルを幾筋もの川が蛇のように蛇行しながら
網状に流れているのが見えます。
時には川の流れが逆流するほど蛇行するところもあるそうです。
私たちは世界でも有数のボルネオ島の熱帯雨林の上を飛行しています。 -
プロペラ機が実際に飛んでいる時間は30分程度です。
小さなふた付きのカップジュースと小さなクッキーが
配られました。
離陸して間もなくして眼下に見えていた熱帯雨林のジャングルが
グングン迫ってきました。 -
飛行機はさらに高度を下げ着陸態勢に入ります。
ジャングルの中には民家はほとんど見えません。
熱帯雨林と同化しているためでしょうか?
大きな建物が見えるのはホテルくらいです。 -
ムル空港にやってきました。
熱帯雨林に囲まれているせいか
空気が蒸し暑く感じます。
実際は部屋が広くて天井が高いので
夜はエアコンが要らない位でした。ムル空港 (MZV) 空港
-
ムル空港はこじんまりとした可愛い
飛行場です。
ここは国内線なのですが出口を出る時に
係り員へパスポートを見せて確認印を押して
貰います。
前列の人に不備があったのか少し時間がかかり
ましたがようやく出口を出ることが出来ました。
外では荷台オープンのトラックが1台停まっていました。
運転手さんらしき人に「マリオット?」と聞くと、
「そうです。あと3人のお客さんがいますので待ってください。」
とのことです。
後から日本人の若い二人連れの女性と中国人のお爺さんが荷台に乗って
きました。
お爺さんは英語やマレーシア語があまり話せないようなので中国語で
話すようにしました(中国語は私もしゃべれないのに)。
荷台に乗って走ると心地よい風が吹き抜けてゆきました。
「アンギンマニス!(良い風だね!)」というと荷台に一緒に乗っていた
ホテルのスタッフがニッコリ笑ってくれました。
私のマレーシア語(インドネシア語)は本当に通じたのかなあ?ムル空港 (MZV) 空港
-
ムル空港に到着した時、タクシー5リンギと書いたボードを持った
女性が待機していた。
マリオットホテルは無料で送り迎えが来た。ムル空港 (MZV) 空港
-
ムルの空港のすぐ右にある小さな食堂
ムル空港 (MZV) 空港
-
ホテルの行きには川の上にかかった橋を渡ります。
幅が狭いので車が1台しか通れません。
板で舗装(?)された橋なのですが所々の板が割れていて
上から川の流れが見えます。
想像力の豊かな高所恐怖症のわたくしにとっては嫌な雰囲気な
ワイルドな渡り橋です。グヌン ムル国立公園 国立公園
-
マリオットホテルは落ち着いた雰囲気の5つ星ホテルです。
20年くらい前は日本のホテルだったそうです。
受付のスタッフさんたちはみなさん若くて可愛らしい娘さんたちでした。ムル マリオット リゾート&スパ ホテル
-
今日は12月30日で既にクリスマスは過ぎているのですが
大晦日前ということでクリスマスツリーがまことしやかに
飾られていました。
ふと「戦場のメリークリスマス」という映画を思い出して
しまいました。ムル マリオット リゾート&スパ ホテル
-
チェックインの手続きを終えて私たちの部屋に向かいます。
各部屋はバンガロー形式でジャングルの中の橋を歩いて行きます。
これが結構遠くて道に迷うそうです(実際迷いました)。
大きなスーツケースはリアカーに乗せていました。ムル マリオット リゾート&スパ ホテル
-
途中で小さな池もあります。
ボウフラが湧かないのかなあ。
きっと蚊もたくさん発生しているのに違いない。
(この心配は杞憂に終わりました)
理由が次回のブログで説明いたします。ムル マリオット リゾート&スパ ホテル
-
途中で道が分かれています。
曲がるところを1本間違えると大変そう!
電灯もあまりないようだし夜なんか真っ暗でどうするのだろう?
夜は本当に暗くて歩いていると前方から小さな黒い影が突然に
現れて私の脛を冷ヌルッとした感触で後方へ通り抜けて行きました。
あれは犬だったのでしょうかそれとも
得体のしれない生物だったのでしょうか?
