2017/04/16 - 2017/04/18
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Salaamさん
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タイのお正月は西暦の正月でもなく、中国中心の旧正月でもなく、仏暦の旧正月ソンクラーンに祝います。
もっともお祭り好きのタイ人、西暦の正月ももちろん祝います。
そして華僑との密接なタイ人、旧正月ももちろん祝います。
それはさておき、ワイフ様、来日してからソンクラーンの時期に帰国する事がありませんでした。
現代ソンクラーンは毎年4月13日~15日と定められており、ちょこっとズレるけど4月16日~18日の3日間にワイフと休みがかぶったので、これ幸いと実家に帰る事に致しました。
遠く異国の地にクラスワイフ、少しでも実家とのつながりを持つ時間を
増やせればいいなぁ。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 3.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー 徒歩 飛行機
- 航空会社
- ANA バンコクエアウェイズ タイ国際航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
おはようございます。
眠い目をこすりながらボーっとしているとテレビから国歌が。
タイのテレビでは毎朝午前8時と午後6時に国歌を流します。
学校や警察署、駅や市場も同様で、国歌が流れたら起立して不動するのが法律で定められております。
とは言え、自宅では起立しないのが普通で、テレビに合わせて起立し笑われる私。
そう言えば国歌演奏時の画像は今でもプミポン前国王陛下なのですね。
お懐かしゅうございます。 -
イチオシ
テレビで国歌演奏が終了した頃に近所のお寺からお坊さんが大勢御出遊ばされました。
実は今日は実家で法事を行う予定です。
日本のお盆のように時期的に決まっているものでもなく、特に命日という訳でもないようで、今日実施すると言う基準はよく解りません。 -
以前義従兄ベンさんの得度式について書いた回でも書きましたが、タイ仏教南伝仏教で唱えるお経は古代サンスクリット語の親戚であるパーリー語です。
私の少ない想像力を最大限使うことで
「ナモータサー」が「南無阿弥陀仏」だと言う事は想像つきますが、他は全く解りません。
そもそも日本のお経の知識がほぼ皆無なのでどうしようもありません…。 -
部屋の一角に神棚ならぬ仏棚を設け、奉った仏像に一本の糸を繋げ、お坊さん全員が糸を持ちながら読経します。
タイの仏教ではこの糸をよく目にしますが、読経の時以外にもお坊さんから祝福を受ける時等、手首にミサンガの様に糸をくくりつけて下さったりします。
読経が進むなか、仏像と故人の肖像画の前にお供え物として食事が並べられます。
このお供え物は後に読経して頂いたお坊さんにも振る舞われます。 -
日本では仏前に供える仏花は菊等と相場が決まっておりあまり他の用途では使われませんが、タイではこの様な花輪を法要以外に結婚式でも使ったりします。
我が家でも結婚式で使った花輪がドライフラワー(単に萎れただけ)として寝室に飾られております。 -
小さな器に水を注ぐクロヮッナームと言う儀式で、ご先祖様への気持ちを併せてタンブン(徳を積む)行動だそうです。
水を注ぐ行動を取るのは一人ですが、その人に手を添え(またはその人に手を添えている人に手を添える)事で他の人も同様のタンブンをした事になるそうです。 -
こちらはロットナームの儀。
義兄が持つ壷の中にある水(聖水?)に葉っぱを浸してその雫を皆さんに振り掛けます。
ざっくり言えば「祝福せよ!パァ(*´∀`*b)ァァ」みたいな感じです。
すいません、宗教的儀式の細かい所はやはり翻訳も説明も難しい…。 -
一連の法事が終了したら、最後にお坊さんをおもてなしします。
タイ仏教は戒律が大変厳しく、お坊さんは正午前までしか食事をしてはいけません。また、自分で好き嫌いを言ってはならず、出された(托鉢で集めた)料理を食べる、がルール。特に戒律を厳しくしているお寺では托鉢で得た料理を全部混ぜてから食べる、と言うお寺もあるそうです。 -
一方驚いたのが、菜食主義ではないのですね。
ですので肉も魚も食べます。
お坊さんが食べ終わった後の料理を親戚のみんなで頂きましょう!
