2018/02/09 - 2018/02/09
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kasakayu6149さん
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ダムカード
近年人気のダムについての情報が記載されているカードです。
ふとした事から2017年5月にダムカード収集巡りを始めて
今回で15回目です
第 1回:神奈川編 2ダム訪問
第 2回:神奈川編 5ダム訪問
第 3回:埼玉県&山梨県 7ダム訪問
第 4回:山梨県&長野県 6ダム訪問
第 5回:東京都&山梨県 3ダム訪問
第 6回:神奈川丹沢周辺 3ダム訪問
第 7回:群馬県北部周辺 7ダム訪問
第 8回:群馬県&栃木県 7ダム訪問
第 9回:栃木県北西部 8ダム訪問
第10回:栃木県編 11ダム訪問
第11回:群馬県&埼玉県 9ダム訪問
第12回:群馬・栃木・埼玉 6ダム訪問
第13回:群馬県&長野県 6ダム訪問
第14回:千葉県編 6ダム訪問
※第14回の様子はこちら
https://4travel.jp/travelogue/11326677
第14回終了時点で、8都県の86施設を巡りました
今回の第15回は群馬県北部編です。
現在建設中の八ッ場ダムは「やんばツアーズ」と称して様々な見学ツアーを実施しています。
今回そのツアーの内
・八ッ場の今を巡る現場見学会
・やんばフローズンナイトツアー にそれぞれ申し込みました
また群馬県北部は2017年9月(第7回時)に結構巡ったのですが、その後2017年11月より新たに4ダムのダムカードの配布が始まったので、冬季閉鎖で訪問不能のダム以外を今回訪問しました。
群馬県北部の厳冬期のダムはとても厳しい自然環境ながらとても美しく、素晴らしい姿を見せてくれました。
更にはツアーの合間を縫って白根山噴火で話題の草津温泉も強襲し観光への影響を実感してみました。
肝心の八ッ場ダム見学ツアーですが、大変興味深く有意義な物となりました
相変わらず、あちこち立ち寄りながらの旅で、今回は特にボリューム満点なので
全5編に分けてお届けします
その3は「八ッ場の今を巡る現場見学会」編です
※つたない文章&写真ではありますが、是非最後までお付き合いください
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 観光バス
-
その1にて
奥利根地区を訪問し、奥利根4ダム(4湖)の内、厳冬期でも望む事が出来る「須田貝ダム」「奈良俣ダム」「藤原ダム」と訪問。更に「小森ダム」も訪問して、2017年11月より配布が始まった「須田貝ダム」「小森ダム」のダムカードをゲットしました。
併せて、みなかみ町の各交通機関の玄関口「道の駅みなかみ水紀行館」「在来線の水上駅」「新幹線の上毛高原駅」を巡りました
※その1の様子はこちら
https://4travel.jp/travelogue/11331051
その2にて
奥利根地区から長野原地区へ移動し、「やんば見放台」「なるほど!やんば資料館」「道の駅やんばふるさと館にある情報コーナー」と建設中の八ッ場ダム関連施設を巡りました。この三施設を巡るスタンプラリーをコンプリートして「八ッ場ダムのダムカード」をゲットしました
「道の駅八ッ場ふるさと館」の「ダムカレー」と「ダムカレーパン」はとても美味でした
※その2の様子はこちら
https://4travel.jp/travelogue/11331607
※写真はその2の最終地「ダム湖に架る不動大橋から見たダム湖予定地」 -
「八ッ場の今を巡る現場見学会」は無料で参加できる見学会ですが前日までの事前予約が必要です。
集合場所は「JR長野原草津口」駅前にある「草津長野原・草津・六合ステーション」か「道の駅 八ッ場ふるさと館」か好きな方を選択可能
私は「道の駅 八ッ場ふるさと館」からの参加としました。
※国土交通省が主催する八ッ場ダムの各種ツアーの詳細はこちら
http://www.ktr.mlit.go.jp/yanba/yanba_index059.html道の駅 八ッ場ふるさと館 道の駅
-
道の駅内にある「八ッ場ダム情報コーナー」で受付をすると見学者証が貸与されて資料等を頂きました
道の駅 八ッ場ふるさと館 道の駅
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ツアーの定員は20名
貸切バスに乗車して出発です道の駅 八ッ場ふるさと館 道の駅
-
八ッ場ダムにより湖底に沈んでしまう街の方々の代替え地は「現地再建方式」といい、山の斜面を削り平らな場所を作り、更には削った土で傾斜を埋めて平地を造ってダム湖畔に移転されます。
まずは移転した新しい川原湯地区を車窓から案内されながらの「なるほど!やんば資料館」にやって来ました。
ツアーに同行するコンシェルジュの方が、ダム建設の経緯や建設方法などを分かり易く説明してくれます -
立体模型等を使って水没してしまう地区の説明もしてくれました
-
「なるほど!やんば資料館」で八ッ場ダムに着いての事前レクチャーを終わらせ、ダダムの右岸側の上流部までバスで移動し、いよいよ工事現場に入ります。
工事現場内は見学者であっても「ヘルメット必須」という事で着帽が義務付けられます。 -
工事区画内に入って少し歩くと八ッ場ダムが見えてきます
-
時系列が少々前後しますが、ダム右岸側は平地が少ないので、仮設通路を渡ってダム右岸に向かいます
※写真はダム右岸側に来てから振り返って撮った仮設通路です -
ダム右岸側は平地が少ないので、コンクリートプラントなどはダム左岸側に集中しています。
採石場からプラントまで、砂利類はベルトコンベアーで運搬され、このプラントでセメントと混ぜてコンクリートを生成するそうです -
ダム左岸側はダム上空に架かるワイヤークレーンの柱とその他小さな施設がある程度でした
