2018/09/22 - 2018/09/26
406位(同エリア17099件中)
yukiさん
パリ3泊5日
後半
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パリ アンヴァリッドに隣接する住宅街の一角に、ロダンが亡くなるまでの9年間を過ごしたアトリエ兼邸宅があります。
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ロダン美術館
ここはパリで月曜日に入れる美術館 -
ロダンは自身の全作品と所有する美術品を全て国に寄贈する事を条件に、亡き後、ここを自身の美術館として残す事を望みました。
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ロダン美術館の一室に、彫刻家カミーユクローデルの部屋があります。
カミーユクローデルはブルジョアの家庭に生まれ、美しい人で、ロダンの愛弟子であり、長年の恋人でした。
ロダンはカミーユを、生涯、そして亡き後も支援し続けると約束しました。
それがこの、ロダン美術館の一室です。
二人が出会ったのはカミーユ19歳、ロダン42歳の時でした。 -
ロダンの作品
接吻、地獄の門、カレーの市民、青銅時代、そしてあまりに有名な考える人
その殆どが、カミーユクローデルと恋人同士として過ごした時代に作られた作品であった事をご存知でしょうか。 -
カミーユとの恋愛が、ロダンの人生を豊かにした事は紛れもなく事実です。
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しかしロダンには、20代の頃からロダンを陰で支え続けた内縁の妻とその間に子供がいました。
ロダンは若いカミーユを愛しながら、この内縁の妻ローズと別れる事は出来ず、実に15年もの間その関係を続けます。
ロダンにとって心休まるローズの存在は必要だったのかもしれません。彼女の事もまた、愛していたのでしょう。 -
妻は、ロダンのアトリエを訪れて愛し合う男女の彫刻を目にした時全てを悟ります。
彼女は芸術への理解のある人ではありませんでした。
一方若く美しいカミーユは、芸術という強い絆でロダンと結ばれていたのですから、どれほど嫉妬して苦しかったでしょう。
しかしロダンはローズと生涯を共にします。 -
ローズは、夫に裏切られながら、それでも最終的に選ばれた事、ロダンのそばで生涯寄り添ったことを、どう振り返ったでしょうか。
人の幸せは、他人には測れませんね。。
ロダンとカミーユはお互いに、芸術家として尊敬し合う存在でした。
ロダンの作品に、カミーユの作品を模倣したものがいくつもあります。 -
しかしそれほどまでに愛されたカミーユは、
19歳でロダンと出会い、激しい初恋に身を投じ、
彫刻家としてはロダンと一緒にいる限り世間から才能を認めてもらえず、常に”ロダンの模倣”、”ロダンの真似だ” と陰口を言われ、正当な評価を受けられませんでした。ならば女としての幸せをと願いますが、ロダンはついに自分を選んではくれないのです。 -
カミーユの作品に、
“分別盛り”または”分別の時代”というタイトルの作品があります。
なんていうタイトルでしょうか。
中年の男が一人。
その男をさらっていく年老いた女と、男に”行かないで” となりふり構わず、両膝をついて、手を伸ばして、懇願する若い女の像、それは誇り高いカミーユ自身です。
カミーユはこの作品を亡くなった後も私たちの目に晒しながら、そうでもしなければ、思いを断ち切れなかったのかもしれません。 -
考える人
二人の女性を同時に愛する苦悩する自分でしょうか。自分への嫌気でしょうか。
あるいは心から愛する人を裏切り、妻の元へ帰る自分の悲しみ、苦しむ姿でしょうか…。
地獄の門には、地獄の入口に考える人が座っていて、それを見降ろしている女の顔は、カミーユだといいます。 -
ロダン美術館
ここは人の一生の凝縮された場所のようです。
私の服装…ワンピースonワンピース
寒くて持っている服を無理やり全部着ました(笑) -
芸術品は人を喜ばせる為にあるのであって、裏側にある本当の苦しみは知りえません。
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2日目
日曜日のマレ -
一説によると、カミーユはロダンの子を身籠もりますが、産むことができませんでした。
この頃からカミーユの心は壊れていきます。ロダンの前で醜態を晒し、次は引き篭もる様になり、ロダンが自分の作品を盗みにくるという妄想に襲われて、40代の後半から亡くなるまでの30年間、家族によって精神病院へ隔離されて生涯を終えるのです。
