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熊野速玉神社の敷地内に、詩人の「佐藤春夫記念館」がある。<br />速玉神社や神倉神社の陰で、存在感が薄いが、佐藤春夫という詩人には、私には忘れられない思い出がある。<br /><br />頃は昭和40年代半ばに遡る。<br />こんな私もその頃は高校生だった(栃木県は、県立でも男子と女子に分かれている。なんと今でも!)<br />現代文の教科書に、この佐藤春夫の詩「ためいき」が載っていたのだ。<br />大正2年6月の雑誌「スバル」に掲載された長編詩である。<br />ひとりの女性への切々たる恋慕の情を詠んだ叙情詩であり、人によっては鼻持ちならない感情を抱くかもしれない。<br /><br />しかし女子高校生には、そこに詠われた甘くせつない想いに心を揺さぶられるものがあった。<br />この詩人は、いったいどこに生まれ、どのような生涯を辿ったのだろうと大いに興味が湧いてきた。<br />その時に現代文を教えてくれたのは、若い男性教師だった。<br />とても美しい文字を書く人で、説明を聞きながら、いつしかその先生に惹かれていく自分があった(ちなみに当時の女子校においては、教師は男性であると言うだけで、けっこうモテた。父親と兄弟以外に身近にいる男性と言えば、教師しかいなかったからだろう。昔の女子高生は、純情だったのだ(^_-))<br />先生への思いは、はかなく消える。<br />森昌子さんの「せんせい」という歌が、この後ヒットするのである。<br /><br />詩人が和歌山県新宮市の人であることは、その時しっかりと私の脳髄にインプットされた。<br />だから速玉神社に行くと聞いた時には、何よりもこの詩人の記念館に行けるというワクワク感でいっぱいだった。<br />記念館内部の撮影はもちろんできなかったが、詩人がこの「ためいき」という詩を朗読しているテープがあって、その声を聞くことができた。<br />「ためいき」の他に、彼の代表的な詩は「秋刀魚の歌」、「望郷五月歌」、「少年の日」などである。<br /><br />南紀の旅の途中ですが、詩人佐藤春夫の「ためいき」をイメージした画像で、その詩を紹介したいと思います。<br />全く個人的な思い込みに満ちたものですので、興味のない方はスルーしてください。<br />

熊野速玉大社 番外編

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2018/05/22 - 2018/05/22

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前日光

前日光さん

熊野速玉神社の敷地内に、詩人の「佐藤春夫記念館」がある。
速玉神社や神倉神社の陰で、存在感が薄いが、佐藤春夫という詩人には、私には忘れられない思い出がある。

頃は昭和40年代半ばに遡る。
こんな私もその頃は高校生だった(栃木県は、県立でも男子と女子に分かれている。なんと今でも!)
現代文の教科書に、この佐藤春夫の詩「ためいき」が載っていたのだ。
大正2年6月の雑誌「スバル」に掲載された長編詩である。
ひとりの女性への切々たる恋慕の情を詠んだ叙情詩であり、人によっては鼻持ちならない感情を抱くかもしれない。

しかし女子高校生には、そこに詠われた甘くせつない想いに心を揺さぶられるものがあった。
この詩人は、いったいどこに生まれ、どのような生涯を辿ったのだろうと大いに興味が湧いてきた。
その時に現代文を教えてくれたのは、若い男性教師だった。
とても美しい文字を書く人で、説明を聞きながら、いつしかその先生に惹かれていく自分があった(ちなみに当時の女子校においては、教師は男性であると言うだけで、けっこうモテた。父親と兄弟以外に身近にいる男性と言えば、教師しかいなかったからだろう。昔の女子高生は、純情だったのだ(^_-))
先生への思いは、はかなく消える。
森昌子さんの「せんせい」という歌が、この後ヒットするのである。

詩人が和歌山県新宮市の人であることは、その時しっかりと私の脳髄にインプットされた。
だから速玉神社に行くと聞いた時には、何よりもこの詩人の記念館に行けるというワクワク感でいっぱいだった。
記念館内部の撮影はもちろんできなかったが、詩人がこの「ためいき」という詩を朗読しているテープがあって、その声を聞くことができた。
「ためいき」の他に、彼の代表的な詩は「秋刀魚の歌」、「望郷五月歌」、「少年の日」などである。

南紀の旅の途中ですが、詩人佐藤春夫の「ためいき」をイメージした画像で、その詩を紹介したいと思います。
全く個人的な思い込みに満ちたものですので、興味のない方はスルーしてください。

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  •  ためいき<br /><br /> 一<br />紀の国の五月なかばは<br />椎(しひ)の木のくらき下かげ

     ためいき

     一
    紀の国の五月なかばは
    椎(しひ)の木のくらき下かげ

  • うす濁るながれのほとり<br />野うばらの花のひとむれ<br />人知れず白く咲くなり、<br /><br />

    うす濁るながれのほとり
    野うばらの花のひとむれ
    人知れず白く咲くなり、

  • 佇みてものおもふ目に<br />小さなるなみだもろげの<br />素直なる花をし見れば<br />恋びとのためいきを聞くここちするかな。

    佇みてものおもふ目に
    小さなるなみだもろげの
    素直なる花をし見れば
    恋びとのためいきを聞くここちするかな。

  •  二<br /><br />柳の芽はやはらかく吐息して<br />

     二

    柳の芽はやはらかく吐息して

  • 丈(たけ)高くわかき梧桐(ごどう)はうれひたり

    丈(たけ)高くわかき梧桐(ごどう)はうれひたり

  • 杉は暗くして消しがたき憂愁(うれひ)を秘め

    杉は暗くして消しがたき憂愁(うれひ)を秘め

  • 椿の葉日の光にはげしくすすり泣く・・・

    椿の葉日の光にはげしくすすり泣く・・・

  •  三<br /><br />ふといづこよりともなく君が声す<br />百合の花の匂ひのごとく君が声す。<br />

     三

    ふといづこよりともなく君が声す
    百合の花の匂ひのごとく君が声す。

  •  四<br /><br />なげきつつ黄昏の山をのぼりき。<br />なげきつつ山に立ちにき。<br />なげきつつ山をくだりき。

     四

    なげきつつ黄昏の山をのぼりき。
    なげきつつ山に立ちにき。
    なげきつつ山をくだりき。

  •  五<br /><br />蜜柑ばたけに来て見れば

     五

    蜜柑ばたけに来て見れば

  • か弱き枝の夏蜜柑<br />たのしげに<br />大(おほひ)なる実をささへたり。<br />われもささへん<br />たへがたき重き愁(うれひ)を<br />わが恋の実を。

