台中周辺穴場的スポットぶらり旅 ・ (１) 彰化、台中編

2018/04/15 - 2018/04/18

　ピ－チ航空から台北行きの安いチケットが売り出されたので、行き先を考えずにチッケットを購入。手荷物が10kg以下なら航空券は20000円以内(
往復)で買えるので、国内旅行みたいなものです。
　今回は、名前は知っているが行ったことがない所や若干マニアックな所を旅行してきました。目的地は、彰化、台中(勝興車站、龍騰断橋)、新竹、中歴、六福村などです。台北や高雄と違い、台湾の人の生活を見ることができ楽しかったです。　台湾はガイドブックに載ってなくても素敵なところが多いです。
　「台中周辺穴場的スポットぶらり旅 ・ (１) 彰化、台中編」は、彰化の扇形車庫を見学し、八掛大仏や彰化の街中をぶらついて台中に移動。台中では宮原眼科など台中駅周辺をぶらつきました。

エリア 彰化(台湾)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス タクシー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

　AM1:55、家で出発の準備をしていたらPeachから、遅延情報確認のお願いのメ－ル。そこには詳しくは書いてなく、Peach ウェブサイト運航状況ページのリンクからご確認くださいとのこと。調べた結果、羽田 05:55発が6:35に変更です(40分の遅れ)。すると桃園空港には 08:25着が9:05着になります。
　とりあえず自宅を3:50に出て、羽田国際空港には4:40に到着。出発案内板を見たら変更通りした。

羽田空港 第3旅客ターミナル 空港

　出発が遅れたせいか受付は思ったより混んではいませんでしたが、LCC特有のバックの重量で一部もめていました。最近はバックの重量と個数は結構きびしくチェックされます。

羽田空港 第3旅客ターミナル 空港

　問題は保安検査場です。朝早い場合は羽田空港はそんなに混まないのですが、5:00を過ぎる頃になるといつも行列で、今回もここを通過するのに22分もかかりました。その代わりなのか出国審査は約3分で終了。出発時間が遅れなければ、いつもはスム－ズであったはずなので嫌な予感がしました。

羽田空港 第3旅客ターミナル 空港

　昨年の10月30日にもこの便を利用して台湾に行ったのですが、その時は台風が通過して直ぐであったので出発が30分遅れました。この便とは何か相性が悪いのかな。
　座席はほぼ満員で、予定の40分遅れよりさらに25分遅れ、9:30に桃園国際空港に到着。

　飛行機を降りて入国審査へ向かうルートの途中、入国審査場の手前の角にはSIMカードを売る各社通信キャリアのブース(中華電信、TSTAR：台湾之星、亜太電信)が並んでいましたが、10時前であったのでオ－プンしていたのは中華電信だけでした。なお、手荷物受け取り場や出口周辺にも各社通信キャリアのブースはありました。

台湾桃園国際空港 (TPE) 空港

　桃園国際空港から台中駅まで行くためには、１．高速鉄道(新幹線：約720元)、２．鉄道(台鉄：約360元)、３．バス(國光、統聯、建明：約280元)の3パタ－ンがあります。所要時間と乗り換え回数は、１は約２時間(乗り換え2回)、２は約4時間(乗り換え1回)、３は約２時間45分(乗り換え無し)。すなわち２は問題外で、料金を優先すればバスで、時間を優先すれば新幹線（料金は2.5倍高いが、時間は45分早い)です。
　飛行機が予定通りであればバスの接続はよかったのですが、チケット売り場に着いたらバスは10分前に出発したあとで次は50分後でした。11時過ぎは約30分毎に出発なのですがそれ以前は1時間に１便なので最悪の事態。

台湾桃園国際空港 (TPE) 空港

　そのためすぐにMRT桃園機場線で高鐵桃園駅まで移動。MRTは 約15分間隔であるためか待ち時間は約10分で、乗車時間は約20分でした。初めて台北駅行きとは逆方向のMRTに乗りましたが、思ったより時間がかかるので驚きました。
　

