エミレーツ航空 ファーストクラス (パリ－ドバイ－関西) 搭乗記 ～パリ旅行記(ブログ) 1～

2018/12/30 - 2019/01/03

エミレーツ航空(EK)利用，KIX-DBX-CDGの往路ビジネスクラス・復路ファーストのエアバスA380-800型機搭乗記。

ドバイ国際空港のマップ（案内図）はこちらから。
https://cdn.ek.aero/downloads/ek/pdfs/concourse/Concourse_A_Guide.pdf
https://cdn.ek.aero//downloads/ek/pdfs/concourse/201302_Qrg_Review.pdf

この旅行記は，2泊5日の弾丸パリ旅行記のうちの航空旅行編です。

『弾丸 パリ旅行記(ブログ)』は四部構成になっています。他の旅行記は以下のURLからどうぞ。
②ル・ムーリス宿泊記 と オペラ座(ガルニエ宮) ガラ・コンサート
　https://4travel.jp/travelogue/11406486
③オランジュリー美術館 と オルセー美術館 Picasso “Bleu et rose”
　https://4travel.jp/travelogue/11435289
④ランス大聖堂 微笑みの天使 と シャガールのステンドグラス
　https://4travel.jp/travelogue/11406445

ドバイ経由シャルル・ド・ゴールまでのEKの運賃は，
往路はビジネス(Business Flex)で，195,000円，
復路はファースト(First Flex Plus)で，597,500円，
これに諸税等41,000円を加えて，総額833,500円。

とりわけビジネスクラスの運賃は，ドバイまでよりも，ドバイ経由パリまで行ってしまった方が，片道ベースで約8万円も安くなるのが特徴です。ファーストクラスの運賃も，ドバイまでと，ドバイ経由パリまでの運賃はほぼ同額。「清水の舞台」から飛び降りる思いで買った航空券ですw

悠佑は、12泊14日の旅程で，モスクワ①，バルセロナ②，イスタンブール④，ベルリン②と旅行し（アエロフロート，ペガサス航空，easyJet利用），おれより1日早く，パリ入りしていました。大晦日に悠佑と合流し，おれにとっては2泊5日の弾丸パリ旅行です。

エリア ドバイ(アラブ首長国連邦)

• 同行者: 家族旅行
• 交通手段: 飛行機
• 航空会社: エミレーツ航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

【関西国際空港】
関西空港のエミレーツの搭乗口は，南ウイングの31番に固定されているようです。ウイングシャトルに飛び乗ったら，なんと他に誰もいなかった…w

【JAL国際線サクララウンジ】
何国人かは知らねども、民度の低い（＝かばんに入る食べ物なら何でもパクって行くw）乗客の多いサクララウンジで，しばし休憩。
JALのホノルル行きとエミレーツのドバイ行きがバッティングしているせいで大混雑。乗客たちがカレーに群がるいつもの光景…

関西国際空港 JAL国際線 サクララウンジ 空港ラウンジ

【EK317 KIX-DXB】
2018年12月30日，EK317便，（）内は実時刻。
KIX 23:35発（23:32発）　搭乗口は31
DXB 05:45着・翌日（06:23着)

所要時間は，11h10m（11h51m）
機種は Airbus A380-800（機体記号：A6-EOL）
シートは 23K（ビジネスクラス）。

ドバイでの乗継時間は2時間5分。

EK317便は，中国の事実上の植民地である東トルキスタン（新疆ウイグル自治区）のタリム盆地南縁を西進し，ホータン（和田）市付近を通過。パキスタンのペシャワール上空からアフガニスタンとの国境沿いの地域を南下して，オマーン湾からドバイに向かいます。

このルート，大学生の頃，モヘンジョダロやラホール，ペシャワールに旅行した際に利用したパキスタン航空機のルート（成田発，北京，ラワルピンディ経由カラチ行き）と，途中までほぼ同じ。

ビジネスクラス後方のコンパートメントの最前列，23Ｋの座席。
A380の一人用のシートとしては，23Aと23Kが個室感があって人気のようです。
就寝時にはマットレスを敷いてくれます。

電源も完備。画面右下は，窓の電動ブラインドのスイッチ。
ソックスとアイマスク，ポーチに入ったアメニティセットが配られましたが，スリッパはありませんでした（ファーストクラスでは配布されます）。