    か弱き枝の夏蜜柑
    たのしげに
    大(おほひ)なる実をささへたり。
    われもささへん
    たへがたき重き愁(うれひ)を
    わが恋の実を。

  •  六<br /><br />ふるさとの柑子(かうじ)の山をあゆめども<br />癒えぬなげきは誰(た)がたまひけむ。

     六

    ふるさとの柑子(かうじ)の山をあゆめども
    癒えぬなげきは誰(た)がたまひけむ。

  •  七<br /><br />遠く離れてまた得難き人を思う日にありて<br />われは心からなるまことの愛を学び得たり<br />そは求むるところなき愛なり<br />そは信ふかき少女子(せうぢよ)の願ふことなき日も<br />聖母マリアの像の前に指を組む心なり。

     七

    遠く離れてまた得難き人を思う日にありて
    われは心からなるまことの愛を学び得たり
    そは求むるところなき愛なり
    そは信ふかき少女子(せうぢよ)の願ふことなき日も
    聖母マリアの像の前に指を組む心なり。

  •  八<br /><br />死なんといふにあらねども<br />涙ながれてやみがたく<br />ひとり出て佇みぬ<br />海の明け方海の暮れ方

     八

    死なんといふにあらねども
    涙ながれてやみがたく
    ひとり出て佇みぬ
    海の明け方海の暮れ方

  • ―― ただ青くとほきあたりは<br />たとふればふるき思ひ出

    ―― ただ青くとほきあたりは
    たとふればふるき思ひ出

  • 波よする近きなぎさは<br />けふの日のわれのこころぞ。

    波よする近きなぎさは
    けふの日のわれのこころぞ。

  • 東京都文京区関口にあった佐藤邸を復元した建物が「佐藤春夫記念館」である。<br />室内は撮影禁止なので、パンフレットの写真を撮ったものをアップします。<br /><br />これは「応接間」<br />マントルピースって、昔の家にはよくありましたよね。

    東京都文京区関口にあった佐藤邸を復元した建物が「佐藤春夫記念館」である。
    室内は撮影禁止なので、パンフレットの写真を撮ったものをアップします。

    これは「応接間」
    マントルピースって、昔の家にはよくありましたよね。

  • 右側が「玄関」<br />左は「サンルーム」<br />二階に上がる階段は狭くて急だったので、本当にこの階段を上り下りしていたのかと驚いた。

    右側が「玄関」
    左は「サンルーム」
    二階に上がる階段は狭くて急だったので、本当にこの階段を上り下りしていたのかと驚いた。

  • 左側の「八角塔の書斎」は、外観が写真右後方に少しだけ見えています。<br />

    左側の「八角塔の書斎」は、外観が写真右後方に少しだけ見えています。

  • 佐藤春夫は、和歌山県新宮市に1892年(明治25年)に生まれ、1964年(昭和39年)に亡くなっています。<br />72年の生涯でした。<br />写真右側が、40歳頃の春夫です。<br />赤ちゃんは長男の方哉(まさや)、後に心理学者となり、慶大教授などを歴任。2010年(平成22年)、不慮の事故により急逝しました。<br />方哉を抱いているのが佐藤夫人千代。<br />左側の女性は、谷崎潤一郎の娘鮎子です。<br /><br />文学者の例に漏れず、春夫もいくつかの恋を経験しますが、最も有名なものは谷崎潤一郎氏夫人「千代」との恋です。<br />恋多き谷崎が、千代夫人をないがしろにしていたことに春夫が同情したことに端を発したものでした。<br />谷崎は一度は、千代を春夫に「譲渡」することを了解したものの、気が変わって破談。春夫と谷崎は絶交状態となります。<br />時は流れて、春夫が谷崎家を訪ねたとき、谷崎が不在で、春夫は千代母娘と食卓を囲むことになります。<br />この時春夫も、同棲していた女性と別れたばかりだったとか。<br />そうしたことを経て書かれた詩が、春夫の代表作である「秋刀魚の歌」なのです。<br />以下、その一部を。<br /><br />あはれ<br />秋風よ<br />情(こころ)あらば伝へてよ<br />――男ありて<br />今日の夕餉に ひとり<br />さんまを食(くら)ひて<br />思ひにふける と。<br /><br />。。。。中略。。。。<br /><br />あはれ、人に捨てられんとする人妻と<br />妻にそむかれたる男と食卓にむかへば、<br />愛うすき父を持ちし女の児は<br />小さき箸をあやつりなやみつつ<br />父ならぬ男にさんまの腸(わた)をくれむと言ふにあらずや。<br />。。。。後略<br /><br />※人(=谷崎)に捨てすてられんとする人妻(=千代)<br />妻(=春夫の同棲相手)にそむかれたる男(=春夫)<br />愛うすき父(=谷崎)を持ちし女の児(=鮎子)<br />父ならぬ男(=春夫)<br /><br />「ためいき」と共に、プリントされた「秋刀魚の歌」を渡され、その経緯を聞いた当時の女子高生は、詩人たちの恋愛模様に深く感じ入ったのでした。<br /><br />「女と結核と貧乏」のうちのどれかが際立っていると、文学史に残るのだという当時の私の持論は、今でもその通りだと思うのですが、いかがでしょうか?<br /><br />この旅行記?には、自分で撮った写真の他に、いろいろなところからピックアップした画像を使用しています。<br /><br />「佐藤春夫記念館」を訪れ、遙か昔の女子校時代に思いを馳せていたら、どうしても「ためいき」の世界を画像にしてみたくなり、このような「番外編」を作成してみました。<br />読んでいただいたみなさん、どうもありがとうございました&lt;(_ _)&gt;

    佐藤春夫は、和歌山県新宮市に1892年(明治25年)に生まれ、1964年(昭和39年)に亡くなっています。
    72年の生涯でした。
    写真右側が、40歳頃の春夫です。
    赤ちゃんは長男の方哉(まさや)、後に心理学者となり、慶大教授などを歴任。2010年(平成22年)、不慮の事故により急逝しました。
    方哉を抱いているのが佐藤夫人千代。
    左側の女性は、谷崎潤一郎の娘鮎子です。

    文学者の例に漏れず、春夫もいくつかの恋を経験しますが、最も有名なものは谷崎潤一郎氏夫人「千代」との恋です。
    恋多き谷崎が、千代夫人をないがしろにしていたことに春夫が同情したことに端を発したものでした。
    谷崎は一度は、千代を春夫に「譲渡」することを了解したものの、気が変わって破談。春夫と谷崎は絶交状態となります。
    時は流れて、春夫が谷崎家を訪ねたとき、谷崎が不在で、春夫は千代母娘と食卓を囲むことになります。
    この時春夫も、同棲していた女性と別れたばかりだったとか。
    そうしたことを経て書かれた詩が、春夫の代表作である「秋刀魚の歌」なのです。
    以下、その一部を。