ジャングルの夜は漆黒の陰性の闇の世界です。ムル マリオット リゾート&スパ ホテル
-
バンガローが見えてきました。
「あれかなあ?」
この辺りまで来ると私の顔の上には
認知症老人特有のゆとりのない緊張した
表情が浮かんでいます。
因みに私は認知症サポーター研修修了者です。ムル マリオット リゾート&スパ ホテル
-
ようやく到着しました。
この高床式のバンガローが2夜の仮棲いです。
お隣の部屋には先ほどトラックの荷台で一緒になった
中国人の老人が宿泊していました。ムル マリオット リゾート&スパ ホテル
-
後ろを振り返っても熱帯雨林の道。
20年前の3月末頃?妻と長女が同じホテルに泊りました。
「朝起きたら写真の道と木の柵にびっしりとセミが
いて驚きました。
1平方メートルに10匹くらいはいたと記憶しています。
歩くと飛び立つので怖かったです。」
ガイドさんに聞いたらセミは乾季だけとの事で
今回は雨期なので居ませんでした。ムル マリオット リゾート&スパ ホテル
-
前を見てもたくさんの緑に囲まれています。
これは管理が大変そうなホテルです。
20年前よりフロント付近の設備、大きなプールバーなどが
増えていたようです。ムル マリオット リゾート&スパ ホテル
-
部屋の中は広くて快適な住環境となっています。
でもバルコニーから向こうのバンガローが丸見えです。
熱帯雨林の中ではプライバシーはあまり気にしなくても
良いようです。ムル マリオット リゾート&スパ ホテル
-
寝室も私たちには広すぎで落ち着きません。
いつも手狭な部屋に寝ているので空間が
有り過ぎると勿体ない気分になります。
ベッドもクイーンサイズ位です。ムル マリオット リゾート&スパ ホテル
-
洗面所の入口です。
丸い拡大する化粧鏡の周囲に青白い電気が点燈するので
ビックリしてしまいました。
慣れない室内設備です。ムル マリオット リゾート&スパ ホテル
-
浴室のブラインド窓は外に解放されていました。
外から丸見えになるので見た人に申し訳ないと
思いブラインドを閉めました。
バスタブの外でシャワーも浴びられる構造でした。
本当は外の熱帯雨林を楽しみながら露天風呂感覚で
お風呂に入るのも一興かもしれません。ムル マリオット リゾート&スパ ホテル
-
ホテルの食堂の前にはプールがあり子供たちが
楽しそうに泳いでいました。
私がプールサイドのソファーに座って本でも読もうとすると
昨夜の雨で内部まで湿っていたのか半ズボンがジットリ濡れて
しまいました。
ここは熱帯雨林で毎日いつも雨が降るところなのです。
20年前来た時はこの付近にバトミントンコートがありました。
ラケットを有料で借りて私(妻)と長女が楽しみました。
同じホテルのアメリカ人家族とはツアーで一緒でした。
その家族の7歳くらいの女の子含めて洞窟の中の水中を
くぐったりしました。
途中ガイドさんの懐中電灯が消えて日本から持参した
電燈だけが頼りだったそうです。
私(妻)はとても水中探検は無理なのでボートか岸で待っていたのです。
この時はまだ元気で難なく洞窟4つとも行けました。ムル マリオット リゾート&スパ ホテル
-
今はお昼もだいぶ過ぎているので食事をしている人は
いませんでした。
一般的にですが欧米系のお客さんは外のテーブルで、
アジア系の人は食堂の中で食事をする傾向があるようです。ムル マリオット リゾート&スパ ホテル
-
これは朝食のブッフェメニューです。
種類もアジア系、欧米系とバライティに幅があり、
お味も美味しい朝食でした。
卵料理はオムレツなどと注文すると作ってくれます。ムル マリオット リゾート&スパ ホテル
-
自然公園へ行きました。
マリオットホテルからは30分毎の無料シャトルが利用できます。
時間は空いていればいつでも大丈夫なようでした。
ホテルに帰るときはセキュリティーの人に言えば
ホテルのバスを呼んで頂けます。
