
2018/07/01 - 2018/07/01
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j-ryuさん
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☆福島の四季折々の花や自然を紹介している
“福島・四季・彩々”は回を重ねPart,77になりました。
単独ネタにするには写真が少なかったり
脈絡がないネタだったり、
それらを強引につなぎ合わせたのが“福島・四季・彩々”で
福島県の自然のネタと言う事以外には共通点はありません(^^);。
今回のシリーズをまとめるサブタイトルを“空梅雨の候”にしたのは
福島県を含む東北南部は6/10に梅雨入りし
7/14に梅雨明けしましたものの、
梅雨とは名ばかりで西日本の豪雨とは真逆で雨らしい雨が殆ど降りませんでした。
福島県の梅雨期間の降水量は90ミリ(平年は178.9ミリ)と平年の約半分でした。
これからの天気予報を見ても今月いっぱいは酷暑で雨もほとんど降りそうにありません。
滝や渓流好きの私としては雨不足は致命的です。
ま、私の趣味なんぞはどうなっても世の中に影響しませんが
この異常な猛暑酷暑は早く落ち着いてもわねば
様々な悪影響が心配です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
-
☆猪苗代湖湖南町Map(※Google earthに加筆)
猛暑続きの中、郡山市湖南町中野集落の清水川に
涼しさを求めバイカモを見に行ってきました。
郡山市湖南町は行政上は郡山市なんですが地理学的には
分水嶺を越えた会津地方(日本海水系)に分類され
天気予報なども会津地方のくくりです。
湖南町は名前のように猪苗代湖の南部の農村地帯で
明治以降幾つかの村が合併し湖南村になりそのご郡山市に編入されました。
湖南地域は江戸時代から会津藩と二本松藩(郡山市)の藩境があり
複雑な藩境だったようですが湖南村になってからは郡山とのつながりが大きくなったようです。 -
☆猪苗代湖湖南町中野集落Map(※Google earthに加筆)
梅花藻が自生する清水川は湖南町中野集落の県道から一歩裏通りに入った
集落内を流れている小川に自生しています。
県道沿いの中野郵便局近くの橋脇の細い路地を川沿いに進むと
広めの駐車場があり、その先左手の小川がバイカモの自生する清水川です。 -
☆湖南町中野 清水川のバイカモ(梅花藻/キンポウゲ科バイカモ亜属)
バイカモ(梅花藻/キンポウゲ科キンポウゲ属バイカモ亜属)は北海道~九州の清流に自生する常緑の沈水植物でたえず清らかな冷水(約15℃くらい)が流れていないと生育できないため
自生地が限られ千葉、長野、京都では絶滅し、23都道府県で絶滅危惧種に指定されています。
福島県でも自生地は限定的で
元々自生が確認されていない都府県もあるので実質的には全国的な絶滅危惧種です。 -
☆湖南町中野 清水川のバイカモ(梅花藻/キンポウゲ科バイカモ亜属)
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☆湖南町中野 清水川のバイカモ&ミヤコワスレ
バイカモも自生種ですが清水川沿いは集落の中を流れているので
川沿いにはミヤコワスレやアジサイなど園芸種もたくさん見られます。 -
☆湖南町中野 清水川のバイカモ&ミヤコワスレ
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☆湖南町中野 清水川のバイカモ&ミヤコワスレ