    あはれ
    秋風よ
    情(こころ)あらば伝へてよ
    ――男ありて
    今日の夕餉に ひとり
    さんまを食(くら)ひて
    思ひにふける と。

    。。。。中略。。。。

    あはれ、人に捨てられんとする人妻と
    妻にそむかれたる男と食卓にむかへば、
    愛うすき父を持ちし女の児は
    小さき箸をあやつりなやみつつ
    父ならぬ男にさんまの腸(わた)をくれむと言ふにあらずや。
    。。。。後略

    ※人(=谷崎)に捨てすてられんとする人妻(=千代)
    妻(=春夫の同棲相手)にそむかれたる男(=春夫)
    愛うすき父(=谷崎)を持ちし女の児(=鮎子)
    父ならぬ男(=春夫)

    「ためいき」と共に、プリントされた「秋刀魚の歌」を渡され、その経緯を聞いた当時の女子高生は、詩人たちの恋愛模様に深く感じ入ったのでした。

    「女と結核と貧乏」のうちのどれかが際立っていると、文学史に残るのだという当時の私の持論は、今でもその通りだと思うのですが、いかがでしょうか?

    この旅行記?には、自分で撮った写真の他に、いろいろなところからピックアップした画像を使用しています。

    「佐藤春夫記念館」を訪れ、遙か昔の女子校時代に思いを馳せていたら、どうしても「ためいき」の世界を画像にしてみたくなり、このような「番外編」を作成してみました。
    読んでいただいたみなさん、どうもありがとうございました<(_ _)>

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この旅行記へのコメント (22)

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  • しにあの旅人さん 2021/10/07 11:18:26
    スライドショーお願い
    以前教えていただいた佐藤春夫記念館。
    熊野速玉神社は行ったことあるのですが、記念館はパスしました。神社の近くにあったことは覚えています。あの頃はまだ4トラやっていなかったのですが、なんで焦りまくっていたのかな。一宮参りにこっていたので、関係ないと思ったのかも。

    このままyoutubeのスライドショーになりますね。長めの節は同じ写真を連続して分割すればいい。BGMを入れて、素晴らしい短編ポエティックビデオになります。
    写真の合成などされているので、フォトの操作はちっとも難しくないですよ。
    youtubeはもっと簡単。
    なるほど「ためいき」を写真で語るとこうなるわけですね。
    詩情溢れる一編でありました。

    千代夫人の写真は初めて見ました。 2人の男に文化勲章を取らせたわけです。良妻賢妻であったのでしょう。

    私は高校の国語教師に恵まれておりまして、文学散歩に連れて行ってくれた教師の他に、百人一首を全部覚えさせた教師もいました。
    共学の都立高校でしたから、それほど乙女チックではありませんでしたが、徳冨蘆花の「相模灘の落日」や、土井晩翠の「星落秋風五丈原」などを教えてくれました。
    今でも漢語まじりの和漢混淆文が大好きです。

    前日光

    前日光さん からの返信 2021/10/07 23:26:06
    RE: スライドショーお願い
    しにあさん、こんばんは。
    佐藤春夫記念館及び春夫の詩「ためいき」をモチーフにした旅行記?を読んでいただき、ありがとうございます<(_ _)>
    (゚Д゚)今、千葉県を中心とする強い地震がありましたが、大丈夫ですか?

    熊野速玉大社まで行ったのに、記念館をパスしたのは残念でしたね。
    和歌山県自体が、ちょこっと行ける感じではないですよね?

    youtubeにというアドバイスですが、私は全くその才能がありません。
    写真をアップするだけで、精一杯です(^^;)

    > なるほど「ためいき」を写真で語るとこうなるわけですね。
    > 詩情溢れる一編でありました。

    →ありがとうございます!
    凝りだしたら時間がかかってしまいました。
    でも自分のイメージが伝えられたかなと思います。

    > 千代夫人の写真は初めて見ました。 2人の男に文化勲章を取らせたわけです。良妻賢妻であったのでしょう。

    →谷崎は、芸術のためなら悪魔にもなれるタイプですね。
    千代さんは春夫に愛されてシアワセだったかも。

    > 私は高校の国語教師に恵まれておりまして、文学散歩に連れて行ってくれた教師の他に、百人一首を全部覚えさせた教師もいました。

    →私は国語教師に関しては、中学も高校も恵まれたと思います。
    でも高校時代の友だちから、もっとも深く影響を受けたと思います。
    トーマス・マンと北杜夫について、二人で何時間も話し合いました。
    古典の女教師も面白かったですし、高3の現代文の先生がやっぱり素敵でした(>_<)

    教科書に「戦争と平和」の一部が載っていて、ちょうどソヴェト映画「戦争と平和」を見ていたので、興奮しました。
    ランボーやロルカの詩も載っていて、あの頃は外国文学もちゃんと勉強できて良かったなと。

    女の園でしたが、それはそれで得がたい経験でした。
    お陰で大学も女子大に行っちゃいましたが。
    若いときに優れた文章に触れられたのは、今にして思えば本当に良かったです。


    前日光
  • M-koku1さん 2018/09/03 19:40:19
    さすがに先生!
    これはいい教材になりますね 
    わけのわからない子供たちに 映像化したこんな教材を渡せば 
    むずかしい詩も すっと頭に入ってきますね
    さすがベテランの先生の作品だと思いました

    実は小学校から高校を卒業するまで ずっと女子校でした
    倫理観にうるさい学校だったので 
    佐藤春夫も 谷崎潤一郎も 評価は低く 
    文学史の授業で サラッと出てきた気がします 

    藤村なんかの評価は高かったかもしれませんね
    どちらにしろ外国文学が好きだったので 
    カミュとか サルトルとか サガンとか デュマとか モーパッサンとか 
    で結局 大学に入ったら もっと倫理観がずれちゃって 
    ランボーとか サド侯爵まで読んじゃったんですから 
    まあ先生たちの思惑なんて (いいお母さんに育てたかったらしい) 
    全然 功を奏しなかったようです (笑)

    かなり前日光さんとは異なる文学に親しんできた気がしますが
    今は イギリス児童文学系と スティーブンキングが大好きな 
    アンバランスな人間が出来上がっています

    モーパッサンの 「脂肪の塊」は 本当に大好きなまま。
    気が向いたら是非どうぞ!

