2017/08/21 - 2017/08/22
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RJ西日本さん
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夏に時間が空いたので台湾旅行をしようと思ったのですが、夏の台湾が暑いのは明らか。
そこで、冷房のきいた列車に乗って車窓を楽しみ、あとはちょっとずつ途中下車して食べ物でも楽しもう、と計画をたてました。南部高雄から北部台北まで南廻線→東部幹線といった形で、日本人の少なそうな東部へ。
途中、米どころで駅弁の聖地「池上」で弁当をいただき、「玉里」で「玉里麺」なるものをいただきました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 3.5
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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鉄道旅の前日、Peach航空で関空から高雄へ。高雄は以前も来たし、なにより暑いのであまり出歩く気力もなく、さしあたり鴨肉珍で鴨肉飯(大)を。やっぱ高雄といえばコレ。
鴨肉珍 地元の料理
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さて、高雄車站で明日のきっぷを発券。
出国前にネットでパスポート番号とクレジットカードを用意して、時刻表とにらめっこしながらホームページから予約・支払いを済ませており、プリントアウトした購入票とパスポートを持っていきます。
しかしまあ前日だと南廻線や東部幹線はなかなかの満席っぷりで、旅程の決定には苦労しました。高雄駅 駅
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発券はどうやら自動発券機でもできそうなのですが、5枚も出すのはめんどくさいので、窓口でやってもらいました。特に何も言わずパスポートと購入票を出すと、「おk」といって発券してくれました。
高雄駅 駅
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そのまま瑞豊夜市に行って夜のつまみを購入。
写真のイカ揚げはなかなかよかったですね。店の名前は忘れましたが、「沖縄」の文字の見える赤い看板の人気店。瑞豊夜市 市場
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瑞豊夜市で調達したつまみとコンビニで買ったビールをやりながら、明日以降の日程を確認。
1日目:①高雄→台東(キョ光)②台東→池上(自強)③池上→玉里(普悠瑪自強)④玉里→花蓮(自強)⑤花蓮→宜蘭(区間車)。⑤は指定席ではないのでICカードの利用。
2日目:①宜蘭→瑞芳(自強)②瑞芳→猴トン(平渓線)③猴トン→台北(区間車)。②③は上に同じ。
きっぷがたくさんあると楽しいですね。 -
翌朝。高雄車站からスタート。
前日のテレビのニュースでは台風が発生して南部に上陸の可能性、なんて情報があったけど、来る前になんとか北部に逃げられるかなあ、と微妙なところ。まずは晴れ。高雄駅 駅
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本当は朝もっとゆっくり出たかったけれど、朝の自強号(特急相当)は前日の時点で満席、やむなくキョ光号(急行相当。キョは草かんむりに呂)で台東に向かいます。ホテルのチェックアウトのときおばちゃんに「朝ごはん食べへんの」みたいなこと言われたと思うのですが、7時からでは間に合わへんねん。もったいないけどしょうがない。
高雄駅 駅
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ディーゼル機関車に牽かれて今日最初の列車がゆっくりゆらゆらやってきました。
高雄駅 駅
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日本ではあまり見なくなった客車、それも古いのなんの。
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唐榮というのは戦前からある台湾企業らしい。
最初民国86年に見えたけどよく見たら右から読むパターンで、民国68年製造。
今が民国106年だから、40年近く昔に製造された客車ですね。しぶい。 -
ドアは手動。しぶい。
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車内。
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こちらのドアも手動で引き戸。
しかしこれがもういかれてしまっていて、開けたらなんか引っかかって勝手には閉まらへん状態。
かといって開けっ放しだとやかましいので前の席の兄ちゃんがいちいち足で蹴って閉めてるのが面白かったです。 -
車内に飲水があるのが特徴的ですな。
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後ろの方の車両はサイクルトレインとして整備されています。
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さて発車。日本ではあまり味わえない客車特有のぬるっとした挙動がいいですね。
途中なんかやけにでかい川を渡ります。 -
屏東に入ると広大なパイナップル畑の風景に圧倒されます。
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途中駅にはちらほら列車の姿も。
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台湾最南端に近づくと海が。
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西側から東側に向かう山越え。山岳風景と長大トンネルの組み合わせ。長大トンネルは気持ち的には福井の北陸トンネルと同じぐらい長い気がしましたが、調べたらそこまでは長くありませんでした。それでも台湾で2番めに長いトンネルだとか。