　MRT高鉄桃園駅に到着。MRT駅のプラットホ－ムは地下でなく3階で、2階が改札口になります。MRTの改札口を出たら「高鐵HSR」の表示に従って左に進むとエスカレーターがあり、それに乗り地下1階へ。地下１階が新幹線桃園駅で新幹線の切符売り場につきます。なおホームは地下2階になります。

高鉄桃園駅 駅

　何十回も台湾に来ていますが言葉は不安のため、窓口で切符を買うより自動券売機で切符を買うのが楽なのでは自動券売機を利用。自動券売機はまず使用開始を押します→自由席券→次は片道か往復かを聞いていますので、片道なら「單程」、往復なら「去回」です→出発駅を選択→下車駅を選択→大人、子供それぞれの人数を選択(ここで何も考えず1名を押しました：あとで大変でした)→金額の合計が出ます→支払い方法を選択(現金)→お金を入れて終了。ただ、新幹線の自動券売機は、おつりは全て硬貨になり紙幣は出てきません。そのため1000元を入れたら大量の硬貨が出てきて大変でした(硬貨の最高額は50元です)。

高鉄桃園駅 駅

　新幹線は、11～13時の時間帯は約30分に1本ですが、列車は8分前に出発していて待ち時間は約22分。なんとか11:34の列車に乗り12:17に台中に到着。
　やはり新幹線はよかったのですが、台中駅までならバスの方が乗り換えもなく料金も安く、時間も30分程度しか変わらないので個人的にはバスがお薦めです。

　無事高鉄台中駅に着きましたが、新幹線の改札出口に切符を入れてもドアは開きません。係員に聞いたら全票(大人)のところを孩童(子供)の位置にある所の人数を押したためのようで(2枚前の切符の写真)、追加料金を払って出ることができました。決してインチキをしたわけでなく、桃園駅の駅員にこれでいいか切符をチャックしてもらっていたので、確認してもらえればわかるはずです。
　とりあえず無事高鉄台中駅を出て、接続している台鉄の新烏日駅へ。

高鉄台中駅 駅

　初めの予定では、今日の宿泊ホテル(台中駅前Twinstar Hotel)に荷物を預けてから彰化に行く予定でしたが、ホテルに行ってから彰化に行くと、またここを通らなければならないので直接彰化に行くことにしました。なお台鉄は中程度以上の駅ならコインロッカ－か荷物預かり所は必ずあります。
　列車は5分程で来て、乗車時間は約10分で彰化駅に到着。

新烏日駅 駅

　彰化は年中を通して気候が温和で、雨量も適量なため農業が発展し、「台湾の穀倉地帯」とも呼ばれています。ただ見るところはないと思って気にもかけていませんでしたが、昨年台鉄で彰化駅を通る際に見た扇形車庫が気になり、また鹿港に行く際にバスで彰化の街中を通って興味が湧き、今回ここを訪問したわけです。
　彰化駅はヤシの木が駅前にあり南国旅情溢れていますが、なんとなく昔の日本の駅の雰囲気を持っています。

彰化駅 駅

　扇形車庫は、彰化駅舎を背にして左方向になります。なるべく線路に近い道を線路に沿って4分程歩いて下さい。すると線路の向こう側に扇形車庫が見えてきます。
　線路は台湾鉄道なので、台中から彰化の場合は右側(彰化→台中は左)にこの光景を見ることができます。

彰化扇型車庫 建造物

　さらに1分程進むと右側に地下道があります(写真)。この地下道を通り線路の反対側に出て、線路を背に50mほど進むと左側に守衛室のある入口案内所があります。ここで、安全維護切結書（安全管理誓約書）に氏名、住所等を記入すれば扇形車庫に入ることができます。

　扇形車庫に入ると目の前が車庫の裏側になり(写真)、ここからは入ることはできなので、扇状の外側を通って正面に行きます。途中には列車が数車両展示されているので気分は高まってきます。

彰化扇型車庫 建造物

　1922年創建の扇形車庫は現在も現役で活躍しており、台湾で唯一の機関車の車庫です。また日本統治時代の歴史的建造物としても価値が高いです。

彰化扇型車庫 建造物

　転車台から車庫に向かって放射状に12本の線路が敷かれ、扇形をしています。写真右上には、上から扇形車庫の様子を見れるように見学台も設置されています。
　なおターンテーブルは現役なので動きますが、いつ動くのかは決まっていません。もし動くのを見れたら最高にラッキーでいいことがありますよ。

