2018/11/06 - 2018/11/08
107位(同エリア277件中)
naoさん
旅の行程
11月 6日 角館
11月 7日 増田、湯沢
11月 8日 横手、秋田
秋田県横手市増田町は、貞治年間(1362年~1367年)に小笠原義冬によって築城された増田城(後の土肥城)を中心に、成瀬川から取水して増田城の周囲を取り巻く水路や農業用水路を整備した城下町の骨格を礎として、今日みられる町割が成立したと考えられています。
江戸時代の増田は、寛永20年(1643年)に藩公認の朝市が始まったことにより、地域の商品流通の中心地としての役割を担っていたとされ、手倉街道と小安街道という旧街道に沿って町場が広がっていきました。
明治時代に入り、在来産業の稲作のほか、養蚕、葉タバコ栽培、林業などの生産高が増加し、増田の経済活動圏が広範囲に拡大すると、明治28年(1895年)に地元商人らによって設立された増田銀行をはじめとして、羽後葉煙草合資会社、増田製陶合資会社、増田水力電気株式会社など、商業や金融の活性化を反映して新たな企業が設立されました。
こうした経済状況を背景に、商業の中心地としての地位を確固たるものとする過程で、「内蔵」、「外蔵」と呼ばれる増田の蔵造りの文化は最盛期を迎え、多くの土蔵が建てられました。
しかし、明治38年(1905年)の奥羽北線の開業によって輸送体系が大きく変化し、この地域全体の経済活動は縮小の一途をたどると同時に、増田の蔵造りの文化は終焉を迎えることとなります。
かつての繁栄によって蓄積された富に支えられる現在の増田は、特徴的な切妻屋根妻入りの商家が連なる町並みが残され、往時の繁栄ぶりをうかがい知ることが出来ます。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス ANAグループ JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
この日は、いろんな公共交通機関を乗り継いで、増田を目指します。
先ずは角館から路線バスで大曲へ・・・。 -
JR大曲駅からは、JR奥羽本線のローカル列車に乗って・・・
-
JR十文字駅へ・・・。
この時間帯はJR十文字駅から増田の町並みへ向かうバスの接続がよくないので、タクシーで移動します。 -
増田蔵町通りの少し手前でタクシーを降りて、増田の町歩きを始めます。
-
こちらの町家を見ると、蔵の町増田特有の内蔵が、右手の主屋に接続して設けられているように思われます。
-
桜とモミジの紅葉が出迎えてくれるお蕎麦屋さん。
-
旧増田町の汚水桝の蓋。
旧増田町出身の漫画家「矢口高雄」さんの代表作、「釣りキチ三平」の三平がデザインされています。 -
洋館の建物が見えてきましたが・・・
-
こちらは用品店さんです。
-
道路に面しては洋館の建物でしたが、奥には伝統的な町家がつながっています。
-
こちらは薬局です。
-
こちらは増田の大地主だった方の旧宅で、現在は稲庭うどん店に併設して漆蔵資料館として活用されています。
-
縁起物の「鯉の滝登り」を彫り出した懸魚がしつらえられています。
-
こちらは町家を使ったカフェです。
-
増田蔵町通りの中核を成す町並みにやって来ました。
-
増田蔵町通りで、まず目に飛び込んできた土蔵造りの町家です。
-
こちらはまちの駅「福蔵」です。
-
こちらでは「内蔵」を無料で公開されているので、拝見させていただきます。
-
道路に面した店舗を抜けて、トオリを進むと「内蔵」があります。
-
では、「内蔵」にあがらせていただきます。
-
こちらの「内蔵」は、収納を目的とした「文庫蔵」と、居住空間として使われる「座敷蔵」で構成されています。
-
美しい光沢からも判るように、柱や梁には漆が塗られています。
-
「座敷蔵」には、茶の湯の炉が切られ、床の間がしつらえられています。
-
ほのかな灯で見学者をやさしく迎える行燈。
-
まちの駅「福蔵」の奥に連なる建物。
-
木造三階建の主屋のあるこちらのお屋敷は、戦前まで酒造業を営んでおられたそうです。
-
それにしても、この三階建の主屋は見る者を圧倒する迫力で迫って来ます。
-
こちらは、地元住民の皆さんや観光客に、憩いの場や路線バスの待合いスペースなどとして利用されている「コミュニティラウンジ」です。
-
私もこのバス停から湯沢行の路線バスに乗る予定です。
-
ソフトクリームが美味しそうなこちらは、雑貨屋さんです。
-
増田蔵町通りの町並みです。
-
こちらは、金物商などを営んでいた家主さんから寄贈を受けた横手市が、増田町の観光案内所兼物産販売所として運営している「観光物産センター蔵の駅」です。
こちらでも「内蔵」が無料公開されているので、拝見させていただきます。 -
「観光物産センター蔵の駅」の「内蔵」です。
-
こちらの「内蔵」も、「文庫蔵」と「座敷蔵」で構成されています。
-
手作り感あふれる行燈。
-
2階へ上がらせていただきました。
-
骨太の小屋組が「内蔵」の空間を作り出しているんですね。
-
現在では大曲の全国花火競技大会が有名になりましたが、増田の花火は秋田県随一の歴史と伝統を誇るんだそうです。
-
珍しい形の屋根が架かっているこちらは雑貨屋さん。
-
こちらは肥料屋さんです。
こちらの「内蔵」は、増田に現存する「内蔵」の中では最も新しい昭和初期に造られたものだそうですが、だからこそ内蔵技術の集大成といってもいいほど見事なものなんだそうです。 -
表の店舗を抜けて・・・
-
かつての養蚕関連の道具類を飾っているトオリを進んだ先に・・・
-
「内蔵」があります。
細かい細工が施された「内鞘」と呼ばれる格子で覆われた扉は、何と、1枚1トンもあるそうです。
ちなみに、『蔵は家族だけの特別な場所』との思いから、こちらの「内蔵」の内部は非公開にされています。 -
内蔵の1階は冠婚葬祭を行うための「座敷蔵」として、2階は道具類が保管された「文庫蔵」として使われているそうです。
-
内蔵には、この家の歴史が刻まれているんですね・・・。
-
酒樽をかたどったモルタルの鏝絵が施された「旧勇駒酒造」の建物です。
現在は麹を使ったお料理を出すお店として営業されています。 -
2階がバルコニーのようになっている町家です。
-
玄関上にも小さな庇を付けた町家です。
-
前庭に板塀をめぐらせた町家です。
-
増田蔵町通りの町並みです。
-
こちらは、平成15年まで薬店を営んでいた町家です。
-
建物内に竹垣をしつらえて、目隠しにしている町家です。
-
こちらはお茶屋さんのようですね・・・。
-
杉玉を吊り下げた建物が見えてきました。
-
こちらは、元禄2年(1689年)創業の造り酒屋さんです。
-
現在は、増田で唯一の造り酒屋として、美味しい酒造りに励んでおられます。
-
造り酒屋さんのお向かいにあるこちらの倉庫には酒瓶が保管されているそうです。
この後、「内蔵」を見せていただいた肥料屋さんの奥さんに教えていただいた美味しい稲庭うどんのお店で昼食を採ったあと、路線バスで次へ向かいます。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
横手(秋田) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
57