EK317便のビジネスクラスの機内食・夕食（洋風）のメニュー

EK317便のビジネスクラスの機内食・夕食（和風）のメニュー
夕食，朝食ともに和食（懐石弁当）をいただきました。

EK317便のビジネスクラスの機内食・夕食（和風）

牛肉がメインでなかなか美味しいです。

EK317便は，ウルムチ（烏魯木斉）のはるか南方のタリム盆地を飛行中です。ドバイまであと5時間。

ビジネスクラス後方のラウンジ。
軽食と飲み物が提供されます。

EK317便は，パキスタン領に入り，ペシャワール付近を南下中です。ドバイまであと3時間。

度々，メッカ（マッカ）の方向が表示されます。

EK317便のビジネスクラスの機内食・朝食（洋風・和風）のメニュー

朝食のサービスが始まりました。

【ドバイ国際空港】

ドバイ空港混雑により上空を旋回したため，EK317便は38分延着。

エミレーツ航空専用のターミナル3は，A，B，Cの3つのコンコースに分かれています。ＢとＣの間は徒歩で移動できますが，ＡとＢの間はTrain移動になります。また、AからCへはバス移動も可能です。写真は，到着したコンコースＡから，Trainに乗り，出発便のゲートのあるコンコースＢに移動してきたところです。ただっ広い空港で，歩く距離もかなりのものになります。

ドバイ国際空港のマップ（案内図）はこちらから。
https://cdn.ek.aero/downloads/ek/pdfs/concourse/Concourse_A_Guide.pdf
https://cdn.ek.aero//downloads/ek/pdfs/concourse/201302_Qrg_Review.pdf

【 Emirates Buisiness Class Lounge (B-Gates)】

コンコースBのエミレーツの広大なビジネスクラス・ラウンジ

エミレーツ航空 ターミナル3 コンコースB ビジネスクラスラウンジ 空港ラウンジ

到着遅延のため乗継便の時間が迫っていますが，なんとかシャワーを浴びる時間がありました。

脱衣場とシャワー設備だけで，個室内にはトイレも洗面台もありません。それに換気が悪いのか少々蒸し暑い。香港のキャセイ航空のラウンジのシャワーと比べると，かなり見劣りがします。ただし，復路に利用したエミレーツのファーストクラス・ラウンジのシャワー設備は素晴らしく，アメニティも充実していました。

エミレーツ航空 ターミナル3 コンコースB ビジネスクラスラウンジ 空港ラウンジ

「Asian」「Western & International」など，テーマごとのブッフェがあり，ガラス越しではありますが，客から見える調理場で料理が作られているのも特徴です。

エミレーツ航空 ターミナル3 コンコースB ビジネスクラスラウンジ 空港ラウンジ

【EK073 DXB-CDG】
2018年12月31日，EK073便，（）内は実時刻。
DXB 07:50発（07:50発）　搭乗口はＢ13
CDG 12:25着（12:16着）

所要時間は，7h35m（7h26m）
機種は Airbus A380-800（機体記号：A6-EEY）
シートは同じく 23K（ビジネスクラス）。

EK073便は，ペルシャ湾からクウェート，イラク，トルコ，黒海，ブルガリア，ルーマニア，ハンガリー（バラトン湖），オーストリア，スイス上空を経て，一路シャルル・ド・ゴール空港に向かいます。

EK073便のビジネスクラスの機内食・朝食とランチのメニュー

朝食は，Continental breakfast か Express breakfast

ランチのメニューの続きです。

ライト・オプションとして，メインコースに代えて，アペタイザーまたはデザートを２品選択することもできます。

EK316便のコンチネンタル・ブレックファスト。
ペルシア湾で朝食を…本日２回目の朝食ですw
クロワッサンやペイストリーを追加できます。

朝食サービスが終わっても，まだイラク上空を飛行中。
CDGまで４時間45分。

EK317便がルーマニアからハンガリー上空にさしかかった頃，ランチのサービスが始まりました。

ランチの前菜一品目，Traditional Arabic mezze

ドバイまでのシャンパンの銘柄は，Moet & Chandon NV でしたが，ドバイからは，Veuve Clicquot Yellow Label NV に変わっています。