彰化扇型車庫 建造物

　見学台からは、蒸気機関車・ディーゼル・ 電気機関車が一同に集まる扇形車庫周辺や彰化駅方向を見渡すことができます。
　ここで注意することは、基本的には木が敷き詰められているところが参観者のための整備された通路で自由に歩けます。ただ木が敷き詰められていないところは立ち入り禁止です。撮り鉄さんたちは注意して下さい。

彰化扇型車庫 建造物

　12列ある車庫の屋根には煙突がついていますが、それは蒸気機関車が格納されていた頃の名残のようです。なお現在ここには現役の蒸気機関車2両(CK124とDT668)がありましたが、それ以外にもイベントで活躍しているCK101型など合計4両の蒸気機関車が保存されているようです。DT668はD51に似ているので、もしかしたらD51の台湾版かもしれませんね。

彰化扇型車庫 建造物

　扇形車庫の中へは一部は入ることはでき、写真は自由にとれますが機関車に触ったりはできません。
　日本製(日本統治時代なので)のSLは綺麗であったので、日本の技術の素晴らしさと、台湾の関係者がいかに大切に使用・メンテナンスしていたかがわかりますね。

彰化扇型車庫 建造物

　車庫の内部も覗き見することができます。よく見ると場所(機関車の種類)によって、作業用の足場の位置や高さなどが違いました。蒸気機関車は半地下式でもぐって作業、ディーゼル機関車用は階段で、そして電気機関車用はほとんど2階建ての高さで集電装置のメンテナンス等をしているようです。

彰化扇型車庫 建造物

　さらに一部ですが格納庫の奥まで覗くことができ、普段見る事のできない車輪のディテールとか普段は見れないところまで目の前で見ることができます。
　１つ気になったのがどうして現在は扇形車庫がなくなったかです。鉄道は大好きですがオタクでないため正しいかわかりませんが、現在の電車は一番前と一番後ろに運転席がついているので、機関車をいじらなくて運転手が移動する方法になったのでは。
　日本では、大きな扇形車庫は京都の梅小路機関区などわずかです。台中に来たなら大人も子供も楽しめますので、ぜひ１度足を運んで下さい。

彰化扇型車庫 建造物

　一旦彰化駅まで戻り、次は八卦山です。今度は彰化駅を背に前に行きます。前には彰化客運(バス)のバスタ－ミナルがあり、台中から鹿港に行く途中、バスはここで数分停車します。八卦山大仏風景区へはこのバスタ－ミナルの4、5番乗り場から乗車し4つ目の停留所の交通隊停留所で下車。運賃は悠遊?柑(Easy Card)で21元です。
　今回は途中いろいろ見学したいので歩きました。まずバスタ－ミナルの横の道(光復路)を約200m進むと交差点があるので、右にまた約200ｍ進みます。するとロ－タリ－の交差点があります。　

彰化客運バス バス系

　交差点の付近には、1724年創建で彰化でもっとも古い寺廟の開化寺があります。街の中心にあるあまり大きくない寺院ですが、屋根の上に白い観音様のような仏像が乗っています。本殿には観音菩薩像を祀るとともに、生前民間医療に従事した夫婦が神医として崇められています。なおここは、化粧品などを供えて美貌や良縁を祈願するのが習慣ですが、私には全く関係ないので直ぐに次へ。

彰化開化寺 寺院・教会

　寺を出て山の方を見るとゴジラのような八卦山大仏が見えます。
　街の雰囲気を味わいながら八卦山方面に約4分歩くと左側に孔子廟が見えてきます。

　1726年に創建され、1983年に国定古跡に指定された孔子廟です。
　通りに面している大門(櫺星門)を入ると次は戟門で、大殿に入る前にはこの戟門で手持ちの武器を外します。そして門の両側にある円形の礼門、義路から大殿に入ります。大成殿(写真：大殿)は独立した建物で、内部の中央には孔子の位牌が祀られています。また台北の孔子廟や保安官などと同じように、大成殿の前にある左右の柱(龍柱)には龍が1頭ずつ巻きついており、左の龍柱の龍は口を開き、右の龍は口を閉じていました。
　いつも思うのですが、他の寺・神社に比べ孔子廟は参拝者が少ないです。もしかしたら、孔子廟には孔子様しか祀られていませんが参拝者が多いところは複数の神様が祀られているので、祀られている神様の数が参拝者の数に影響しているのかな。神様は、日本は量より質で、台湾は質より量なのかな(バチがあたりそうです)。