-
いよいよダム堤体の右岸に到着です
-
イチオシ
ダム堤体右岸側から望んだ建設中の八ッ場ダム
完成すると堤高は116mになります。
現在堤高比で約50%まで完成しているそうです -
八ッ場ダムは重力式コンクリートダムなので
下流側は提体下部に行く程厚くなり、上部に行く程薄くなります
写真の下流部(右側に)の右下から左上にブルーのラインが描かれていますが、それが提体の断面ラインになるそうです
真横から見ると提体が上部に来るほど薄く造られていくのが良く解ります -
建設中の提体の上では様々な作業車が活躍していました
とても小さく見えますが、それはダムが巨大だからです -
ダムを造る理由は様々ですが、基本的に其処には川があり、当たり前ですがその川は水量豊かな事が多いです。
ですが其処に川があるとダムが作れないので、まずは岩盤にトンネルを造り、仮設ダムで堰き止めて川の流れをバイパスさせるそうです
八ッ場ダムに関してはダム左岸側に仮排水トンネルがあります -
丁度正面の岩盤の中を仮排水トンネルがあります。
そしてダム堤体場がブルーシートで覆われているのは、極寒の地でコンクリートが冷えすぎてしまうと、打設時に強度が保てなくなるからだそうです -
左側がダム湖側
右側が下流側になり取水口以外の大きな施設は右側(下流側)に造られます -
ダム堤体の下流側に大きな空間があり、何か大きな物を作る様です
-
水力発電所の発電機等を設置するスペースとの事
発電事業は群馬県企業局が行うそうです -
さて、現在コンクリート打設中の八ッ場ダムですが、ダム左岸側のコンクリートプラントからダム堤体までは、ワイヤークレーンで吊り下げたバスケットで生コンを運びます
-
左岸側の施設でコンクリートバスケットに生コンを詰め込みます
-
黄色い物がコンクリートバスケットです
現在、生コンを積み込み中 -
積み終わるとワイヤークレーンでダム堤体上のホッパー迄運搬します
-
ダム提体上のホッパー迄運び、
バスケットの底が抜けてホッパーに生コンが投入されます -
ホッパーに投入された生コンはミキサー車に積み込まれて、提体上を移動し打設されます。
ホッパーの後ろにミキサー車が見えます -
コンクリートバスケットの実物が展示してありました、近くで見ると予想以上に大きいです。
このバスケット一杯で概ねミキサー車一杯分の生コンを運搬できるそうです -
ダム堤体上のワイヤークレーン以外にも
ダム湖側に超大型のクローラークレーンが2台活躍していました
このクローラークレーンは国内有数の大きさだそうです -
あまりに巨大で大きさを表現できませんが、乗降用の梯子が写っているので辛うじてその巨大さをお伝えできるでしょうか
-
ダム堤体内には様々な施設がありますが、その場で造ると大変なので、大体の物は他で造って来たものを設置します。
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例えば監査廊
ダム堤体内の点検等に使われる点検通路を監査廊と言いますが、こちらも、コンクリートブロック状の「口」状の構造物を予め作って設置されます -
工事の進捗状況が丁度提体の半分くらいで、そのあたりに丁度多くの監査廊を造るらしく、あらかじめ造って来た監査廊が良く見えました
-
こちらはダム右岸側の監査廊
こちらの監査廊はコンジットラジアルゲートの操作設備までのルートになる様です -
コンジットラジアルゲートとは
ダム堤体内に造られる導水管に設置される扇形(放射状の一部)のゲートの事です
八ッ場ダムでは提体中央付近に3基取付けられ
正三角形の頂点の様に中央部に1箇所下部の左右に二箇所取付けられます
底辺の2個は既に提体の中ですね -
こちらは中央部のゲート
この蛇腹状のものが取水管になります
写真左側が入口で提体の打設が進むと、いずれはこちらも提体内部に取り込まれます -
既に設置済みのラジアルゲートの上部に白い筒状の物が監査廊を挟むように2本突き出ています。
こちらはゲートを操作する際に水圧でゲートに負担がかからない様にエアを送り込む配管だそうです -
こちらは監査廊の上部を歩く作業員の姿
何もかもが大きすぎて、だんだんと様々な物の大きさが分からなくなりますが、こうやって比較すると、如何に巨大な施設かが分かります -
これらの説明はコンシェルジュの方が分かり易く説明してくれます
ハンドマイクを使ってくれるので、工事中でも良く聞こえました -
「八ッ場の今を巡る現場見学会」は、これにて終了です
この後の写真は有りませんが(撮り忘れました)
再度バスに乗り込み「道の駅 八ッ場ふるさと館」にて解散となりました
安全性を鑑み提体までは降りれませんが、それでも説明も分かり易く非常に有意義なツアーとなりました。
ツアー終了後にアンケートに答えると記念に「八ッ場ダムのダムカード」を頂きました。
参加費はかかりませんので、是非お勧めします
八ッ場ダムの工事は佳境を迎え
現在提体高は約50%まで来ています
現在24時間工事を行い、いよいよ平成31年度には試験湛水(ダムに水を張り様々な試験を行う)を始めるそうです。
当たり前ですが工事の進捗状況で建設風景はどんどん変化すると思います、なので機会が会ったらまた是非参加したいと思います
・・・いやいや、その前に数時間後には
「やんばフローズンナイトツアー」に参加でした(笑)
時刻は15:00少し前
「やんばフローズンナイトツアー」の集合時間は17:30
思ったより時間が空いたので「八ッ場ダム」と非常に深い関係のある
「品木ダム」に行ってみようと思います
とは言え長くなってきたので、後は「その4」に続きます
※つたない文章&写真に最後までお付き合い頂きましてありがとうございました
引き続き「その4」もご覧頂くと幸いです
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