
2018/07/04 - 2018/07/11
902位(同エリア4372件中)
とんきさん
この旅行記スケジュールを元に
40年以上前から興味のあった旧フランス保護領の北アフリカへ誕生日に行ってみることに。色々検討したのですが、HISの8日間でモロッコを一周するコースの団体ツアーにしました。団体ツアーなのであまり無理はしないだろうと思っていたのですが、そのハードなスケージュールにはびっくり。でも、モロッコの歴史や自然、そして、参加者に恵まれて楽しい旅行になりました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 3.0
- グルメ
- 2.0
- ショッピング
- 2.0
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 観光バス
- 航空会社
- クウェート航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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<<1日目>>
先ずは、成田からドーハへ。飛行時間11時間5分。成田空港第2ターミナル 空港
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<<2日目>>
ドーハの空港に現地時間の午前3時過ぎに到着。ここでの乗継便までの待ち時間、およそ6時間。ドバイ国際空港 (DXB) 空港
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ドーハから8時間半のフライトで、ようやくカサブランカに到着。ここでの入国手続きの待ち時間が半端ない。長時間のフライトの後は、本当にキツイ。だから、逆に入国後の空港ロビーは閑散としています。
尚、入国審査は、テロリストの潜入を警戒して厳しくしているようで、日本人はすぐに終わります。したがって、列の長さよりも日本人が多そうな列に並べた方が早く済むようです。ムハンマド5世国際空港 (CMN) 空港
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空港から夕方、直接、バスでシャウエンへ向かう。6時間の旅路。自宅を出てから何時間経っただろう。時差もあるので、とても計算できない。ようやく深夜近くなってホテルに到着。それから夕食というか夜食。
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<<3日目>>
翌朝、窓の外を見るとそこには絶景。シャウエンの街が一望できるではありませんか。眠気も吹き飛びます。シャウエン旧市街 (メディナ) 旧市街・古い町並み
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泊まったこのホテル、本当に設備は古くぼろいホテルなのです。
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でも、場所は最高と後から気づきました。
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今日は朝からシャウエン観光。ガイドなどの写真で見た青い街がそこに。
シャウエン旧市街 (メディナ) 旧市街・古い町並み
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レコンギスタの後、スペインから逃げてきたユダヤ人がこの街を造ったと伝わっているようですが、以前行ったスペイン旅行を思い出しました。
シャウエン旧市街 (メディナ) 旧市街・古い町並み
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ちなみにこの写真は、地中海の対岸、スペイン・ミハスの写真。カトリックのスペインでは家を白く塗り、ユダヤ教徒は北アフリカに逃れ青い色で家を塗ったようです。
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シャウエンにはこんなに立派なモスクもあります。
シャウエン旧市街 (メディナ) 旧市街・古い町並み
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モスクの近くには、古いカスバも。城壁の小さい穴は、造ったときの足場のあとだそうで、いまでは恰好の鳥の巣になっています。
シャウエン旧市街 (メディナ) 旧市街・古い町並み
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ここは小さなホテル。ここで昼食をとって、今日の観光は終わり。バスでフェズに向います。210km、4時間の長旅の予定。でも、翌日の予定が混んでいるので、翌日予定だった陶器類のお土産屋さんへの訪問を繰り上げました。
シャウエン旧市街 (メディナ) 旧市街・古い町並み
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<<4日目>>
翌朝は、古都フェズの観光。
先ずは、丘の上にバスで行きフェズ前景を撮影。手前の柵の外側には物売りがいて、柵越しにお土産を売りに来ます。フェズ旧市街 旧市街・古い町並み
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フェズは古都なので王宮があります。写真は王宮の門。中には入れないので門だけの撮影。
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そして、いよいよ旧市街。旧市街の入り口、ブージュルード門。
日本で雰囲気をつかむため、カミュの小説「ペスト」を読んできたのですが、門を閉めると確かに旧市街の隔離はできるが、壁の外の街は隔離できない。「ペスト」はアルジェリアの話だからか、時代が変わって、壁の外の家が増えてしまったのかなんて考えながら、旧市街に入っていきました。ブー ジュルード門 建造物
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ブーイナニア神学校。ここまでは、門から旧市街に入ってあまり遠くはない場所にあります。
ブー イナニア マドラサ 史跡・遺跡
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世界最古の大学であるカラウィンモスク。よくある定番の位置からの写真。