前菜の二品目は，フェスティブ・アイコンの付いている King prawns with lemon and herbs

それにデザートは，同じくフェスティブ・アイコン付きの Festive terrine です。

EK073便は12:16にCDGに到着。エミレーツの送迎サービスで，13:20にはホテル(Le Meurice)に到着しました。

2019年1月2日11:25，エミレーツの送迎サービスで Le Meurice を出発。
約40分でCDGに到着。

なお，現在，関西や成田での送迎サービスはありません。東京23区と東京，神奈川，千葉，埼玉の一部地域から羽田への送迎サービスはあります。

ル ムーリス ドーチェスター コレクション ホテル

【 The Emirates Lounge at CDG 】

シャルル・ド・ゴール空港のエミレーツ・ラウンジ。
CDGのターミナルマップはこちらから。
https://www.parisaeroport.fr/en/passengers/access/paris-charles-de-gaulle/terminals-map

CDGの「Terminal2C」のエミレーツのファーストクラス・チェックイン・カウンターで，ゆうすけのビジネスクラスのチェックインもできたので，12:25にはラウンジに到着。

エミレーツラウンジ ターミナル2C (シャルルドゴール空港) 空港ラウンジ

エミレーツ・ラウンジのベヴァレッジ・コーナー。
ゼロ・コーラがなくて，ゆうすけは不満そうw

エミレーツラウンジ ターミナル2C (シャルルドゴール空港) 空港ラウンジ

ホットミールはもとより，小皿の前菜や，オシャレな感じのスイーツが充実しているのが，このラウンジの特徴。

写真ほぼ中央に見えているデザートは，caramel cream（カスタード・プリン）と chocolate dome and praline

エミレーツラウンジ ターミナル2C (シャルルドゴール空港) 空港ラウンジ

おれは，モエとともに，デーツやフムス。

エミレーツラウンジ ターミナル2C (シャルルドゴール空港) 空港ラウンジ

それにフルーツを。

エミレーツラウンジ ターミナル2C (シャルルドゴール空港) 空港ラウンジ

ゆうすけは，がっつりホットミール系とスープw

エミレーツラウンジ ターミナル2C (シャルルドゴール空港) 空港ラウンジ

【EK074 CDG-DXB】
2019年1月2日，EK074便，（）内は実時刻。
CDG 14:25発（14:22発）　搭乗口はC80
DXB 00:15着・翌日（23:47着）

所要時間は，6h50m（6h25m）
機種は Airbus A380-800（機体記号：A6-EOU)
シートは 2K（ファーストクラス，プライベートスイート）。

ドバイでの乗継時間は2時間50分。

EK074便は，スイス，オーストリア，スロベニア，クロアチア，セルビア，ブルガリア，黒海，トルコ，イラク上空を経て，ドバイに向かいます。

お菓子各種

保湿クリームとかかな？

タブレットで，椅子の角度の微妙な調節もできます。
右下はスイッチは窓のブラインドの開閉。

EK074便のファーストクラスの機内食メニュー(1)

ファーストクラスはア・ラ・カルト・ダイニングです。
好きな時に，好きなものを，好きなだけ。

EK074便のファーストクラスの機内食メニュー(2)

EK074便のファーストクラスの機内食メニュー(3)

メインコースはパスして，前菜とチーズをいただきました。

まずは，Dom Perignon 2009 とともに Canapes を。カレー風味のパイナッブル，旨かった。

Caviar
最高すね。お代わりしたかったけど…

機はチロル地方のザンクト・ヤーコプ・イン・デフェルエッゲン(St. Jakob in Defereggen)上空です。

Smoked swordfish
メカジキは少々塩辛い。もう少し薄くスライスすればいいのに。

A taste of France
お酒を飲むのが一層楽しくなるような，バラエティに富む前菜の数々。

最後にデザートワイン(Chateau Suduiraut 2007)とともに，Cheese board を。

スモール・ポーションでとお願いしたんだけど，最初から盛り付けてあるようで，小さくはできないみたい。

ファーストクラス前方のバー・カウンター

ファーストクラス前方のトイレ（シャワースパ）

アメニティも充実

5分間，シャワーを浴びることもできるそうですが，シャワーは，ドバイのファーストクラス・ラウンジで利用しました。

5分間じゃ，ゆっくり全身を洗ってられないよなｗ
https://youtu.be/VPNbx99Wmcw

着陸直前のドバイの夜景。EK74便は，定刻より28分早着。

【 Emirates First Class Lounge (A-Gates)】

もともと2時間50分の乗り継ぎ時間で28分早着したので，時間的には余裕があります。KIXへのEK316便の搭乗口はA24になっていました。往路とは逆に，到着したコンコースBから，TrainでコンコースAに移動。