孔子廟 寺院・教会

　孔子廟から約3分で八卦山に上る石段です。彰化駅からはどこも寄らなければ16分程度に到着します。なお八卦山全体が市民の憩いの場になっていて、敷地内には野球場などもありました。
　緩やかな登山道を上って行くとポンプでくみ上げたような人口の滝(銀橋飛瀑)があり、小さな水しぶきが飛び散って結構涼しかったです。

八卦山 (大仏) 寺院・教会

　さらに少し上ると広い広場があり、大きな木の後ろには高い垂直鋼板に100点程の詩らしいものが書かれていました。私には全くわかりませんでしたが、なぜかその前にはインドネシアからの人達が楽しそうに遊んでいました。

　写真左奥に見えるのが大仏殿で、大仏へは右の道(遊歩道)方向に行きます。

八卦山 (大仏) 寺院・教会

　遊歩道を進むと眺望台が設置されていて市内を一望できます。また夕陽の名所にもなっていて、彰化市の華やかな夜景を見渡すことができます。

八卦山 (大仏) 寺院・教会

　展望台の反対側には、半円形の広場と九龍池があります。そして奥には、建造当時は東南アジア最大の仏像と称され、台湾八景の一つにも挙げられた八卦山大仏が正面に見えます。
　大仏は1961年に建てられた高さ約22m の鉄筋コンクリート造りで、奈良と鎌倉の大仏を模して造られた釈迦牟尼仏のようです。

八卦山 (大仏) 寺院・教会

　蓮の花の上に鎮座した大仏の前には、1963年に2体の石獅が設置されました。　大仏の内部へは大仏の横から入ることができ(無料)、1階の仏堂には釈迦牟尼仏祖が祀られ、2階から4階までは仏堂が並び仏陀の生涯を紹介する空間になっていました。なお5階以上は上がることはできませんでした。

八卦山 (大仏) 寺院・教会

　大仏内部からの景色ですが、正面は見ることはできず背中からの景色になります。背中からは、1972年に建てられた豪華な大仏殿と、九重の八卦塔を見ることができます。
　その大仏殿は4階建てで、１階の大広間には孔子が祀られ、それ以外に1階、2階、3階にはそれぞれ至聖先師孔子、神関聖帝君、釈迦牟尼仏が祀られており、「儒教、仏教、道教」の融合が図られています。そして両側には九重の八卦塔と中国の回廊式の廂房が設けられています。

八卦山 (大仏) 寺院・教会

　大仏殿からは庭園・緑地や大仏の背中と、彰化市内を一望できました。また今回は行きませんでしたが、広場の反対側には天空歩道があるので、時間がある方は歩いてみて下さい。
　大仏は鎌倉や奈良の大仏よりも大きいのが少し気に入らないのですが(笑)、周囲の優美な環境にマッチし、台湾でもっとも有名な仏像であり、彰化観光に欠かせないスポットになっていました。

八卦山 (大仏) 寺院・教会

　大仏見学を終わり、バスやタクシ－で来た時の入口となる参道を歩きます。
大仏前の参道から飲食物を販売する屋台の前を過ぎると、ゆるやかな参道の両脇には、16体の石像(観世音菩薩が現世に姿を現す時の法相の石像)が並んでいました。
　参道前からタクシ－で城隍廟へ(約80元：5分)

