スペイン・パラドール巡り&ドライブ満喫の旅⑥(７日目 トレド、カンポ・デ・クリプターナ、コンスエグラ)

2018/08/04 - 2018/08/13

新婚旅行以来のスペインに相方と一緒にドライブ&パラドール巡りの旅に行ってきました。スペイン１国だけでは面白くないため、アンドラを経由し一旦フランスに抜けた後、ピレネー山脈を超えてスペインに戻ってくるルートを取りました。

今回も旧市街の細い道に迷い込んだり、雹に降られて立ち往生したりと、スリル満点のドライブを楽しむことができました。また泊まったパラドールは有名どころばかりでしたが、どれも期待通りの素晴らしいパラドールばかりでした。食事も美味しく大満足のドライブ旅行でした。

１日目：フィンエアでヘルシンキ経由バルセロナに夜間到着。バルセロナ泊。
２日目：午前中、バルセロナ観光。午後にレンタカーをピックアップしモンセラットへ。カルドナのパラドール泊。
３日目：アンドラ経由、フランスのルルドへ。ルルド泊。
４日目：午前中カヴァルニー渓谷へ。ピレネー越えしオンダリビアへ。オンダリビアのパラドール泊。
５日目：サン・フアン・デ・ガステルガツェ教会観光の後、ゲルニカ、パルプローナへ。ソス・デル・レイ・カトリコのパラドール泊。
６日目：ソス・デル・レイ・カトリコ観光の後、クエンカへ。クエンカのパラドール泊。
７日目：カンポ・デ・クリプターナ、コンスエグラの風車を見学の後、トレドへ。トレドのパラドール泊。
８日目：レンタカー返却の後、午後はマドリッド観光。プラド美術館とソフィア王妃芸術センター見学。マドリッド泊。
９日目：朝の飛行機でヘルシンキ経由帰国。

⑥は、７日目の旅行記です。この日は、クエンカのパラドールを出てトレドに向かいましたが、その前にカンポ・デ・クリプターナとコンスエグラに風車を見に行きました。同じような風車の景色ですので片方だけでも良かったんですが、途中でしたので両方とも行きました。天気が良かったこともあり、青空をバックに白い風車が映えて見えました。

トレド市街は、卒業旅行以来久しぶりでした。当時の印象はとても良かったんですが、今回はスペインの他の素晴らしい町を回ってきた後だったせいか、退屈に感じられました。

この日のホテルは、前評判がとても良く、５ヶ月も前に予約して楽しみにしていた、トレドのパラドールだったんですが、とてもガッカリな内容でした。室内が冴えないのはまだしも、ジュニアスイートという、多分一番良い部屋に５ヶ月以上も前に予約したのに、プールビューって一体何？　暴れてやろうかと思ったくらい腹が立ちましたが、まあそこは大人の対応で…。でも夕食はトレド市街を見ながら最高の夜を過ごすことができました。

この日の主なイベントは次の通りです：
●カンポ・デ・クリプターナの風車見学
●コンスエグラの風車見学
●トレド市内観光
●トレドのパラドールでトレド市街を見ながら夕食
●トレドのパラドール宿泊

エリア トレド(スペイン)

朝、クエンカのパラドールを出て、まずはカンポ・デ・クリプターナを目指しました。写真は途中のひまわり畑と風力発電用の風車です。広大なひまわり畑でスペインらしいと言えばスペインらしいんですが、やっぱりアンダルシアの見渡す限り一面のひまわり畑が見てみたいです。

Google mapのナビ通り進んで行ったら、カンポ・デ・クリプターナの町中を通り抜け、狭い路地へと入り込んで行きました。不安に思いながらもいつも通り大胆に突き進んで行きました。

狭い道を通り抜けると風車らしき物が見えてきたため、そのまま進んだら、上手い具合に風車の真ん前に出ました。

他にも近くに駐車している車があったため、大胆にも風車の真ん前に車を停めました。

風車は１０基から１５基くらいあったと記憶していますが、規則正しい配置でなく、ただ雑然と立っている感じであったため、上手いこと写真に収まりませんでした。

こちらのカンポ・デ・クリプターナに先に行って、後からコンスエグラに行きましたが、こちらの方が手が加わっていない感じで好感が持てました。観光客も少なめでした。

青空をバックに白い風車が眩しく感じられました。

中にも入れるようですが、たぶんツアーかなんかで来ている人達なんでしょう。後ろに付いて、何気なく入ってしまおうかと大胆なことを考えましたが、中も混んでいるようでしたので諦めました。

こちらはコンスエグラです。カンポ・デ・クリプターナから車で３０分位です。写真写りはこちらの方がいいですが、観光地、観光地していて、カンポ・デ・クリプターナの方が好感持てました。

風車群の手前にある古城です。トイレをお借りしただけで、中まで入りませんでした。

小高い丘の上にあるため、風車のある場所からは広々とした景色が広がっていました。日本では考えられない景色ですが、スペインでは普通に見掛けます。この景色、結構好きです。

古城の前にあるトイレです。貼り紙が日本語で書かれていたため、撮っただけです。

その貼り紙。誰が書いたのでしょう？　コンスエグラ市役所に日本人がいるとは思えないし。

トイレから出てすぐのところで撮ったショットです。上手いこと風車が収まって、ベストなアングルの写真が撮れました。

この風車は中は、小さなお土産屋さんになっていました。左の写真はここで買ったアイスですが、ここのおじさん、カタコトの日本語でダジャレを連発してました。日本人の観光客もたくさん来てるんですね。