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途中自強号に追い抜かれる。
あれに乗れば早かったのに満席……といっても古ーいキョ光号楽しめたから、よしとしましょう。大武駅 駅
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山中の古ーい駅舎。
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そうこうしているうちに終点の台東に到着。あっという間に機関車と客車を切り離して機関車は行ってしまいました。
ここでは40分ぐらいしか空き時間がないので、外には出ず駅をちょっと見物するぐらいです。台東といえば鹿野高台のような景色のいいところが有名らしいですが、今回は暑いのがわかっているのでスルー。台東駅 駅
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一度改札を出て駅舎を撮ろうと思ったのですがあいにく工事中。
台東駅 駅
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駅舎待合所のど真ん中で犬が我が物顔で休憩中。
台東駅 駅
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次は自強号(一番右)、準點すなわち時間通りね。
台東駅 駅
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電気機関車がいる。
台東駅 駅
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郵便車って日本ではもう見ませんよね。
台東駅 駅
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荷物車(行李と書いてありました)。これも日本では見ませんねえ。
台東駅 駅
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次に乗る自強号ディーゼル気動車DR2800型がやってきました。あー、ディーゼル特急って感じ。
台東駅 駅
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車内はこんな感じ。シートの絵は「Oh! Bear」なる観光局かなんかのクマのゆるキャラらしい。
そういえば、客が降りるときに平気で飲み物などのゴミを残していくのでそれどうよ、と思っていたのですが、ゴミ回収係のおばちゃん(写真中央)が定期的に巡回しているのですね。 -
隆成發って会社?はよくわかりませんが、2002年製造だってのはわかりますね。
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台東からしばらく行くと右側の車窓に切り立った渓谷風景がみえて迫力があります。
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日本ではめっきり減った車内販売がやってきました。お昼時とあってみんな弁当を買って食べています。腹減ってきたけど次の目的地で弁当食うんやから、がまん。
たぶん60~80元(240~320円)ぐらいの普通のお値段の弁当が飛ぶように売れているのを見ると、日本のやたらぼったくr……いや高級志向の車内販売や駅弁ってどうなんかなあ、と思います。 -
弁当のほかにはお菓子等。
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そうこうしているうちにだんだんと農村風景になってきました。
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最初の途中下車地、池上に到着です。
池上駅 駅
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この自強号はさすがに自動ドア。
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池上車站は現代風できれい。
池上駅 駅
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中はなかなかオシャレ。
池上駅 駅
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さて、この池上という地は米どころで有名、台湾の新潟なんて言われているそう。そして、駅弁をはじめとする弁当(便當・飯包)の聖地でもあるのです。台北ほかいろんな地で、「池上便當」の文字を見かけますが、その原点はここ。
今回の台湾は「鉄道」と「メシ」が目的で、ここ池上は願ったり叶ったり。
しかしこのマスコット、固定の仕方が雑やなあ。台風で倒れるからやろか。池上駅 駅
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まずは駅を出てからまっすぐ5分ほど歩き右側にある、池上飯包文化故事館なるところに向かいます。
池上飯包文化故事館 中華
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ここは池上弁当の歴史を紹介するとともに、実際に弁当を買って食べられるところでもあります。
池上飯包文化故事館 中華
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昔の駅ふうに作ってあるんですね。
池上飯包文化故事館 中華
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昔の客車が2両おいてあり、中で弁当を食べることもできます。
池上飯包文化故事館 中華
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昔の駅の風情。
池上飯包文化故事館 中華
