2018/05/02 - 2018/05/12
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cokemomoさん
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昨年秋に続いてまたマルケ州に旅行することにしました。
ローマinミラノoutで航空券を取ったので、ローマからマルケ州に向かう前に一泊だけウンブリア州スポレートに寄り道を。
いつか行こうと思っていた山間のロマネスク修道院にもタクシーを奮発して出かけました。憧れの修道院はなかなか微妙でした・・・
5月2日(水)出発~ローマ着、
5月3日(木)スポレート、フェレンティッロ
5月4日(金)スポレート 、アンコーナ
5月5日(土)オージモ、アンコーナ
5月6日(日)リミニ
5月7日(月)チンゴリ
5月8日(火)イエージ、ジェンガ
5月9日(水)ミラノ
5月10日(木)パリ経由で帰国へ・・が飛行機が欠航でパリ泊
5月11日(金)仕切り直しで帰国へ
5月12日(土)羽田着
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 タクシー 徒歩
- 航空会社
- スイスインターナショナルエアラインズ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
おばちゃんは今回マルケ州を中心にロマネスク教会を見てまわるつもり。
そうするとあまり有名でない町に行くことになる。
留守居役のダンナさんに行き先を告げると「知らん、わからん、どこだそれ?」と言われたのでこんな地図を残して出かけました。
この地図はロマネスク関連の本のページをコピーしたので、普通の地図には載ってない小さな町の名前が大きく書かれていたりする。 -
往路は成田~チューリッヒ経由~ローマとスイス航空(正式には今はスイスだけなんだっけ)を利用。この便の魅力はローマ・フィウミチーノ空港到着が19:15着と、比較的早い時間であること。
チューリッヒ空港ではエスプレッソコーヒーが4.5ユーロとあって驚いた。あのクイッと飲み切るエスプレッソが・・心底恐ろしい所だと思った。おばちゃんはイタリアに着いてから飲むことにした。 -
<この日の宿:Interno Uno Deluxe 建物の入り口>
ローマ・フィウミチーノ空港には定刻より遅れて19:40到着。おばちゃんは預け入れ荷物がないのでフィウミチーノ空港駅をさっさか目指して、20:12発ティブルティーナ行きの電車に乗った(約50分の乗車)。
駅の有人窓口ブースにも券売機にも人がいたので、切符を売るスタンドのようなところで買うと手数料0.5ユーロが上乗せされていたので大変悔しい。本来は8ユーロ。
ティブルティーナ駅から近い宿に泊まります。
到着の30分前に電話するようにとあったので空港駅から電話。2歳児ほどのイタリア語力のおばちゃん、、これが憂鬱だった。 -
<Interno Uno Deluxe>
ダブルのシングルユース、一泊朝食なしで75.5ユーロ。
翌朝は早く出発するので朝食なしで構わない。ささやかな台所設備もあったが一晩のこと、ポットだけ利用しました。 -
<Interno Uno Deluxe>
この部屋は広いバルコニーがついてました。 -
<Interno Uno Deluxe>
バスタブ付きの浴室。
シャワーしか使わなかったがお湯の出などは問題なかった。
値段相応という印象。
明日乗る電車はテルミニ駅始発なので本当はテルミニ駅近辺に泊まりたかったのだが、5月のローマの宿代の相場は高かった。以前泊まったどうってことのないホテルが2万円近い値段を出していて「あそこにそんなに払えるか!」。 -
翌朝、駅のバールで朝食。
おばちゃんがイタリアで最も愛する朝食、カスタードクリームの入ったコルネットとカプチーノで2.5ユーロ。 -
<ティブルティーナ駅>
8:07発の電車(RV・・追加料金のいらない快速電車というイメージ)に乗車。
スポレート到着は9:31の予定。8.45ユーロ。 -
雨が降り出しそうな曇天。緑が濃くなる中を電車はどんどん高度を上げて進む。
-
趣のある集落が現れては遠ざかる。
-
<スポレート駅>
今回の旅行のオープニングは「サン・ピエトロ・イン・ヴァッレ」という修道院。
イタリア・ロマネスク関連の本などにはよく紹介されているが、交通機関が不便で。
調べるとテルニとスポレートの真ん中から下にずれた辺りにあり、行き方としてはテルニからバスでフェレンティッロという町に行きさらに4~5㎞ほど歩くようだ。
う~~む、思案のしどころであった。
小さいとはいえ荷物を引きずって歩くのはイヤだ。テルニ駅に荷物預かりがあるかもなんて甘いことを考えるおばちゃんではない。
ここは奮発しようじゃありませんか。 -
ネットで探したスポレートのタクシー会社と事前にやり取りをして、
(http://0743225809.taxispoleto.com)
スポレート駅~修道院の往復(片道約20km)と1時間の待機、計70ユーロで予約しました。人格に問題があるのか友達が少ないおばちゃんには割り勘してくれる道連れがいない。残念だ。
さて、電車は5分遅れで出発して10分遅れでスポレート駅に到着。もちろんイタリア人はそのようなことに慣れている。運転手さんのアンドレアはちゃんと待っていて声をかけてくれた。
アンドレアと挨拶しておばちゃんが次に言った言葉は「出発前にトイレに行きたい!」駅近くのバールの前に車を止めていきなりトイレ休憩。
おばちゃんはいかにも物慣れた風にアンドレアにコーヒーを奢りました。二人で2ユーロ威張るほどのことじゃないね。
美しい新緑を眺めながら車はどんどん山に入って行きました。 -
<サン・ピエトロ・イン・ヴァッレ>
その名の通り山に囲まれてひっそりとした谷間にある。車から鐘楼の姿が見えた時、やっと来ることが出来たという思いで少しじーんとした。
スポレートからタクシーで30分かからず到着。ここに至る道は車が結構なスピードで走る歩道のない道。最後は舗装もされずガードレールもない山道だった。
本当に歩かなくてよかった~~。 -
<修道院内の聖堂と鐘楼>
起源を辿れば6世紀に二人の修道士がこの谷間に隠棲したことから始まる、8世紀に当時のスポレート公が夢のお告げを信じて修道院を創建。公はここに隠遁し後には公家の墓所となったそうだ。おばちゃんがテルニからではなくスポレートから来たのはちょっとそれに因んでみてのこと。
この聖堂の創建は11世紀頃とされる。 -
力強くかっこいい鐘楼
おばちゃんの愛読書「イタリア・ロマネスクへの旅」によると、
ラツィオ風・・各層を仕切る単純な軒蛇腹
ロンバルディア風・・軒蛇腹の下の小アーケード列
と二つの様式が混じり合っているそうだ。へ~~。 -
小アーケードに寄ってみました。
-
聖堂内
入場3.75ユーロ。
えっ、お金取るの?とちょっとビックリ。いやいや・・訪ねて行ったのに閉まってたなんて事態よりはずっといいです、喜んで払いますとも。
堂内に残るフレスコ画は北面(写真で左側)には旧約聖書、南面に新約の諸場面が描かれています。 -
後陣のフレスコ画
天使の羽で型どられたアーモンド型の栄光の後背の中、イエスは「よっ」と手で合図をしてくれているようだ?
