【列車で紡ぐヨーロッパ周遊】(22)記事が無いなら実際にやってみよう！ミュンヘン空港でのルフトハンザリモワ購入と免税手続きの話

2018/02/13 - 2018/03/07

4月からようやく社会人デビューとなる春休み、働き出したら出来ないような体験…ヨーロッパを長期間ぐるぐる回ることを計画しました。物価の安い中東欧も考えたのですが、いかんせんこの時期だと極寒なので中止、「暖かい」場所を中心に周るよう日程を組みました。全て個人手配です。下記におおまかな日程を示しますので、今後旅をされる方の参考になれば幸いです。


☆本記事の旅程
2018/3/6
午後 昼食後、ミュンヘン空港へ

なぜ旅の終着地をミュンヘンにしたか…観光、ビール、ドイツ料理。でも、ヨーロッパ旅行者ならもう1つ理由がありますよね！？(笑)
もうお分かり、RIMOWAのスーツケースの購入です！今回は購入から免税手続きの流れまでをまとめました。今後ドイツ旅行で購入される方の参考になれば幸いです。


☆今回の旅程
2018/2/13 羽田空港発 HND~CDG
2018/2/14 CDG乗継でLHRへ、ロンドン観光
2018/2/15 ロンドン→パリ(ユーロスター)、パリ観光
2018/2/16 パリ→トゥールーズ(TGV)、トゥールーズ観光
2018/2/17 トゥールーズ→ニーム→アヴィニョン(Intercités, TER)
2018/2/18 アヴィニョン観光
2018/2/19 アヴィニョン→マルセイユ→ニース マルセイユ観光
2018/2/20 ニースとモナコ、ニースのカーニバル
2018/2/21 ニース→ジェノヴァ(TER, Intercity)
2018/2/22 ジェノヴァ→ミラノ→ヴェネチア(Intercity, FrecciaRossa) ミラノ観光
2018/2/23 ヴェネチア観光、ヴェネチア→ミラノ→パレルモ(FrecciaRossa, IntercityNotte)
2018/2/24 パレルモ到着
2018/2/25 パレルモ観光、パレルモ→カターニア(Regionale)
2018/2/26 カターニア観光
2018/2/27 カターニア観光、カターニア→シラクーサ
2018/2/28 シラクーサ観光、シラクーサ→ローマ(IntercityNotte)
2018/3/01 ローマ到着、観光
2018/3/02 ローマ観光(バチカン美術館とシスティーナ礼拝堂)
2018/3/03 ローマからナポリへ日帰り
2018/3/04 ローマ観光、ローマ→ミュンヘン(EuroNight)
2018/3/05 ミュンヘン観光
2018/3/06 ミュンヘン観光、MUC~CDG~HND
2018/3/07 羽田空港着

エリア ミュンヘン(ドイツ)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ショッピング: 4.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 鉄道 徒歩 飛行機
• 航空会社: エールフランス
• 旅行の手配内容: 個別手配

さて、ドイツ博物館の見学が終わり昼食をとります。

Augustiner am Dom(アウグスティーナ アム ドーム)

昼食はマリエンプラッツからほど近いこちらにしました。1328年、修道院でのビール造りを起源とする歴史ある醸造所です。市内にいくつか店舗があるようです。

アウグスティーナ アム ドーム 地元の料理

まずは！ビール！昼間から飲めるのも今日が最後です。。

アウグスティーナ アム ドーム 地元の料理

付け合わせはポテト。ウマい！

アウグスティーナ アム ドーム 地元の料理

メインはまたしても豚肉料理…これもウマい！そして結構ボリューミー！

白ソーセージは午前中だけなんだよね～と言われてしまいました。伝統を守り続けるお店。

おなかいっぱい、ごちそうさまでした。

アウグスティーナ アム ドーム 地元の料理

マリエンプラッツから旧市庁舎を臨みます。本当におもちゃみたいな街並み。

マリエン広場 広場・公園

ホテルに戻って預けていた荷物を受け取り、中央駅へ向かいます。

駅前に停まっていた観光バス、バイエルンミュンヘンの広告車でした。

ミュンヘン中央駅 (ハウプトバーンホフ) 駅

空港はドイツ語でflughafenと言うらしい…英語との互換性が無い。。。

ミュンヘン空港へはS1またはS8で、中央駅から30~40分程です。ルフトハンザバスもあるようですが、今回はSバーン1日乗車券を買ったので列車利用で。

ミュンヘン中央駅 (ハウプトバーンホフ) 駅

エアヨーロッパの広告車。スカイチームなんですね。

ミュンヘン中央駅 (ハウプトバーンホフ) 駅

荒涼とした車窓が続きます。

途中、検札が来ました。有効な乗車券を持っていない人は容赦なく罰金です。くれぐれも不正乗車などしないよう…

Flughafen München Franz Josef Strauß

空港駅に到着です。正式名は"ミュンヘン フランツ・ヨーゼフ・シュトラウス空港"だそうです。長い。。

フランツ ヨーゼフ シュトラウス国際空港 (MUC) 空港

エスカレーターを上がると開放的な空間が広がります。

今回はリモワ購入のため、フライト出発時刻の3時間以上前に空港到着です。

フランツ ヨーゼフ シュトラウス国際空港 (MUC) 空港

さて、リモワの話です。ドイツ旅行でリモワを購入し、免税手続きをしてきた…という記事はネット上にたくさんアップされています。その多くは、利用航空会社が「日系」か「LH(ルフトハンザ)」か「中東系」であり、

