BCリーグ観戦　～伊藤智仁監督対篠塚和典氏　25年ぶりの対決～

2018/06/02 - 2018/06/03

野球ファンには未だに伝説として語り継がれる試合。
２５年前、ヤクルト・伊藤智仁投手がルーキーで奪三振のセリーグ記録を作った後、巨人・篠塚選手に打たれたサヨナラホームラン。

BCリーグを盛り上げるため、今は富山の監督になっている伊藤監督が篠塚さんを招待し、試合前の１打席対決が実現しました。

その試合を初日に見て、２日目はまだ雪の残る立山に雷鳥を見に行きました。
天気が悪かったら行かないつもりだったのですが、２日とも梅雨の前の晴天に恵まれました。

エリア 富山

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.5
• ホテル: 3.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 新幹線 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

プロ野球ファンの記憶に深く残っている試合。

ルーキー伊藤智仁投手がセリーグタイ記録の奪三振ショーを繰り広げた後、篠塚選手に打たれたサヨナラホームラン。

あれから25年。
伊藤投手はBCリーグ富山の監督に。
そして、BCリーグを盛り上げるためにリベンジマッチを企画したのでした。

新幹線で富山へ。

富山駅 駅

お昼前に着いて、まずは「きときと」な富山の味を楽しみました。

きときと市場とやマルシェ スーパー・コンビニ・量販店

駅ビルのような場所に富山の味が集まっていて、そこの回転ずしへ。

11時半でしたが、もう並び始めておりました。

廻る富山湾 すし玉 富山駅店 グルメ・レストラン

あら汁と、白エビやのどぐろ、カニ、ブリなどの味を集めた富山名産のお寿司7巻セット。

その他美味しそうなお寿司を何巻かいただきました。

宿泊は、BCリーグを主宰しているルートイン様のホテルにしました。

表側と裏側をきれいにしていますが、建物は見ての通り古かったです。
大浴場のないルートインは、ここ数年では初めて。

とはいえ、客室はきれいにリノベーションされていました。
水回りは新しくしても無理があったけど・・・

ホテルルートイン富山駅前 宿・ホテル

ホテルに荷物を預けて球場へ。

球場に行く前に、気になっていたビルだけ見に行きました。

TOYAMAキラリ。
中は美術館や銀行が入ってました。

TOYAMAキラリ 名所・史跡

外側はメタリックな感じ、一方中は木のぬくもりを感じるような造り。

入っている施設も多くないので、贅沢に建物を使っている印象です。

丁度、街中でお祭りをやっているようで、出店が出ていました。

県営富山野球場。
富山駅からはニュートラムでアクセスできます。降りると目の前が球場。

BCリーグ富山の本拠地の一つです。

この日の試合前に、伊東監督と篠塚さんの1打席限りの対決が行われます。

スコアボードには当時のスコアと打順が表示されました。

まずは、篠塚さんへのインタビューが始まりました。

球辞苑によく出てたので、見ていた方はご存知かもですが、なかなか話の面白い方です。

対決の前に、試合前の国歌斉唱と監督同士のメンバー交換。

富山の相手、BC信濃の監督は、元オリックスの本西さんです。

伊藤監督、篠塚さん、そして25年前の試合でボールボーイをしていた、当時大学の準硬式野球部に所属していた方が、対決前にインタビューを受けました。

ボールボーイ、伊東監督に「誰ですか？」なんて突っ込まれてましたが、おいしい役どころだと思います。

伊藤監督がマウンドへ。

さすがに昔のように鍛えてはいないでしょうが、投げ方は現役時代を彷彿とさせます。

こちらは、現役引退して長いでしょうに、構えは昔のままの篠塚さん。

2ストライク1ボールからの4球目、内角から鋭く曲がったスライダーに篠塚さんのバットが空を切ったように見えました。

しかし、キャッチャーがこぼしたのを見て篠塚さん「バットに当たった」とアピール。

伊藤監督ガッツポーズまでしたのに判定はファール。

この後のボールをショートの頭に芸術的に流し打たれて勝負あり。

対決後の記念撮影です。

ボールボーイの方、篠塚さんのバットまでもらっちゃってました。

試合の方は、お互いの先発が元NPBプレイヤー。

富山は日ハム→巨人と渡り歩き、地元富山のBCリーグからNPB復帰を目指す乾投手。

一軍で大活躍するには年齢的にも目がないと思って切られたのでしょうが、BCリーグのレベルに来ると投球術が何枚も上手に見えました。

緩急織り交ぜて空振りあり見逃しあり、信濃の打者から7回で13個の三振を奪うピッチング。

NPBにいた頃から、三振奪取能力は高かった投手です。
今年の巨人の中継ぎ左腕不足なら、出番あったのでは・・・

一方の信濃。

かつての横浜DeNAドラフト1位、北方悠誠投手。

Maxで154km/hぐらい表示してましたが、投球練習からバックネットぶつけたり、とにかく制球が悪くて、スライダーの様なボール以外ストライクが入る感じがしませんでした。