ここを渡るつり橋のすぐ向こうにホテルのシャトルバスが
たまたま停まっていたことも2回ありました。
写真は自然公園事務所の前景です。
中はエアコンが効いていて待合の椅子もありました。
ここでツアーの申し込みをしました。グヌン ムル国立公園 国立公園
-
World Heritage(世界遺産)という文字も見えます。
翌日のツアーの予約をしました。
入園料は30リンギ、ディアケイブ(ラングケイブ含め)ツアーは35リンギです。
計130リンギで3,530円で支払い。
明日のツアー時間は2時からと2:30から選べました。
午前中は別のボートで行くケイブツアーがあります。
私の妻は20年前ツアーは全部行ったので午後だけにしました。グヌン ムル国立公園 国立公園
-
事務所の前には標識があり行き先が示されています。
私たちは左側にあるカフェ・ムルに行って見ることに
しました。
そこで遅めの昼食をとります。グヌン ムル国立公園 国立公園
-
カフェ・ムルの入口です。
右側にはお土産屋さんの入口があります。
ペットボトルの飲料水など、
カップめん、軍手などあらゆるものがありました。グヌン ムル国立公園 国立公園
-
入口に入ると左側にカウンターがその上に
食事と飲み物のメニューが置いてあります。
これを見てスタッフの人に注文しお金を支払います。
ベジタブルココナツカレーの小が8リンギ(約240円)
とお手頃(安い)お値段です。
因みに私たちは小サイズで量的には十分でした。グヌン ムル国立公園 国立公園
-
飲み物のメニューです。
ネスカフェで4リンギ(約120円)
スプライト5リンギですから
日本のドトールコーヒーよりも安いですね。
お酒類はタイガービアが12リンギ(約360円)
ですから高額です。
これはイスラム教の国のためでしょうか。
私たちは100mlの焼酎を持参したので便利でした。
アルコール類を飲むのは神を畏れぬ信仰薄き
外国人に罰を与えるためかもしれません。グヌン ムル国立公園 国立公園
-
私たちは12リンギ(約360円)のチキンヌードルと
13リンギ(約390円)のミーゴレン(ウエットを選んだ)で
遅めの昼食にしました。グヌン ムル国立公園 国立公園
-
突然、スコールがやってきました。
熱帯特有の「降るとなったらとことん降ってやるぞ!」といった
感じでザーザーと音を立てて降ってきました。
この雨足ですと傘は全く役に立ちません。グヌン ムル国立公園 国立公園
-
屋根からも小さな滝のように雨水が流れています。
グヌン ムル国立公園 国立公園
-
川を見ると(木に隠れて良く見えませんが)観光クルージング
のボートが走ってきました。
観光客たちがずぶ濡れのままで乗っています。
船の上では逃げ場がないので濡れながら目的地まで走るしかありません。
(透明のビニール製レインコートを着用している人もいました)グヌン ムル国立公園 国立公園
-
雨が止むと熱帯雨林のジャングルに湿度が100%以上の
搾れば水がしたたり落ちる様な蒸し暑い空気が戻ってきました。
ジャングル全体がグッショリと汗をかいているようです。
私は単独でナイトウォークの道を昼間に歩いてみることにしました。
2キロ弱の行程ですから体力もそんなに必要ないようです。
(これは甘い考えでした)グヌン ムル国立公園 国立公園
-
ナイトウォークループは舗装されていません。
(当たり前か)
頭上に横に伸びた枝ヅルにぶつかりそうです。
先ほどのスコールで足元がぬかるんで歩きづらいです。
雨露に濡れた葉っぱがむき出しの腕や脛を容赦なく叩きます。グヌン ムル国立公園 国立公園
-
大岡正平氏の「野火」を思い出しました。
主人公の「私」は肺病を病みかつ絶望的な飢餓と
戦いながら熱帯雨林の中を彷徨(さまよ)います。
その中で「私」は”一種陰性の幸福感が身内に溢れる
のを私は感じた”と述べます。
「私はとにかく生涯の最後の幾日かを、軍人の
思うままではなく、自分自身の思うままに使いことが