おれがファーストクラスだったため，ビジネスに搭乗していたゆうすけも，ファーストクラス・ラウンジを無料で利用することができました。同じ便の乗客なら1名だけ，ファースト・ラウンジに招待できる規則になっています。

写真は，コンコースAのファーストクラス・ラウンジ。1フロア全部がラウンジになっていて，免税店もあり（ただし，めっちゃ高い物しか売ってない！），ラウンジから直接，搭乗できます。1階上がビジネスクラス・ラウンジです。

ビジネスクラス・ラウンジは，午前0時～午前3時ぐらいが最も混雑する時間帯のようですが，その時間帯でもファーストクラス・ラウンジは比較的空いている印象でした。ラウンジを有料でアップグレードする値打ちもあると思います。エミレーツ・スカイワーズ会員の場合，ファーストクラス・ラウンジへのアップグレードは105米ドル，非会員は136.50米ドルです。

エミレーツ航空 ターミナル3 コンコースA ファーストクラスラウンジ 空港ラウンジ

ファーストクラス・ラウンジでは，ブッフェのホットミールのほか，お造りやお寿司をつまんだり…

エミレーツ航空 ターミナル3 コンコースA ファーストクラスラウンジ 空港ラウンジ

アラブ風のお菓子を嗜んだりすることもできますが…

エミレーツ航空 ターミナル3 コンコースA ファーストクラスラウンジ 空港ラウンジ

メニューから注文して，本格的な食事もできます。

おれは，フルーツ盛り合わせ（朝食メニューですが，24時間注文可）と，ブッフェから取って来たアラビック・ペイストリーを。

ゆうすけは，がっつり以下の3皿を注文。

エミレーツ航空 ターミナル3 コンコースA ファーストクラスラウンジ 空港ラウンジ

ゆうすけが食った物①
フォアグラ

エミレーツ航空 ターミナル3 コンコースA ファーストクラスラウンジ 空港ラウンジ

ゆうすけが食った物②
ラクサ

見えていませんが，うどんのような麺が入っています。

エミレーツ航空 ターミナル3 コンコースA ファーストクラスラウンジ 空港ラウンジ

ゆうすけが食った物③
マサラカレー

コリアンダー入りのライスも，とってもおいしかったそう。

ビジネスクラスに搭乗のゆうすけは，KIXまでのEK316便では食事を摂らず，ひたすら睡眠。

エミレーツ航空 ターミナル3 コンコースA ファーストクラスラウンジ 空港ラウンジ

ファーストクラス・ラウンジのシャワー設備

腹を満たしたら風呂，いや，シャワー。
ビジネスクラス・ラウンジとは異なり，個室内に洗面台とトイレも完備。
ヒゲソリ，歯ブラシ，スリッパなどのアメニティも用意されており，冷房も効いています。快適。

エミレーツ航空 ターミナル3 コンコースA ファーストクラスラウンジ 空港ラウンジ

【EK316 DXB-KIX】
2019年1月3日，EK316便，（）内は実時刻。
DXB 03:05発（03:05発）　搭乗口はA24
KIX 17:05着（16:55着）

所要時間は，9h00m（8h50m）
機種は Airbus A380-800（機体記号：A6-EOE）
シートは同じく 2K（ファーストクラス，プライベートスイート）。

EK316便は、オマーン湾から、インド（コルカタ）、バングラデシュ（チッタゴン）、ミャンマー（マンダレーの北方）、中国の昆明，武漢，上海，福江空港（長崎県五島市）上空を経て、関西に向かいます。

冷えてはないけど，飲み物もストックされています。
タブレットで，椅子の各部分の微妙な角度調節，ライトの点灯・消灯，プライベートスイートの扉の開閉と「Don't disturb」サインの表示もできます。

エミレーツのファーストクラス用アメニティ・ポーチ

ビジネスクラスでも配布されますが，こちらはファーストクラス用。ブルガリのアフタシェーブ，ボディローション，リップバーム，オーデコロン，おしぼりなど。

ファーストクラスではパジャマも配られます。持ち帰り可能です。

EK316便のファーストクラスの機内食・軽食のメニュー

EK316便のファーストクラスの機内食・朝食（洋風・和風）のメニュー

深夜の出発ですが，軽食のメニューから，キャビアと寿司をいただきました。

ベッドメイクをしてもらって就寝した頃，カラチの南方海上でした。
KIXまであと約7時間です。

朝食は和食を選択。

最後に，ベリーのタルトとモロッカン・ミント・グリーン・ティーを。

KIXには定刻より10分早く到着しました。

了