じゃあ、他の欧州系航空会社(BA, AF, KL, LO, AY, AZなどなど)だったらどうなるの？

というのが唯一にして最大の疑問点でした。みんながみんなスターアライアンス利用者なわけでもないですし。ということで、本記事は「ミュンヘン空港でリモワを購入し、パリ経由エールフランスで帰国、パリで免税手続き」のレポートです。出発がフランクフルト空港の場合や、他の欧州系キャリア利用の場合にも応用できるかと思います。

フランツ ヨーゼフ シュトラウス国際空港 (MUC) 空港

ミュンヘン空港はターミナル1と2があり、2が本拠地ルフトハンザとスターアライアンス、1が"その他"となっています。今回はAF利用なのでターミナル1ですが、リモワ購入のため一旦ターミナル2へ向かいました。

ありました！ルフトハンザワールドショップが！！

ルフトハンザ ワールドショップ(チェックインエリア) 専門店

リモワの大洪水や～～(食レポ風)

リモワばかりが置いてある夢のような空間です。

ルフトハンザ ワールドショップ(チェックインエリア) 専門店

(画像：Lufthansa Worldshop 公式ホームページより)

今回購入したのはコレ。リモワ初心者の私、リモワっぽい銀色のがいいけどそんなに予算があるわけでもなく、"Classic Flight(クラシックフライト)"というシリーズの一番小さな機内持ち込みサイズ(容量33L)を選択しました。興奮のあまり写真を撮るのを忘れました…苦笑

購入の際、免税手続きに必要な書類を渡してくれるので、なくさないようにしましょう。

ターミナル1まで歩いてやってきました。搭乗するのは18:10発のAF1823です。トラブルが無さそうで何よりです。

税関へ行き、免税してくれ～と言うも「この手続きはパリだ！」と言われて追い返されてしまいました。おかしいなぁ、と思ったのでカウンターで聞いてみることにしました。

フランツ ヨーゼフ シュトラウス国際空港 (MUC) 空港

エールフランスのチェックインカウンターです。便数が少ないのでガラガラ、スムーズ。

スタッフさんはテキパキとチェックインしてくれました。「このスーツケースの免税手続きしたいんですけど、追い返されちゃいました」と言うと、「預ける場合は、チェックインして、荷物に航空会社のタグが付いていないとダメなのよ～」と教えてくれました。なるほど！

フランツ ヨーゼフ シュトラウス国際空港 (MUC) 空港

(画像：羽田空港に到着後撮影)
免税手続きをしたいスーツケースを預け荷物にする場合、荷物のタグが付いている状態にしてから税関に持って行きましょう！

※注
ここでいう「機内持ち込みサイズ」とは、あくまで「ルフトハンザ・ドイツ航空のルールにおける機内持ち込みサイズ(JALやANAも同一)」です。エールフランスやKLMでは機内持ち込みできるバッグのサイズが異なるため、一番小さいリモワでも預け荷物とする必要があります。購入の際は、利用航空会社の機内持ち込み規則や個数をよくご確認ください。せっかく免税手続きしても、預け荷物の追加料金取られたらあほくさいですから…

Zollabfertigung(Customs…税関)

ミュンヘン空港ターミナル1の税関は、ゲートBとCの間にあります。タグの付いた預け荷物を持って行ったら、受け付けてくれました。荷物はここで回収されヒコーキに積み込まれますので、ここから手ぶらになりました。

フランツ ヨーゼフ シュトラウス国際空港 (MUC) 空港

これでスタンプゲットです！！これが無いと払い戻しできないので、確実に貰いましょう。

EU圏内で一定額以上のお買い物をした場合の免税手続きは、「EU圏外へ出国前の最後の都市で行う」ことがルールとなっていて、これはよく耳にするお話です。

しかしながら、免税品を預け荷物にしたい時、最後の都市で手元に戻すのは不可能です。今回の場合、預け荷物をCDGで一旦取り出せるのか？と言われたら答えはNOでしょう。この場合、「書類の手続きは搭乗手続きをする空港で行い、払戻は出国する空港で」となるようです。