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いろいろ種類はありましたがとりあえず復刻版らしき伝統の一品(80元、約320円)を購入。写真を撮り忘れましたが購入するところでは商品一覧に番号がふってあり「No.1」といえば理解して出してくれます。
池上飯包文化故事館 中華
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肉が揚げ物も含めて数種類、野沢菜的なもの、豆腐、ゆで卵。まさに台鉄弁当などでみられる定番の台湾弁当ですが、それぞれご飯に合う素敵な味付けで、日本人好みでもあります。思い出すとよだれがでます。また、池上の米は日本のものと比べても遜色ないですね。
池上飯包文化故事館 中華
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12時前に訪れたのですが、店内は弁当を楽しむ客でいっぱい。席を探すのが大変でした。結局外で食べましたが、ハエが寄ってきてうっとおしかった。後述のように、屋外で食べるなら近所の風光明媚な池まで持っていって食べたほうがいいでしょう。
観光バスもたくさん来ていましたね。日本人は見ませんでしたが、地元では有名な観光地なんでしょう。池上飯包文化故事館 中華
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内部も昔の駅を再現しています。日本統治時代から駅弁ってのはあったみたいですね。
池上飯包文化故事館 中華
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2階には「故事館」として各おかずについてなどの歴史的な解説もあるのですが、中国語わからないのでざっと眺めるのみ。
池上飯包文化故事館 中華
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2階にも弁当を食べられる座席があり、みんな展示は気にもとめず弁当を食べています。なぜかBMCのジャージでそろえたサイクリスト集団もいましたね。
池上飯包文化故事館 中華
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中ではコメをはじめとするお土産も多数。
池上飯包文化故事館 中華
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まだ時間があるので、さしあたり飲み物を購入してから行き先を検討。
しかし台湾は田舎に行っても飲み物屋はたいがいありますなあ。 -
しばらく行くと「大坡池」なる池にたどり着きました。舟とかがあってちょっとした観光地のようです。
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特になにがあるわけでもないのですがのどかな風景です。
ここに弁当持ってきて食べたらよかった。 -
ちょっとわかりにくいですが釣人。
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池の周りにはサイクリングロードが整備されています。
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台湾の観光地でよく見る複数乗りのレンタサイクルもありますし、電動自転車らしきものも楽そうでいいなあと思いました。今回は時間が中途半端だったので借りませんでしたが。
ちなみに写真の自転車、このあと車止めに盛大にひっかかって困っていました。 -
この大坡池、一部分は蓮で埋め尽くされて不忍池っぽくなっていました。
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ほんのちょびちょびと花も咲いていました。
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池の周辺からは米どころらしい風景も。
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山がいい感じですね。
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なんか団体さんが楽しそうにしてるぞ。
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舟や蓮をイメージしたこちらのマスコットはさっきのよりさらに扱いわるいな。
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駅の方に戻ってきて、もう一軒の名店「全美行」で駅弁を買って持っていくことにしました。
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池上駅構内で駅弁の立売をしている店ときいていたのですが、この日は出会うことができませんでした。
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駅前すぐ、赤い小さな車両が目印。
入ってすぐ左で食券を購入し、奥の窓口に出すスタイル。種類は1つのシンプルイズベスト、お値段は80元(約320円)。
店内でも食べられますし、テイクアウトももちろん可能。 -
今回はテイクアウトし、写真の時系列は前後しますが、花蓮駅のホームでいただきました。
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こちらも先ほどの弁当と似た構成ですが、肉の種類が多くてかつ個性があっておいしく、またセロリらしきものが入っています。
育ってきた環境が普通なのでセロリは好きではないですが、そんなに悪くはなかったですね。肉のバリエーションが多くそれぞれ米にあうのでとてもよかった。 -
では次の目的地に向かいましょう。ちなみに、満席の都合で池上では3時間あったのですが、そこまで見るところもなく、結局1時間ぐらいは余ってしまいました。
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ホームからの景色もなかなかいいものです。