八卦山 (大仏) 寺院・教会

　城隍廟の城隍という言葉は城壁と堀という意味で、城隍廟は彰化の守護神を祀っているらしです。なお台湾では他にも15ヶ所以上城隍廟が見られます。

　ただここは、通りから細い道を入っていかなければ見つけられないためか(民生路と19号線の交差付近)、街の中の小さな廟は観光客は誰もいませんでした。

彰邑城隍廟 寺院・教会

　城隍廟のすぐ前には老舗餅菓子店の「大元餅行」があります。この店は客がとぎれることがなく、皆さん5箱以上買って帰ります。何を買って行くか眺めていたらほとんどの客は、小さな大福のような餅でした。その餅は、外皮はもち米を使用し、餡は花生・紅豆・緑豆・すね肉の4種類で、1箱売りしかしていません。

　１箱は20個入りなので１人では食べきれないためどうしようか外で考えていたら店員さんが偶然出てきたので、少数でも買えるかとたずねたところ大丈夫みたいでした。そこで厚かましい私は、少数の上いろいろな具の餅を混ぜてもらいました(緑豆は売り切れ)。餅は10個で100元です。餅は軟らかいのでそのまま食べてもいいようですが、餅をいったん凍らせ、その後にフライパンで炒めるのが台湾式みたいです。
　粗いピ－ナツが入っていたり、しょっぱいお餅など美味しく楽しめました。
＊なお餅の台湾名は鹹麻?、素食麻?、花生麻?、蘿蔔酥でした。
　店員さんは優しく、やはり台湾は最高ですね。

　大元餅行から約3分で「猫鼠麺」に到着、かなり遅い昼食です。ここは彰化では有名なお店なのですが、もしかしたら猫と鼠が入っているのかと不安になりました。ところが残念ながら猫も鼠も入ってなく、ここの店主のニックネ－ム(ねずみ小僧)から店名になったようです。すなわち、鼠のように小柄で動きが敏捷な店主が作る麺店ということです。

猫鼠麺 地元の料理

　お店は午後3時なので客は1人でのんびりしていました。しかし食事時間帯はいつも満員になるようなので、ねらい目は14時～16時みたいです。
　注文は、メニュ－の1番上にあり、店の名前にもなっている猫鼠麺に3種のツクネが加えられた猫鼠三宝麺(55元)を注文。
　言葉は通じませんでしたが、日本人とわかったようで親切でした。

猫鼠麺 地元の料理

　ここの麺は、台湾人が好きなあまりコシがないやわらか太麺タイプで、若干日本人向けではありません。ただここのスープは、豚足を細かく刻んで揚げ、そこに扁魚、ネギ、しょう油などを加えて煮詰め、そこに貝(ハマグリかな)や豚肉からとった出汁を加えて作っているようで、あまり日本では味わえないス－プで美味しかったです。具は、肉巻き、エビ団子、シイタケ団子のようですが、美味しかったのですがエビ団子だけはあまりエビの味はしませんでした。
　ただこれで約200円なので、かなりお薦めです。

猫鼠麺 地元の料理

　次は猫鼠麺から数mのところにある、肉圓(デンプン包みのプニョプニョ肉まんみたいもの)のお店「老担阿璋肉圓」です。日本人は好きな人は少ないようですが、台湾の人は大好きな方が多いようです。そばには肉圓の店が2店ありましたが、行列ができていたのは「老担阿璋肉圓」だけでした。

阿璋肉圓 地元の料理

　ここはオーダーシートなどは無いので、店頭で注文してその場で料理を受け取ります。調理している場所の背後にイートインスペースがありますが、その場合でも席まで自分で料理を運ぶというシステムです。ただここも日本人とわかったようで席まで肉圓を持ってきてくれました。日本人でよかったです？

阿璋肉圓 地元の料理

　注文は、ほとんどの方が注文している香?愀肉圓を注文しました。肉圓は思ったよりプニョプニョ感は感じられなく、肉とシイタケ、タケノコと甘ったるいソースのバランスもよく美味しかったです。写真は肉圓の中がわかるようにしましたが、初めは大きなあんかけのクラゲで、一見の価値はあります。料金は1個40元でリ－ズナブルです。