フランツ ヨーゼフ シュトラウス国際空港 (MUC) 空港

さて、セキュリティチェックを受けて制限エリアへ入りましょう。

比較的コンパクトな空港で、あまり迷うことはありませんでした。

フランツ ヨーゼフ シュトラウス国際空港 (MUC) 空港

CDG行のAF1823は、D03ゲートから。20分遅れみたいですが、乗継時間は十分余裕をもって取ってあるので大丈夫です。

フランツ ヨーゼフ シュトラウス国際空港 (MUC) 空港

免税店をふらふら。特に買いたいものは無く、ペットボトルのお水だけ購入。作曲家チョコが大量に売られていました。

フランツ ヨーゼフ シュトラウス国際空港 (MUC) 空港

ヒコーキ観察。ノルウェーのLCC、ノルウェジアン。

フランツ ヨーゼフ シュトラウス国際空港 (MUC) 空港

これは…どこ？？

フランツ ヨーゼフ シュトラウス国際空港 (MUC) 空港

SkyWork(スカイワーク：SX)という航空会社のようです。スカイマークのタイプミスじゃないです。。しかもがっつり遅れている…

まだまだ知らない航空会社がありますね～

フランツ ヨーゼフ シュトラウス国際空港 (MUC) 空港

ついつい手が出てしまうビール…これで飲み納め。ホフブロイハウスのマークが入ってましたが、市内から直送してるんですかね。

プレッツェルと合わせて、6.5ユーロ。

フランツ ヨーゼフ シュトラウス国際空港 (MUC) 空港

喫煙者ラウンジ。私は吸いませんが、吸う方にとっては肩身の狭い世界ですね。

フランツ ヨーゼフ シュトラウス国際空港 (MUC) 空港

お、搭乗機がパリからやってきました。パリの出発がちょっと遅れた影響で、折り返しもちょっと遅れる、ということのようです。

フランツ ヨーゼフ シュトラウス国際空港 (MUC) 空港

AF1823：MUC18:10→CDG19:50
Airbus A321 F-GTAD

ドイツとフランスの間に時差は無いので、そのまま1時間40分のフライトです。

フランツ ヨーゼフ シュトラウス国際空港 (MUC) 空港

さて、搭乗時間です。旅行が…終わってしまう…

フランツ ヨーゼフ シュトラウス国際空港 (MUC) 空港

短距離なので窓側にしました。お隣はフィンエアー。

フランツ ヨーゼフ シュトラウス国際空港 (MUC) 空港

機材は欧州域内線おなじみのA321。

フランツ ヨーゼフ シュトラウス国際空港 (MUC) 空港

離陸です。また来るぞドイツ！！！Danke！！

フランツ ヨーゼフ シュトラウス国際空港 (MUC) 空港

域内線おなじみの軽食。今回はトマトとチーズとオレガノのパニーニ。

機内誌にも海馬ちゃん！

リゾート特集では、南紀白浜"浜千鳥の湯"が紹介されていました。

「翼よ、あれがパリの灯だ！」

パニーニ食べて飲み物飲んでトイレに行ったら、あっというまにパリ。

初めての「EU圏内→圏外」の乗継です。

シャルルドゴール空港 (CDG) 空港

乗り継ぐのは、東京羽田行。AF国際線は全てターミナル2Eから、今日のゲートはL44だそうです。遅れも無さそうでなにより。

シャルルドゴール空港 (CDG) 空港

ゲートLは直進、と。

シャルルドゴール空港 (CDG) 空港

誘導の職員さんに「免税もこっちでいいの？」と聞くと「こっちでいい」とのこと。さて、大丈夫かな。。

シャルルドゴール空港 (CDG) 空港

動く歩道を歩き、エスカレーターを降ります。

シャルルドゴール空港 (CDG) 空港

降りるとこんな感じ。インフォメーションカウンターがあったので、払戻の場所を聞くと、同じフロアにTravelexがあるのでそこでやってくれ、とのこと。

シャルルドゴール空港 (CDG) 空港

ありました～。ここで先ほどのスタンプが押された書類を見せると、税金が戻ってきました。

購入額：539ユーロ(RIMOWA Lufthansa Classic Flight 33L)
払戻額：59ユーロ
払戻手数料：3ユーロ徴収

で、56ユーロが戻ってきました。今回のリモワスーツケースの実質購入額は483ユーロ、日本円換算で約65000円となりました(1ユーロ=135円換算)。国内の輸入代理店？もあるらしいのですが、ずいぶん安く買えました！ばんざい！

シャルルドゴール空港 (CDG) 空港

CDGで払い戻す際の注意点としては、「混雑」でしょうか。今回はオフシーズンだったためか空港全体がガラガラでしたが、パリ発羽田行の夜便は、北京行、上海行といった中国方面のフライトと時間帯が同じです。夏季になると払戻の行列が長くなる可能性もあるので、時間に余裕をもった行動をおすすめします。
(本記事はCDG制限エリア内でのお話であり、CDGから出国する場合ではないのでご注意を。)

以上が、私のルフトハンザリモワ購入&免税手続きレポートでした。ルフトハンザデザインをエールフランスに乗せるなんて邪道だ！と言われそうですが(笑)、本記事が今後ドイツ旅行+リモワ購入を計画されている方のお役に立てば幸いです。

帰国便については次記事で書きたいと思います。