2018/07/14 - 2018/07/24
169位(同エリア257件中)
azianokazeさん
- azianokazeさんTOP
- 旅行記450冊
- クチコミ0件
- Q&A回答12件
- 804,424アクセス
- フォロワー30人
7月20日 広西チワン族自治区の観光をスタート
お目当ては翌日の「徳天瀑布」ですが、まずは移動を兼ねて、今日は「通霊(トンリン)大峡谷」観光を。
滝は貴州で黄果樹や馬嶺河など、さんざん見てきましたので、正直なところマイナーな感じは否めません。
ただ、遊歩道ではいろんな生薬・薬用植物が露店販売されており、そっち方面に多少関心もある私としては、それなりに楽しめました。
観光を終えてホテルに向かう途中に「三畳嶺瀑布」という、結構な規模の滝も“なにげに”ありました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
7月20日朝 広西での日本語ガイド・陳さん(女性)がホテルに迎えに来てくれ、地下鉄で南寧駅へ。
中国のお金持ちについては、貴州のガイド・姚さんが日本に案内する“阿寒湖の1泊15万円のホテル”を使うお金持ちなどを紹介しましたが、一方で、普通の人の暮らしぶりはどうなだろう・・・・ということで、南寧のホテルに貼ってあった求人広告。
「前台接待」というのがフロント係でしょうか。
「提成」は営業職の歩合のようなものですが、一般職種ではボーナス的な付加給でしょうか。
「全勤奨」は皆勤手当でしょう。
仮に基本給と併せて3000元として、約5万円。南寧は内陸地方都市ですから、北京・上海とは違います。
ただ、中国の場合、食事・宿舎が付与されることが多いようですから、日本との単純な比較は難しいものもあります。
なお、2018年の一人当たりGDPは63402元(約108万円 月額約9万円)とのことです。 -
ホテルの近くに地下鉄の駅があり便利です。
-
地下鉄構内の雰囲気は、清潔さなどを含めて、簡単な荷物検査がある以外は日本の地下鉄とまったく同じです。
-
南寧駅に入るセキュリティチェック
みなさんちゃんと列に並んでいます。 -
通常なら専用車で移動するところですが、「バスや列車をできるだけ利用したい。その方が現地の雰囲気を感じることができるし、費用も安くなる」という私の希望をいれて、南寧から靖西まではガイドの陳さんと列車で移動することになっています。
-
列車の車内
座席も写真でわかるように座り心地のいいものでした。
二十数年前、上海から西安、敦煌、トルファン、ウルムチと移動した旅では、列車のチケットは取れない、座席はない、通路も満杯、トイレから座っている通路に汚水が漏れ出てくる、女性車掌に「邪魔!」と背中を足で蹴られる、体調を崩し降車後駅前の路上に寝転がる・・・・等々、今の列車旅行に比べれば地獄でした。
もっとも、いろんな苦労しながらも旅を続けた記憶は今も鮮明に残っており、その後も旅行を楽しむきっかけともなった旅であると同時に、「なんとかなるものだ・・・」という人生観にも影響した旅でした。 -
中国旅行の昔話などを陳さんと楽しみながら、靖西へは4時間弱
最初のうち、おじさんの一団が賑やかでしたが、まあ、日本でもときに見れれる程度のものでした。 -
昼過ぎ、定刻で靖西に到着
-
駅に車が迎えに来ているはずですが、見当たりません。
-
そうこうするうちに、小雨もポツリポツリ。
一人旅なら「どうしようか?」と悩むところですが、ガイド同行ですので完全丸投げでお気楽です。
陳さんは、電話を掛けたりして相当に怒っています。 -
結局、靖西駅前で15~20分ぐらい待たされることに。
やっと合流した車のドライバーにガイドの陳さん、厳しく何か言っていましたが、ドライバーの男性は大して気にしていない様子。
もめ事にかかわりあいたくなかったので、事情は聞いていません。
でも、昼食のために通霊大峡谷への移動途中に立ち寄る頃には、ふたりとも何事もなかったように談笑しています。
思ったことははっきりと口に出してぶつける・・・というのが、中国流なのでしょう。
中国流ということでは、写真の左下にかろうじて写っている食器パックも。 -
今回旅行で食事の際に、ほとんどの店で目にしたのが画像のような一人分の小皿やお椀をパックしたもの。(画像は【http://blog.livedoor.jp/kidtvl555/】より、お借りしました。)
中国ではかつては(他のアジア諸国は現在でも)、テーブルに置かれている箸やスプーンを、やはり卓上のティッシュで拭いてから使用するといったことが一般に行われていました。
店の清潔さに関する信頼がなく、自分の身は自分で守るということです。
それからすると、消毒済みの食器がビニールパックされているというのは、“文明の一大進歩”でしょう。
なお、このパックは1元(約17円)の料金がかかる・・・とのネット情報もありますが、今回旅行では全く意識しませんでした。料理代金に含まれていたのか?