この試合を含め、今年20イニングで実に32個の三振を奪う反面、フォアボールも1イニング1個越えの25個、被安打も23と多く、プロの二軍レベルから上だとボール見逃されて終わりだなという印象でした。

試合の後、少しだけ富山の街を見物。

富山城です。
フレームに富山城を入れて撮影ができるようになっていました。

名づけて富山フレーム。そのまんま・・・

ドバイに、この100倍スケールのフレームがありました、そういえば。

富山城 名所・史跡

復元された富山城。

場所も通りから完全に平面ですし、あまりお城という感じは受けなかったです。

ただ、天気も良くて気持ちよかったですね。

富山藩2代目藩主・初代・前田利次の次男である前田正甫像がお城の近くにありました。

病弱で薬に興味を持ったことが、「富山の薬」の元祖ともいわれています。

前田正甫像 名所・史跡

富山城から少しホテル方向に戻ると、大きな噴水のある公園に出ました。

富山県庁前公園。

富山県庁前公園 公園・植物園

噴水の水しぶきが夕陽に照らされ、明るい虹が出ていました。

県庁前公園の三等三角点と、そのモニュメント。

三角点はモニュメントの奥に見えているものです。

夕食も富山の味をと思い、昼と同じ駅のきときと市場内のお店へ。

白エビの天ぷらで有名、「白えび亭」です。

夕食には早い時間を選んだので、お客さんも少なかったです。
昼は結構並んでましたので・・

白えび亭 グルメ・レストラン

白えびとぶりとホタルイカの天丼と、球場に引き続きこの日2杯目の麦茶で富山を満喫しました。

富山駅は南北で分離された形。

長い地下通路を歩き、駅の北側の富岩運河環水公園へ。

富岩運河環水公園 公園・植物園

ここに来た目的は、世界一綺麗なスターバックスと言われることもある「スターバックスコーヒー 富山環水公園店」。

建物も美しいのですが、周囲の公園の雰囲気も大変良いです。
テラス席でのんびりできると最高ですね。

スターバックスコーヒー 富山環水公園店 グルメ・レストラン

こちらが、公園の風景です。

ホテルのチェックインの時に、併設の居酒屋のビール１杯無料券をもらったので、その勢いで？居酒屋でおつまみだけ食べました。

海鮮ダイニング 美蔵 ホテルルートイン富山駅前店 グルメ・レストラン

このキュウリは…ルートインのはなの舞ですね！

翌日。

5月までのダイヤを見て立山駅からのケーブルカーを予約してしまい、お陰で相当早い時間に富山駅を出ることになりました。

本来8時の特急に乗るはずが、7時の各駅停車に・・・（とほほ）

ホテルの朝食も食べられなかったので、吉野家の朝定食を食べた後、富山地鉄の富山駅に向かいました。

電車に乗る前に気づきました。
山のきれいな景色を撮りたいのに、デジカメが壊れたことに・・・

これ以降の写真は、頑張ってスマホで撮ったものです。
この解像度だと遜色ないなｗ

電鉄富山駅 駅

立山までは１時間１０分ほど。
山ガールキャラがお出迎え。

ケーブルカーは９時２０分なので、チケットを引き換えてから４５分ぐらい待ちです。立山駅の軽喫茶兼休憩所のようなところでまったり過ごしました。

最初に乗ったのは立山ケーブルカー。

斜度２２度ぐらいの急坂をぐいぐい、満員電車並の人を積み込んでも関係なく登って行きます。

立山黒部アルペンルート立山ケーブルカー 乗り物

美女平駅に着くと、次は室堂行きの高原バスです。

標高差１５００ｍを駆けあがっていきます。

立山黒部アルペンルート (富山側) 公園・植物園

環境にも配慮したハイブリッドバス by 日野自動車！

バスで登って行く途中、滝見台という場所から。

室堂に向かって左手（帰りは右手）に座ると、称名滝が見えます。
下からも見てみたいですが、雪を抱いた山を背景に見れるのはこの場所。

称名滝 自然・景勝地

弥陀ヶ原。

このあたりはなだらかな溶岩台地であり夏は湿原になります。

もう少し上に行けば地獄谷などの噴気地帯。常時観測火山に指定されています。

弥陀ヶ原 自然・景勝地

室堂に到着し、立山の景色です。

雪の中を少し歩いてみます。

立山 (立山連峰) 自然・景勝地

みくりが池。