ところで、このお土産屋から出るとき、若いカップルから話しかけられました。とても真剣な目つきでしたので、何を言い出すのかと構えていたら、お金を払うから車でトレドまで連れていってくれないかって言われました。スーツケースが後部座席に乗っていて、とても座れないためお断りしましたが、上手くトレドに行けたのかな？

コンスエグラから車で４０分くらいでトレドのパラドールに着きました。迷うこともなく簡単に着けましたし、駐車場もパラドールの真ん前でした。トレド市内観光も予定していたため、早めにパラドールにチェックインしました。

ここのパラドールは、パラドールの中でも最も人気のあるパラドールであるため、５ヶ月以上前に予約しました。とても楽しみにしていましたが、ドアを開けた瞬間目に入ってきたのがこの部屋。薄暗くて取調べ室みたいで、第一印象最悪でした。

取調べ室からベッドルームに繋がる廊下。日本のマンションと変わらない感じでした。

とても垢抜けないベッド。東南アジアの安リゾートホテルのベッドみたいでした。でもここまではまだ許せました。

窓を開けてみてビックリ！　まさかのプールビュー！　写真には写っていませんが、左側にプールがあって、寝そべっている人と目が合うんです！　

ここのパラドールで最も良いと思われるジュニアスイートの部屋を、それも５ヶ月以上前に予約したのになぜ？　頭に血が上がるほど腹が立ちましたので、どういう理由でこの部屋をあてがったかフロントに行って問い詰めてやろうと思いましたが、どうせ満室でしょうから部屋を替えてもらうのは難しそうだし、ならば値引き交渉でもしようかとも思いましたが、旅をつまらなくするだけだと思い、結局止めました。今思い出しても腹が立つ！

写真はパラドールのカフェです。宿泊者でなくても入れるようですので、ここから景色を眺めるだけでも訪れる価値があると思います。ただ、トレド市街からのアクセスはよくありません。

パラドールのカフェから見える景色がこれです。部屋から見える景色もこれだと思っていたんですが…。

こちらはカフェではなく、食事用のスペースです。カフェから見える景色とは方向が少し違いますが、このスペースから見る景色も絶景です。で、このスペースから屋内に入ったところも食事ができるスペースなんですが、その上の階はホテルの部屋です。ということは、少し上から眺めるため、このスペースから眺めるより景色がいいはず。窓の様子から広めの部屋には見えない。ということは、私の部屋よりリーズナブルなお値段でありながら、部屋からの景色は…。そう考えると、またまた怒りが沸々と込み上げてくるのでした。

気を取り直して、取り敢えずトレドの町に行ってみることにしました。込み上げてくる怒りを抑えつつ、受付に聞いてみたら、トレド市街に行くにはタクシーしかないとのことでした。大昔にトレドに行った時には、トレドの旧市街は入り組んでいて、車ではとても入って行けないという印象があったため、仕方なくタクシーで行くことにしました。

ところが、いざタクシーで行ってみると、写真のアルカザルの近くまで車でスイスイ行けてしまい、おまけに駐車場も大きなのがあるではないか！　知っていれば、タクシーなんか使わずに自分の車でそのまま行ったのに！

取り立てて、行きたいところもありませんでしたが、取り敢えず行っておきたいと思ったのが、このサンタ・クルス美術館。

立派な美術館ではありますが、有名な絵以外は余り興味がないため、サッと見ただけで出ました。

ギャラリーの突き当たりまで行くと、格子に囲われた、他とは扱いの違う区画がありました。

中にあったのはやっぱりこれ！　エル・グレコの代表作である「無原罪の御宿り」ですが、本物は凄い迫力でした。

大昔にトレドに来たときは、狭くて古い町並みがとても印象的だったんですが、その後あちこち行き過ぎたためか、今回はとても退屈に感じました。写真の奥の方に見えるのがトレド大聖堂です。これを目指して進みました。

トレド大聖堂の中です。ここは無料で入れるスペースですが、さらに奥までいくとお金がかかりました。何があるかわかりませんが、まあ散々きらびやかなところは見てきましたので、見てもたぶん「ふ～ん」だと思われたため、さっさと出ました。

トレド大聖堂から出たのはいいが、次に行きたいところがなかったため、相方が探してきた洞窟のようなところに行ってみました。特段見るものはありませんでしたが、下に降りていく螺旋階段が印象的でした。

途中で食べたアイス。アイスはどこで食べても美味しいかったです。

８時にパラドールの夕食を予約してありましたが、また変な場所にされるのではとドキドキでした。かなり端の方の席ではあったものの、一列目の席をゲットできて取り敢えず一安心でした。

空気が乾いているため、日が沈んでしまえば外は爽やかで、テラスの夕食はとても心地よく感じました。

ホテルを予約したときには、夕食なしで予約したため、チェックイン後に急いで夕食を追加しました。お味もグッドでここで食べて正解でした。

デザートです。

８時過ぎから食べ始めて、暗くなるまで２時間以上かけて食事をしました。以下は、夕食を食べ始めてから日が暮れるまでの、トレド市街の夜景の移り変わりです。

時間的には、１０時半を回ったくらいでしたが、次の日もあるので、流石に部屋に戻りました。ちなみにそれでも、席を立ったのは私たちが最初でした。時間の感覚が完全に狂っています。

朝食は、中で食べました。テラス席で、トレドの町を見ながら食べられたら良かったのに。

最後のパラドールでの朝食ですが、ここの朝食もとても充実していました。同じ時間帯は、日本人も含め、アジア系の人ばかりでしたが、せっかくのスペインですので、周りはアジア系じゃない方がいいかな。

相変わらず、朝はガッツリです。