「食器を清潔に保つという当然に店側が行うべきことへ、どうして客がカネを払わなければいけないのか!」との批判もあったようですので、最近は料金を明示しない、あるいは店負担としているのでしょうか?
ただ、安全性への信頼は生まれていないようで、多くの人がパックから取り出した食器をお茶でかるくすすいで使用します。
店側も、陶器のポットになみなみと入れたお茶と一緒に、すすいだお茶を捨てる洗面器を一緒にもってきます。
このお茶は広西では、ほんのりとした甘みを出す甘草に決明子など加えた優れもので、そんな食器洗いに使うのはもったいない感も。
中国の食材等の安全性に対する疑念は、日本でも強くありますが、地元住民にも信頼されていないようです。 -
料理の方は、貴州でさんざん辛いものを食べてきて、昨日はお腹の調子も悪くなったので、無理せず「定番メニュー」的な食べやすいもので。
広西ではあまり辛い料理には出会いませんでした。
ガイドの陳さんが、辛いものを避けてくれたこともありますが、全体的に四川料理系統の貴州とは雰囲気が違うようです。
広州も近いので、広東料理の影響を受けるのでしょうか。
これから行く地域はベトナム国境が近いので、ベトナム風の料理も目にsるようになります。
そのあたりは、これからおいおいと。 -
でもって、ほどなく通霊大峡谷に到着。
チケット売り場はこの道の奥にあります。 -
薬用植物園もあるようです。
そのあたりは、峡谷内の露店などで実感します。 -
入り口
****通霊(トンリン)大峡谷****
長さ約1000メートル、幅200メートル余り。
中の通霊瀑布は、トップシーズンになると30メートルと168メートルにも高さと幅が広がるので、アジアでの最高のシングルステップ滝である。
峡谷のあたりは、線種類多くの珍しい植物が生えている。殊に、ダイノソア時代から生きてきた植物桫?などもここで生きて国家一級保護植物となっている。
その他、高さ100メートル、幅60メートルの鍾乳洞も1998年から国内外のお客様をここに訪ねさせている。【「楽旅中国」HP】
****************
“ダイノソア時代”・・・・「なんだろう?」と思ったのですが、多分“恐竜時代”ということでしょう。
*************** -
赤印の入り口から峡谷を下ったのち、川沿いに左手に通霊大瀑布まで。
折り返して右方向に川沿いに歩き、崖棺洞葬、民族表演場を経由して出口に、そこからバスで戻ってくるというコースです。 -
-
入り口に待機していたチワン族のお嬢さん。
たぶん頼めばガイドをしてくれるのではないでしょうか。
撮影していいのかわからなかったので慌ただしくシャッターをきったためボケてしまいましたが、ニッコリ笑ってくれました。 -
うっそうとした緑の中を川に降りていきます。
途中、取った薬草を入れる籠を背中にしょった地元の方に出会います。 -
濡れて滑りやすい階段をさらに下り川底へ。
-
川底に下りたあたりに「通霊宝洞」という、ちょっとした鍾乳洞というか、それっぽい短いトンネルがあります。
-
「鍾乳洞」というほどのものではなく、トンネル状の通路に鍾乳石がぶらさがっている・・・といったもの。
帰路にもう一回通りますので、写真はそのときに。 -
川底の“散策スタートポイント”みたいな休憩所
-
川沿いの遊歩道を通霊大瀑布へ向かいます。
ときおりパラつく雨と、川の湿気で、湿度は200%。 -
「薬用植物園」があるぐらいですから、亜熱帯と熱帯モンスーンのはざま的な気候(緯度的には台湾の台中ぐらい)と過剰なほどの湿度で、薬用植物の宝庫なのでしょう。
遊歩道の露店で売られているもののメインは、そうした生薬です。
一番多いのは、写真の「鉄皮石斛」
健胃、解熱、消炎、強壮、強精薬として用、 また、声を美しくするとされていて美声薬としても用いられるそうです。口渇、口の乾燥にもいいようです。 -
「鉄皮石斛」の効能書き
-
右は卵・粽ですが、左は・・・なんでしょう。
-
一番珍しかったのは、写真左のもの。
一見、四つ足の動物のようにも見えますが、多分本体部分が根っこで、足のように見えるのは、そこから生える茎ではないでしょうか?かなり大きなものです。
右のボール状のもの(カボチャぐらいの大きさ)も、なんでしょうか?