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☆湖南町中野 清水川のヒメフウロ(姫風露/フウロソウ科フウロソウ属)
バイカモ咲く清水川ではヒメフウロも花盛りでした。
日本の野性種は岐阜~四国の一部の石灰岩地に自生するそうですが
これは帰化植物だと思います。
全草に臭気があり、白毛がまばらにある。
茎は基部で分枝して、高さ30~60cm、葉は互生し長さ3cm、幅5センチほどで、深く3全裂し小葉はさらに羽状に深裂する。
茎の上部の葉は羽状葉状になる。
葉腋から長い花序を伸ばして、直径1.5cmほどの淡紅色の花を1~2個つける。
萼片には開出毛と腺毛がある。
花弁には2本、濃色の筋がある。
果実はゲンノショウコに似て長さ2cmほどの嘴状となる。
古くなった葉や、結実期に入った全草は赤く染まることが多い。 -
☆湖南町中野 清水川のヒメフウロ
以前はこの場所にもバイカモは咲いていましたが
今年は残念ながらあまり咲いていませんでした。
バイカモは深い根を張らないので大雨後などには株ごと流されることもあるので
群生する場所は年によって少し変化します。 -
☆湖南町中野 清水川のヒメフウロ
日本に自生するヒメフウロと帰化植物のヒメフウロは
比較する日本産が県内には無いので違いがはっきり分かりませんが
見極めは相当難しいようです。
遺伝子学的にはどうなのか気になるところです。 -
☆湖南町中野 清水川のバイカモ(梅花藻/キンポウゲ科バイカモ亜属)
バイカモの群生場所は全て道路沿いの川にあるわけではなく
民家の裏庭や畑沿いのような場所に多く見られます。
場所によっては川沿いに踏み跡があるので
その踏み跡沿いを辿ればある程度は群生ポイントまで行けますが
長靴が必要ですし、ほとんどが民有地なので
最低限のマナーを守って見学撮影してください。 -
☆湖南町中野 清水川のバイカモ(梅花藻/キンポウゲ科バイカモ亜属)
今は集落のご好意で清水川全域が公開されていますが
あまりにマナーが悪いと立ち入り禁止になる可能性もあります。 -
☆湖南町中野 清水川のバイカモ(梅花藻/キンポウゲ科バイカモ亜属)
昨年の6月下旬から7月には異常渇水で一時清水川が干上がり
バイカモの多くが枯れ死しましたが
水量が戻るとともにだいぶ復活してきました。
今年も清水川流域も空梅雨で水量が心配でしたが
訪れたときはなんとか大丈夫でした。
でもこの異常猛暑酷暑でこの先も雨が降らなければ
また昨年のように干上がってしまう可能性もあります。 -
☆湖南町中野 清水川のバイカモ(梅花藻/キンポウゲ科バイカモ亜属)
清水川は集落内を流れる小川で
上下水道が整備される前は生活水に使われていたので
幸運に美しさを保たれてきたようです。
現在でも各民家には水洗い場があり
野菜を洗ったりするのに利用しています。 -
☆湖南町中野 清水川のバイカモ(梅花藻/キンポウゲ科バイカモ亜属)
集落内の小川ってこともあり
川沿いの自然度は高くはないので
写真的にはなるべく自然度が高いポイントを選んで撮影しています。 -
☆湖南町中野 清水川のバイカモ(梅花藻/キンポウゲ科バイカモ亜属)
バイカモは水中でも花を咲かせることができますが
清水川はあまり水深が深くないので
ほとんどは川面に浮かんで咲いています。 -
☆湖南町中野 清水川のバイカモ(梅花藻/キンポウゲ科バイカモ亜属)
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☆湖南町中野 清水川のバイカモ(梅花藻/キンポウゲ科バイカモ亜属)
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☆ノギラン(芒蘭/ユリ科ノギラン属)