    今度新宮に行くつもりですが パンダ見て終わっちゃいそうです
    それとも那智の滝か

    父を連れていくので 滝では足元が不安なので 
    パンダかなあ

    佐藤春夫の記念館も 考えてみましょう

    ではまた
    Mより



    前日光

    前日光さん からの返信 2018/09/03 23:17:59
    お恥ずかしい限りです(~_~;)
    こんばんは、Mさん。
    旅行記とも言えない番外編にコメントをいただきまして、ありがとうございます<(_ _)>

    現役時代に、この旅行記を作っていたら面白がられたかもしれませんが、私が教える頃にはもうこの詩は教科書に載っていませんでした。
    藤村の「初恋」とか「小諸川旅情の歌」はあったのですが。
    確かに「初恋」は、こういったものを作れそうな気がします。
    教材の映像化というのは、分かりやすくはありますが、一つのイメージをこちら側か植え付けることになってしまうので、ある意味危険な部分はあります。
    そうは言っても、私はこういう作業が大好きなんですよ。
    今の時代にこの詩を教えるということでしたら、たぶんこの方法を利用するかもしれません。
    お褒めいただきまして、ありがとうございます。(^^;)

    > 実は小学校から高校を卒業するまで ずっと女子校でした
    > 倫理観にうるさい学校だったので 
    > 佐藤春夫も 谷崎潤一郎も 評価は低く 
    > 文学史の授業で サラッと出てきた気がします 

    →わぁ〜、Mさんは小・中・高と女の園でしたか。
    私は高校と大学がそうでした。
    私は意外にこの環境が好きでした。
    教員生活の最後の14年間が女子高だったので、とても居心地が良かったです。
    女子の性格の悪いのはホントに最悪なので、これには参りましたが。
    しかしトータルでは、女子はきれいで優しくて(心の中でどう思っていたかは分かりませんが)やりやすかったです。

    > どちらにしろ外国文学が好きだったので 
    > カミュとか サルトルとか サガンとか デュマとか モーパッサンとか 

    →私も外国文学、好きでしたよ。
    文学と名のつくものは、洋の東西を問わず、好きでしたねぇ〜
    私もサガンにははまりました。
    「悲しみよ、こんにちは」を読んだ時の衝撃は忘れられません。
    その他、ブロンテ姉妹、トーマス・マン(ただし「トニオ・クレーゲル」と「ベニスに死す」のような短編ですが)、シェークスピア、それになぜか海外の少女小説が好きで「若草物語」(?〜?まで)、バーネット等々、古き良き時代のアメリカとかイギリスの格調の高い雰囲気を知って、外国に憧れたのは中学時代でした。
    デュマは少しは読みましたが、モーパッサンは食わず嫌いですね。
    サルトルは名前を聞いただけで難しそうで。。。(〜_〜;)
    ボーボワールと共に内容には踏み込めませんでした。

    大学で何を学ぶかを考えると、やっぱり日本文学しかないと思って。
    それからは日本文学ばかりになってしまったかも。

    > で結局 大学に入ったら もっと倫理観がずれちゃって 
    > ランボーとか サド侯爵まで読んじゃったんですから 

    →大学では、漱石の権威の先生が多くて。
    そのせいか漱石をあまり読まずに卒業。
    卒論は「万葉集」の大伴家持でした。
    やはり古い時代が好きなんですね。
    漱石は、生徒に教えるようになって初めて、その偉大さに気づきました。
    漱石と鴎外は、やっぱりすごい!と思います。
    特に漱石は決して古くないし、あの時代に「夢十夜」みたいな作品を書いていて、すごいです!
    芥川も大好き!
    あの神経質そうな顔も。。。
    一緒にいると疲れるけど、傍から仰ぎ見るにはホント、素敵だと思う。
    男性に強さは求めません。
    ああいう青白いインテリタイプに弱いのです。
    これって、女子高・女子大の影響が少なからずあるかも。

    > まあ先生たちの思惑なんて (いいお母さんに育てたかったらしい) 
    > 全然 功を奏しなかったようです (笑)

    →これは私の高校もそうでした!
    内心ものすごく反発してましたよ。
    セーラー服の胸の中は、真っ黒でした( ̄∇ ̄)

    > かなり前日光さんとは異なる文学に親しんできた気がしますが
    > 今は イギリス児童文学系と スティーブンキングが大好きな 
    > アンバランスな人間が出来上がっています

    →私は今はもっぱら、上代の「古事記系」、出雲学とでもいうのでしょうか?
    出雲、奈良、紀州などには目がありません。(よくご存じですよね(^_-)

    > モーパッサンの 「脂肪の塊」は 本当に大好きなまま。
    > 気が向いたら是非どうぞ!

    →これこれ、このタイトルがよくないのです。
    「脂肪の塊」なんて。。。
    もっぱらイメージで生きているので、美しいタイトルであってほしいのです。
    「青い麦」とか「林檎の木」、「ライ麦畑でつかまえて」とか。。。
    でもそんなに面白いのでしたら、挑戦してみようかな。

    > 今度新宮に行くつもりですが パンダ見て終わっちゃいそうです
    > それとも那智の滝か

    →白浜と新宮って、意外に離れていました。
    パンダを見たら、絶対に他に行けなくなりますよ。

    > 父を連れていくので 滝では足元が不安なので 
    > パンダかなあ

    →う〜〜ん、滝は階段が。。。
    ホントにハンパなく階段が多いので、お父様にはどうかなぁ?

    > 佐藤春夫の記念館も 考えてみましょう

    →春夫に興味がない人には、つまらないと思います。
    思い入れがないと、(?_?)と思うかも。
    パンダに時間をかけた方が喜びは大きいと思いますよ。

    つい調子に乗って、長々とすみませんでした。
    では。


    前日光
  • ryujiさん 2018/07/29 10:33:19
    前日光さんの真骨頂!
     こんにちは、前日光さん。 ご無沙汰しておりました。

     タイトルの旅行記を拝見で~す。 前日光さん、御得意の文学少女の出番ですね。 チョッピリ甘酸っぱい感傷的な旅行記、私はとても素敵に思いました。 もっとも佐藤春夫なる詩人はよく知っておりません。(「ためいき」の詩も初めてです) 千代夫人の争奪戦は聞いた事があります。

     和歌山の旅への興味と言えば、私は万葉の「有間の皇子」になります。 藤白坂(海南)と結松記念碑(白浜)の二箇所を見に行きたいですね。(場所など間違っていたら?、以前からのうろ覚えで)

     アリガトウ!、久しぶりに胸を熱くした私です。
                          ryuji

    前日光

    前日光さん からの返信 2018/07/29 16:49:31
    RE: 前日光さんの真骨頂!
    ryujiさん、こんにちは。
    大雨や台風被害、そちらの方は如何でしたか?
    今回の逆走台風って、高齢者の運転みたいで怖いですね。

