トロッコ列車 2時間×２本連続乗車　マニアでもキツイわ！（謝恩フリーきっぷで巡る宇和島・高知）

2018/09/21 - 2018/09/22

　3週間前に松山に行ったばかりですが、その際にたいへんお得なキップの存在に気がつきました。
　四国前線開通謝恩フリーきっぷ（1万円）
　JR四国全線の特急と普通列車の普通車自由席が3日間乗り放題となるフリーきっぷです。従来からある四国フリー切符（16,140円）と比べると、いくつか制約はありますが、破格の値段といえます。
　9月18日に四国島内の全線が復旧したことを記念して売り出されました。
　この切符を使って、松山から反時計回りに四国を一周してみたいと思います。
　旅の前半では、宇和島からトロッコ列車2本を乗り継いで高知まで向かいます。めっちゃ楽しいのですが、高知に着く頃にはヘトヘトになります。
　高知では、定番の日曜市も楽しめました。

　このシリーズは、次の2部構成でお送りします。
トロッコ列車 2時間×２本連続乗車（宇和島～窪川～高知）
https://4travel.jp/travelogue/11407519
《緊急指令》徳島で七瀬陸を探せ（徳島・伊予大洲）
https://4travel.jp/travelogue/11407524

エリア 高知

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 船 JR特急 JRローカル
• 旅行の手配内容: 個別手配

9月21日（金）
「海外に行ってくる」と同僚に告げ、仕事を2時で切り上げて、呉港2時40分発のフェリーで松山に向かいます。
広島県人は、松山に渡ることを「海外に行く」と言います。

呉港 乗り物

松山まで約2時間のクルージング
JAF割引で2,410円

呉港を出港

松山観光港から高浜へ徒歩で移動して、伊予鉄郊外線に乗ります。

高浜駅 駅

大手町で降りて、徒歩で松山駅へ

松山駅 (愛媛県) 駅

この切符を買うために松山前泊にしました。
使用日が「金・土・日」又は「土・日・月」に限定されているのは良いのですが、「前日までに購入」という条件が付いているので――

ちゃんと買えました

これで本日の任務は完了
駅前のターミナルホテル松山にチェックインします。
写真右側の建物がそれです。

素泊まりで3,900円（税込み）
ちょっと古い建物ですが、Wi-Fiもききます。
木造建物のように、床がギシギシいう以外には不満はありません。

ターミナルホテル松山 宿・ホテル

時間があるので、道後温泉に行きます。
商店街入口には、いつもの看板ネコちゃん２匹がお出迎え

3週間ぶりの再会

道後温泉本館で入浴

道後温泉本館 温泉

商店街の土産物屋にて

9月22日（土）　松山駅
ここからフリーきっぷの旅が始まります。

松山駅 (愛媛県) 駅

予讃線　岡山方面行きは、アンパンマン列車

と思ったら、私の乗る宇和島行きの特急もアンパンマン列車
こりゃあ幸先良いですね。

定期列車ですから、乗客も普通の方々です

車内は普通の特急列車とほとんど変わりありません。

卯之町駅
ここから宇和島駅までが最後の復旧区間だったようです。
特急格下げの普通列車が停まってます。

卯之町駅 駅

宇和島を前に峠を下っていきます。
進行方向右側には海が見えます。

まもなく宇和島

宇和島駅

宇和島駅 駅

現在の時刻は9時40分
次の列車まで50分あります。
観光案内所で、港まで30～40分で徒歩で往復できるかと聞いたところ、40分ならギリギリ大丈夫とのこと。
「道の駅きさいや広場」を目指して出発