隣り村の山中で今年もノギランを見頃になりました。
図鑑等ではノギラン(芒蘭/ユリ科ノギラン属orキンコウカ科ソクシラン属)
全国の里地~亜高山のジメ地や裸地化した崖状の場所などに自生するとありますが隣り村の自生地は山道脇であまり水分が多い場所ではなく
それよりロゼット状の葉が下草に隠れないような条件を好むようです。
けして珍しい植物ではないようですが、地味目な花色なので
見落としていたのか、近辺では数が少ないのか
周辺で見つけられたのはこの山だけです。 -
☆ノギラン(芒蘭/ユリ科ノギラン属)
遠目に華やかさはありませんが
クローズアップで見るとなかなかキレイな花です。 -
☆イチヤクソウ(一薬草/イチヤクソウ科イチヤクソウ科)
ノギランのそばではイチヤクソウも花盛りでした。
イチヤクソウ(一薬草/イチヤクソウ科イチヤクソウ属)は全国の山林内に自生。
常緑の草本で草丈は10~18cmほど。
花期は通常6月下旬です。
名前の由来は漢字の通り、民間薬や漢方薬として利用されたからで、
日本では汁液を切り傷や虫さされ毒蛇咬まれに使い
漢方では鹿蹄草(ろくていそう)と言い慢性関節リューマチなどに使われるそうです。 -
☆イチヤクソウ(一薬草/イチヤクソウ科イチヤクソウ科)
-
☆ミヤマカラマツ(深山唐松/キンポウゲ科カラマツソウ属)
隣り村の渓流沿いでミヤマカラマツが例年より早く花盛りになりました。
ミヤマカラマツ(深山唐松/キンポウゲ科カラマツソウ属)は全国に分布し亜高山帯下の渓流沿いややや湿った林縁に自生します。
花が唐松の葉に似て、深山に生えるのでミヤマカラマツと呼ばれますが
う~ん、カラマツには似ているような似てないような・・・(^_^;);。 -
☆ミヤマカラマツ(深山唐松/キンポウゲ科カラマツソウ属)
草丈は30~40cmほど花に見えているのは全てオシベ&メシベです。
オシベの花糸の基部は極端に細く、メシベはややこん棒型。
でもオシベもメシベも肉眼ではよう見分けが付きません。
キンポウゲ科らしくハナビラは元々無く蕾の頃はガクに包まれていますが、ガクは開花と同時に落ちてしまいます。
オシベも受粉後に落ちてしまいメシベだけが残ります。
この段階でようやくこれがメシベだったのかと分かります(^^);。 -
☆トモエソウ(巴草/オトギリソウ科オトギリソウ属)
隣り村の山あいでトモエソウが咲き出しました。
トモエソウ(巴草/オトギリソウ科オトギリソウ属)は全国の山や野原に広く分布し明るくやや湿った場所に自生します。
草丈は50~100cm、花は4~5cmと大振りで金色に輝くシベがとても美しい花です。
同じ仲間で中国原産のキンシバイ(金糸梅)やビョウヤナギ(未央柳)などと良く似ますがキンシバイやビョウヤナギが潅木であるのに対し
トモエソウは草本で花ビラがやや巴型にねじれるのでトモエソウの名があります。
一つの花は2日くらいしか咲かず、蕾が順繰り開花します。 -
☆トモエソウ(巴草/オトギリソウ科オトギリソウ属)
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☆トモエソウ(巴草/オトギリソウ科オトギリソウ属)
福島県ではそう珍しい山野草ではありませんが
西日本や日本海側では数が少ないようで25都府県で危惧種に指定され
東京では絶滅し、富山、石川、京都、大阪、香川、山口、福岡、佐賀、熊本、鹿児島では絶滅危惧種?類(最も危機的状況)に指定されています -
☆トモエソウ(巴草/オトギリソウ科オトギリソウ属)
草丈は50~100cm、花は4~5cmと大振りで金色に輝くシベがとても美しい花です。