阿璋肉圓 地元の料理

　16時07分の電車で彰化駅を出発し、途中高鉄台中駅(新烏日駅)を通り約20分で台鉄台中駅に到着。やはり16時頃になると学生さんが増え、日本と同じように結構混んでました。違うのは料金で、約100円です(約20km)。
　台湾には電車やバスに設定されている「博愛席」というものがあります。日本でいうシルバーシートですが、どんなに混んでいても若者はその席には座りません。日本人も見習わなければなりませんね。

　台中駅から約3分でホテル(Twinstar Hotel)に到着。ホテルは台中駅から近く、ほぼ隣にはス－パ－などが入っている大型ショッピングセンタ－(TAROKO mall)があるので非常に便利でした。

ツインスター ホテル ホテル

　ホテルの外観や室内は、古いオーソドックスな4星ホテルという感じです。ただしっかり清掃はされ綺麗です。立地は最高で、部屋は全く問題なく、税込み一部屋約3800円で泊まれるなら最高です。
　

ツインスター ホテル ホテル

　備品も、一般的なものはセ－フテイボックス以外は全部そろっていました。
スタッフはフレンドリ－で親切丁寧で、4星レベルでした。さらに日本語が通じるスタッフも数名いるので安心で、目的地に行く方法や電車時間なども日本語で相談ができました。

ツインスター ホテル ホテル

　比較的広いバスタブ付きの浴室は広くて快適で、シャワ－の水圧や温度も問題ありませんでした。またアメニティは、一般的なものは全てそろっていました。なおトイレは残念ながら温水洗浄便座ではありません。

　数年前までは、台中は旧台中駅正面方向が中心でしたが、最近は旧台中駅裏側が開発されてきて、さらに昔ながらの市場や夜市があるのでこのホテルは穴場的なホテルです。

ツインスター ホテル ホテル

　部屋からは新しい台鉄台中駅がよく見え、逆にプラットホ－ムからも自分が泊まっている部屋が見えました。とにかく駅から近いので便利です。

　写真左側の建設中のビルには、台中メトロ(MRT)台中駅が、2020年末には営業の予定です。MRTができると台中は大きく変わるでしょう。

ツインスター ホテル ホテル

　ひと休みして、夕食を兼ねた徘徊です。まずは台中と言えば、女性に1番人気でインスタ映えする宮原眼科です。

宮原眼科 お土産店

　中に入ると古いヨ－ヨッパの図書館に入った錯覚を覚える店内で、ほとんどの方は商品より店内を撮りまくります。一応ここはパイナップルケ－キをはじめいろいろな伝統菓子やチョコレ－ト等を販売しています。
　店内はフラッシュをたかなければ撮影自由で、スタッフはカメラを向けるとさりげなくポーズをとってくれます。

宮原眼科 お土産店

　建物左側にある回廊には、紅茶をはじめ台湾茶やコ－ヒ－もお土産用に販売しています。さらに奥へ行くとアイスクリームショップの宮原眼科冰淇淋があります(写真)。ここは行列ができるアイスクリ－ム店として有名で、夏頃になればアイスクリ－ムを買うのに30分待ちは当たり前の状態です。写真は行列が少ないように見えますが、店内には入場制限があり、店の前には10名程並んでいました。

宮原眼科 お土産店

　買い方は、
１．チョコレートが約16種類、フルーツ入約21種類、ティ－約14種類のほか、ヨ－グルト、コ－ヒ－、スペシャルなどの各種アイスの中から、シングル(90元)かダブル(160元)かトリプル(225元)かを選び、そしてワッフルボ－ル(20元)にするか決めます。　
２．清算して番号札をもらう。　
３．番号が呼ばれたら約7種類あるトッピングから、シングルは１つ、ダブルは２つ、トリプルは3つが選択できます(無料)。　
４．アイスクリームを受け取り、写真を撮る？。
　なおSNSに投稿されているのは、スペシャルトッピング(80元)をプラスしたものが多いです。私は、HbA1Cが少し高くなってきているので今回は我慢・我慢です。

宮原眼科 お土産店

　宮原眼科の横にある緑川は、1年前は工事中でありましたが2018年春に景観の整備が終了し、緑深い趣ある散策路として生まれ変わりました。台湾大道一段から民権路までの約400mをゆっくり歩くのがおススメで、昼間もいいですが日没後に是非歩いてみて下さい。また宮原眼科で買ったアイスをここで食べるのがいいかも。