港に到着

あまり時間がないので、道の駅には入らず、駅に戻ります。

宇和島城が見えます

宇和島城 名所・史跡

宇和島駅前の大通り

古書店では、看板ネコちゃんが見張ってます。
本の見ることはできません。
営業妨害？

たくさんの子供たちが乳母車に乗せられています。
地元の方々（おばあちゃんたち）との触れ合いタイム

改札がはじまりました
左側の列車に乗ります

宇和島駅 駅

しまんトロッコ号は全席指定です

一般形のディーゼルカーがトロッコ車両を引っ張ります。

では、トロッコ車両に乗り込みましょう。

10時29分に宇和島駅を発車
緑の中を走ります。

今日は天気も良いので絶好のトロッコ日和ですね。

車掌さんから配付された記念乗車証

何度も何度も川を渡ります

このトロッコ、もともと貨物からの改造車なので、よく揺れます。
それがまた楽しい。

ずっと川に沿って走ります。

吉野生駅では、四国で唯一の新幹線車両？と行き違い
いやあ、一度見てみたかったんです。
この魔改造は最高じゃ！

吉野生駅 駅

絶景ですね

沈下橋があちこちで見られますが、これは壊れていますね。

江川崎では12時05分の発車まで約20分停車するそうです。
駅では、臨時の弁当販売所もあるとのこと。

江川崎駅 駅

弁当一番乗りで購入しました。
近くの「道の駅よって西土佐」からの出張販売のようです。

江川崎駅 駅

山の中の駅
絵になります。

江川崎駅 駅

窪川・高知方面を望む

江川崎駅 駅

購入した弁当
500円でお釣りがありました。
ボリュームのある「四万十牛カルビ丼」みたいなのもありました。

江川崎からは、車内販売もありました。

江川崎を出発

地元の商店から派遣された販売員さんでしょうか。
このお嬢さんが、途中、土佐大正まで沿線の説明をしてくれました。

四万十川に沿って走ります

土佐大正から終点の窪川まで（約20分）は、前の一般形車両に移ります。

13時16分　終点の窪川に到着
次の列車まで約1時間あるので、窪川の町を散策してみたいと思います。

窪川駅 駅

。四国八十八箇所霊場・第三十七番札所の岩本寺がありました。

岩本寺 寺・神社・教会

お遍路さんもいますね。
なぜ、白衣を着るかご存知でしょうか？
これ、途中で行き倒れた場合、そのまま死装束として使うためです。

岩本寺 寺・神社・教会

お寺の入口に果物屋さんがありました。

店のお嬢さん一押しのイチゴミルクのかき氷　400円
ミルクとイチゴをそのまま凍らせて、機械で削ります。

窪川駅に戻ってきました。

次の列車が入線準備に入りました。

幕末維新号日本夜明の巻
３両編成で、高知方1・2号車が特急形のディーゼルカー一番後ろがトロッコ車両です。
トロッコ車両にも簡易運転室が付いてます。

次の停車駅：土佐久礼までは、2号車で待機します。
それにしても、なんでディーゼルカーが2両も付いているのでしょうか？
一号車は自由席の表示もあったので、指定券がなくても乗車できるの？？？
マニア向けの車内放送があったので、謎がとけました。

車輪の空転を防ぐために2両の気動車を入れているそうです。
全席指定で間違いないようです。

土佐久礼で、トロッコ車両に移動します。

「くろがねの会」のお二人が車窓の説明と車内販売にやってきました。

車内販売実施中
「行きはほとんど買ってもらえなかったので…」という正直なお話に、皆さん売り上げに協力しています。

高知といれば「ミレーのビスケット」（200円）
食べる機会がなかったので、そのまま家へのお土産にしたとろこ、娘（大学３年生）がいたく気に入り、「これが私が探し求めていた味――」と言ってたとか
馬路村のゆずジュースは150円