同じ仲間で中国原産のキンシバイ(金糸梅)やビョウヤナギ(未央柳)などと良く似ますがキンシバイやビョウヤナギが潅木であるのに対しトモエソウは草本で花ビラがやや巴型にねじれるのでトモエソウの名があります。
-
☆トモエソウ(巴草/オトギリソウ科オトギリソウ属)
キレイな花ですが一つ一つの花は1,2日しか咲かないし
咲き終わった花も落花せず萎れたまま残るので
見た目が悪くなり残念です。 -
町内の田んぼそばの土手でチダケサシが盛りです。
チダケサシ(乳茸刺/ユキノシタ科チダケサシ属)は全国のジメ地や田んぼ沿いの土手など湿ったところに多く自生します。 -
☆チダケサシ(乳茸刺/ユキノシタ科チダケサシ属)
ちょっと変わった名前ですが
乳茸(チチタケ)というキノコを採った時、
信州辺りではチダケサシの茎に刺して
持ち帰ったのでチダケサシと言うそうですが
乳茸じたいがそんなに一般的じゃないし
地方名が正式名になったのも不思議なことです(^_^);。 -
☆トリアシショウマ(鳥脚升麻/ユキノシタ科チダケザシ属)
隣り村の山中でトリアシショウマが見頃になってきました。
トリアシショウマは主に中部以北~北海道の夏緑広葉樹林域の林縁・草原などに自生します。
芽出しの頃、芽が鳥の脚のような形をしているので付いた名前のようですが
他の仲間も似たような芽出しなので、この形状だけで判別は難しいです。
「升麻(しょうま)」は元々葉が麻に似ているので付けられた中国の薬用名です。 -
☆トリアシショウマ(鳥脚升麻/ユキノシタ科チダケザシ属)
チダケザシ属の仲間はどれも良く似ていて見極めが難しいく中には交雑種ではないかと思われるものもあり、
様々な見分け方が紹介されていますが正直見分け辛いです。(-"-)。 -
☆アカショウマ(赤升麻/ユキノシタ科チダケサシ属)
アカショウマは東北南部~九州の林縁や林下に自生し、花がショウマ(升麻)に似て、芽だし頃の茎が赤いので赤升麻と呼ばれます。
葉っぱは基本3回3出葉ですが一様ではありません。
小葉は卵型で先端がとがり、葉縁は重鋸歯です。
よく似たトリアシショウマはアカショウマの変種とされ
特徴はほぼアカショウマと同じですが、
花序が細かく枝分かれする個体が多いです。
ヤマブキショウマは山地に多く枝も花序が細かく枝分かれし小さな花をマクロで見れば違いは一目瞭然です。 -
☆ヤマブキショウマ(山吹升麻/バラ科ヤマブキショウマ属)
隣り村の羽鳥湖高原のヤマブキショウマが見頃です。
ヤマブキショウマ(山吹升麻/バラ科ヤマブキショウマ属)は葉がヤマブキに
花がショウマ(升麻)の仲間に似ているのでヤマブキショウマで
ほぼ全国の山地~高山帯の林縁や草地に自生し、雌雄異株です。 -
☆ヤマブキショウマ(山吹升麻/バラ科ヤマブキショウマ属)
草丈は1mほどあり(花序を含めれば2m)、他のショウマ類よりかなり大型の株です。
しかし、他のショウマ類の多くがユキノシタ科なのに対し、ヤマブキショウマは
バラ科であるのが決定的な違いです。
間近で見れば他のショウマ類と間違うことは無いと思いますが花期や自生地が重なるトリアシショウマとよく似た個体があり
道路端で咲いている花を走っている車から見分けるのは見慣れないと中々難儀です。 -
☆フジウツギ(藤空木/フジウツギ科フジウツギ属)
八溝山麓でフジウツギが見頃になりました。
フジウツギ(藤空木/フジウツギ科フジウツギ属)は東北~兵庫県の太平洋側や四国の渓流沿いや崖、荒地に自生します。
初めて見たとき何をキーワードに花名を検索すれば良いのかとても悩ましい花でした。
ユキノシタ科?スイカズラ科?クマツズラ科?
