2018/10/05 - 2018/10/05
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fraiseさん
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北海道は、初めての函館以来14年ぶりです。
目的は結婚式出席。仕事の都合で3日間の滞在。でも、またいつ来られるかわからない…ということで、わたし的にはめずらしく「駆け足観光」。そういう意味では物足りなさはありますが、盛り沢山な弾丸旅行になったと思います。
3日目の小樽を先に書いているのは、11月3日で改装のため休館になってしまう旧日本郵船小樽支店にぜひ行っていただきたいから。偶然観ることになりましたが、ホント行けてよかったです!
にしん御殿とか、まだまだ見どころはあるけど、小樽の映像を他人事ではなく見られる気分です。
ガイドさん曰く、小樽は若い人はいなくなってしまったということでしたが、観光地としてまだまだ開拓の余地があると思いました。
◇服装・天候
予報通り快晴、気温20度で、日中はむしろ暑かった!
シャツ1枚でも行けました。
朝晩も、カーディガンがあれば十分。
でも、北海道の方はもっと着込んでいた印象。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- JRローカル
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-
ここは札幌大丸地下の「地下鉄側アピア連絡口」。写真向かって左のコインロッカーに荷物を。ここに決めた理由は、入って左に荷物整理用の台があったから。帰りにここでお米を買う予定なので、ちょうどよいです。
-
8:43発JR函館本線で小樽に向かいます。
平日のため、通勤通学の方と旅行者が混在。
あ、札幌駅に向かう地下鉄、こんな荷物持ってだいじょうぶかなと心配でしたが、東京のラッシュに比べてゆとりあり。 -
ぐっすり眠っていましたが、緊急地震速報の「ウォンウォンウォン」の音で目が覚めました。少し止まりましたが、動き出すとこの景色。青は加工していません。
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おたる着きました。
9:28着予定でしたが、一時停車の関係で9:45ぐらいだったような気がします。 -
改札を出ると、開けた景色に、海まで見えます。
小樽も坂の町なんですね。
この道を下りて行くことにします。 -
振り返ると駅舎。昭和を感じます。
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「稲穂」だけでなく、「手稲」など、「稲」が使われた駅名も地名もありました。
米作りに苦労されてきた分、米にまつわる地名が北海道には多いのでしょうか。 -
突如線路が現れました。
地図で街中を横切っていることはわかっていましたが、「あ。ここに?」とびっくり。 -
遊歩道もしくは公園と化した路線跡。
一人ですが、線路上を歩いたり楽しみました。 -
運河プラザにある観光案内所でトイレを済まし、買い物と観光のアドバイスもいただきました。
大方の観光客はここで駅を背にして右の運河沿いを歩くようですが、
わたしは左へ。人通りも少なめです。 -
北海製罐株式会社の倉庫。仮面ライダーのロケに使われたそうですよ。
自転車の中学生ぐらいの男の子たちが、「バイオハザードに出てきそう」と言いながら、走り去っていきました。 -
さぁ旧日本郵船株式会社小樽支店に着きました。
手前は運河公園。昔はここまで小船が入って来られたそう。 -
今はこんなブランコが並ぶ、かわいい公園です。
(噴水は止まってた) -
明治39(1906)年に建てられたとのこと。
設計者は工部大学校(今の東京大学工学部)1期生の佐立七次郎。
1期生は4人しかいなくて、そのうち一人は東京駅設計でおなじみの辰野金吾。
4人しか卒業できなかった理由は、先生が鹿鳴館設計のイギリス人コンドル。英語の授業についてこられたなんて、優秀ですね。
佐立七次郎が写真嫌い。
館内にある一枚は、くじで当たって商品として撮影したもの。それでネガが残っていたそうです。 -
中は靴を脱いで見学です。
そのとき見学者は、ちょうどお帰りになるご夫婦とグループさん。
新規はわたしだけ。
ボランティアガイドの女性の方が声をかけてくださって、案内していただきました。
写真がうまくとれませんでしたが、エジソン球の電球。
初めて見たかも。 -
北海道で伐採した木材で作られたカウンター。
柱と柱の間が一枚板。
それが三枚使われています。 -
カウンターは実はとても高い。
でも、社員側は問題なし。
日本郵船の採用条件のひとつに身長170cm以上というのがあったそうです。
あの時代にそんな高身長?