一度も病院の外へ出る事なく。
30年間、ひとつの作品を作る事なく…。 -
病院に隔離されている間、それでもかろうじて彼女の精神を保っていたのは、ロダンへの憎しみでした。
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“好き”の反対は、“憎む”じゃない。
カミーユはずっとロダンを忘れはしませんでした。 -
カップルに、わざとポーズを取ってもらった。
ここはポンピドゥーセンターです。 -
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あともう少しで夕日が沈む…。
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もうホテルはここから移動したけど、またここを歩いた。
昨日まで泊まっていたサンルイ島 -
ロダンは最晩年、内縁の妻ローズとついに入籍します。
しかしこれは、ロダンがこの時健忘症になっており、ロダンの作品を守る為親しい友人が決めたものでした。
忘却は、人間が生きる為に身につけた術かもしれません。
ある時は、辛い過去を封印する為にわざと知らないふりをして、
またある時は辛い過去を思い出せなくなって。 -
ロダンのこんなエピソードがあります。
病の淵でロダンは親しい友人にこんな言葉を漏らします。
“妻に会いたい”
友人が、ローズか?と訊ねると
“いや。パリに残してきた若い方の妻に” -
それは、カミーユのことでした。
その言葉に、救われた人などいたでしょうか。。 -
今日の一泊だけするホテルは、シェークスピアカンパニーのこの裏あたり。
サンジェルマンデプレの界隈 -
夜11時
部屋の窓から、エッフェル塔がキラキラ光る。
ホテルアンリ4世 -
すぐそこに、ピアノの弾き語りのレストランや、私と@(・●・)@の好きなケバブ屋さんがあります。
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この写真は2日目の朝
開館と同時に入った、誰もいないコンシェルジュリーの、マリーアントワネットの座った椅子です。
写真を撮って申し訳ない…という気持ちがしました。 -
“ルイ16世が処刑される前夜、
激しく心揺さぶられる愛ではなかった。けれども私はあの人を愛していた、これもまた愛であったと、心に染み渡る長い夜をアントワネットは過ごしたのだった…。”
言葉は忘れてしまいましたが、ベルサイユのばらのルイ16世の為に祈りを捧げるマリーアントワネットの姿と、ロウソクと、その言葉を思い出す度切なくなります…。
色々な愛の形がある。
サントシャペル -
私はカミーユに言いたい。
あなたは愛されていたんですと。 -
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今日夜の飛行機
ゆっくりテュイルリーでお買い物 -
買ったのはいつもの練り香水、私にとってパリの香りと。。
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お家の鍵のキーホルダーです。
おしまい
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この旅行記へのコメント (8)
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- くわさん 2018/10/05 20:52:00
- なんと素晴らしい旅行記
- カメラちゃん、初めまして。
なんと素晴らしい旅行記なんでしょう。感動しました。
- yukiさん からの返信 2018/10/05 22:52:39
- Re: なんと素晴らしい旅行記
- くわさん
光栄なメッセージをいただき、ありがとうございます。
くわさんはパリで、たくさん走られましたね!
その他旦那様と奥様との楽しそうな旅行記を読ませていただきました。
サンルイ島では私が泊まったホテルのすぐ近くをジョギングされたようです。
朝は、まだ人が起き出す前、どこの国も、街も、本当に魔法がかかったように特別な景色で、空気も澄んでいますよね。
カメラちゃん
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- まむーとさん 2018/10/05 13:02:38
- 愛って残酷で十人十色。
- カメラちゃん、こんにちは!