見たことがあるようでないような花だし
花色も紫と白が混じっているし・・・・(^_^);。 -
☆フジウツギ(藤空木/フジウツギ科フジウツギ属)
それもそのはず、フジウツギ属は世界に100種くらいあるそうですが日本にある自生種はフジウツギ とウラジロフジウツギのわずか2種しかありません。
一つの花序で2色混じりのキレイな花ですが
サポニンを多く含む全草が有毒で昔は魚獲り利用したそうです。 -
☆フジウツギ(藤空木/フジウツギ科フジウツギ属)
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☆フジウツギ(藤空木/フジウツギ科フジウツギ属)
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☆ホタルブクロ(蛍袋/キキョウ科ホタルブクロ属)
里山のホタルブクロやヤマホタルブクロが花盛りになりました。
ホタルブクロ(蛍袋/キキョウ科ホタルブクロ属』は北海道西南部~九州、東アジアに分布し主に山野の林縁や土手など明るい場所に自生します。
ホタルブクロの名前の由来はまさに蛍が飛びかう季節に咲き蛍を捕まえた時、閉じ込めるのに利用したので蛍袋(ホタルブクロ)と呼ばれるようになった説や
ホタルという漢字は『蛍』を当てますが『火垂る』と書いてもホタルと読みます。
日常語としては『火垂る』は『提燈』のことで
ホタルブクロの花の形が提燈に似ているので、”火垂る袋”と呼んだ。
という説もあるそうです。 -
☆ホタルブクロ(蛍袋/キキョウ科ホタルブクロ属)
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☆シロバナホタルブクロ(白花蛍袋/キキョウ科ホタルブクロ属)
西日本では白花のホタルブクロが多いようですが
当地で赤紫が主で白花は稀です。 -
☆八流の滝へのルートマップ。
※Googie Mapに加筆。
https://maps.google.com/?ll=37.25759,140.29852&z=14&t=h -
☆紫陽花咲く八流の滝
紫陽花が見頃になったかなと思い
須賀川市の郊外にある八流の滝(はちりゅうの滝)へ行ってきました。 -
☆紫陽花咲く八流の滝
八流の滝は阿武隈山地の宇津峰山を源とする塩田川と小倉川の合流地点の近くにあり、でこぼこの江持岩を八條(やすじ)になって流れ落ちるところから「八流の滝」と呼ばれます。
高さは4m、滝幅は8m弱の小さな滝ですが、田園地帯に忽然と流れ落ちる珍しい滝です。 -
☆紫陽花咲く八流の滝
八流の滝沿いに咲くアジサイは野性種ではなく
地域の方が植栽したものです。 -
☆紫陽花咲く八流の滝
滝の左岸のアジサイは古典的な白花で
華やかな品種が多くなった今はあまり人気がないようです(^_^;)。 -
☆紫陽花咲く八流の滝
-
☆紫陽花咲く八流の滝
八流の滝は右岸に見学路があるので
一般的には右岸から撮影した構図がふつうですが
それではあまりに平凡なのでいつも渡渉し
岩を登り左岸からも撮影しています。 -
☆紫陽花咲く八流の滝
-
☆紫陽花咲く八流の滝
八流の滝”は『奥の細道』にも曽良の『随行日記』にも記されていませんが
直ぐ近くには芭蕉の辻と呼ばれる十字路があります。
芭蕉一行は『乙字ヶ滝』で一句詠んだ後は随行日記によればこの辺りを通って郡山の守山に向かったと思われます。
江戸時代の女流俳人、市原多代女は『眼に散りて向かひかねけり滝の月』の句を残しています。
遠い旅などままならない時代、こんな小さな滝ですが当時は手軽に行ける身近な名所だったのでしょう。 -
☆紫陽花咲く八流の滝
水源は標高600mほどなので
普段からだほど水量の多い滝ではありませんが
空梅雨だったのでなおさらです。 -
☆紫陽花咲く八流の滝
この日も日中はピーカン。
滝は西日を浴びるのでわざわざ日没頃に出向きました。
全体的に暗めなのはそのせいです。 -
☆紫陽花咲く八流の滝
右岸には青いガクアジサイが植えられています。
色彩的には青の方が紫陽花らしくていいかも。 -
☆紫陽花咲く八流の滝
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☆紫陽花咲く八流の滝
シルキーな滝にするためスローシャッターで撮っていますが
わずかな風でも紫陽花がぶれるので花と滝のコラボ写真はけっこう難しいです。 -
☆紫陽花咲く八流の滝
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☆紫陽花咲く八流の滝
上流には田畑や民家もたくさんあり
清流とは言いがたい滝ですが
気軽に行けるのがいいところです。
でも場所が分かり難いせいもあるし
知名度がないので平日はいつも誰も来ていません。 -