まだ池は半分氷結しています。
青色の水は温泉水のイオンの色なのか、光が乱反射しているのか、空の色を映し出しているのか。

みくりが池 自然・景勝地

日本一高い所にあると言われるみくりが池温泉。

地獄谷からの引き湯で、硫黄泉です。

写真で気付きましたが、このあたりの斜面は雪がないですね。
（遊歩道は除雪したのだと思ってました）

少し地熱があるのか、下に落ちちゃうのか。

みくりが池温泉 宿・ホテル

地獄谷です。

行く度に噴気が増しているように思います。
室堂のターミナルで、谷から上がってくる蒸気が見えました。

地獄谷 自然・景勝地

地獄谷のふちを回って雷鳥沢に行く遊歩道があり、そこには火山ガスの注意を喚起する建物が。

少しだけ雷鳥沢に向かったところにある山崎カール。

地獄谷も見下ろせますし、周囲の山々が一望できます。

山崎カール 自然・景勝地

角度を変えて、もう1枚みくりが池。

立山室堂 名所・史跡

立山名物の雷鳥を見やすいのもこの季節。

オスの雷鳥が遊歩道沿いの岩の上にいました。

こんな感じの道を歩きます。

スニーカーでも大丈夫でしたが、ちょっと上り下りは滑りましたね。
できれば滑りにくい靴と、可能であればステッキをレンタルするといいでしょう。

立山玉殿湧水。

石碑の上まで雪が積もるので、冬場に保護するために藁がかぶせられていたのかもしれません。

立山玉殿湧水 自然・景勝地

続いて、室堂平の反対側、雪の大谷に向かいます。

ホテル立山 宿・ホテル

６月上旬ですが、まだまだ１４ｍぐらいの雪がありました。

雪の大谷 自然・景勝地

このあたりは、まだ３ｍぐらいの壁です。
（観測情報で見ると、積雪は２ｍほど）

奥の方に行くと、除雪された雪が積み上がり、この通りです。

雪の壁も少し緩くなり、指で掘って落書きし放題でした。

ランチを食堂で食べようと思いましたが、高い上に混んでいるので、持ってきたお菓子と立山の湧水で作った大人の麦茶でお昼ご飯。

ビールを飲んで、大観峰までのトロリーバスに乗りました。
１２:３０発のバスです。

室堂駅 駅

立山トンネルトロリーバス。

扱いとしては電車で、室堂駅が日本最高標高の駅になります。

立山トンネルトロリーバス 乗り物

大観峰からは、黒部ダムが眼下に見えます。

その奥は北アルプスです。

大観峰 (大観峰展望台) 名所・史跡

松本方面の北アルプス。

こんな所に、発電のためによくぞダムを作ったなと思いますね。
今の関電だったら作らないと思います・・・

こちらは唐松岳など、白馬方面の北アルプスです。

室堂駅に戻り、肉まんともう１本違う地ビールを飲みました。

室堂発15時40分のバスで下山すると、16:50頃の富山行きの特急に乗れるため、そこをリミットにしていました。

臨時バスが出るようで、その1本前の特急に乗ることを目標に下山開始。

今度は右側に乗り、もう一度称名滝を見ました。

称名滝 自然・景勝地

ケーブルカーの美女平駅。

美女平 自然・景勝地

１５：４０のケーブルカーで下車します。

少しだけ時間があったので・・・

美女平駅の展望台に行ってみました。

が眺望は開けてないですね・・・

美女平と立山駅を結ぶ立山ケーブルカー。

通勤ラッシュ顔負けの満員の乗客を押し込んで、降りていきました。
ツアー客おそるべし。

立山黒部アルペンルート立山ケーブルカー 乗り物

立山駅に到着。

立山駅 駅

昭和48年製おんぼろ車両の特急（失礼）で富山駅に向かいます。

追加料金210円なので仕方ないですが、全然速くないｗ
富山駅まで50分です。

富山地鉄ビルのお隣、マリエとやまで夕食が食べられるお店を探しました。

マリエとやま ショッピングモール

選んだのはダイコクヤ マリエ店。

選択に深い理由はなかったのですが・・・

ダイコクヤ マリエ店 グルメ・レストラン

・氷見牛
・薬膳

に惹かれて、氷見牛薬膳カレーうどんを注文しました。

富山と言えばお薬！

富山の薬売りの像が、駅近くの広場にありました。

マリエとやまのスターバックスで電車まで時間を潰しました。

富山駅は今はまだ南北分離されていますし、カフェなどの類も寂しい状況です。