2018/05/07 - 2018/05/07
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Takashiさん
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ミュンヘンから日帰りで、ドナウ川沿いのパッサウとレーゲンスブルグを訪れた。パッサウはドナウ川とその2つの支流が合流する美しい街だ。ドイツの作家、カロッサとの縁もある。パッサウでは大聖堂でパイプオルガンのコンサートを楽しみ、さらにオーバーハウス要塞に登って川沿いの町並みを眺望した。
レーゲンズブルグは世界遺産になっている古都である。ここでは大聖堂の美しいステンドグラスを見て、ドナウ川の岸辺から旧市街を眺めた。帰ってきたミュンヘンで、新市庁舎のライトアップを眼前にしながら白ビールを飲んで、旅を締めくくった。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 航空会社
- フィンランド航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ミュンヘンから日帰りで、もう一つ行きたいところがあった。ドナウ川沿いで、オーストリアとの国境に位置するパッサウである。ドナウ川とその2つの支流が合流する所で、美しい街らしい。
ドイツの作家、カロッサゆかりの街でもある。カロッサはドナウ川流域出身で、医学生としての生活をミュンヘンで始め、医師としての活動を始めたのはパッサウである。カロッサは晩年にはパッサウ近郊に住み、パッサウで死去した。カロッサがミュンヘン時代を描いた「美しき惑いの年」を、私は青春時代に読んであこがれた記憶がある。
パッサウ訪問の後、レーゲンスブルグも訪れることにした。ドナウ川沿いの古都で世界遺産になっている。レーゲンスブルグもパッサウもローマ時代に起源を持つ。ライン川とドナウ川がローマ帝国の北方防衛線だったためである。
滞在先のシェラトン・ウェストパークホテルから地下鉄で中央駅に出て、8時24分発の列車でパッサウに向かった。パッサウに近づくと写真のようにドナウ川沿いを走るようになる。10時39分、予定通りにパッサウに着いた。 -
すぐに大聖堂を目指した。バロック様式の聖堂で青い屋根が目印だ。
ここのパイプオルガンは世界最大級の大きさである。そのコンサートがほぼ毎日、12時から30分間ある。人気のコンサートなので、急いで切符を買いに来たのである。5ユーロと安い。大聖堂 (パッサウ) 寺院・教会
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イチオシ
少し待って入場した。白を基調とした明るい空間である。
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祭壇部分。
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側面の飾り。
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天井の絵。
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振り返るとパイプオルガンが巨大だ。
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開演を待っていると次々に観客が入ってきて満席となった。ドナウ川クルーズの乗客達が多い。
パイプオルガンのコンサートは期待に応えるものだった。荘重であるだけでなく、高音部分は軽やかなリズムだったのである。 -
満足して、ドナウ川へと降りていった。ドナウ川クルーズの船が停泊している。レーゲンスブルグからブダペストの間のクルーズが多いようだ。ゆっくり船に乗ってゆくのも楽しいだろう。途中のハイライトはパッサウ、ウィーンとヴァッハウ渓谷である。
私はブダペスト(https://4travel.jp/travelogue/11127374)さらにウィーンとヴァッハウ渓谷(https://4travel.jp/travelogue/11167400)を訪ねているので、今日の旅を加えるとドナウ川との縁がかなり深くなったと言えそうだ。 -
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対岸に要塞がそびえている。オーバーハウス要塞だ。時間的には何とかなりそうなので登ってみることにした。橋を渡って対岸に行き、すぐ登り始めた。途中で道は2手に分かれたが、近道という右手の道を進んだ。
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じきに頂上に着いた。カフェレストランの様なものが見える。左手に要塞への入り口がありそうだ。この中に入るとドナウ川と支流の川の合流点がよく見えるらしいが、ゆっくりする時間があるかどうか不安だったので、外にある眺望ポイントの1つを目指した。写真の中央、城壁の上に人が立っているところである。
オーバーハウスミュージアム 博物館・美術館・ギャラリー
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いい眺めだ。眼下にドナウ川が見える。その向こうの川は合流するイン川である。
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ドナウ川とイン川の合流点もとにかく見える。
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高い塔は市庁舎であろう。