大本を辿ると托鉢は食べ残しの残飯を貰って食べる事に由来しますが、今では完全に逆転現象ですね。「喜捨」と言ったりもしますが、もはや「捨てる」ではなく献上するレベル。
お坊さんに托鉢した食べ物は来世で自分が食べる事になる、と信じられているのでみんな自分の好物を托鉢します。結果、お坊さんは美味しい料理をたくさん食べる事になり、今タイのお坊さんの肥満は社会問題になっているそうです。 -
お坊さんがお寺に戻られた後、今度は大きな桶が準備されました。
桶に水をなみなみと注ぎ、バラ水(?)的な香料を混ぜた後、花弁が浮かべられます。
ソンクラーンの準備ですね(´∀`;) -
イチオシ
ソンクラーンと言えば『水かけ祭』としても知られている、タイの一大イベント。
カオサン通りやシーロム、そしてクラブ通りとして名高いRCA辺りで実施される盛大な乱痴気騒ぎの水ぶっかけが有名ですが、そもそものソンクラーンは現代の大騒ぎとはだいぶ違います。
ソンクラーンはタイ暦のお正月期間であり、仏像や年長者の手足に水を掛けて清める事がソンクラーンの水を掛ける儀式の事の始まりです。 -
年長者の手足に水をかけ、年長者はお返しに一年の幸福を祈り労いの言葉をかけて下さいます。
私も家長のお婆ちゃんに水を掛けさせて頂き、色々と返答を頂戴しました。
お婆ちゃん「もにょもにょもにょ」
私「カッポム、カッポム(はい、はい)」
ワイフ「お婆ちゃんの言ってる事、解ったの?」
私「全然( ゚д゚)」 -
最初は古き良き様式の落ち着いたソンクラーン儀式が勧められていましたが、みんなウズウズしていたようです。
とうとう我慢できなくなったワイフが従姉に頭っから水をぶっかけます。
みんなそれを待っていたかの様にお互いに水を掛け合いが発生。 -
しまいにゃ近所の伯母ちゃんは桶ごと水をぶっかけられます(笑)
さすがにこれは予想外だったようで伯母ちゃんは「ひょえぇぇ( ゚Д゚)」と叫び声。
古き良き、も良いですけど、やっぱりソンクラーンはこれですよね!
4月のタイは年間を通じて一番暑い時期なので、水の掛け合いは涼を求める楽しみでもあるんですね。 -
ソンクラーンの水掛けを終了した後はお出かけです。
車を停めているお寺へやってきました。
ちなみにタイ語でソンクラーンの行事を行う事を「レン・ソンクラーン」と言いますが、「レン」は「遊ぶ」と言う意味。なので「ソンクラーン遊びする」と言った所です。
やはりタイ人的にもソンクラーンはエンタテイメント要素が強いのでしょうか。 -
さて、地元のお寺も離れてやってきましたはバンコク都の隣にあるナコーンパトム県にあるワットドンワイ。
バンコク中心地からにほぼ真西に1時間くらい来た所にあるお寺です。
早速中に入りましょう。 -
一風変わったお寺でしゃべる骸骨がタンブン(お布施を入れる)とワーイ(合掌)しながらお礼を言いますΣ(゚□゚)
-
ズラリと托鉢が並んでいます。
毎朝家々を回る時の托鉢は食糧を貰いに回りますが、ここではお布施を入れます。こうゆう所は大体小銭か小額紙幣ですね。
チャリーン -
タイのお寺は植木で飾られている事が多いですね。
日本の地元にあるタイ寺も観賞用唐辛子の植木で囲まれていたような…。 -
そして縦長に伸びる感じの独特なタイ伝統建築様式寺院。
後から振り替えると極彩色で強烈な印象を植え付けてくれるのに、何故か現地では落ち着いた印象さえ受ける不思議(笑) -
川沿いに建っているお寺はだいたいこの様な川辺の照らすが設置されていますね。
今でも田舎の方へ行くと川から小船で托鉢へ向かうお坊さんがいるようです。 -
そしてタイ人の定番エンタテイメント、お寺のテラスから魚に餌やり。