    さて和歌山旅行記の番外編にコメントや投票等々、ありがとうございます<(_ _)>

    こういった詩や和歌などを、いつか映像化してみたいと思っていました。
    高校時代の思い出とともに、懐かしい佐藤春夫の記念館に行けて、とてもうれしかったです。

    ryujiさんは、佐藤春夫はお馴染みではなかったのですね。
    ちょっと残念です。
    「秋刀魚の歌」が、たぶん一番有名かと思います。
    でも「少年の日」という作品もとても良いと思います。
    お節介ながら、読んでやってください。

     1 野ゆき山ゆき海辺ゆき
       真ひるの丘べ花を敷き
       つぶら瞳の君ゆゑに
       うれひは青し空よりも。
     
     2 影おほき林をたどり
       夢ふかきみ瞳を恋ひ
       なやましき真昼の丘べ
       花を敷き、あはれ若き日。

     3 君が瞳はつぶらにて
       君が心は知りがたし。
       君をはなれて唯ひとり
       月夜の海に石を投ぐ。

     4 君は夜な夜な毛糸編む
       銀の編み棒に編む糸は
       かぐろなる糸赤き糸
       そのラムプ敷き誰がものぞ。

    いかがでしょうか?
    こういう感じは好みではないのかな?
    私は女々しい系が大好きなので、この詩も好きです。(^_-)

    >千代夫人の争奪戦は聞いた事があります。

    →近代文学史上、有名なスキャンダルです。
    いかにも谷崎らしいエピソードですよね!

    >  和歌山の旅への興味と言えば、私は万葉の「有間の皇子」になります。 藤白坂(海南)と結松記念碑(白浜)の二箇所を見に行きたいですね。(場所など間違っていたら?、以前からのうろ覚えで)

    →実は私も今回、佐藤春夫と有間皇子の史蹟を目指していました。
    ところが有間皇子の結松記念碑は、今回の旅のコースからはずれていまして。
    海沿いを行けばあると思っていたのですが、その場所は白浜よりもやや北西の方角でした。
    ですから今回は、泣く泣く諦めた次第です。
    次回は、そちらの方にぜひ!と思っています。

    >  アリガトウ!、久しぶりに胸を熱くした私です。

    →こちらこそ、うれしいコメント、ありがとうございました。(^-^)


    前日光

    ryuji

    ryujiさん からの返信 2018/07/29 19:36:46
    RE: RE: 前日光さんの真骨頂!
    > ryujiさん、こんにちは。
    > 大雨や台風被害、そちらの方は如何でしたか?
    > 今回の逆走台風って、高齢者の運転みたいで怖いですね。
     
     こんばんは、前日光さん。 台風はどうやら我が東海地方も午前中に通り過ぎていきました。 やれやれと胸をなでおろしたところです。
    >
    > さて和歌山旅行記の番外編にコメントや投票等々、ありがとうございます<(_ _)>
    >
    > こういった詩や和歌などを、いつか映像化してみたいと思っていました。
    > 高校時代の思い出とともに、懐かしい佐藤春夫の記念館に行けて、とてもうれしかったです。
    >
    > ryujiさんは、佐藤春夫はお馴染みではなかったのですね。
    > ちょっと残念です。
    > 「秋刀魚の歌」が、たぶん一番有名かと思います。
    > でも「少年の日」という作品もとても良いと思います。
    > お節介ながら、読んでやってください。
    >
    >  1 野ゆき山ゆき海辺ゆき
    >    真ひるの丘べ花を敷き
    >    つぶら瞳の君ゆゑに
    >    うれひは青し空よりも。
    >  
    >  2 影おほき林をたどり
    >    夢ふかきみ瞳を恋ひ
    >    なやましき真昼の丘べ
    >    花を敷き、あはれ若き日。
    >
    >  3 君が瞳はつぶらにて
    >    君が心は知りがたし。
    >    君をはなれて唯ひとり
    >    月夜の海に石を投ぐ。
    >
    >  4 君は夜な夜な毛糸編む
    >    銀の編み棒に編む糸は
    >    かぐろなる糸赤き糸
    >    そのラムプ敷き誰がものぞ。
    >
    > いかがでしょうか?
    > こういう感じは好みではないのかな?
    > 私は女々しい系が大好きなので、この詩も好きです。(^_-)

     ありがとうございます、佐藤春夫の詩を勉強させていただきます。「秋刀魚の歌」ですね、これも初めて知る詩ですがすぐには理解できなくてごめんなさい。
    >
    > >千代夫人の争奪戦は聞いた事があります。
    >
    > →近代文学史上、有名なスキャンダルです。
    > いかにも谷崎らしいエピソードですよね!

     私は読書なるものが苦手な方で、日本文学(詩集)ですと藤村だけが好きです。 若い頃に(20・30代)そこそこ暗唱しました。前日光さんに2点を紹介させてください。

     「初恋」は余りにも有名ですが、ここでは「遠き別れにたえかねてにこの高楼にのぼるかな」に始まる「高楼」の抜粋です。

     きみがさやけき めのいろも
     きみくれなゐの くちびるも
     きみがみどりの くろかみも
     またいつかみん このわかれ

     なれがやさしき なぐさめも
     なれがたのしき うたごゑも
     なれがこころの ことのねも
     またいつきかん このわかれ
     
     これは別れを惜しむ姉妹の会話?と思いますが、男の私ですが好きな箇所です。七五の簡単なのが又いいですね。

     もうひとつは「流れ星」です。「門に立ちいで〜流れて落ちる星ひとつ」少年期は孤独だったんでしょうね。そんな淋しい詩に愛着を持ったのかもしれません。
     
    >
    > >  和歌山の旅への興味と言えば、私は万葉の「有間の皇子」になります。 藤白坂(海南)と結松記念碑(白浜)の二箇所を見に行きたいですね。(場所など間違っていたら?、以前からのうろ覚えで)
    >
    > →実は私も今回、佐藤春夫と有間皇子の史蹟を目指していました。
    > ところが有間皇子の結松記念碑は、今回の旅のコースからはずれていまして。
    > 海沿いを行けばあると思っていたのですが、その場所は白浜よりもやや北西の方角でした。
    > ですから今回は、泣く泣く諦めた次第です。
    > 次回は、そちらの方にぜひ!と思っています。

     あとが少ない私ですが、是非とも行きたいですね。
    >
    > →こちらこそ、うれしいコメント、ありがとうございました。(^-^)
    >
    >
    > 前日光

     早速のコメントの返信に感謝します。
                   ryuji
  • 旅猫さん 2018/07/05 00:30:32
    良い時代でしたね。
    前日光さん、こんばんは。

