ロンドン旅行記(ブログ) 一覧に戻る
4年ぶりにウォレス・コレクションに戻った。過去にも何度も来ているところだが、前回から写真撮影が可能になったし、予習復習がしやすくなった。ここは貴族の館とそこにあった美術品を、館外持ち出し禁止でそのまま展示されているユニークな美術館だ。寄贈されて国営になると、この国ではすべて無料で開放される!<br /><br />勿論、ルーベンス、レンブラントやムリリョ、カナレットの作品など、それに工芸品や武器類も多いが、私にとっては、ここは、フランスのルイ王朝時代の美しい作品群を楽しむところだ。  <br /><br />特にブーシェとフラゴナールの雰囲気豊かな絵画は、私の好きなフランス・バロック音楽とも時代が重なり、クープランやラモーなどの音楽とイメージが重なる。フランスの優雅な時代をどちらも美しく表現しているからだ。フランス革命の後は、王朝文化も途絶えて、小賢しい権利主張の大衆的な臭いが充満した方向にフランス文化は向かっていく。私の好きなフランスはフランス革命以前なのだ。<br /><br />フランスで優れた美術家は、当時はローマ賞をもらうと、ローマに留学していたが、ブーシェもフラゴナールもどちらも受賞してイタリア絵画を勉強している。しかし、どちらも、イタリアの影響下に没落することなく、独自の味を出していると思う。ただ、1789年のフランス革命後は、こういう雅な美術はなくなっていく。<br /><br />一枚目はウォレス・コレクションの二階のブーシェの作品群。ここに見える絵画はすべてブーシェだ。<br />

ウォレス・コレクションの魅惑的なフランスの絵画(追加版)

57いいね!

2018/06/12 - 2018/06/12

463位(同エリア9831件中)

0

43

tad

tadさん

4年ぶりにウォレス・コレクションに戻った。過去にも何度も来ているところだが、前回から写真撮影が可能になったし、予習復習がしやすくなった。ここは貴族の館とそこにあった美術品を、館外持ち出し禁止でそのまま展示されているユニークな美術館だ。寄贈されて国営になると、この国ではすべて無料で開放される!

勿論、ルーベンス、レンブラントやムリリョ、カナレットの作品など、それに工芸品や武器類も多いが、私にとっては、ここは、フランスのルイ王朝時代の美しい作品群を楽しむところだ。  

特にブーシェとフラゴナールの雰囲気豊かな絵画は、私の好きなフランス・バロック音楽とも時代が重なり、クープランやラモーなどの音楽とイメージが重なる。フランスの優雅な時代をどちらも美しく表現しているからだ。フランス革命の後は、王朝文化も途絶えて、小賢しい権利主張の大衆的な臭いが充満した方向にフランス文化は向かっていく。私の好きなフランスはフランス革命以前なのだ。

フランスで優れた美術家は、当時はローマ賞をもらうと、ローマに留学していたが、ブーシェもフラゴナールもどちらも受賞してイタリア絵画を勉強している。しかし、どちらも、イタリアの影響下に没落することなく、独自の味を出していると思う。ただ、1789年のフランス革命後は、こういう雅な美術はなくなっていく。

一枚目はウォレス・コレクションの二階のブーシェの作品群。ここに見える絵画はすべてブーシェだ。

旅行の満足度
5.0

PR

  • ウォレス・コレクションを納める建物の全景。

    ウォレス・コレクションを納める建物の全景。

  • ウォレス・コレクションを納める建物

    ウォレス・コレクションを納める建物

  • 二階に上がる。周囲はすべてブーシェの絵。

    二階に上がる。周囲はすべてブーシェの絵。

  • Boucherブーシェは1703-1770.<br /><br />亡くなった年がベートーヴェンの誕生の年。

    Boucherブーシェは1703-1770.

    亡くなった年がベートーヴェンの誕生の年。

  • 以上が二階に上がったところの踊り場にあるブーシェの絵

    以上が二階に上がったところの踊り場にあるブーシェの絵

  • 以上がブーシェ

    以上がブーシェ

  • これはフラゴナール

    これはフラゴナール

  • ブーシェ

    ブーシェ

  • こちらの子供たちは幸せだ。本物を前にして授業を受けている。無料だしいつでも入れる。

    こちらの子供たちは幸せだ。本物を前にして授業を受けている。無料だしいつでも入れる。

  • これだけのコレクションが無料でいつでも鑑賞できる。混雑などしない。

    これだけのコレクションが無料でいつでも鑑賞できる。混雑などしない。

  • ブーシェ

    ブーシェ

  • 上の部分撮影

    上の部分撮影

  • ブーシェ

    ブーシェ

  • 上の部分撮影

    上の部分撮影

  • ブーシェ

    ブーシェ

  • ブーシェ

    ブーシェ

  • ブーシェ

    ブーシェ

  • ブーシェはマダム・ポンパドゥールのお気に入り画家だった。

    ブーシェはマダム・ポンパドゥールのお気に入り画家だった。

  • ブーシェ

    ブーシェ

  • この部屋にフラゴナールのブランコの絵がある。

    この部屋にフラゴナールのブランコの絵がある。

  • フラゴナールのブランコの絵<br /><br />Fragonard(1732-1806)<br /><br />4年前の旅行記で詳しい写真を出した。

    フラゴナールのブランコの絵

    Fragonard(1732-1806)

    4年前の旅行記で詳しい写真を出した。

  • 上の部分撮影

    上の部分撮影

  • フラゴナール

    フラゴナール

  • フラゴナール

    フラゴナール

  • フラゴナール

    フラゴナール

  • ナティエ<br /><br />(上野の西洋美術館に佳品あり。)

    ナティエ

    (上野の西洋美術館に佳品あり。)

  • Rubens

    Rubens

  • ゲインズボロ

    ゲインズボロ

  • 3時間近く楽しんで退出。

    3時間近く楽しんで退出。

57いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

tadさんの関連旅行記

tadさんの旅行記一覧

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

イギリスで使うWi-Fiはレンタルしましたか?

フォートラベル GLOBAL WiFiなら
イギリス最安 374円/日~

  • 空港で受取・返却可能
  • お得なポイントがたまる

イギリスの料金プランを見る

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

タグから海外旅行記(ブログ)を探す

この旅行記の地図

拡大する

PAGE TOP