　台中に来たら宮原眼科もいいですが、台中名物といったらボソボソとした食感で若干今風ではありませんが「太陽餅」があります。
　その台中銘菓の「太陽餅」のことを知ることができる博物館(全安堂台湾台中太陽餅博物館)が、古い薬屋さんをリノベ－ションしてオ－プンしました。日本統治時代に建てられた赤レンガで造られた建物は素敵な雰囲気で、太陽餅のことを知ることができ、他にもいろいろお土産になるものも買うことができます。
　なお太陽餅の展示販売がややメインですが、写真を撮りゆっくり休むのも可能です。

　バスに15分程乗り、国立台湾美術館へ。最近はこの周辺が注目スポットらしく、台湾で流行のリノベ－ションスポットがあるらしいです。今回はあまり時間がなかったので市民広場から美術館の草悟道の周辺はパスして、忠信市場周辺を徘徊しました。忠信市場は半ば廃墟化してさびれた市場で、そこをリノベ－ションしてカフェやショップを作りました。ただここは一部のリノベーションショップ以外は昔のままなので不思議な風景です。この摩訶不思議な世界は、元若者は無理でした。

忠信市場 市場

　忠信市場周辺は、国立台湾美術館のそばのせいか芸術文化空間としてアート好きが訪れる場所のようです。また、個性的なユニークなカフェやお店、オーガニック食品の店、環境を大切にする店などがそろっていました。
　徘徊の途中でしたが、急な土砂降りのため傘を持っていない私は、丁度来たバスで台中駅まで戻りました。

忠信市場 市場

　台中駅に戻ったら、多くの人達が雨宿り。皆さん慣れているようで、雨宿りを楽しんでいるようでした。
　土砂降りは30分程でだいぶ小雨になっていたので、とりあえずホテルに戻りました。
　だんだん日本も突然の土砂降りが当たり前になって来ているので、将来が心配ですね。

台鉄台中駅 駅

　ホテルに戻り、傘を持ってTAROKO MALL(太魯閣新時代)へ。台中駅周辺で唯一の大型ス－パ－があるショピングモ－ルです。　地下はス－パ－(カルフ－ル)に大型フ－ドコ－ト。　１階は、ファ－ストフ－ド店など。　２階と３階は、衣料品関係と薬・美容関係。　４階と５階は、映画館。　６階は、子供関係中心の店。　７階は、スポ－ツ用品関係。　８階は、家具関係。　９階は、スポ－ツジム、免税関係。　10階は、ボ－リング場にレストラン。　11階は、レストラン　となっています。

新時代購物中心 ショッピングセンター

　休憩は、前回飲むことができなかった２階にある春水堂(タピオカミルクティ－の元祖店の支店)です。注文は、入口と各テーブルにメニュー(日本語有り)があるのでそれに注文を記入し、レジで会計をしてテーブルで待ちます。なおここでは食事もできます。
　また東京、神奈川、埼玉、兵庫、福岡に支店があるようです。

春水堂 (新時代店) カフェ

　濃厚なミルクティーとむちむちのタピオカは美味しかったですが、私はいつも最後にタピオカが底に残ります。頑張ってある程度は吸いあげました残念ながらだいぶ残りました。皆さんは全部吸い上げるのですか？
　ところで来年からは、プラスチック製ストローが廃止になるようですが、そうしたらタピオカミルクティ－はどうなるのでしょうか。

春水堂 (新時代店) カフェ

　一息ついたので地下のカルフ－ルにいってお土産をチェック。台中は１年ぶりでしたが、カルフ－ルとフ－ドコ－トは一部リニュ－アルしていました。

新時代購物中心 ショッピングセンター

　でもカルフ－ルは、入口など一部は綺麗にはなっていましたが、内容的にはほとんど変わってはいませんでした。　一方フ－ドコ－トは、日本の名前の付いたお店や韓国のお店が増えていました。
　まあ、そんなに大きくは変わっていません。
　

