台湾中部（雲林、集集線、内湾線）鉄道旅④（内湾線）

2018/03/15 - 2018/03/15

高雄から台北まで台鐵に乗って北上し、日本人の少なそうな街（西螺、虎尾）と台鐵の支線（集集線、内湾線）をを巡る旅その４、最終日。
最終日は新竹から内湾線の旅。内湾は客家文化の混じる楽しい街でした。

まえ→①https://4travel.jp/travelogue/11338889 ②https://4travel.jp/travelogue/11339600 ③https://4travel.jp/travelogue/11340178

エリア 新竹(台湾)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 4.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 鉄道
• 旅行の手配内容: 個別手配

新竹の朝。せっかく中級ホテルに泊まったので、朝はだらだらして、朝食ものんびりいただきましょう。
オムレツや目玉焼きは順次焼いてくれるパターンです。

ソル ホテル ホテル

台湾だと朝食屋が多いので「せっかくやから地元特有の店に行こう」ということでホテルの朝食を使わないことが多いのですが、海外からの客もいるようなホテルだと多少は地元っぽい食べ物も置いていることが期待されるので、今回は使ってみることに。
予想通り、大好きな脂っこいそぼろご飯的なものがあって、これさえあれば満足やわ。

ソル ホテル ホテル

ちょっとしか滞在しなかったのが残念ですが、立派なホテルでした。
③でも書いたのですが、常にそういうスタッフがいるのかは知りませんが、フロントが日本語ペラペラやとほんまに楽ですよね。

ソル ホテル ホテル

では、新竹駅から内湾線の旅に出ましょう。

新竹駅 駅

まあ噂通り立派な駅舎であります。
どうせ帰りはここへ戻ってくるので、番号が発券されるタイプのコインロッカーに荷物を預け、またメモ用紙に「内湾線　一日周遊券」と書いて窓口に出して一日乗車券を購入。95元（≒350円）やったかな。

新竹駅 駅

ホームで列車を待っていると地元のおじさんに現地語でなにか聞かれたんですが、苦笑いしながら数少ない知っている現地語「我是日本人」を言ったら「そうか、そらわからんわな」という感じで笑って別のひとのところに聞きに行きはりました。知っておいて損のない便利な言葉です、「我是日本人」。
台湾ではよく現地の人間と思われて声をかけられます。ホテルのフロントなんかでは「ニーハオ」と入ると現地語でわーって言われてわけわからんくなるので、「ハロー」といいながらすぐにパスポートを見せます。

新竹駅 駅

内湾線のはじめは気動車ではなく、電車（古めの區間車）でした。竹中までは電化なんですね。六家行き。

新竹駅 駅

ダイヤの都合もあるので、支線である六家線も乗り潰すことにしました（内湾線一日周遊券の範囲内です）。
高鐵新竹駅≒台鐵六家駅（JR大阪と阪急梅田みたいなもんです）と内湾線竹中をつなぐ六家線、途中駅はありません。
六家のまわりは新進の大都会です。

六家と高鐵新竹は本当にすぐそばです。

六家駅 駅

六家車站。モダンですね。
それもそのはず、六家線は2011年開業だそうで。

六家駅 駅

これ、なに？
最初見たとき亀仙人かと思った。

六家駅 駅

竹中まで戻ってきました。
内湾線はローカル線、といわれますが、竹中ぐらいまでは普通に都会の鉄道です。がっつり高架ですしね。

竹中駅 駅

内湾行きの気動車が数分遅れでやってきました。
2両編成、ホームの前の方に止まります。

竹中駅 駅

平日のローカル線としては結構人が多いです。多くが観光客だと思いますが。

内湾線 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

車内、壁や天井はアートな感じ、そしてところどころにポップなモンスター、座席とつり革はライオン仕様。
いやいや、さすがに統一感なさすぎやろ。

内湾線 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

車窓の雰囲気はまたあとで。
終点の内湾に着きました。

内湾駅 駅

ぞろぞろと観光客が降りていきます。

内湾駅 駅

山の中の小さな駅。駅前は工事中。

内湾駅 駅

駅を降りるとすぐに古い町並み。結構栄えています。

内湾老街 旧市街・古い町並み

街は後回しにして、まずは吊り橋があるというので行ってみましょう。駅を出て左にどんどん進むと見えてきます。

立派な吊り橋です。
揺れはほとんどないのですが、揺れているのは揺れている。
渡り終わってから足元に違和感が残るぐらい、揺れるのは揺れています。楽しいです。

あー、田舎ですね。
日本でもこういう景色はありますが、こういうところの街はだいたい寂れている印象なので、こんな自然豊かな中に存在するにぎやかな内湾の街、というのは面白いです。

吊り橋を渡り終わったのですが、この先なにがあるのかはわかりません。どうも温泉があるらしいのですが、ここはスルー。戻りましょう。

荷物が多くなるのがいやでいままで買っていなかった土産をこの街で買うことにしましょう。台北とかで買うより面白いでしょう。
と、財布を見ると現金がおぼつかない。こういうところクレジットカードとか使えそうにないし、銀行やATMもなさそうやし、困った。ホテルで両替してこなかった自分のアホさにあきれました。
セブンイレブンがあったので、ATMがあるのかキャッシングができるのかまったくわからないまま入ったところ、ATMらしきものがあり、そこにVISAのカードつっこんだらなんのことない、キャッシングができました。いい気分です。手数料100元（≒360円）とられましたが。

詳しくは知りませんが、内湾は客家文化の街だそうです。
この店ではありませんが、試食をして、ごっつい味の濃い、つまみまたはご飯のお供になる人参？の漬物のようなものを土産にしました。