☆紫陽花咲く八流の滝
-
☆緑のラビリンス 滑川砂防ダムルートMap
※地理院地図に加筆
http://maps.gsi.go.jp/?z=16#16/37.329679/140.201082/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f0 -
☆緑のラビリンス 滑川砂防ダム拡大版
※Google earthに加筆。
我が旅行記では定番の一つ滑川砂防ダムに行ってきました。
紅葉では定番の滑川砂防ダムですが夏景色を紹介するのは初めてです。 -
☆緑のラビリンス 滑川砂防ダム
『滑川砂防ダム』は我が家から車で25分、会津・湖南七峠の一つ、県道67号の諏訪峠(779m)の登り口にあります。
地元の人にもあまり知られていない紅葉の隠れ名所で
昨秋も旅行記で紹介済みです。
◆山紫水明・錦織り成す美しき福島の秋 Part1
https://4travel.jp/travelogue/11301752
◆山紫水明・錦織り成す美しき福島の秋 Part2
https://4travel.jp/travelogue/11302599
◆深々と雪降り埋む滑川砂防ダム
https://4travel.jp/travelogue/11313423
滑川砂防ダムは県道67号(中野・須賀川線)のすぐ脇にあり、
駐車場(10台くらい)もあるしアクセスも超楽チンの穴場です。
(注)冬期は県道67号は滑川砂防ダムの2km手前ほどから通行止めになります。 -
☆緑のラビリンス 滑川砂防ダム
本当なら新緑の頃の方がキレイだと思いますが
この春2度訪れたものの
風があり湖面が美しい水鏡ではなかったので旅行記にはしませんでした。
夏場は堰堤から見る景色はごく平凡なんですが
右岸から見るダム湖は緑のコントラストが神々しいほどの美しいです。
まさに緑のラビリンス(迷宮)に迷い込んだかのようです。 -
☆緑のラビリンス 滑川砂防ダム
それでは堰堤から右岸へ行ってみましょう。
でもかなりの藪漕が不可欠です(^_^;)。
ダム湖の色は空模様や木々の色が色濃く反映し
夏の晴天時にはモスグリーンに見えます。 -
☆緑のラビリンス 滑川砂防ダム
湖面はモスグリーン、
木々は日影は深泥色
陽射しが当たっていればライトグリーン。
またそれらが水鏡に映り込み
複雑な緑色のグラデーションが
緑の迷宮へと誘います。 -
☆緑のラビリンス 滑川砂防ダム
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☆緑のラビリンス 滑川砂防ダム
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☆緑のラビリンス 滑川砂防ダム
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☆緑のラビリンス 滑川砂防ダム
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☆緑のラビリンス 滑川砂防ダム
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☆緑のラビリンス 滑川砂防ダム 似鯉(ニゴイ)?
撮影中、突然目の前の水面を大きな影が移動していきます。
その大きさに一瞬どきっとしました(80cmくらい)。
まさか米国南部~中米原産のアリゲーターガーはいないでしょうから
おそらく口の細長さからして似鯉(ニゴイ)でしょうかね? -
☆緑のラビリンス 滑川砂防ダム
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☆緑のラビリンス 滑川砂防ダム
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☆緑のラビリンス 滑川砂防ダム
下記の秋や冬の写真とほぼ同じポイントです。
定点観測ってほど大それたものではありませんが
季節ごとの定点撮影も四季の国、日本らしくていいかもね。 -
◆山紫水明・錦織り成す美しき福島の秋 、滑川砂防ダムPart1
https://4travel.jp/travelogue/11301752 -
◆深々と雪降り埋む滑川砂防ダム
https://4travel.jp/travelogue/11313423
どの季節が一番ってより四季があっての美しさって感じですね。 -
☆緑のラビリンス 滑川砂防ダム
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☆緑のラビリンス 滑川砂防ダム
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☆緑のラビリンス 滑川砂防ダム