実はこれもタンブン(徳を積む)行為の一つなんだそうです。
輪廻転生を信じる仏教、魚は誰かの生まれ変わり、身近な人かも知れません。
そんな誰かかも知れない他の動物へ餌をやる事はタンブン、と言う考え。 -
うーん、それにしてもこの魚の食いっぷり。
まだ生きていますが、私の生まれ変わりなのかもしれません。 -
さて、ナコーンパトムまでやってきたのは何もお寺見学メインではありません。
目的はそのお寺に隣接するドンワイ水上マーケット。
「水上」とは名前につくものの、ダムヌンサドゥアックやアムパワーのように運河沿いのお店以外に小舟からもあれこれ買える水上マーケットより、半水上集落の店舗だけバージョンみたいな感じです。 -
あれ、枇杷かな?
枇杷の隣にうやうやしく販売されているのは日本から苗を盗用し、自作ブランドとして海外販売を展開している某近隣国のイチゴ(-"-;) -
イチオシ
蓮が売られています。
蓮と言っても蓮根の方ではなく、花の実の方。
多分食用かな?タイでは蓮の実はお菓子とかでよく使われています。
日本ではあまりメジャーじゃないですけど、結構おいしいですよ。 -
なんだろ、従妹がつまみ食いしていたのを少しもらいました。
少し柔らかい餅みたいな、プニプニしていてココナッツ風味の不思議なお菓子。
「Salaamなら何でも食べるでしょ」感覚でどんどん餌付けされます。 -
食べ物系のお店が多いですね。
でもこれがおかずなのかお菓子なのか、甘いのかしょっぱいのか、完成品なのか素材なのか皆目検討つきません。
新しい物を見るのも面白いですね!
それ以上に店主のオバチャン方の商売ッ気の無さも面白い。 -
旅先で訪れる市場の醍醐味はやっぱりB級グルメですよね!
果たして何を作っているのか解らない、でもおいしそうな品々にそそられ、食べてみるとおいしかったり微妙だったり。
私は新しい発見や異文化との接触が楽しくて旅行好きですが、まさに舌がそれを実践してくれる魅力! -
マーケットエリアを抜けました。
ダムヌンサドゥアックやアムパワーと比べると格段と外国人率が下がりますね。ひょっとしたら外国人は私だけだったかも?
押すな押すなの混雑もなく、のんびりした雰囲気。かと言って、前述の水上マーケットのような写真映えする感じでもないドンワイは地元タイ人向けの日帰り観光スポット感が強いです。
アムパワーがアメ横に対して、ドンワイが戸越銀座商店街と言った感じかな? -
イチオシ
こちらは渡し舟かな?それとも観光船?
いずれにしてもザ・ローカル臭漂う地元のおっちゃん、おばちゃんがたくさん乗船されています。
こんな感じでのーんびりとしたドンワイ水上マーケット。
観光したい!でも外国人に囲まれたくない!と言う方にはオススメスポット。そもそもナコーンパトム県がボチボチ観光要素があるにも関わらず外国人観光客誘致していない/できていないイメージ。 -
先ほどのお寺に戻ってまいりました。
門の所には鹿の置物が飾られています。
そう言えば、お釈迦様が始めて説法を説いた相手は鹿でしたね。 -
帰り道に観光要素の薄い、ガチなローカルマーケットで食材購入。
今晩の食材も然りですが、我々が渡タイする際、食材購入は大切な行事。
日本では手に入らないタイの各種味噌やカレーペースト等を買い占めます。
お陰で帰国直後の我が家の冷凍庫はカレーペーストでパンパン。 -
夕食用に魚を買いましょう。
ティラピアの仲間で、タイではプラーニン(タイ華僑名は仁魚)と呼ばれる魚。
1960年代タイの食糧事情が芳しくなかった頃、魚学者であられる時の皇太子であられた今上天皇陛下がプミポン全国王陛下へ贈呈された魚。 -
そしてタイ料理には欠かせない海老!
