駿河興津　譜代1万石の大名滝脇松平氏の守護所・祈願所として歴代藩主の崇敬を集めた『酒瓶（さかべ）神社』散歩

2018/03/11 - 2018/03/11

酒瓶神社（さかべじんじゃ、静岡県静岡市清水区小島町）は徳川家の譜代で三河国から旗本として家康に従って関東に入り、まもなく一万石の大名に列せられ小島の安倍、有度、庵原にわたる三郡三十村を支配した滝脇（たきわき）松平氏の守護として小島陣屋の北東に配された神社です。

当該神社の社殿入口に設置の石製鳥居は八代藩主の松平信進（まつだいら・のぶゆき、１８１３～１８６３）奉納によるもので、また拝殿に近い対の燈籠も信進の奉納でいずれも「松平丹後守源信進」と刻され、小島藩の祈願あるいは守護の神社として深い関係があったとされます。


小島神社境内設置の石碑には由緒が次の通り刻されています。

「　由緒

惣国風土記に『雄島酒瓶神明・・・・彦押別天皇１３年６月初奉官幣国五宮也」とする。

社殿は当初高根山頂付近にあったが、永禄年間兵火で炎上、後に字天神に遷座、さらに現在地へ遷った。

小島藩主松平氏は守護神社として崇敬し、社領３石を寄進、社殿造営等につとめた。

明治８年郷社に列し、同４０年神餅幣棉料供進社に指定された。

大正４年火災を受け、翌５年再建した。」

エリア 清水(静岡)

• 交通手段: 高速・路線バス JRローカル

酒瓶神社・案内板

小島地区代表的な史跡である小島陣屋と共に案内されています。

酒瓶神社・鳥居

社殿入口の石造鳥居は八代小島藩主である松平信進（まつだいら・のぶゆき、１８１３～１８６３）の奉納によるもので、小島藩の守護神社として崇敬されていました。

酒瓶神社・社標

酒瓶神社・由緒

酒瓶神社・大鳥居

鳥居の上部に掲載の扁額には「社郷　酒瓶神社」と刻されています。

酒瓶神社境内・案内図

酒瓶神社境内案内図（拡大）

酒瓶神社・参道

酒瓶神社・拝殿（全景）

酒瓶神社・拝殿（近景）

御祭神は大酒解神並びに小酒解神となっています。拝殿前左右に配された燈籠も鳥居と共に松平信進による奉納となっています。

酒瓶神社・境内

本堂から鳥居方向を一望します。

酒瓶神社・本殿

津島神社

境内社として津島神社の他、神明社、金山神社そして稲荷神社が祀られています。

酒瓶神社境内風景