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☆緑のラビリンス 滑川砂防ダム
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☆緑のラビリンス 滑川砂防ダム
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☆緑のラビリンス 滑川砂防ダム
ダム湖には本流の金喰川と名無しの小川が2つ流れ込んでいます。
ここが本流・金喰川(かねはみがわ)の流入地点です。
金喰川上流には民家も農地もないのでとても透明な水ですが
夏場のダム湖はプランクトンや藻類が繁殖するのか
少しは白濁したような青や緑色に見えます。 -
☆緑のラビリンス 滑川砂防ダム
金喰川と書いて『かねはみがわ』と呼びますが
下流では大滝川などと合流して滑川と呼ばれます。
その滑川は須賀川市北部で阿武隈川に合流します。 -
☆緑のラビリンス 滑川砂防ダム
それにしても『かねはみがわ』とは珍妙な名前ですよね。
大昔は砂金でも採れたのかな・・・・
そんな話は聞いたことはないけど(^_^;)。 -
☆緑のラビリンス 滑川砂防ダム 熊の足跡
金喰川の流入部分で土砂がむき出しになっている個所があり
なんとよ~く見たら熊の足跡じゃありませんか(@_@;)
そりゃ~この辺も熊の生息地域だから
足跡があっても不思議じゃないけど
やはり真新しい足跡があると正直ビビリます(ーー;)。
熊除け鈴をいつもより大きくならし
即、退散です(^_^;)。 -
☆キタテハ
滑川砂防ダムの熊の足跡にビビったので即撤収し
滑川のもう一つの源流である大滝川に向かいました。
狙いはズバリ、国蝶のオオムラサキです。
ポイントは水分とミネラルが取れるのであろう
川沿いの林道です。 -
☆キタテハ
う~ん、空梅雨なので砂利道の林道は水分が少なく乾燥ぎみだからか、
いつもより蝶が少なめ(ーー;)。
いるのはセセリチョウやシジミチョウの仲間ばかり。
かろうじてキタテハが飛来してきました。 -
☆サカハチョウ
まもなくサカハチョウも飛来してきました。
翅の表面に逆八の字の白い帯があるのでサカハチョウと呼ばれます。
当地では山地の樹林周辺で見られます。
幼虫の食草はイラクサ科のアカソ、コアカソ、ムカゴイラクサ、イラクサ,エソイラクサ、ヤブマオなどです。 -
☆サカハチョウ
-
☆ウチワヤンマ
ウチワヤンマがいました。
尾の末端が団扇のようで
オニヤンマのように大きいのでヤンマと名付けられましたが
ヤンマの仲間ではなくサナエトンボの仲間です。 -
☆コムラサキ ♂
残念ながら今回はオオムラサキは飛来しませんでしたが
コムラサキがやってきました。 -
☆コムラサキ ♂
コムラサキ(小紫)は、タテハチョウ科コムラサキ亜科に属する中型のチョウ。
南西諸島を除くほぼ日本全国に分布する。雄の翅の表面は美しい紫色に輝くので、この和名がつけられた -
☆コムラサキ ♂
見る角度のよっては青く見えないこともあるので
青く見える角度を狙って撮影します。
最初は警戒しますが慣れてくると逃げようはしません。
それでどろか汗の臭いを嗅ぎ付け
肩にとまったりします。 -
☆コムラサキ ♂
-
☆コムラサキ ♂
翅を閉じてじっとしていると
コムラサキだとは気付かないかも。 -
☆タマガワホトトギス(玉川杜鵑草/ユリ科ホトトギス属)
渓谷沿いではタマガワホトトギスが咲き始めていました。
タマガワホトトギスは本州、四国、九州. 山地の谷沿いや湿り気のある深山に自生します。
ホトトギスの仲間の多くは初秋に咲きますが
タマガワホトトギスは一番早く初夏に咲き始めます。 -
☆タマガワホトトギス(玉川杜鵑草/ユリ科ホトトギス属)
-
☆タマガワホトトギス(玉川杜鵑草/ユリ科ホトトギス属)
タマガワと言うと東京西部の多摩川を思い浮かべる人が多いと思いますが
玉川杜鵑草の玉川は京都府南部の井手の玉川のことで
古来この地は黄色い山吹の名所で
黄色⇒玉川ってことでタマガワホトギスなんだそうです。
なんかかなり強引な命名ですね(ーー)〆。 -
☆シデシャジン( 四手沙参 /キキョウ科シデシャジン属)
今年も近くの里山の林縁でシデシャジンが見頃になりました。
シデシャジン( 四手沙参 /キキョウ科シデシャジン属)は本州以南の林縁や森に広く分布しますが自生地は限ら目にする機会は少ないようで、秋田や鹿児島は自然豊かだと思いますが、なぜか絶滅したとされています。
福島県では絶滅危惧種の指定はされていませんが自生地はあまり多くありません。 -
☆シデシャジン( 四手沙参 /キキョウ科シデシャジン属)
草丈は80cm~100cmと細長く