    高校は、男女共学だったのですが、すでに女性の方が強い時代でした(笑)
    女性教諭も凄かったですし(^^;
    まだ、文学が心に響く時代だったのですね。
    羨ましいです。

    人妻。
    悩ましいですね。
    困ったものです。

    旅猫

    前日光

    前日光さん からの返信 2018/07/05 16:12:14
    RE: 良い時代でしたね。
    旅猫さん、こんにちは。
    強烈な暑さはナリを潜めましたが、今度は雨と湿度。
    なかなか良い具合の気候ってないものですね。
    やっぱり5月頃が一番いいように思います。

    さて、国内の県立高が男女別になっているのって、今では栃木・群馬・埼玉の3県だけのような気がするのですが。
    旅猫さんは共学校だったのですね。
    私は女子高校の流れで、大学まで女子大に行ってしまいました。
    女子ばっかりって、嫌いじゃないです(~_~;)

    > 女性教諭も凄かったですし(^^;

    →ふふふ、想像できます。
    私の高校にもいらっしゃいました!
    生徒指導部長の家庭科の先生。
    直接教わってはいませんでしたが、でも良い先生で好きだわという友だちもいました。

    > まだ、文学が心に響く時代だったのですね。
    > 羨ましいです。

    →携帯もPCもありませんでしたし、第一「詩集」というのが、本屋さんの棚の一角を占めていました。
    今時の現代文の教科書に、「ためいき」のように半分文語調の長編詩が載っていたら、女子校でさえも教えるのは難しいでしょうね。
    言葉の美しさとか人の心の純粋な思いとか、そういうものが軽視される時代ですよね。
    寂し限りです。

    > 人妻。
    > 悩ましいですね。
    > 困ったものです。

    →え?何か思い当たることでもおありなのでしょうか(?_?)
    確かに、いろんな妄想が湧いてきますねぇ〜( ̄∇ ̄)


    前日光
  • ふわっくまさん 2018/06/23 20:09:19
    佐藤春夫記念館・・
    前日光さん、こんばんは。
    以前から和歌山にも訪れてみたいとおっしゃっていましたが、熊野速玉神社の敷地内にある佐藤春夫記念館も目的の一つだったのですね。
    前日光さんが高校時代、現代文を教えていらっしゃった男性教師さんへの淡い思い出も伝わってきました。

    佐藤春夫氏の「ためいき」の世界・・
    木々花々やマリア像&浴衣姿の美女、紀伊半島の海の景色や夕暮れの円月島 等々の演出がとても素敵で、心に沁みました。
                   ふわっくま

    前日光

    前日光さん からの返信 2018/06/24 00:16:09
    RE: 佐藤春夫記念館・・
    ふわくまさん、こんばんは。
    さっそくありがとうございます。
    高槻市のふわっくま家、ガスは大丈夫ですか?
    まだかなり多くのお宅がガスが通っていないとニュースで言っていたので。

    ところで「佐藤春夫記念館」ですが、私にとってはこの旅の目的のベスト3に入るものでした。
    行くことができて、本当にうれしかったです。

    > 前日光さんが高校時代、現代文を教えていらっしゃった男性教師さんへの淡い思い出も伝わってきました。

    →先生の思い出は、とても懐かしく大切なものです。
    もちろん片想いでしたが、それが毎日の生きる糧でもあって、国語が好きになりましたし、結果国語の教師になってしまいました( ・∀・)

    > 佐藤春夫氏の「ためいき」の世界・・
    > 木々花々やマリア像&浴衣姿の美女、紀伊半島の海の景色や夕暮れの円月島 等々の演出がとても素敵で、心に沁みました。

    →なかなか自分のイメージにあった画像が見つからず時間がかかりました。
    特に浴衣姿の美女は、やっと妥協できたのが、蕗谷虹児(ふきやこうじ)という、昭和30年代に活躍した画家の絵でした。
    でも、本当はこういうのでもなくて、他にもいろいろ検索しましたが、みつかりませんでした。
    目が大きすぎるんですよね。
    もっと日本人らしい、切れ長のたおやかな美女をイメージしていました。
    まぁ、でも探しながら楽しんでいました。
    私の独断と偏見に満ちた旅行記に、コメントまでいただき、ありがとうございました。


    前日光
  • aoitomoさん 2018/06/23 12:40:18
    勉強になりました~
    前日光さん こんにちは~

    『佐藤春夫記念館』
    熊野速玉神社には行きましたが私は見向きもしませんでしたよ。
    しかし前日光さんの旅行記コメントを読んで、
    断然興味が出てきました。
    今も昔も男女の複雑な恋愛模様は興味をそそります。
    ましてや詩人たちですから、その感情表現も面白いですよね。
    しかし詩は国語に疎い私には難しいです。
    前日光さんの詩の解説をもっと入れて欲しかった。(笑)

    高校の男性教師もこんな詩を引っ張り出してきて、
    女子高生を惹きつけるなんて中々やりますね~(爆)

    勉強になりました。
    男性教師のことじゃないですよ。
    前日光さんの旅行記のことです。(爆)

    aoitomo

    前日光

    前日光さん からの返信 2018/06/23 23:58:52
    RE: 勉強になりました?
    aoitomoさん、こんばんは。
    いつもありがとうございます<(_ _)>

    > 『佐藤春夫記念館』
    > 熊野速玉神社には行きましたが私は見向きもしませんでしたよ。

    →でも記念館の存在はご存じだったのですね。
    旅行雑誌「るるぶ」には、速玉神社の地図上に、記念館の場所が載っていただけで、それ以外の解説は全くありませんでした。
    いま時、文語調の詩人や詩そのものが絶滅危惧種ですから、仕方ないのでしょうが。
    旅行社や旅行雑誌的には、ひどく軽い扱いだなと、ちょっと残念な気分です。

    > 今も昔も男女の複雑な恋愛模様は興味をそそります。
    > ましてや詩人たちですから、その感情表現も面白いですよね。

    →春夫と谷崎との間で起きた「谷崎の妻譲渡事件=谷崎はその頃小田原に住んでいたので通称小田原事件と呼ばれています」については、松本清張氏の「昭和史発掘」にも載っているそうです。
    実は私は読んでいませんが、ウチの相棒殿が読んだと言っていました。

    近代の文学者たちの恋愛事情は、実に面白いものがありますね。
    太宰治などは、何人かの女性を誘って心中事件を起こしていますからね。
    相手の女性は亡くなっているのに、自分は助かっていますし。
    その他にも、様々な文学者たちが、それぞれの恋愛模様を繰り広げています。
    実に興味が尽きません。