内湾老街 旧市街・古い町並み

あとはドライマンゴーなどの多彩なドライフルーツ、野菜チップスなんかを売る店も複数あります。
ドライフルーツは土産にいいですね、かさばらないし壊れないから。

内湾老街 旧市街・古い町並み

調味料でしょうか？

内湾老街 旧市街・古い町並み

かわいらしいけどこれはなんの店なんですかね。

内湾老街 旧市街・古い町並み

きれい。

内湾老街 旧市街・古い町並み

たしか、変わったもの博物館的なところの前にいたやつ。当該博物館には入っていません。

内湾老街 旧市街・古い町並み

平日の昼間なのでこのあたりの遊びは全然客いませんでした。

内湾老街 旧市街・古い町並み

たくさん置いてあるあたり、休日はそれなりに客が入るんでしょうか。

内湾老街 旧市街・古い町並み

駅からみて右手方面にどんどん歩いていくと、小さな林業展示館があります。

内湾老街 旧市街・古い町並み

この展示館、館内の展示はどうということもないのですが、かわった木が建物のまわりにうわっていてそっちのほうが面白い。

内湾老街 旧市街・古い町並み

なんか冗談みたいな木。

内湾老街 旧市街・古い町並み

昔林業で使っていたとおぼしき機械も。

内湾老街 旧市街・古い町並み

内湾で有名なのは、昔の映画館をレストランや土産物屋にしたという「内湾戯院」。レストランで客家料理をいただくことも考えたのですが、どうも複数人でシェアする系の店のようなので、やめました。
いやそれはええけどさ、この賃貸の広告、いくらなんでも無粋すぎるでしょ。

内湾戯院 劇場・ホール・ショー

こんな路地も多少あります。

内湾老街 旧市街・古い町並み

小腹がすいてきたので戻ってなにか食いますか。

内湾老街 旧市街・古い町並み

客家と関係があるのかないのかは知りませんが、紅腸（ソーセージ）。

内湾老街 旧市街・古い町並み

そして、駅前にあって気になっていたちまき。ちまき大好きなんですよ。

内湾老街 旧市街・古い町並み

「客家」の字が気になったので、真ん中の35元（≒130円）のにしました。
しかし、あとで調べるとこの街ではどうも「野薑花」という花のちまきが名物のようで、そっちもいっとけばよかったな。

内湾老街 旧市街・古い町並み

ケチャップがかかるんやね。
とにかく、これはめっちゃうまかった。
味でいうと551のちまきに近いっちゃ近いんですが、肉だのなんだのの具だくさんっぷりは圧倒的。
内湾行ったらちまきは外せないですね。

内湾老街 旧市街・古い町並み

そろそろ帰りましょう。駅前の店でタピオカミルクティーでも買います。
チェーン店なんですかね、なぞのワンピース推し。

内湾老街 旧市街・古い町並み

この店はメニューとかオーダー方法が明文化されていたので指差しで楽でした。

内湾老街 旧市街・古い町並み

帰路につきます。
内湾線（内湾―竹中）の列車は、竹中方面の運転席横の席が使えて、前面展望が望めます（反対側、つまり内湾方面は前面展望が見られない）。全車が常にそうなっているのかはわからないですが、少なくともこの日はそうでした。
早めに行っておとなげなくそこをキープ。
わざわざ日本から来てるんやから許してや。

内湾線 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

富貴駅という縁起の良さそうだけれど秘境駅みたいな駅。

内湾線 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

このあたりはいい感じでローカル線の雰囲気をかもしだしています。

内湾線 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

合興駅は、まわりは完全にさびれていてこれも秘境駅といった立地ですが、いろいろあって恋人たちの聖地なんだそうです。

内湾線 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

ハートのモニュメントとか、客車を改造したカフェなんかもありました。あまり興味がないのでスルー。

内湾線 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

やけに広い九讃頭駅の構内。

内湾線 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

でかいセメント工場？があります。そのための駅という感じですね。

内湾線 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

草にうもれた機関車が放置されています。

内湾線 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

大きな川を渡る立派な鉄橋が、ふたつあります。
ふたつめのこちらは竹東鉄橋だったかな。

内湾線 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

竹東はちょっとした街です。時間があれば行ってみたかったですが寝坊したので今回はスルーです。

内湾線 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

線路沿いに住む子どもが手を振ってくれました。運転士さんもそれにこたえていました。

内湾線 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

新竹まで戻ってきました。
あとは自強号で台北に行って、桃園MRTで空港まで行って帰るのみ。
その自強号で昼飯とも晩飯ともいいがたい中途半端な時間のメシをいただきましょう。
何を買おうかと新竹駅前をうろうろしていたら「美食広場」なるものが目に入ったので行ってみると、お好み焼きとかチキンとかいろいろあるちょっとしたフードコートでした。こんな半端な時間やのに結構人がいる。

金龍屋なるお弁当屋っぽいのがあったので、豊富なメニューの中から適当にみつくろってテイクアウトの注文（一所懸命外を指さしたらわかってくれた）。メニューの写真の横に番号がふられているので便利。
おばちゃんが手際よく作ってくれます。

「和風韓味軽食」を標榜しており、要は「ええとこどり」の弁当ですね。うまかったですがキムチが入っていたのでちょっと車内においました、隣の兄ちゃんすまんかった。

1時間ちょっとで台北に着きました。
これで前回の東部の旅（https://4travel.jp/travelogue/11274431 https://4travel.jp/travelogue/11274797）とあわせて台湾の外周を台鐵で一周したことになります。
桃園MRTで空港まで行き、Peach航空で日本酒をのみながら帰ります。