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イチオシ
大聖堂とイン川。
心ゆくまで景色を楽しんで下りにかかった。どういうものか車道に入り込んだが、少し下流側に出ただけだった。
ゆとりを持って駅に帰り、サンドイッチとビールの昼食。 -
パッサウ発2時26分、Platting乗り換えで3時53分レーゲンズブルグ着。時間帯が違えば直通列車もある。切符は事前購入の割引だが、この後ミュンヘンに帰る便のこともあるのでバイエルン・パスにするべきだった。半額程度になっただろう。
レーゲンズブルグはドナウ川に面した古い街で世界遺産になっている。有名な大聖堂を目指した。ゴシック式の塔がそびえている。大聖堂(レーゲンスブルク) 寺院・教会
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中に入るとステンドグラスが綺麗である。
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キリストの像。
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ステンドグラスは見飽きない。
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赤い色のステンドグラスが特にいい。
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聖母マリアと幼子。
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大聖堂を出てドナウ川へと歩いて行った。ドナウ川の対岸から大聖堂を望む景色は有名である。しかし大聖堂の塔が修復中で、足場が目障りだった。色々と場所を変えてみた。ドナウ川にかかる石橋も絵になるはずであるが、これも一部修理中で、写真に取り入れるのは止めた。
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川岸では人々が寛いでいた。
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夕景色が素晴しいようだが未だ日は高い。ドナウの流れは速く、迫力があった。
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ドナウ川の岸辺に古いソーセージ屋(ヒストーリッシェ・ヴルストキュッヘ)があり、名物の焼きソーセージと白ワインを頂いた。ソーセージが小ぶりすぎて夕食には不十分だったが、ドナウの川風は気持ち良かった。
レーゲンスブルグ6時44分発の列車に乗り、8時17分にミュンヘンに帰った。今日はドイツ鉄道は順調だった。休日で客が多いときにトラブルが発生しやすいのかもしれない。 -
まだ明るいので地下鉄に乗り、新市庁舎を見にいった。
ミュンヘン新市庁舎 建造物
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新市庁舎の前にあるカフェーで、また白ビールと白ソーセージを頼んだ。やはり両方ともに、いい味だった。伝統的には白ソーセージは作った日の午前中に食べることになっているが、冷所保存が上手くいっているのだろう。
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イチオシ
ライトアップされて新市庁舎が綺麗になった。9時にはミュンヘン小僧が現れてお休みを言うらしいが、違うところを見ていたのか分からなかった。それでも、この旅を締めくくる、いい雰囲気だった。
5月8日ミュンヘン発ヘルシンキ経由で5月9日に帰国した。連休直後の帰国を避けたのは正解で、ヘルシンキ発の便は1人で2席を使うことができた。
ポイントを利用したりしたので総経費は14万円程度(観光のため延長した部分は6万円弱)と手軽に楽しめた旅となった。
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この旅行記へのコメント (6)
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- cheriko330さん 2018/06/13 17:30:32
- ミュンヘンからの小旅行 ☆*+
- Takashi さん、こんにちは♪
ミュンヘンからこんな素敵な街へ行かれるのですね。
名前は聞いたことがありましたが、風光明媚な良いところですね。
表紙のパッサウの街並みは、少しだけザルツブルグのようでも?
ありますね。大聖堂の外観も内部も似ていました。
ドナウ川とイン川の合流地点なのですね。こういう場所は何となく
魅かれます。
レーゲンスブルクの大聖堂もゴシック式でステンドグラスがとっても
きれいですね☆
丁度、修復中だったのですね。ドナウ川対岸からの大聖堂の写真も
大好きです。
やはりドイツだけをゆっくり回れたら良いと思いました。
白ビールとウィンナーは最高の組み合わせでしょうね☆
思わず2年後はどちらへ?と思ってしまいました。飛行機も一人で
2席、3席と使えたら体が大分楽ですよね。
次のご夫婦旅は決まっていますか?
2編完結、お疲れさまでした。
cheriko330
- Takashiさん からの返信 2018/06/13 21:11:47
- RE: ミュンヘンからの小旅行 ☆*+
- cheriko330 さん
こんばんは
お便りを頂き、大変有り難うございます。
ザルツブルグとパッサウの類似点に気づかれ、さすがです。私もザルツブルグを訪れていながら、気がつきませんでした。お便りを読んで、確かにそうだ!と思いました。私達は1999年に、日食を見るために出かけました。落ち着いた良い街ですね!