海はあまり見えませんが、山の景色も良い

今日は、くろがねの会の担当だったんですね。
伊野商業高校ツーリズムコースの女子高生が担当する日もあるようで、密かに楽しみにしてたんですが――

伊野駅までがトロッコ乗車区間です。
ずっと風に当たってますし、さすがに疲れました。
教訓：トロッコ列車は1日1回まで
伊野から高知までは一般車両に戻ります。

16時18分　高知駅に到着
駅前には、土佐電の乗り場があります。

高知駅前停留場 駅

路面電車は使わず、本日の宿：スーパーホテル高知天然温泉に向かいます。
効率よくルートを選べば、駅から徒歩５分で行けます。

はりまや橋近くの二十四万国で夕食を取ることにしましょう。
一人では皿鉢料理は無理ですが、似たようなものが一人用のセットになっているものを見つけました。

二十四万石 グルメ・レストラン

土佐路弁当　1,630円（税別）
インスタ映えする内容ですね。

二十四万石 グルメ・レストラン

ひろめ市場にも行ってみました

ひろめ市場 グルメ・レストラン

予想通り、飲食スペースは満席で、一人で入り込む余地はなさそうです。
二十四万国をチョイスしたのは正解！

ひろめ市場 グルメ・レストラン

藁焼きのカツオのタタキが流行ってますね。

ひろめ市場 グルメ・レストラン

9月23日（日）　スーパーホテルの朝食
6時起きでホテルの温泉（男女入替制で男性は朝6時50分まで）に入って、6時30分からの朝食をいただきました。
アルカリ性のしっとりした良い湯でした。
温泉に入れて、プチバイキングの朝食も付いて8,200円
高知では、日曜市の関係もあって土曜日の夜の予約が取りずらいので、この値段でも十分合格です。

天然温泉「龍馬の湯」　スーパーホテル高知天然温泉 宿・ホテル

部屋に荷物はそのままにして、さあ、日曜市にでかけましょう。

日曜市 市場・商店街

サツマイモの天ぷら250円
もっと涼しくなると、練り物の天ぷらも販売されます。
私は、ここの天ぷらが大好きです。

高知は土佐包丁が有名です。
我が家にも、ここで買った何本かがあります。

高知城近くになると、包丁を扱う金物店が並ぶ区画があります。

高知城にも上ってみましょう。
朝早いので、天守閣には入場できません。

高知城 (高知公園) 名所・史跡

骨董品

果物類も売られています

木の入れ物に入った蒸し饅頭が美味しそう

栗も季節になりましたね

土佐電の行き先表示板がなんであるんじゃあぁぁ？

200円の手作りジャムがとっても気になります。
次回は買って帰りたい。

良い色のトウモロコシですね

生姜も名産なの？

日曜市はこれくらいにして、ホテルから荷物を引き上げて徳島に向かいましょう。

《緊急指令》徳島で七瀬陸を探せ（徳島・伊予大洲）　につづく
https://4travel.jp/travelogue/11407524

この旅行記へのコメント （4）

• Decoさん 2020/11/03 19:00:47

  宇和島～窪川

  マジェッドさん、こんばんは。
  
  良いルートの旅でしたね（というより私好みのルート？）
  宇和島は数度訪れ友人もいるので思い入れが深い町です。宇和島～高知、一度鉄道で行こうとしたら、今は亡き宇和島の友人が車で送ってくれた（梼原経由で高知まで！）のも懐かしい思い出です
  （松山あたりの人に言わせると、宇和島人は気持ちが「熱い」のだそうです）。
  そうそう、松山のターミナルホテル、私も宿泊したことがあります。今から25年前のことで、当時はまだ新しかった…ような記憶があります。

  マジェッドさん からの返信 2020/11/03 21:39:52

  Re: 宇和島～窪川

  　Deco様
  
  　コメントありがとうございます。
  　実は、予土線には、２回目で、二十数年前にも窪川→宇和島（今回とは逆）を乗ったころがあります、
  　その際は、オールロングシートのキハで、着席率もちょうど100％
  　まったくもって景色も楽しめず、難行苦行でありました。
  　今回は、そのリベンジでもあります。
  　予土線は「車窓を楽しめる列車（席）で行くこと」
  　これが教訓です。
  　今後ともよろしくお願いします。
  
  　　　マジェッド

• はっぴいえんどさん 2018/10/01 19:05:06

  拝見しました

  　松山・宇和島・窪川・高知・・・楽しいルートですね
  次は是非、愛南町の鹿島、大月町の柏島、等の足摺宇和海国立公園にも足を運んでみてください。夏におすすめです。

  マジェッドさん からの返信 2018/10/01 22:20:03

  RE: 拝見しました

  　はっぴいえんど様
  
  
  コメントありがとうござます。
  足摺辺りも昔、家族で行ったことがありますが、私がまだ高校生だった頃と記憶しております。
  また、ゆっくり訪ねてみたいと思います。
  ところで、はっぴいえんどさんは、四国だけでなく、韓国もお詳しいようですね。
  私も、韓国にハマってかれこれ１４回通っております。
  今後ともよろしくお願いします。
  
  　マジェッド