お客さんは、このモダンな建物だけでも緊張したるに、見降ろされて、圧迫感あったろうなぁ。
そして、もう一つの採用条件。
「社交ダンスができる人」
(笑)
「社交ダンスができないからあきらめたんだよ」とおっしゃっていたお客さんがいたそうです。その方は何も悪くない! -
大きな金庫。
でも、銀行ではないので、基本的には書類が保管されていたそうです。
奥に見える小さな金庫のようなものの正体はのちほど。 -
大きな扉のダイヤル式の鍵。
よく見ると、数字じゃなくてイロハ。
支店長が変わるたびに変えられたそうです。
今なら、誕生日とか電話番号にしたらダメですよと言われますが、
この当時は自分や家族の名前は禁止とか? -
松ぼっくりじゃなくて、ヨーロッパの植物アカンサス。
よくあちらの建築物に使われていますね。
アカンサスも柱も手すりも手彫り。
設計は佐立ですが、建てているのは地元の大工さん。
宮大工さんに習って施しているというのは、明治の近代建築あるあるですね。 -
この時代に、二重ガラス。ベルギー製とのこと。
ほかにも、スチームでの暖房など、かなり先駆けた設備が見られます。 -
2階の貴賓室。
床は寄木造り。
天井は漆喰、白じゃなくて薄い水色。光の加減ではないということでびっくり。
そして、壁。
この壁紙がすごいからと、運河プラザで勧められて来たわけです。 -
【小樽市のホームページから引用】
※金唐革紙(きんからかわかみ)
江戸時代にオランダ貿易で欧州から輸入した革製品をヒントに和紙で製造した革に似せた紙。はじめはタバコ入れとか小物を作っていましたが、明治初期から大蔵省印刷局で壁紙を作り、欧米へ輸出するようになりました。
運河プラザの方が「黒くなっちゃってるけど」とおっしゃっていましたが、それでも、立体感はしっかりわかります。
本当に和紙の技術はすごいなぁ。
どこの国に輸出したんだろう。見たことあったかなぁ。 -
隣りの会議室。
ここで日露戦争後の樺太の国境線を設定するための会議が行われたそうです。
笑っちゃうのは、この柱のない造り、吊り天井…結果、下の階に負担がかかり、1階にあわてて追加で柱を作ったっていう話。
会議後は、お祝いでシャンパンで乾杯したそうです。
そのシャンパンの手配をした帳簿などが、奥の資料室で見られます。 -
向かいに見えるのが離れ。
北海道で瓦はあまり見ないなと思ったら、北前船で北海道に向かうとき重さのバランスをとるため積んでいた瓦の有効利用とのこと。
さて、この離れ。
現在も使用されているトイレがあるのですが、注目すべきは「球戯室」
ビリヤード室だそうです。
高身長、社交ダンスに、ビリヤード…日本郵船で働いていた人はかなりモダン、もてたことでしょう。 -
「ふだんここまで案内しなんだけど」という前置きで見せていただいた男子トイレ。
画面右の上の段タイルは後年張り替えたもの。
画面左の下の段のタイルは当時のままとのこと。
写真だとわかりにくいんですけど、とてもかわいい。
ガイドさんは小樽の生まれ育ち。
子どもの頃、ここが一時期小樽市の博物館だったとき、この離れが図書館になっていて、それで毎日のようにいらしていたそうです。
そのときからこのタイルのことは知っていた、女子トイレは普通…なんて、地元ならではの話も伺えました。 -
さぁ、あの金庫の奥の扉の答え合わせ。
火災などのとき、外から中に入り大切なものを持ち出すためのドアなのです。
雪のことを考えて、かなり高い位置に作ってあります。
本当に楽しかった。
ガイドさん、ありがとうございました。
間に合う方、ぜひご覧になってください。 -
運河プラザで近くにあると教えていただいた朝市に寄りました。
ここで、今年のししゃもが入荷したら送っていただくことに。
「東京ではししゃもはししゃもじゃないんですよ」と言ったら、運河プラザのおねえさんたちに笑われてしまいました。 -
旧手宮線をたどりつつ、北のウォール街方面に向かいます。
旧日本郵船小樽支店、楽しくてのんびりしていたら、時間が!