    > 高校の男性教師もこんな詩を引っ張り出してきて、
    > 女子高生を惹きつけるなんて中々やりますね?(爆)

    →佐藤春夫について説明するとしたら、やはりこの話題が最も生徒の関心を惹くと思ったのでしょう。
    その証拠に、以来ずっと覚えている私のような生徒もいるわけですから(苦笑)

    > 勉強になりました。
    > 男性教師のことじゃないですよ。
    > 前日光さんの旅行記のことです。(爆)

    →aoitomoさんも、もっぱらお嬢様と、その婿殿の関心を惹く事柄の研究をされてくださいね。
    大丈夫、紀州には、本当に面白い、心惹かれるところばかりありますから。
    熊野古道か高野山を紹介するだけでOKではないでしょうか?( ・∀・)


    前日光
  • soraさん 2018/06/23 10:06:25
    慌しく行った熊野速玉神社
    前日光さん、こんにちは(*^_^*)
    番外編とは?・・・きっと何か熱い思いがあるのかしら?それとも素晴らしい風景が
    あったのかしら?とか色々と想像しました。

    熊野速玉神社内に佐藤春夫記念館があったなんて全く知らずにいました。
    元々翌日に行くはずだった那智大社に夕方近くに到着だったので那智の滝ですら
    ゆっくり見ることもなかったので、あとで勿体ないことをしたなあと後悔しました。

    とは言え、佐藤春夫さんのことをよく知らない私は記念館に入ったかどうかは
    わからないですけどね(^_^;)

    谷崎潤一郎が佐藤春夫に千代を譲渡の約束??それをやぶったとか・・・
    訳わからないけど、千代さんにはセイ子という妹がいたそうですね。
    その女性が原因?
    谷崎潤一郎の本で「痴人の愛」を読んだことがあります。
    ナオミという女性にふりまわされる内容だった。
    このナオミという女性が主人公のセイ子だとか???

    詳しくはわからないけど、作家という人はどうして複雑な恋愛をするのでしょうか?

    あ~~まとまらとない内容になってしまいましたが、ふと、若い頃に
    読んだ本を思い出しました。 

    この頃、本って読んでないです。3年ほど前に中学生が読むような
    「赤毛のアン」を8冊読んだぐらいかなあ~
    老眼になったせいもあるけど、この頃、雑誌しか見てない。
    ちょいと本屋さんに行ってみてドロドロした内容の本でもさがそうかな(笑)

    いや、甘くせつない内容のものでお薦めはないでしょうか?


    Misaki


    前日光

    前日光さん からの返信 2018/06/23 23:24:53
    RE: 慌しく行った熊野速玉神社
    Misakiちゃん、こんばんは。
    番外編は、本当は最後にしようと思ったのですが、画像を集めているうちに、やっぱこれを先にしようと急に思い立ち。。。
    佐藤春夫の記念館に行ったからには、順序は逆転しちゃうけど、こっちが先だと思ってしまいました!

    > 熊野速玉神社内に佐藤春夫記念館があったなんて全く知らずにいました。

    →確かに。
    神社の関連施設?みたいな感じで通過しちゃうと思います。
    かろうじて、るるぶの速玉神社の地図にのみ載っていました。
    他に施設の説明も何もない。
    だからよっぽどの春夫ファンじゃないと、この記念館には行かないかもね。
    私はこの時に、もし時間がなくてどちらかを選ぶとしたら、絶対に春夫の方!と相棒殿に宣言していました。
    時間的には余裕があって、問題ありませんでしたが。

    Misakiちゃんは、高校時代に「ためいき」はやりませんでしたか?
    私は現代文の教科書が「角川書店」でしたよ。
    あの頃って海外の小説も載っていて、なんとトルストイの「戦争と平和」もあったんです。

    谷崎が千代夫人に冷たくなったのは、千代の妹「セイ子」に気持ちが移っていたからだとか。
    セイ子は「痴人の愛」のナオミのモデルですよ。
    私も「痴人の愛」読みました。
    ナオミとジョージ、なんてふしだらなお話だろうと、その頃思いましたが、他方ではストーリーの斬新さに舌を巻いていました。
    「細雪」なんかだと、ずいぶんとおとなしい話になっているのにね。

    でも谷崎の文章のうまさには、惹かれる部分があります。
    「陰影礼賛」とか、すごい!って思ったし。

    > 詳しくはわからないけど、作家という人はどうして複雑な恋愛をするのでしょうか?

    →でもまともな行動しかしない人だったら、作家にはなれないと思う。
    たぶんいろんな経験が文章やストーリーの肥やしになって、傑作と言われる作品が生まれるんじゃないかな?
    だから作家は、いろいろあってこそ作家。
    人並みなことしかしてない人は、なかなかイイ作品は書けないと思うな。

    →私も小説はあまり読まないかも。
    司馬遼太郎さんばっかりだし。
    でも浅田次郎の中国モノは好きだなぁ。
    「蒼穹の昴」〜「中原の虹」、(それぞれ何巻かある。人間関係複雑。でもそういう複雑なの大好きだし(^_-))「珍妃の井戸」「マンチュリアン・リポート」も「蒼穹の昴」絡みで、今またその続編も書いてるみたい。
    ひと言で言うと、19世紀〜20世紀にかけての中国の大河ドラマです。

    > ちょいと本屋さんに行ってみてドロドロした内容の本でもさがそうかな(笑)

    →だったらちょっと古いけど、立原正秋なんかドロドロですよ〜
    でも「冬のかたみに」っていう自伝的作品は好きだなぁ。

    > いや、甘くせつない内容のものでお薦めはないでしょうか?

    →そりゃあ、少女漫画の方がいいかも。
    甘いかどうかは知らないけど、私は樹なつみさん、大好きです〜(^_^)v


    前日光
  • norisaさん 2018/06/23 08:34:27
    蘇る青春
    前日光さん

    おはようございます。

    栃木は今でも男女共学ではないのですか!?
    今は日本全国ほとんどの高校が共学で、一部のお嬢さん学校のみが残っていると思っていたのは浅学のなせる業でしたか(笑)

    最も多感な時期が中学、高校ですよね。
    その時期の思いは強烈なもので今でも鮮やかによみがえりますね。
    佐藤春夫さんに傾倒したのも良くわかります。
    私個人は他の幾人かの作家、詩人が好きでしたが、いずれにしろ未だにそれらの本を始末できずにいます(汗)