炭火で焼くと甘~いんです。
たまりませんね。
タイでは海老の養殖が盛んで日本にも輸出されていますが、こちらでも海老は結構値が張る食材。 -
マンゴーのシーズンに渡タイしたら絶対食べるのがカオニャオマームアン。
カオニャオ(もち米)をココナッツと甘く炊いた物にマームアン(マンゴー)を添えた、タイの定番デザート。
日本で食べたらめっさ高くて900円くらいしますが、こっちだったら山盛りで60バーツ(200円ちょい)。
至福(*´∀`*) -
実家に帰ってきました。
近所の雑貨屋さんでビールを仕入れてきました。
タイビールと言えばシンハーかチャーンが有名ですが、リーオーは第三勢力。
勝手な印象による位置づけ的には
シンハー → ヱビス/プレモル
チャーン → キリン/アサヒ
リーオー → サッポロ(の廉価版) -
食べかけですいませんorz
メインは海老の炭火焼きとプラーニンの素揚げに持ってきたシーフード三昧。
(厳密にはプラーニンは淡水魚なのでシーフードではないですが…)
ちなみにプミポン前国王陛下はプラーニンの繁殖を手掛け、タイ全土に行き渡らせましたが、プラーニンを「自分の子供のように思うから食べられない」と仰せで召し上がっていないそうです(笑)
さ、弾丸旅行でしたが、明日には早速帰国です(´・ω・`)
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この旅行記へのコメント (2)
-
- mei1110さん 2018/09/24 00:59:34
- 蓮好きです
- Salaamさんこんばんは!
蓮おいしいですよね~
蓮のお菓子も蓮茶も大好きです。
ほのかな甘みと香りがたまらない♪
日本でも流行ればいいのに。
ソンクラーン未経験ですが、水鉄砲やバケツでひたすらやりあうものかとばっかり。
そういう由来が…と思ってたのにやっぱり(;´∀`)
そして魚(ナマズ?)の迫力すごい!
落ちたら食べられそう(笑)
ローカルタイ家族のあれこれ、面白かったです!
mei1110
- Salaamさん からの返信 2018/09/27 04:19:18
- Re: 蓮好きです
- Meiさん、おはようございます。
ってか、寝ないんですか?(笑)
ローカルタイと言うと響きは良いですが、ガチの里帰りに付き合っているだけなので観光要素も薄く、果たして世の方々にどれだけお役に立てているかと聞かれると全く自信を持てません(汗)
日本の何の変哲もない町の、帰省中に寄ったスーパーの話かかれても…ねぇ(笑)
ソンクラーンはやっぱり大掛かりな水のぶっかけあいがイメージですよね。やはりそこは本来の姿と若者の楽しみ方の差だと思います。
日本も大晦日は本来家族で大掃除+紅白+年越しそば+除夜の鐘、ですが、若い世代は盛り場に繰り出して大声でカウントダウンしたりシャンパン開けたりってスタイルの違いがあるように。
おっと、まだまだ若い身なのにオッサン臭くなってしまいましたね!
現在執筆中の旅行記はオッサン特有な懐古旅行記です。はっきり言って、飛行機に興味ない人は全く面白くないと思います。
乞う御期待(笑)
Salaam
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旅行記グループ ソンクラーン直後のバンコクへ
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