早歩きで行きますよ。 -
12時近くなって、人が増えていますね。
-
こんな感じで、古い建物にはどんな由来か、案内があります。
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中に入れない、現在も他のことに使用されているものも多いです。
-
-
しゃちほこ、ちゃんと撮れてなかった。
旧日本郵船のガイドさんによると、小樽は空襲にあまり遭わなかったので古い建築物がかなり残っているとのこと。 -
中をちらっと覗いたら、スタッフのおじさんと目が合い、慌てて退散。
なにぶん時間が(汗)
500円払って、中を見学したかったです。 -
外観、なかなか重厚。
帰ってから調べたところ、素材は花崗岩とのこと。なるほど。
2002年まで実際に銀行として使われていたんですね。
今はニトリが所有していて、今後は似鳥美術館の一部になっていくようです。 -
一応、「小樽のガイドブックに載っている風景」の場所にも立ち寄り。
-
スマホの調子が悪かったのか、このあたりからいくつか撮れたと思ったのに保存されていなかった写真がいくつか。ここももっといいのがあったのに。
-
ずっと気になってたんだけど、小樽のローソンの青、濃くない?
青というより紺。 -
堺町商店街をますます早歩きで。
なに、この業務(笑)
「お母さんも預かります」もありました。 -
あのローソンから15分くらい歩きました。
目的地はここ「北一硝子3号館」のランプのカフェ。
ここでのんびりコーヒーを飲むのが、準備しているときこのカフェを知ってからのあこがれ。なんなら本なんか読んじゃって。 -
快晴の小樽、しかも早歩き…暑すぎる。
ということで、コーヒーは却下。想定外のクリームソーダ。
そして、このカフェ、セルフサービス。
なんか違う… -
先の2枚の写真だと微妙に伝わらないかもしれないのですが、真っ暗です。
読書はきびしい。 -
この加工した写真がカフェ内をリアルに表現しているかも。
そして、想定時間を大幅に縮小し、そそくさと移動。 -
日本銀行旧小樽支店まで来ました。
これは辰野金吾設計。
あれ?辰野金吾といえばのレンガじゃありませんね。 -
無料なので、駆け足で見てみましょう。
-
天井が高い。
カウンターの中は、金融関係の展示物になっています。
ここは当時の様子を再現したもののほうが見学者の興味関心をそそるような気がします。 -
ここは金融資料館として公開されています。
個人的には東京の貨幣博物館や日本銀行の見学をしたことがあるので、内容には目新しさがなく、駆け足でオッケーでした。
北のウォール街の再現ジオラマがかわいかった。
このあたりはもっとゆっくり見たかった。 -
日銀小樽支店前の道をそのまま上っていき、途中で左折。
おたる都通り商店街を通って、駅前の大通りに戻りましょう。
小樽弁のフラッグがかけてあったり -
小樽の立役者 榎本武揚をこの商店街では大フューチャー。
このような小樽弁ネタがたくさん貼ってあります。 -
駅まで戻って三角市場に。
駅に向かって右側に階段があって、そこを上がるとすぐです。
事前調査で、こちらのうに丼は2種類のうにが載るハーフ&ハーフがあり、しかもハーフサイズもあるということを知り、ランチはここの一択。 -
やっとありつけたサッポロクラッシックの生と、お通しのいかの塩辛。
昨日のおすしもプレミアムモルツだったし、意外と意識しないとサッポロクラッシックにお目にかかれない。
テレビではヒルナンデスでニュース。つまりもう13:30は過ぎている。
14:00の札幌行に乗りたかったけど、無理だなぁ。 -
じゃーん。
うに丼ハーフサイズ3000円。
今日はムラサキウニは終わってしまったということで、一種盛り。
(ちなみに二種盛りのハーフサイズなら2500円)
うには甘くて、生臭さもなし。
ただただ幸せ。
ごはんはお茶碗多めの一杯なので、旅行中すでに食べ過ぎという方なら十分満足できるはず。 -
(写真は朝)
なんと14:10小樽発JR区間快速いしかりライナーに乗れました!
駅に着いたのが14:07だったので、無理かなぁと思ったのですが、なにぶん駅が小さい!改札ピッとして、パッと階段駆け上がって、乗車。座ったら、ドアが閉まる。ふぅ。
札幌には14:49到着です。
来てよかった!
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