    数々の名詩と画像の組み合わせ、絶妙でしたーー。

    norisa

    前日光

    前日光さん からの返信 2018/06/23 21:39:18
    RE: 蘇る青春
    norisaさん、こちらにも返信します。

    そうなんですよ。
    栃木は今でも、伝統校は男女別々です。
    栃木の他に、群馬・埼玉もそのようです。
    福島・茨城は、既に共学に踏み切っています。
    男子校はともかく、女子校OGのオバサマが、なんとしても共学化を阻止したい意向が強いようです。
    栃木県では、現在11校ほどが、男女別になっていたと思います。
    さすがに新設校は共学ですが。
    そして共学人気が高いのも実情ですが、依然として別学志向は根強くあります。
    こんな稀少価値的男女別学って、ある意味残してもいいのでは?なんて最近思うようになりました。
    青春まっただ中の3年間、女子だけ、男子だけっていう世界も、悪くなかったですよ〜
    私はけっこう好きでした。
    おかげで大学も女子大に行ってしまいまして。
    7年間も女の園で暮らしていたことが、現在もオトメティックな考えをしてしまう大きな要因になっているのかも( ̄∇ ̄)

    > 最も多感な時期が中学、高校ですよね。
    > その時期の思いは強烈なもので今でも鮮やかによみがえりますね。
    > 佐藤春夫さんに傾倒したのも良くわかります。
    > 私個人は他の幾人かの作家、詩人が好きでしたが、いずれにしろ未だにそれらの本を始末できずにいます(汗)

    →高校時代のいろいろな物思いって、引きずりますよねぇ〜
    ついこの間も高校のプチクラス会があって、久しぶりに顔を合わせたかつての少女たちは、たちまちのうちに昔に帰って、時間はアッという間に経ってしまいました。
    佐藤春夫も中原中也も萩原朔太郎も芥川も。。。
    みんな大好きな文学者たちです。
    彼らの著書の始末?
    とてもできません!

    > 数々の名詩と画像の組み合わせ、絶妙でしたーー。

    →ネット各所から、イメージする画像を引き出してきました。
    とても楽しい作業でしたよ(^_^)v


    前日光
  • バモスさん 2018/06/23 08:09:36
    佐藤春夫さん
    前日光さんへ

    おはようニャ~
    先日はありがとうございました!
    なんと!栃木県では県立でも男女別とは驚きです。
    我が家の長男・次男は旧制高女に通ってます(ました)が
    三分の二は女子みたいです。羨ましい~

    佐藤春夫さんは和歌山県のご出身だったのですか。
    高校時代に"ためいき"を習いました。
    徒然草とか現代訳されてたような...
    古より恋愛は重要なテーマですね
    バモス

    前日光

    前日光さん からの返信 2018/06/23 21:10:22
    RE: 佐藤春夫さん
    バモスさん、こんばんにゃ〜=^_^=
    いつもありがとうございます!
    水道やガスは大丈夫ですか?
    今日もニュースで言っていたので、気になっています。

    > なんと!栃木県では県立でも男女別とは驚きです。
    > 我が家の長男・次男は旧制高女に通ってます(ました)が
    > 三分の二は女子みたいです。羨ましい?

    →栃木県の県立の伝統校は、未だに男女別々です。
    新設校は、さすがに共学ですが。
    共学化が進んでいますが、特に女子校の場合、OGのオバサマたちが、竹槍持ってでも阻止すると息巻いております。
    群馬・埼玉・栃木に、県立高の男女別がまだ残存しています。
    福島・茨城は、既に共学となっていますよ。

    バモスさんて、私よりもかなりお若いと思っていたのですが、高校時代に「ためいき」が教科書に載っていたのですか?
    驚きです!
    男子高校生って、ああいう詩にどんな感想を持つのでしょうね?
    女々しいのひと言なのでしょうか?

    > 古より恋愛は重要なテーマですね

    →はい!
    これは時代とは関係ありませんね。
    どんなに時代が進んでも、「好き!」っていう気持ちは理屈では説明できませんからねぇ〜
    (*^_^*)


    前日光

    バモス

    バモスさん からの返信 2018/06/24 08:00:50
    RE: RE: 佐藤春夫さん
    前日光さんへ

    再びお邪魔しま〜す。
    ガス・電気・水道は当初より大丈夫でした。
    ご心配していただき、ありがとうございます!
    でも茨木・高槻あたりはたいへんです。

    ためいきは先生の好みで、コピーを配ってくれました。
    正直"ふ〜ん!?"って感じで読んでました。
    ただその時の先生(女性)の表情が印象的だったので覚えてます。

    >時代が進んでも、「好き!」っていう気持ちは理屈では説明できませんからねぇ〜

    ほんとそうですね!
    好きという気持ちがないと人類はとっくに絶滅してたでしょう。

    バモス
  • pedaruさん 2018/06/23 07:24:46
    感動しました
    前日光さん おはようございます。

    大変な力作ですね、佐藤春夫の甘く切ない「ためいき」の詩を映像とともに
    鑑賞いたしました。このようなユニークな旅行記は秀逸です。

    いまだに乙女心をお持ちの前日光さんならではの作品でした。
    谷崎と佐藤の確執はおぼろに聞いてはいましたが、面白い話をありがとうございました。

    「女と結核と貧乏」私はこのうち二つは経験済みですがお陰で一つが欠けていたので平凡な人生を終わろうとしています(笑)。

    pedaru

    前日光

    前日光さん からの返信 2018/06/23 20:54:24
    RE: 感動しました
    師匠、こんばんは〜
    うれしいコメント、ありがとうございます!
    「ためいき」の世界を、独断と偏見で編集してみました。
    梧桐(アオギリ)の画像がなかったので、検索して探し出しました。
    山百合も、相応しいものがなかったので、これもネットから。
    一番苦労したのは、マリア様に祈る少女の絵が見つからず、蕗谷虹児の絵を使ったのですが、実は私の中ではもっと違うイメージでした。
    竹久夢二とか高畠華宵とか検索したのですが、これというものが見つかりませんでした。

    でもこういうイメージを編集するのって楽しいですね!
    佐藤春夫氏が、まぁ、そんなところでいいでしょうとおっしゃってくれたらうれしいのですが。

    > いまだに乙女心をお持ちの前日光さんならではの作品でした。

    →イイ歳をして、いつまでもオトメティックな世界が好きです( ̄∇ ̄)

    > 谷崎と佐藤の確執はおぼろに聞いてはいましたが、面白い話をありがとうございました。

    →この話は、松本清張氏の「昭和史発掘」にも載っているそうですよ。
    私は読んでいませんが、相棒殿が言っていました。

    > 「女と結核と貧乏」私はこのうち二つは経験済みですがお陰で一つが欠けていたので平凡な人生を終わろうとしています(笑)。

    →師匠には、女難の相があるようにお見受けしますが。。。
    現代作家と「貧乏」は無縁ですね。
    あくまでも戦前までの作家についての感想です。


    前日光

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