ここに来るには、迷路のような路地をかなり歩く。カラウィン モスク 寺院・教会
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旧市街の通りの様子です。場所によっては、市場になっているところもあり、そこでは道の両側が商店になっています。この細い道をロバやラバが荷車を引いているのをよく見かけました。また、軽トラが走っていることもありました。
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更に、迷路を歩き革職人街タンネリへ。革製品の店から染付ををしている桶を置いてある場所を見せてもらう。革の臭いが強いので、ミントの葉を渡され、ミントの臭いを嗅ぎながら見物します。
皮なめし工場 (タンネリ) 文化・芸術・歴史
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フェズの古民家を改装したような趣のレストランで昼食を終えて、エルフードへバスで移動。途中、アトラス山脈越えとなります。スキーリゾートのようなイフレンを過ぎると車窓の風景がどんどん変わります。始めは、高原の野原の風景です。
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段々と草が消えていき、砂地が多くなります。
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そして、ほとんど砂地ばかりの砂漠の風景になります。
この日のフェズからイフレンまでの移動は、400㎞、7時間を超えます。ホテル到着は夜遅く、それから夕食。しかも翌朝4時出発のサハラの朝日鑑賞も予定されているので、ほとんど寝る時間がない。朝日を見てホテルに戻ると、朝食を食べてすぐ出発となるので荷物もほどけませんでした。 -
<<5日目>>
朝3時半のモーニングコールで、4時にホテルを4WDで出発し、途中からラクダに乗り替え、砂丘へ砂漠の朝日を見に行きます。メルズーガ大砂丘 (サハラ砂漠) 砂漠・荒野
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砂丘の上で日の出のかなり前からじっと待っていたのですが、この日は残念ながら朝日が綺麗に見れませんでした。雲ではないようですが、地平線上で太陽が靄ってしまいました。。自然現象なのでどうしようもない。
メルズーガ大砂丘 (サハラ砂漠) 砂漠・荒野
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砂漠の朝日鑑賞の参加者は、皆さんこのようなターバンを巻いての参加でした。ターバンは予め購入しておいたものをラクダ使いに巻いてもらいます。小生のターバンは、この日が誕生日だったので、前日に添乗員さんからのプレゼントでいただいたものを使わせていただきました。でも、なんか怪しげですね。
メルズーガ大砂丘 (サハラ砂漠) 砂漠・荒野
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砂漠から戻り、朝食を済ませて間もなくトドラ渓谷経由でワルザザードへ出発。と思いきや、ホテルから出発の時にすぐ近くのお店に立ち寄ってくれました。
エルフードの化石加工工場 専門店
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横には石材がたくさん積まれています。石屋さんかな?
エルフードの化石加工工場 専門店
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実は、化石屋さんでした。日本にはないと思いますが・・・(?)。写真は石からアンモナイトの化石を削り出しているところです。
エルフードの化石加工工場 専門店
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ワルザザードへ向かう途中に寄るトドラ渓谷。暑いので大勢のモロッコの方が家族づれで水遊びに来ていましたが、日本人には特に珍しい風景はありませんでした。ここへの訪問はやめて、日程に余裕を持たせた方が良いのではと小生は思いました。
トドラ渓谷 山・渓谷
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ワルザザードへ向かう途中のカスバ街道。多くのカスバが街道に沿って散在しています。大部分は崩れて廃墟になっています。
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でも、カスバ街道沿いには、こんな立派なカスバも残っています。ただし、ここを公開しているのかどうかは分かりません。
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この日、ホテルに着くと小生の誕生日だということで、ツアー参加者の皆さんに夜遅くまで祝っていただきました。皆さん、どうもありがとう。
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<<6日目>>
朝、ホテルからバスで世界遺産のカスバであるアイト・ベン・ハッドゥヘ。ここは、テレビで見て行きたいと思っていたところです。 -
このカスバの建物はこんな感じのものの集合体。完全な廃墟のようですが、住んでいる方もいらっしゃるようです。でも、改修にコンクリートの使用が禁じられているなど、制約が多いので、住んでいるのは数名のようです。
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上からカスバを見下ろしたところ。川に沿って建てられているのがよく分かります。
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一番高いところにある建物。残っているこの建物は食糧庫だったようで、他にも見張り台などの建物があったらしいが現在は残っていないそうです。
もっと大規模化と思っていましたが、思っていたほどの大きさでなありませんでした。歩いて登るにはちょうどいい大きさかも。 -
アイト・ベン・ハッドゥの観光を終えるといよいよ古都マラケシュに向います。今日も4時間半のバスの旅です。連日、朝が早いのでバスの中では爆睡です。
