仏像展示室－2018年秋(2)

2018/10/30 - 2018/10/30

　上野にある東京国立博物館（東博）本館！Fにある仏像展示室を訪れた。室奥の２躯の十一面観音立像（奈良・薬師寺蔵と奈良・子嶋寺蔵）はいずれも重要文化財に指定されているが、展示替えがなく、それでいて展示替えされた中には京都・浄瑠璃寺（https://4travel.jp/travelogue/10499999）の国宝・広目天立像が展示されていて驚いた。室奥が国宝仏の指定席かと思っていたが、単に展示スペースが広いだけのようだ。一躯（いっく）だけの仏像なら室の両脇や入口側にも展示されるということか。それも寄託であるためか撮影禁止にはなっていない。
　広目天立像とは四天王立像のうちの一躯であるが、説明文（「広目天（四天王立像のうち）」）はおかしい。本来は「広目天立像（四天王立像のうち）」、あるいは、短く「広目天（四天王のうち）」とすべきであろう。
　浄瑠璃寺蔵の（今回展示されている）広目天立像（東京国立博物館に寄託）、多聞天立像（京都国立博物館に寄託）、増長天立像、持国天立像の4躯からなる四天王立像は全てが国宝である。浄瑠璃寺の九品仏（9躯の国宝・阿弥陀如来坐像）が安置されている国宝・九体阿弥陀堂（本堂）には2躯の四天王立像しかなく、東京国立博物館と京都国立博物館にそれぞれ一躯づつ寄託している旨が記載されている。また、六地蔵は3つの石柱にそれぞれ1躯、3躯、2躯と彫られており、本当に珍しいものだ。

エリア 上野・御徒町(東京)

愛染王坐像。

「重要文化財　愛染王坐像」。

広目天立像。

「国宝　広目天（四天王立像のうち）」。

広目天立像。

広目天立像。

広目天立像。

愛染王坐像。

慈恵大師坐像。

「重要文化財　慈恵大師坐像」。

阿弥陀如来立像。

「阿弥陀如来立像」。

阿弥陀如来立像。

「重要文化財　阿弥陀如来立像」。

菩薩立像。この仏像も展示替えがなく、前回（https://4travel.jp/travelogue/11407173）紹介した。

「菩薩立像」。

十一面観音菩薩立像。

「十一面観音菩薩立像」。

菩薩立像。

「重要文化財　菩薩立像」。