ロダンと二人の女性。もがき苦しむ愛ですが、こんな愛は意外に日本でもあちこちにありそうで。。
私はお金さえ不自由ななければ夫婦の愛なんてまぁ適当でいいやとよく思うのですが、ちょうど不思議と「(旦那と)会わせてくださりありがとうございます」と空にお礼を言った所でした。
カメラちゃんも私もやはり伴侶には恵まれていると再確認しました♪
ロダンの考える人。何を考えているか想像すると今の自分が見える。ありがたい。
日常のありがたさを感じました。
カメラちゃんの日常を旅行記で見せてもらえるのも嬉しい。
ふわりと私のまわりにトキメキがくっついた。ホテルの部屋からの景色最高!
ピンクのキーホルダー。
我が家のキーホルダー、22年の新婚旅行の土産を使ってる、、、捨てられない性格。
替えて自分のマインドも変えてみようと感じました。
- yukiさん からの返信 2018/10/05 14:46:11
- Re: 愛って残酷で十人十色。
- まむーとさんへ
まむーとさん、やめてください。吹き出すじゃないですか。
私が昔の人のロマンが好きなのは、自分にその要素がないから遠い存在で憧れるのだと思います。
日本にもそんな耐えしのぶ恋がありましたね。古典文学にも。
川に身投げとか。
石田純一さんとか。
新婚旅行のお土産のキーホルダーを大事に現役で使っているなんて、まむーとさん素敵!
でも確かに定番を変えたら気分が変わることもありますね(^^)
カメラちゃん
- まむーとさん からの返信 2018/10/06 15:12:27
- 昨日
- 自分のコメントを読み返して見ると
「あれ?」と思ってる事と反対にも取れる!と思う事があり反省してました、、、
そう、私も昔の人のロマンは素敵で今以上の苦しみと愛があるだろうと。(女性の自由も楽しみも少ないだろうし)
石田純一さん
今は反抗期に入った中3息子が小学生の時に「好き」と言っていて、旅行記にも書いた事があります。今年修学旅行時の飛行機で中3息子が出会えたのです。どんな事でも好きとか興味とかは素敵なパワーが働くと感じました。
で、昨日私は「ジムトンプソン 巻き方」を検索したんです。お出掛けに使いたいと思って。
そしたら、カメラちゃんの旅行記が一番に出ましたよ!
そんな検索の一番目にカメラちゃんが出てくる確率が高い!
素敵なカメラちゃんのパワー~!
- yukiさん からの返信 2018/10/06 17:18:18
- Re: 愛って残酷で十人十色。
- まむーとさん
大丈夫です。まむーとさんのおっしゃること私ちゃんと通じてます。(^^)
昔の人の話は今と比べられませんね。
生活の中の苦労も。洗濯ひとつにしても。
女性の才能も活躍も。
小学校の頃に石田純一さんが好きなんて、大人の中身をよく見て好きだったのでしょうね。
かわいいですね!会えたのはご縁があったからですね。
すれ違うだけの人もそれはご縁と言いますから。
ジムトンプソンで、旅行記が出てくるなんて、なんか怖いですうー。( ;∀;)
私は万人の人ではなくひっそり、私を好きよっていう人と分かち合えたらと思っています。
でもまむーとさんが見つけてくれたのはご縁ですね☆(*´∇`*)
カメラちゃん
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- さとぴ。さん 2018/10/05 08:38:45
- 女子なのね~。
- カメラちゃん、おはようございます。
ハノイからのパリひとり旅
楽しませてもらいました。
カメラちゃんの旅行記はいつも
女子力高めで大好きです(*´ー`*)
わたしも見習っていきたいです。
ピンクのキーホルダーは何の形ですか?
アヒル?カタツムリ?かわいー♪
satopi
- yukiさん からの返信 2018/10/05 12:12:08
- Re: 女子なのね~。
- さとぴさんへ
さとぴさんこんにちは(^^)
いらっしゃいませ。
そうなんですー、女子なんですー。
自分の世界に浸れるひとり旅が好きです。
さとぴさんもロシアの宮殿に行かれた時、特に女子力高めでしたよ!(^^)
キーホルダーは、ドードーです。
いつもバッグの中でどこどこ?って探すので、大きいドードーにしました。
大事にします。(^^)
カメラちゃん
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