コーカサスへの旅③ジョージア二日目

2018/08/15 - 2018/08/16

ある時、旅行会社のパンフレットを見ていたら、美しい山を背景に古びた石造り教会がぽつんと建っている写真が。そこには、「世界最古のキリスト教国」とか、「シルクロードの交差点」なんて書いてある。ここはどこだろう？
「黒海とカスピ海に挟まれた国々…コーカサス3か国」ここだ！ということで、夏休み、アゼルバイジャン、ジョージア、アルメニアの三ヶ国に出かけてきました。

日本ではあまり情報のない旧ソ連の国々です。8日間のツアーに参加し、添乗員さんに言われるがまま飛行機に乗り、バスに乗り、国境を越えて、効率的よく回ってきました。

ジョージア二日目は天空のサメバ教会を目指してジョージア軍用道路を北へ向かいました。

エリア グルジア軍用道路周辺(ジョージア (グルジア))

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

ツアー4日目の朝、ジョージアの二日目のスタートです。

Astoria Hotel ホテル

まずは古都ムツヘタを見渡せる高台へ。
トビリシが首都になる前はここムツヘタが都だったとか。
そして、大相撲の力士、栃ノ心のふるさと。
二つの川の合流点です。
左右に流れているのが確かトビリシにも流れていたクラ川。

そしてこの丘の上にあるのがジュワリ聖堂。
カタカナで表すと、ジュヴァリとか、ジュワリとか、ジワリとかいろいろありますが、意味は十字架らしいです。

ジュヴァリ聖堂 寺院・教会

ジュワリ聖堂の入口。
羽の生えた天使が十字架を持っているレリーフ。
ここらの教会はレリーフはそんなに多くないので、
目を引かれました。

ジョージアにキリスト教を伝えた聖女ニノがこの地に十字架を立てたのが始まりと伝えられているらしい。4世紀のお話。

無知な私は黒ずくめの装束の人を見ると、イスラムの人かとまず思ってしまうのだけど(^^ゞ、この方は間違いなくキリスト教の聖職者のようでした。
熱心に祈っておられました。

ガイドさんは日本に留学中のジョージア人の人で、
日本語でいろいろと説明をしてくれましたが、
この絵が何だったか、記憶が定かでなく、申し訳ない<(_ _)>

これはたぶん、ぶどうの木の枝を使って造られた
十字架を持つニノ(確かそうだったはず…ｱｾ)

ジュワリ聖堂の中は、十字架とイコンがたくさんありました。

ジュワリ聖堂外観

丘を降りてきて、ムツヘタの街の中へ。

ムツヘタの文化財群 史跡・遺跡

街の中を歩いて、スヴェティツホヴェリ聖堂へ。

スヴェティ ツホヴェリ大聖堂 寺院・教会

塀に囲まれた中は広く、インフォメーションもあって、観光地化していました。

ジョージアの旗も立っていて、青空に映えていますね。
聖堂の周りは砦のようになっています。

ジョージアがキリスト教の国になってから初めて建てられたのがこの教会なので、「ジョージア最古の教会」とキャッチフレーズが付いていますが、
今建っているのは11世紀のもののようです。
と言ってもきれいな壁も多くて、何度も修復されたのかもしれません。

聖女ニノの十字架はぶどうの枝で作られたので、横棒が左右に垂れているらしいです。

壁面の装飾には、キリスト教上の意味があります。
そう説明があったのだけ覚えていますが、その中身は…(-_-;)

聖堂の中

これは古そうな壁画でした。

ジュワリ聖堂よりも中は装飾が施されていて、きれいで新しい感じ。

いろいろな時代のものが入り混じっている感じがしました。

聖堂から出てくると、顔出しパネルが。
ジョージアの花嫁花婿のコスチュームみたいです。
お金がかかります。
誰もいなかったので、遠くからだけ撮りました。

ジュワリ聖堂から駐車場に向かう道はお土産屋さんが並んでいました。

お土産屋さん。
角のカップと剣。
日本でも刀のお土産ありますねー。そんな感じ。

手作り人形とか、民芸品。

ジョージア軍用道路をさらに北に進み、アナヌリ教会へ。

アナヌリ教会要塞 寺院・教会

人造湖のほとりに建っています。

17世紀の教会。
こんな新しさを感じる部分と・・・

古さを感じる砦部分とあります。

上の方まで上ってみたかったけど、通路は細くて、滞っていたので
今回はパス。って二度目はないだろうな…

なかなか素敵なレリーフがありました。
十字架はお馴染みのぶどうの木でできたジョージア式十字架。

細かい彫刻がきれいです。

よくみると、宇宙人のような天使。

入口の部分にも羽の生えた天使のレリーフ。

これも宇宙人ぽい。

中には最後の審判の絵が残っています。
大分痛んでいました。

イコノスタシス=イコンで覆われた壁

ジョージア軍用道路をさらにに北に進み、サメバ教会を目指します。
山の緑が見たことのない薄いグリーン。
湿度の高い日本とは全く植生が違うのでしょう。

パラグライダーをする人が…
気持ちよさそう♪

途中、お昼ご飯をここで食べました。

簡単なビュッフェ形式。
お腹の調子が今一つだったので、控えめに。
相変わらず温かいスープが美味しい。

お天気がよくてよかった！
標高2395メートル、十字架峠。

十字架峠 (グルジア軍用道路最高点) 山・渓谷

ジョージア軍用道路はアルメニアからロシアへ荷物を運ぶ大型トラックで渋滞していました。検問があるらしく、トラックの列はほとんど動いていませんでした。
ほぼ片側通行になった道を時間をかけて進み、途中から三菱の四駆に乗換。
今まで通ったことのないような悪路。
身を守ることに集中せざるを得なくて、その悪路の写真は一枚もありません。

日本の自動車の優秀さと、ジョージアの運転手さんのスキルで無事にこんなところまでたどり着きました。ここからは徒歩。

約30分のウォーキングで標高差30メートルを登りました。
牛がお迎え！

天空のサメバ教会！
なんでこんなところに教会を建てたんでしょうね。
冷たい風が吹き抜けていきます。

ツミンダサメバ教会 寺院・教会

晴天です。
冬場は積雪があって、ここまで来れないこともあるようです。

教会の建物はシンプル。
14世紀ごろ建立。

ソ連に攻められてジョージア国内の宝物があやうくなったとき、
この教会に隠しておいて難を逃れたそうです。
そのぐらいの秘境にある教会。

標高5000メートルを越えるカズベキ山だけは雲で見えなかったのですが、
十分満足でした。
天国に一番近い教会・サメバ教会。
お天気がよくて本当によかった♪