帰路でもう少し詳しく見るとしては、まずは通霊大瀑布へ急ぎます。 -
川で遊ぶ観光客
こういう峡谷は、もし川の水が急に増水したら、逃げ場はありません。 -
気持ちよさそうです。
-
前を歩くのがガイドの陳さん。
桂林にお住いの女性で、日本には行ったことはないが、大学で日本語を勉強したとか。 -
確かに“ダイノソア時代”(恐竜時代)のような、鬱蒼とした雰囲気です。
-
-
自生のバナナ
-
通霊大瀑布に到着
写真は、民族衣装コスプレ屋さんの看板 -
でもって、これが通霊大瀑布
-
高さ168m幅30m、“アジアでの最高のシングルステップ滝”というだけあって、落差は結構あります。
ちなみに、日本の那智滝は高さ133m幅13mです。 -
滝の裏側にも入れるのですが、このときは通行止めになっていました。
全体に白っぽいのは、水しぶきのせいです。 -
それなりの迫力はあるのですかが、貴州で黄果樹や天星橋を見てきたばかりですから、それに比べると・・・。馬嶺河では、このような滝が峡谷に何本もかかっていました。
そんな訳で、滝だけで言えば若干マイナーな感は否めません。
ただ、通霊大峡谷の楽しみ方は滝だけではありません。 -
遊歩道の露店で売っている「きのこセット」 生薬として人気がある「霊芝(レイシ)」です。
抗がん作用などもあるとされていますが、伝統的な漢方処方には使われておらず、もっぱら民間療法で使用されています。
左の塊は「何首烏(カシュウ)」
ツルドクダミの塊根を乾燥したものです。
高齢者のかゆみ症状に効果があるとか。 -
前出の写真にもあった塊で「金不換」との表示があります。
「金不換」・・・おカネには代えられないほどの貴重なものということでしょうか?
ネット検索で「金不換」を調べると、中国で重用される田七人参が出てきますが、写真のものは田七ではなさそうです。
形・大きさ的には、松の根に寄生する「茯苓」にも似ています。 -
更に奇妙なもの
どう見ても羊のような四つ足動物に見えますが、前出のとおり、多分木の根っこでしょう。
googleの画像検索でもロバとかイノシシとか、動物ばかり出てきます。
いったい何でしょう? -
手前の「霊芝(レイシ)」は、500gで200元(約3400円)とあります。
-
前にも紹介した「鉄皮石斛」 一番ポピュラーな商品です。付近にたくさん自生しているのでしょう。
-
休憩所みたいなところまで戻ってきました。
雨が強く降りだしたので、しばらく休憩。 -
雨脚も弱まったので、「通霊宝洞」をくぐって、行きとは反対方向へ。
-
一応、鍾乳石が下がる鍾乳洞ですが、前にも書いたように、トンネル通路に鍾乳石が下がっている・・・といった感じです。(もっとも、通路部分以外に、奥があるのかもしれませんが)
-
-
前を歩くガイドの陳さん。陳さんは、大きな鍾乳洞がある桂林で生活・仕事をしていますので、「こんなもの・・・」といったところでしょう。
昔、桂林の鍾乳洞に入ったときには、そのスケールに感動しました。
もっとも、若いガイド女性がきれいだったのが一番の印象ですが。当時私も30歳代でしたので。同行友人とガイド女性をはさんで写真など撮ったりして・・・。 -
-
通路を抜けて、また川沿いを歩きます。
-
天井部分に、えぐれたくぼみがあります。
「崖棺洞葬」といって、昔々棺桶が置かれたところのようです。
たぶん、こういう棺置き場が石灰岩の崖にいくつもあるのでしょう。
崖の上なら、荒らされにくく、天国にも近い・・・ということでしょうか。 -
園内専用バスに乗って駐車場まで戻ってきました。
遊歩道の最後に、チワン族の伝統的なダンスなどを見せるステージがあったのですが、時間が合わずパスしました。
写真は駐車場のトイレ。
左右の男性用・女性用の間に「第三」(unisex)用トイレが。
私は、てっきり“トランスジェンダー”などのためのトイレかと思って、「おう!中国もそんな配慮をするようになったか。でも、中国がLGBTに寛容だとは聞いたことがないけど・・・」とも -
よく見たら、子供連れや介護の人たちが、性別を気にせず利用できるトイレのようです。
おそらく日本でも最近は珍しくもないのでしょうが、田舎者で知らなかったものですから。
それにしても、かつては「ニーハオトイレ」で臭い・汚いと言われていた中国ですが、こういう「第三」トイレも整備されるようにはなっているようです。時代は変わります。 -
通霊大峡谷観光を終えて、徳天瀑布も近いこの日の宿泊地へ移動する途中にあった「三畳嶺瀑布」
ほんの道路端になにげなく・・・といった感じで、このくらいの滝があります。 -
高さ100m、幅30mとのことで、結構な規模です。
-
風にあおられた水しぶきが半端なく、カメラのことを考えると近くからの撮影はできません。
(滝を通り過ぎたあたりからなら、風向きの関係で、近くからでも撮影できたのですが、それは後でわかったことです)
滝に近い分、通霊大瀑布よりは迫力があります。 -
この滝を最後に、今日の観光を終了。
翌21日は、旅後半の目玉、徳天瀑布に向かいますが、それは次編で。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
azianokazeさんの関連旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
59