ザルツブルグはバイエルン王国の一部だったこともあるくらいで、南ドイツと深い関係があるようです。さらにドナウ川沿いの街、レーゲンスブルグ、ウィーン、ブダペストはいずれもローマ軍の駐屯地として発展し、パッサウとザルツブルグもローマ時代に発展の基盤があるようですから、共通の香りがあるのでしょうね。
私は若い頃から南ドイツにあこがれるところがあり、今回、その中で訪ねていないところを訪問できて幸せでした。おまけに春はロマンティックな南ドイツにふさわしいときでした。
2年後に会があるのか、また参加できるのかは分かりませんが、今度はスペインだ、多分セビリアだろうという噂が流れています。私もすっかりその気になって、それなら、あそこに行こうと皮算用をしています(笑)。
タンザニア大旅行に出かけたので、しばらくは国内を回ろうとしているのですが、立山だ、佐渡だ宮古島だと候補地は目白押しになっています(笑)。
Takashi
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- sanaboさん 2018/06/10 23:18:10
- パイプオルガン コンサート♪
- Takashiさん、こんばんは
ミュンヘンへは会議ご出席と懇親旅行のためにお出かけだったのですね。 2年前にブダペストにいらしたときのこともよく覚えていますが、再来年はどちらに?なんて、早くも考えてしまいました(笑) 懐かしい方々との再会も果たされ、さらに個人での観光も楽しまれ、有意義なひと時を過ごされましたね。
パッサウは行ったことがありませんが、イン川とドナウ川の合流地点なのですね。 世界最大級のパイプオルガンがあるという大聖堂のコンサートにとても魅かれました。 パイプオルガンのコンサートはまだ一度も体験したことがなく、いつかどこかで…と思っているのです。
レーゲンスブルグは2度訪問しましたが、大聖堂の中に入った記憶がないのです。Takashiさんのステンドグラスのお写真を拝見し、もっとしっかり見ておけばよかったと後悔していますが、橋のたもとのあのソーセージ屋さんで食べた記憶だけはしっかりと残っています(笑)
ノイシュバンシュタイン城周辺の長閑な風景も本当にいいですね~ 何度でも訪れたくなります。 春のバイエルンに心が飛んで行きました~♪
sanabo
- Takashiさん からの返信 2018/06/11 11:10:44
- RE: パイプオルガン コンサート♪
- sanabo さん
おはようございます
コメントを頂き、大変有り難うございます。
パイプオルガンコンサートはとても楽しかったです。荘重さと軽やかさが共にあって、明るいバイエルンの街の雰囲気にも合っていました。
入場したときはそれほどの人でもなかったですが、開演が迫ると続々と観客がやって来ました。全部で1000人くらいになったでしょう。ドナウ川クルーズでは、その日のハイライトなのだと思います。
会議のお陰でバイエルンの春を楽しめました。今度はミュンヘンの人たちが企画したので、お城の後のビアレストランなど土地っ子のセンスが生きていました。今までシドニー、イスタンブール、京都、ブダペストと回って、今回は5回目です。お世話を引き受ける人が居て、スポンサーが健在で、そして招かれ、かつ話題が提供できるという、幾つかのハードルがありますが、次回はスペインだ、セビリアらしいという希望的噂が流れています。私は、話をする中では最高齢ですが、また会議があり出席できたらと楽しみにしています。
レーゲンスブルグの大聖堂は恐らくお入りになったと思います。ステンドグラスは似たものも多いですから。ブルージュのミケランジェロは見ていました! お写真の像は見覚えがあるけれど、ブルージュで見た記憶が全くありませんでした。不思議だと、帰国してからアルバムを引っ張り出しましたら、ちゃんとブルージュの所に収まっていました。それを見るまでは、ピエタの印象が強く、見たと錯覚したのではと疑ったほどでした。
古いソーセージ屋さん、由緒正しいだけあって、良いところにありましたね!
Takashi
- sanaboさん からの返信 2018/06/11 12:17:01
- RE: RE: パイプオルガン コンサート♪
- Takashiさん、ご返信ありがとうございました。
ブルージュではやはりミケランジェロの像をご覧になってらしたのですね。 心残りにならず、良かったです!
レーゲンスブルクは一度目はフィルムカメラの時代でしたので、たくさんのアルバムをひっくり返すのが大変で確認していないのですが、おそらく中には入ったと思います。 ただ、もともと教会とか大聖堂にはあまり興味がなく、旅行記を作るようになるまでは真剣に見てこなかったのも事実なんです。 2度目の時のPC保存の写真を確認しましたが、(前回中に入ったからと)外観写真のみで見事に前をスルーしていました(笑)
まもなく梅雨のシーズンを迎えますが、どうぞお元気でお過ごしくださいませ。
sanabo
- Takashiさん からの返信 2018/06/11 17:13:01
- RE: RE: RE: パイプオルガン コンサート♪
- sanabo さん
こんにちは
ご返信有り難うございます。
旅行記を書くと、体験がハッキリして良いですね。ブリュージュはゴリラトレッキングに行くとき、KLMを使いましたので、アフリカへ飛ぶ前に時差調整とばかりに出かけました。楽しい経験をしたのですが、帰国してからはゴリラトレッキングとその後のクロマニョンの洞窟の旅行記を書いただけでした。結果としてブリュージュの記憶がぼやけてしまいました。ミケランジェロは大好きなのにです。
また旅行記を読ませて頂くのを楽しみに致します。
Takashi
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