写真は、途中のオートアトラス山脈超えのティシカ峠の標識。2200mを超える標高です。
尚、この峠にはアルガンオイルのお店があります。 -
マラケシュに到着後、初めにマラケシュの宮殿。
青々とした木々が生える中庭。日本と違い家の周りの自然の緑が少ないので、モロッコでは自分の庭の緑をすごく大事にしているようです。外からは良く見えないのですが、旧市街のお宅にも皆、中庭が整備されているそうです。バヒア宮殿 城・宮殿
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宮殿の部屋の内部は、床のタイルが綺麗です。また、外の熱さを壁が通さないので思いのほか涼しいです。
バヒア宮殿 城・宮殿
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勿論、天井の細工だって手が込んでいます。また、高い天井は暑さ対策の秘訣でしょうか。イスラム建築は、どこでも天井の装飾が綺麗です。
バヒア宮殿 城・宮殿
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宮殿の広場。ここもきれいに床が綺麗に張られています。
バヒア宮殿 城・宮殿
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次はマジョレル庭園。
この庭園はジャック・マジョレルが造園したが、死後、荒れ果てているのを見かねて、イヴ・サン・ローランが買い取り、整備しなおしたそうです。庭園の門を入ったところの竹林。涼しさを感じます。丁度、タケノコが出ていました。マジョレル庭園 広場・公園
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イヴ・サン・ローランのポスターなどの資料も展示されています。お好きな方にはたまらないのでしょうね。
マジョレル庭園 広場・公園
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次は、旧市街を通り、昼間のジャマ・エル・フナ広場へ。
写真は、マラケシュのシンボルであるクトゥビアの塔。ジャマ・エル・フナ広場の反対側から。ここでも噴水はタイル張り。 -
オプションで参加した夜のジャマ・エル・フナ広場の様子。ガンガンと音楽が響いています。人々がどんどんと集まってきます。踊りを踊ったり、大道芸をしたりしていますが、外国人には何かよく分からないのに、お金を入れる箱を目の前に出されることがあります。
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ジャマ・エル・フナ広場の夜はこんな屋台で一杯になります。でも、売っているもののバラエティーはあまりありません。ビールでも売っているとよいのですが、酒類は見当たりませんでした。世界文化遺産とのことなので、一度は来てみても、何回も来てみようという気は起きませんでした。
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<<7・8日目>>
最終日も早朝3時半のモーニングコール、4時に朝食、5時にホテル出発の予定だったが、実際にはトラブルがあり、5時半の出発になった。日の出をバスの窓から見ながらマラケシュからカサブランカへ向かいます。昨晩は、ジャマ・エル・フナ広場で遅くなったので流石に眠い。 -
バスの車窓から見える風景は、しばらくは砂漠です。今日でこの砂漠ともお別れです。ここでは晴れているのですが、このあとは濃霧になりました。
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バスはマラケシュから3時間半かけて、カサブランカ市内に到着。モロッコ最大の都市の賑わいが感じられます。また、顔を隠していない女性の姿も時々見かけました。やはり国際都市なのでしょうか。
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今回のツアーに含まれるカサブランカ唯一の観光予定スポット、ハッサン2世モスク。巨大なのに人が少なく不気味な感じがします。
広場一面に大理石を張っていますが、雨が降ったときの排水はどうするんだろうと余計なことを考えてしまいました。ハッサン2世モスク 寺院・教会
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ハッサン2世モスクから見た対岸の灯台。大西洋を初めて見たという人も多かったようです。
ここで観光は終わり、空港に向います。
帰りの航空便で気着いた点がありました。
帰りのカサブランカからドーハへは、行きのカタール航空とは異なり、ロイヤル・エア・モロッコのコードシェア便です。このため、行きと帰りでは飛行ルートが大きく違うようです。行きが8時間半の飛行時間に対し、帰りは7時間とかなりの短縮となります。サウジのカタールとの国交断絶の影響で航空路に影響が出ているのでしょうか。尚、ドーハでの待ち時間は、3時間半、東京までの飛行時間は10時間20分です。ハッサン2世モスク 寺院・教会
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という感じで旅行は終わったのですが、旅行して深まった謎も多いです。旧市街の迷路といわれる路地には、何故今でも標識や案内版をつけないのだろうとか、そもそも家に住所はあるのだろうかとか、深夜に公園で子供たちが遊んでいて問題が起きないのだろうかとか、昔の神学校は見たけど今使われている学校は見かけなかったなとか、そういえば昼間は子供たちの姿を見なかったなとか、などなどの疑問が日本に帰ってきて湧きました。
どうもモロッコの疑問のクモの糸にとらわれてしまったかな。もう一度、時間をかけて滞在して解いてみようかなと思っています。 -
最後に、この旅行で感じたことを記しておきます。
旅行会社の予定通りに多くの観光地を訪問できたことは満足です。しかし、必要な睡眠時間は確保する必要があるのではないでしょうか。深夜到着で3時半起床では体が持ちません。実際に朝起きれなかった人もいました。予定を欲張り過ぎずに、その辺の日程の見直しをするともっと楽しい旅行になるのではと思います。
添乗員さん、ガイドさん、運転手さんお世話になり、ありがとうございました。またお会いできるのを楽しみにしています。
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