出来るのである。」と言うのです。グヌン ムル国立公園 国立公園
-
私も今は企業人としてではなく生涯に残された時間を
自分自身として思うままに使うことが出来るのだという
不思議な安らぎを感じて歩いていました。グヌン ムル国立公園 国立公園
-
すると足元に見たことがないような透明で光る物が
見えました。
良く見るとキノコの様です。
少し黄味ががかったゼリーのようにプルプル震えていて
とても美味しそうに見えました。
でもこれはきっと毒キノコに違いありません、
素肌に触れないようにして脇をすり抜けました。グヌン ムル国立公園 国立公園
-
朽ちた樹木はびしりと緑色の苔に覆われていました。
まるでさっきまで生きていたようにジットリと汗ばんで
います。
周りにある石も表面が汗ばんでいて息をしているようです。
スピノザは「神とはすなわち自然である」と考えていた
ようですがここでは自然が濃密な命に覆われて息づいています。グヌン ムル国立公園 国立公園
-
前へ進めば進むほど「私は迷ってしまったのでは?」という
不安感が増してきました。
「野火」の中でも「私」はジャングルの中を彷徨(さまよ)いながら、
「初めて歩く道なのに、自分はもう二度とここを歩かないだろう」
という奇妙な時間を抱くのです。グヌン ムル国立公園 国立公園
-
私もこの道を歩いていては
「もう元の世界には戻れないかもしれない。」
という不安感が益々強くなってきました。 -
足元を見るとムカデの様な生き物がザワザワと百の足
を顫動させながら濡れた枯葉の上を這っていました。
ふとカフカのザムザのように虫に「変身」した自分の
肉体を感じてしまいました。
「引き返そう!」と踵を返して来た道を慎重にたどりながら
引き返しました。グヌン ムル国立公園 国立公園
-
途中で前からやって来る若い白人男女のカップルに出逢いました。
男性が「この道をまっすぐ行くと又元の所へ戻ってくるようにループ
しているのか?」と聞いてきました。
私は「確かなことは言えない。私は道に迷ったようなので途中で
引き返してきたのだ。」と正直に伝えました。
彼等とは後でカフェ・ムルで再会しました。
「どうだった?」と聞くと「ずっと歩いていたら元の場所に戻って来た。」
と言っていました。
私が少し考えすぎたのかもしれませんが熱帯雨林の中には
得体のしれないものが潜んでいるような気持がしています。グヌン ムル国立公園 国立公園
-
標識があっても単純に信じてはいけません。
宮沢賢治氏の「注文の多い料理店」のように
とんでもない世界に連れ込むための仕掛け罠
かもしれません。
(ということはありませんね)グヌン ムル国立公園 国立公園
-
「森の巨人の死」とはなんだろう?
フィリピンの英雄であるホセ・リサールが
銃殺刑の前夜に歌った詩「私の最後の別れ」
の最終章にある「死とは安らぎである」(Morir es discansar)
と共鳴するような言葉だ。グヌン ムル国立公園 国立公園
-
この森では死の上に新たな生が繁茂している。
グヌン ムル国立公園 国立公園
-
岩の上さえも多くの命で覆われている。
グヌン ムル国立公園 国立公園
-
木々の中に路がある。
グヌン ムル国立公園 国立公園
-
路は水の上を渡る。
グヌン ムル国立公園 国立公園
-
水の中は多くの命で溢れている。
グヌン ムル国立公園 国立公園
-
水は熱帯の暑い太陽の光に照らされて人肌のように
温められている。グヌン ムル国立公園 国立公園
-
木々の中には宿主の頭に種子を宿し根を地面におろすものもいる。
グヌン ムル国立公園 国立公園
-
カンボジアのアンコールワットで見たように
ここでも彼等は宿主を熱く抱擁していた。
彼等は「絞め殺しの木」とも呼ばれているそうだ。グヌン ムル国立公園 国立公園
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