天使たちは優美な姿をよく残しているなぁ。 -
主祭壇
ここに施された浮き彫りの彫刻がとても愉快でぜひ見たかったもの。
しかし彫りが浅いのとライトの加減で、浮き彫りをうまく写真に撮れなかった・・ -
浮き彫りの残念な写真
おばちゃんの愛読書「イタリア古寺巡礼フィレンツェ→アッシジ」に、プロが撮ったのであろうバッチリな写真が掲載されてます。
引用すると
「三本の十字架(あるいは椰子の木)の下に二人の人物がいます。左手に鑿を持つのは、浮き彫りの作者ウルスス。中世では最古の署名作品です」
この写真では左の人の左手の丸の中のRがいくらか見やすいと思う。ウルススのRです。 -
壁画は12世紀のもの。
これは多分「三人のみ使いを歓待するアブラハム」。
このみ使い達がアブラハムの妻サラに子供を授かることを伝えた。 -
「動物の名付け」
最初の人類アダムが鳥獣たちに名前をつけている場面だそう。
名前は大切、責任重大だよ~。 -
色々な生き物が真剣な眼差しでアダムを見ている。
どんな名前になるかは種族にとって大問題、アダムの手で頭を抑えられてる羊のような動物の顔がおばちゃんのツボ。 -
兄ヨセフを訪ねるベニヤミン。
このヨセフはアブラハムの子供イサクの子供ヤコブの子供ヨセフ(^^:)
振り分け荷物にした袋の模様がかわいい。 -
「アダムの創造」
空気椅子の神様が指先から怪しいビームを発射して息吹を与えている。 -
「マギの礼拝」
中央のマギの下半身が、昭和のテニス部の女子のようである。プリッとしたふくらはぎに白い靴下♪
もちろん靴下はソックタッチでずり落ちないようにしてあるのだ。 -
「最後の晩餐」
使徒たちの表情がかわいい。
甘ったれヨハネがキリストにもたれているのはお約束通り。聖書にそのように書かれているらしい。でもおばちゃんはこんな男はちょっとね~~、である。 -
鳥のさえずりだけが響く聖堂の中におばちゃん以外の訪問客はおらず、ゆっくりと見学することができた。お願いしたタクシー待機の1時間はあっという間に過ぎていった。
ここでこの「ローマからフェレンティッロ編」を終えるか迷ったのだがーーー
古寺巡礼の情緒が減っちゃうんだが、書いておく。 -
この修道院は現在は春から秋の間ホテルとして営業している。
それは知っていた。先達さんのブログにはホテルのバーなどは宿泊者オンリーだとあった。だからおばちゃんはスポレートでまず「トイレに行く」と言ったのだ。
このホテルに泊まることも考えたが昼前に着いて一泊、何もすることがない行くところもないでは退屈するに決まってるのでおばちゃんは見学のみにした。
タクシーはこの手前のスペースに駐車。
門柱にある注意書きに「聖堂の訪問者は横手の道から裏に回れ」などとあって、ただの見学者に対して門扉は開いているが空気はきっちり閉まっていた。 -
聖堂に続く脇道はこんな感じ。
脇道に沿った植え込みから中庭の様子を覗いてみると。 -
ゲゲゲ・・デッキチェア・・
ゴルフ場のように滑らかに手入れされた芝生、ティーテーブル、デッキチェア。
修道院にデッキチェアか~~~。
おばちゃんにはかなり興醒めな眺めだった。
聖堂は有料だったし、回廊部分には見学者は入れないようだった。
長いこと憧れ、タクシーを奮発して車内で無言の行に耐え(おばちゃんはイタリア語会話なんかできない、英会話もまた然り)はるばるやって来たことを思うと、な~んか微妙な気持ちだった。
「うちは一見さんお断りどすえ」というようなよそよそしさばかり感じられた。
ここは修道院じゃなくホテルなんだなぁ。 -
降り出した雨の中スポレートに戻る。
もしおばちゃんが宿泊客だったらこのよそよそしさは心地よさに変わっていたと思う
。でも改めて宿泊しに行くことは多分ない。
聖堂はとてもよかったし今回行ってみてよかったと思う。
曇り時々雨なのもよかった。こんな天気じゃデッキチェアに寝そべる人はいないもんね~。
さあ、スポレートに戻ってフィリッポ・リッピの絵を見るよ!!
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