新時代購物中心 ショッピングセンター

　夕食はTAROKO MALLのフ－ドコ－トでいいかと思っていたのですが雨も止んでいたので「忠孝夜市」に移動。ここはガイドブックや口コミも情報は少なく、台中市民のための、食べ物中心の屋台の夜市です。
　私の１番のお薦めは、夜市のほぼ真ん中で忠孝路と合作街との交差点にある「正老牌麺線糊(煮込みそうめん)」です。台中に来たら必ずココに寄ります。

　具は?衫魚嘴(イカのくちばし)、?旙仔(カキ)、肉庚(肉)の3種類で、メニュ－と料金は、具が１種類の場合は各55元で、具が2種類となると各65元で、具が3種類となると75元になります。また薬味は九層塔という台湾でよく使われるバジルのようなものです。
　この麺線(煮込みそうめん)は、最高に美味しく具だくさんで75元。価格を考慮すれば間違いなく台湾一の麺線店と思います。

　食後は、忠孝夜市をぶらつきました。20年前の中華路夜市もこんな感じでしたが、だいぶ寂れ今では観光客中心になってしまいました。
　やはり夜市は、地元の方が利用する夜市の方が美味しく・楽しいと感じました。

忠孝夜市 市場

　夜市の中には昔ながらの百貨があり、台中の庶民の生活を知ることができます。
　台北では大きなス－パ－やダイソ－などのお店が増えてきて、昔ながらの百貨は少なくなってきましたが、台中では健在でした。ただが数年後は……。

忠孝夜市 市場

　さらにここにはいつ来ても行列ができている、阿義紅茶冰(紅茶がメインの飲料店)があります。前回は時間がなくて買えませんでしたが今回は無事買うことができました(500mlで20元)。味見はホテルに戻ってからです。
　なお本店は台中第五市場にあるようなので明日行ってみます。

忠孝夜市 市場

　ホテルに戻る途中「大台中五金百貨」を発見。地元の方が利用する日用雑貨品・食品を中心に販売している小型ホームセンターです。
　ただ最近台湾ではニトリやス－パ－等が増えてきているため、小型ホームセンターは少なくなっているように感じました。

　私的にはホームセンターと言うよりも、小さなドンキホ－テのようなもので、日用雑貨、食品、酒、文具等が雑多に陳列されています。また店外には立ち食いもできる屋台があり、結構楽しいところです。価格も大型ス－パ－より安いものも多いですが、賞味期限などには注意が必要です。

　テニスラケット式電子蚊取り器や駄菓子屋さんの菓子等があり、大型ス－パ－では見られない地元に密着した珍品も見つかります。ユニ－クなお土産を探している人には最適です。

　台中駅周辺で美味しいフルーツを買うなら市場(第2、3、5)がお薦めなのですが、夜は営業していません。そのためかホテルに戻る途中に夜遅くまで営業している果物店(昌水果精品)がありました。なお台中駅周辺は、市場の果物屋や屋台の果物屋さんそろっているためか果物店は少ないようです。

　台湾はフル－ツ天国といわれていますが、フルーツにも旬があります。マンゴーは4月～10月、パイナップルは3～8月、ライチは6～7月で、1年中出回っているのはバナナぐらいのものです。そのため12～2月は残念ながらフル－ツは期待できません。今回は4月中旬であったためなんとかマンゴ－は食べれましたが、大好きな龍眼は食べれませんでした。
　もしよかったら他の国のバナナと違う、ねっとり濃厚で甘みがある美味しい台湾バナナを味わってみて下さい。

　ホテルに戻り、「第五市場 古早味 阿義紅茶」と書かれた何となくレトロな雰囲気を漂わせている紅茶をいただきました。なお、古早味というのは「昔懐かしい」とか「昔ながらの」といった意味です。味は、台湾で昔から飲まれていた紅茶で(少し甘い)、美味しかったのですが行列をする程なのかなと思いました。もしかしたら1000mlで25元が行列の原因かな？
　23:00、就寝。　　明日は旧山線と新竹です。

次は、台中周辺穴場的スポットぶらり旅 ・ (２) 旧山線(勝興駅・龍騰断橋)、新竹 編へ

ツインスター ホテル ホテル