2018/03/24 - 2018/04/02
177位(同エリア879件中)
maayさん
ドレスデンでの3泊は、毎晩、ゼンパーオーパーに出かけました。ホテルは、ドレスデン中央駅の一つ手前の、ドレスデンミッテ駅からすぐの“レオナルドホテル ドレスデンアルトシュタット”。
オペラやコンサートが終わるのは、22:30頃。ツィンガー宮殿の裏からいつも歩いて帰っていました。
静かで平和なドレスデン。古き良きヨーロッパを味わうことが出来ました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
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-
ゼンパーオーパー前の広場の夕刻は、静かで穏やかで、古き良きヨーロッパ。
ブランドのお店や商業施設が一つもない。 -
さぁ、2晩目のゼンパーオーパーの演目は、
“グスタフ・マーラー・ユーゲント・オーケストラ”
1986年に、クラウディオ・アバドによって設立された、26才以下の団員で構成される、ユースオーケストラ。
ヨーロッパ全ての国からオーディションを募っているそう。
15ユーロのお安さに惹かれて、聴いてみることにしました。 -
会場は、団員の家族の方でいっぱいのよう。
昨晩とは観客層がかなり違うところも面白い。
小さな弟君や妹ちゃん達も、おめかししてきています。
10代の人も多く、会場が昨晩に比べて若々しい熱気で溢れてます。 -
ショスタコーヴィチの交響曲などを演奏。
エネルギッシュで、訓練されていて、素晴らしいサウンドでした!
また、指揮者の先生が、若いオーケストラに完璧なる指示を与えているので、指揮者が体で音楽を表現しているようで、とても面白かった!
大人のプロのオーケストラでは、いちいち細かく指示は出さないから。(指示しなくても出られるからね)
そして、拍手と歓声が、これまた、指笛までピーピー鳴らして若々しい。最後は、まるでポップスのコンサートのような盛り上がりでした!
向こう側の2階に居た弟ちゃん達は、ぐっすり寝ちゃっていましたが(笑) -
夜のゼンパーオーパー。
本当に美しくてロマンチックです♪
The ヨーロッパの歌劇場!ですね。 -
広場のライトアップも美しいです。
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次の日は、あいにくの雨模様なので、美術館巡り。
「アルテマイスター絵画館」
ラファエロ “サン・シストの聖母” -
この絵は、マリア様も有名だけれど、この絵の下の方には、
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世界で一番有名な天使ちゃん達!がいます♪
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あと、興味を惹かれたのは、カナレットなどが書いた、18世紀頃などのドレスデンの街並みの絵。
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まるで写真のように記録されています。
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左には聖母教会
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対岸から見た“百塔の都”
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さて、歌劇場広場沿いにある
“カフェ シンケルヴァッヘ”
いつも私は、食べかけてから、写真を撮ろうと思い出す(笑)
ケーキは、ふんわりとしたチーズケーキ「アイアーシェック」
ここで何度かお食事もしました。
歴史あるカフェですが、気楽に入れる、リーズナブルなお店です。 -
街角で見かけて。
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「ノイエマイスター絵画館」
どどーんと広いロビー。 -
印象的だったのは、ドイツの画家
ガスパー・ダヴィット・フリードリヒ の作品。
“山の上の十字架”
もはや主役は十字架にかけられたキリストではなく、大自然そのもの。 -
“月を想う男と女”
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題名はわかりませんが…印象的な絵。
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さて、ゼンパーオーパー3晩目。
オペラ「ランメルモールのルチア」
悲劇的な、ちょっと怖いオペラです。 -
上手側の前の方の座席にしてみました。
ちょっと見づらくて、同じ見づらいなら、上からの方が楽かなぁ。
ちょっとでもお安い席にしようとするから、なかなか悩みます。
オーケストラピットが目の前。 -
ルチアには、エドガルドという愛を誓い合った恋人がいるんですが、一族のために兄によって政略結婚を強いられるんですね。
この兄がひどく横暴なやつで、エドガルドの不実の手紙をでっち上げて妹に見せ、動揺するいたいけな妹を無理矢理、政略結婚させます。 -
登場人物が全員、喪服という、怖ーい演出です。
「死」がテーマともいえるこのオペラを、まるで死者達が演じているような、そんな演出です。
棺桶から、人物が登場したりするんですが、全ての人々が死に絶えた後、再び死者達がこの物語を語っているような演出です。
村人達が、このドラマの展開を、まるでとうに知っていることの繰り返しかのように、見ている場面があったり。 -
結婚の祝宴にエドガルドが表れ、ルチアの結婚の署名を見て怒り、ルチアを責め立てて去って行き、その場は混乱となる。ルチアの兄とエドガルドは、夜明け前に墓場で決闘することとなる。初夜の晩に、錯乱し、正気を失ったルチアは、結婚相手を刺し殺してしまう。
そして、その血で汚れたドレスのまま、結婚の祝宴が続く広間に現れ、長ーい「狂乱のアリア」を唄い、エドガルドとの愛を夢見てその場に倒れる。
決闘の場でルチアの死を知ったエドガルドは、絶望のうちに自らを剣で刺し、後を追う。 -
チケットは65ユーロくらい。
座席は、前の方でちょっと見づらかったですが、オケも歌手も演出も凄くて、もの凄い見応えでした。
この値段で、これほどのオペラを見られるなんて…(溜息) -
余韻に浸りながら、歌劇場広場に出ます。
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ドレスデン最後の夜。
アルテマイスター絵画館の前で、ずっとヴァイオリンを弾いていたお姉さんが、
この小雨の中、場所を変えて、まだヴァイオリンを弾いている。
“タイスの瞑想曲”
すっかりドレスデンのBGMになっています。
切なく美しいメロディ。 -
美しいヴァイオリンをずっと弾いている彼女にチップをと、
音がどこからするのか、彷徨います。
君主の行進の壁画の前で、ヴァイオリンを奏でていた彼女を見つけました。
美しい音色に心ばかりのチップをお礼に。 -
最後に 聖母教会にお別れ。
明日は、ライプツィヒに向かいます。
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この旅行記へのコメント (2)
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- ねもさん 2019/01/28 11:02:51
- ドレスデン!
- maayさん あちらへのご返信ありがとうございます。
プラハに続いてドレスデンも訪ねられたのですね。私もまた中欧に行くことがあったらドレスデンに行ってみたいと思います。maayさんの旅行記からも、きれいで良さそうな街にみえます。
ご存知かもしれませんが、『プラハの春』の続編『ベルリンの秋』の印象的な場面がドレスデンを舞台にしていて。
ところでマーラーの名を冠したオーケストラなのに、マーラーの楽曲は演奏されなかったのでしょうか?
- maayさん からの返信 2019/01/28 22:19:52
- Re: ドレスデン!
- こんにちは!
ドレスデンは、ゼンパーオーパーが目的で訪れましたが、美しい街でした。
まだまだ多くが工事中で、今でも街の再建が続いています。
無機質な東ドイツの名残のビル群と旧市街の再建された街並みの違いがありました。
私が行ったときは、観光客もあまり多くなく、夜なども静かでした。
特にゼンパーオーパー前の広場は、静かで美しかったです。
マーラーユーゲントオーケストラですが、私もその名前の由来が気になっていたので調べてみましたら、
東ヨーロッパや西ヨーロッパ、様々な国で学び活躍したマーラーにちなんだ、というのが命名の由来だそうです。国に拘らず、国境を越える、ということらしいです。素敵ですね。
ねもさんもぜひ、ドレスデンを訪れてみてください!ゼンパーオーパーも行ってみてくださいね!
maay
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