単独ではあまり自立せず他に寄りかかるよに成長します。
-
☆シデシャジン( 四手沙参 /キキョウ科シデシャジン属)雄花期
花径は1.5cmほど
細いリボンがクルクルとカールしたような個性的な花ビラは
とてもキキョウの仲間には見えませんが
他のキキョウ科と同じように花ごと散る(萎れる)合弁花です。
雌雄同花ですが雄性先熟で、先にオシベから花粉が出ます。
メシベの柱頭は開花当初、紅色をした雄花期と
花粉が失活して柱頭が開き他の花の花粉を待ち受ける雌花期(写真下)があります。
これは自家受粉を防ぎ、他の花の多様な遺伝子を取り込む巧妙な戦略です。
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☆シデシャジン( 四手沙参 /キキョウ科シデシャジン属)雌花期
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☆シデシャジン( 四手沙参 /キキョウ科シデシャジン属)
四手とは神前にささげるリボン状の紙飾りや
神主さんがお祓いに使う紙かざりのことで
沙参はツリガネニンジン(キキョウ科)の中国名です。 -
☆シデシャジン( 四手沙参 /キキョウ科シデシャジン属)
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☆シデシャジン( 四手沙参 /キキョウ科シデシャジン属)
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☆ヤマユリ(山百合/ユリ科ユリ属)
シデシャジン咲く里山周辺ではヤマユリも花盛りでした。
ヤマユリ(山百合/ユリ科ユリ属)は山林や野原などに自生し
草丈が1m~1m50cm花径は20cmにもなる世界最大級の大型ユリです。
日本を代表するユリですが、自生地は近畿以北~青森(北陸は除く)に限られ
近畿では数が少なく、京都で野生種は絶滅したと言われてます。
私の地域で山に咲くユリと言えば黙っていてもヤマユリを指すほど
ごく普通に見られるユリですが、思いのほか分布域が狭いのは不思議です。 -
☆ヤマユリ(山百合/ユリ科ユリ属)
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☆ヤマユリ(山百合/ユリ科ユリ属)
日本は世界有数のユリ大国ですが
ヨーロッパではシーボルトがテッポウユリを伝えるまで白いユリと言えば
地中海沿岸、バルカン地方、パレスチナ地方、コーカサス地方などに自生していた
花の小ぶりなニワシロユリだけだったそうです。
白いユリは純潔、清廉、潔白の象徴として聖母マリアの花として大切にされてきましたが
シーボルトがテッポウユリを伝えてからは寒さ厳しい欧州北部の
オランダ、ベルギーなどでも栽培が容易なため
あっとういう間に広まり、ユリと言えばニワシロユリのことだったのが
ヨーロッパ産のニワシロユリをマドンナリリィと区別し
日本産の白いユリをイースターリリィと呼んだそうです。 -
☆ヤマユリ(山百合/ユリ科ユリ属)
その後ヤマユリが1873年ウィーン万博で日本の他のユリと共に紹介され
花の白さ大きさ華やかさに人気が沸騰し、タモトユリやテッツポウユリなどとかけ合わせれ
欧州人(キリスト教徒)好みのより純白でより豪華なカサブランカや
美しいオリエンタルハイブリットユリが次々に開発されてきました。 -
☆ヤマユリ(山百合/ユリ科ユリ属)
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☆ヤマユリ(山百合/ユリ科ユリ属)
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☆ヤマユリ(山百合/ユリ科ユリ属)
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☆ヤマユリ(山百合/ユリ科ユリ属)
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☆ヤマユリ(山百合/ユリ科ユリ属)
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☆ヤマユリ(山百合/ユリ科ユリ属)
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☆ヤマユリ(山百合/ユリ科ユリ属)
これで◆福島・四季・彩々・Part,77・空梅雨の候◆はこれでお仕舞いです。
いつも最後までご覧下さりありがとうございます。
そして『いいね』もありがとうございます。
ではまた。 j-ryu
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