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今度は特別特急、「普悠瑪(プユマ)号」TEMU2000型。特急「自強号」の特別バージョン。字面だけみててっきり動物のピューマのことだと思っていたら違って、原住民族関連のワードらしいですね。
池上駅 駅
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台鉄130周年記念ラッピングみたいですね。めっちゃオシャレでキレイ。
台湾鉄路管理局の鉄道(台鉄)は日本統治時代の台湾総督府鉄道から連続しているという解釈なんですね。今乗っている台東線なんかは1926(大正15)年に開業なんだって。 -
普悠瑪号は最新式で、朝乗ったキョ光号とは隔世の感がありますね。
ただ、いずれの車両もシートピッチは広く、かなり楽に乗れます。 -
めっちゃ詳細な車内案内。自動販売機や多目的トイレ等も完備。
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赤がふんだんに使われてかっこいい。
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池上→玉里間は農村風景が続きますが、この日はちょっともやってきて幻想的になってきました。
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30分ほどで次の目的地玉里につきました。
玉里駅 駅
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ここでの目的は「玉里麺」を食べることです。街自体は普通の田舎町です。
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道中撮った写真。写真が斜めっているせいで柱が斜めっているようにみえますが実際にいがんでいるのはポストです。
以前台風によってなかよく斜めになったポストが話題になりましたが、そのプチヴァージョンってところでしょうか。柱と仲良しのポスト。 -
駅からまっすぐ行ってラウンドアバウトにさしかかると左に行きます。
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セブンイレブン(水を購入しました、しかし台湾の街の飲食店は自動的に飲水が出てきませんね、みんなよくあれで平然と食事できるなあ)を過ぎてしばらく行くと右側、目的の「小木屋」にたどり着きました。午後2時をまわっているのに行列ができています。
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言葉がわかるわからん関係なく、飯屋のシステムは店によって違うので初めて行くときは困りますね。なんとなく列に並んでいたんですがテイクアウトの人が多かったので、もしかしたらイートインの人は席に座ってから注文するタイプか?と思って聞いてみたらテイクアウトもイートインも同じ列に並ぶそうな。注文してから「あそこの席に座るで」の意思表示をします。
それはともかく、おそらく地元名物であろう「玉里麺」の「乾」(汁なし)をメモ用紙に書いて見せて注文。外国人観光客なんかそう来ない街だと思いますが、こういうとき漢字圏は楽ですね。 -
調理は若い兄ちゃん達がテイクアウトもイートインもすべて担います。
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玉里麺(汁なし)がやってきました。麺は適度な歯ごたえと舌触りでうまくできています。味はニラがきいていてそれはいいんですが、個人的にはスープがちょっと上品すぎるかな、たしかにいい味はしてるんだけど。すごくいいものもってるんだけど、なにか、辛いのでも醤油でもなんでもいい、ちょっとたらしてやればもっと素晴らしいものができるのではないか、と感じました。
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ここでは約1時間、玉里麺を食べて戻ってきたらちょうどいい具合に自強号(プッシュプル式E1000型)がやってきました。
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この自強号は満員で、立っている人も多数。
台湾の指定席列車は満席になるとそれ以降は「無座」きっぷが発行されて、乗れるんですが指定席なしになります。席があいていれば座ってもいいのですが、ほんらいの席の権利者が来るともちろんどかなければなりません。
今回も自分の席には誰か座っていましたが、きっぷを見せると「OK謝謝」とさっとのいてくれました。そういうもんなんでしょう。 -
このまま乗っていたら次の目的地である宜蘭を通過してしまうので、いったん花蓮で降ります。
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宜蘭行きの区間車(普通列車:EMU600型)に乗り換えます。普通列車は特急(オレンジ基調)と違って青色です。
いったん改札を出て、ICカードで再び入場します。ここからは指定席車両ではないので、きっぷを買わなくともICカードを使えばいいのです。
なお、今回使ったのは日本人にも有名な悠遊カードではなく「iPass」カード。悠遊カードは台北のですが、iPassは高雄のもの。高雄贔屓のわたくしはそちらを使います。関西人がSuicaではなくICOCAを使うようなものですね。 -
わかりにくいですが、虹が出てきました。
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あ、車長(車掌)さんはそこでドア開閉するんや。
ちなみに普通列車でも検札にきます。ICカードもちゃんと機械で読み取るみたいです。 -
しばらくするとまた海が近づいてきました。
この後しばらく海沿いを行くのですが、そろそろ暗くなって車窓もまっくらになってしまうので、宜蘭まで特段写真はありません。宜蘭以降は②へ。
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