年の瀬の大和路へ②＜畝傍から今井町＞　青春18きっぷで降りる旅vol.13

2018/12/31 - 2018/12/31

https://4travel.jp/travelogue/11438791からのつづき。

今回は帰省を兼ねた青春18きっぷの旅。大阪から名古屋までは関西本線での移動。2日目は桜井線に寄り道乗車。畝傍駅で下車、日本最大規模の古い街並みが残る今井町を歩きました。

【旅程】
・2018年12月30日（日）
岡山駅7：21（山陽本線・赤穂線・山陽本線・東海道本線）10：28大阪駅（地下鉄御堂筋線）JR難波駅12：12（関西本線）12：52法隆寺駅16：39（関西本線）16：50奈良駅
○12月31日（月）
奈良駅9：40（桜井線）10：17畝傍駅13：16（桜井線）13：23高田駅13：37（和歌山線）13：54王寺駅14：03（関西本線）14：34加茂駅14：42（関西本線）16：05亀山駅16：23（関西本線）17：34名古屋駅

【乗車メモ】
○列車乗車距離　414.9km（２日間）
○青春18きっぷお得額　普通運賃6,940円－2日分4,740円＝2,200円

エリア 橿原(奈良)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.0
• 交通: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: JRローカル

https://4travel.jp/travelogue/11438791 からのつづき。
平成最後の大晦日。朝食はホテルにて。

スーパーホテル PremierJR奈良駅 宿・ホテル

奈良らしく茶粥がありました。

奈良駅の写真スポット。「せんとくん」は見慣れてきたのか、これも有りかなと思うようになってきました。

JR 奈良駅 名所・史跡

桜井線の普通列車に乗り込みます。国鉄時代に新造された105系電車です。和歌山線と桜井線で活躍する105系電車は2019年春から新型車が導入されることになり、引退は間近のようです。

冬の大和路を走ります。

奈良駅から約35分で畝傍駅に到着。

畝傍駅 駅

畝傍駅はJRの駅としては橿原神宮の最寄り駅でかつては参拝客で賑わっていたことから駅舎は大きな建物です。今は無人駅です。

大きさもさることながら重厚な木造建築です。

現在使われている駅舎の右側には橿原神宮を参拝される皇族のための待合室があります。昭和15年に昭和天皇の行幸の際に建築されたとのことです。入り口や窓は閉ざされ、内部を窺うことすらできません。

今井町に向けて歩きます。畝傍駅の近くには戦前に建てられた銀行の建物をリノベーションしたフレンチレストランがあります。本日は残念ながら休業です。

1903年（明治36年）に高市郡教育博物館と建設された「華甍」。年末年始は休館（今井町の公開中の歴史的建造物はほぼすべて年末年始は休館）で内部を見ることはできませんでした。しかし、写真を撮ってると、通りがかりの地元のおっちゃんが今井町の歴史や建造物の特徴について説明してくれました。ありがとうございました。

今井まちなみ交流センター「華甍」 美術館・博物館

今井町は16世紀に一向宗の門徒が開いた町で、織田信長への降伏後は大阪や堺と同様に自治権が与えられ、商業都市として発展しました。現在も約500軒の町屋が残されています。これらの町屋には今も人々が住んでいて、内部を見学できる建物は多くはありません。

酒造業を営む河合家。18世紀中頃の建築。

河合家住宅 名所・史跡

1662年建築の豊田家。

豊田家住宅 名所・史跡

豊田家の元は材木商の町屋であり、立派な材が使われています。

称念寺の鐘楼。

1650年築の今西家。今西家は代々、今井町の惣年寄の筆頭をつとめており、この家は町内で最も古く、豪壮な建物になっています。

今西家住宅 名所・史跡

今井町には食事をできる店はあまりありません。少ない飲食店も年末年始で休んでいて、営業していたのはこの大川珈琲屋のみでした。せっかくなので入ってみます。

大川珈琲屋 グルメ・レストラン

コーヒーとレアチーズケーキをいただきます。古民家をリノベーションした建物。ジャズが流れる落ち着いた空間で飲むコーヒーは美味い。

畝傍駅から名古屋まで列車をひたすら乗り継いで移動です。この旅行記のテーマからは離れます。

畝傍駅 駅

日中の桜井線下り列車は和歌山線に乗り入れる和歌山行きがほとんど。高田で王寺方面行きの電車に乗換えます。

高田駅 駅

JR西日本の近郊電車のシートの座り心地はいいです。

葛城山が見えます。

王寺で関西本線に戻って、加茂行きの電車に乗り込みます。王寺駅構内のキオスクでビールを買い込み、飲みながらの移動です。鉄旅の醍醐味。

王寺駅 駅

加茂で亀山行きのディーゼルカーに乗換えます。単行（１両）で激混みです。青春18きっぷの時期以外は閑散としているのでしょう。

加茂駅 (京都府) 駅

加茂駅から車窓はローカル線らしくなります。木津川に沿って走ります。途中、伊賀上野で下車する人が多く、この駅から座ることができました。しかし、柘植駅で草津線から乗換えてくる人で再び車内は混雑しました。

亀山駅に到着。ここからはJR東海のエリアです。現在JR西日本エリアに住む僕にとってはアウェー感を受けます。

亀山駅 駅

亀山駅のホーム屋根は1913年（大正2年）の建築とのこと。関西本線は明治31年に関西鉄道の路線として全通、明治40年に国有化されました。この屋根は国有化されてしばらくして建設されたものになります。

亀山から名古屋は快速列車で車内も空いてて快適です。四日市の工業地帯が見えます。

揖斐川、長良川、木曽川を渡ります。

関西本線の始発駅、名古屋駅に到着。実家へ急ぎます。（おわり）

名古屋駅 駅