2017/12/05 - 2017/12/06
153位(同エリア1019件中)
ひらしまさん
バガンめぐり後半は、堂々たる仏教寺院、そしてエーヤワディー川舟遊びや操り人形劇など、聖俗あわせもつこの古都をさらに知る旅となった気がする。
〈旅行時の実質レート 100チャット≒8.4円〉
- 同行者
- カップル・夫婦
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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午後の部は3時出発の約束だったが馬車は15分遅れで現れた。
御者のチョーチョーさんのプランを聞くと、アーナンダ、タビイニュ、ゴドーパリン、最後は川で夕日を見るというので了承した。
アーナンダへ行く途中にも趣のある仏塔がたくさんある。 -
ここは変わった装飾の台座。
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白い塔は珍しい。
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バガン最大の寺院アーナンダに着いた。
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土産物屋のモールを通って進む。
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薄暗い中に見えてきたのが釈迦牟尼像。
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祈る人たちの背後からそっと拝見する。
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ほかの三つの方角にも仏像が立つ。なんでも釈迦以前に仏となった過去仏だとか。この方は南側。
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東側の仏像。
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北側。それぞれの表情がいい。
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城壁内に入ってタビイニュ寺院。
バガンで最も高いという65mの高さが、人間の大きさと比べてうなずける。ただし、上に登ることはできない。 -
バガンの梵鐘は小ぶりで鐘楼はとくにない。
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続いて今日の仏塔巡りの最後となるゴドーパリン寺院へ。
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これは美しいフォルムだ。
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緑の多い境内に入る。
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高さだけでなく奥行きもある。
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裏側に回ると、夕陽を浴びて堂々たる伽藍が輝いていた。
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さて、馬車はエーヤワディー川に向かう。
川べりで夕日を見るのだと思っていたら、なにやら様子が違う。ここから舟に乗って夕日を見るのだという。1艘1時間で15米ドル。ええっ、聞いてないよ、そんな話。
でも、仏塔はたくさん見てきたから、舟遊びも悪くないかという気もする。客引きが12米ドルに値下げしてきたので話に乗った。
ところが、20米ドル札を出すとつりがないという。うさんくさいからやめると言うと、チョーチョーさんが自分がどこかで両替しておいて戻った時につりを返すと必死にプッシュしてくる。
彼にいくらリベートが行くのか知らないが、まあいいか。
船頭に先導され下りた川岸にはそれらしき舟が並んでいた。 -
十数人乗れそうな舟に2人だけで出航する。
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ブー・パヤーを水上より拝観。
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渥美清似の船頭さん。
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多くの舟が浮かんでいる夕日スポットに我々の舟も仲間入りする。
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舟がエンジンを止め静かに見守る中、日は落ちていく。
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まあ、夕日は川岸で見たって同じなんだけどね。
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日は完全に山に消えた。
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雲の色が変わってきた。
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オールドバガンを振り返って。ほかの舟がもういなくなったエーヤワディー川の静かな黄昏時。
すっかり暗くなった道を馬車で宿に戻ってから、チョーチョーさんに約束の35000チャットを払おうとした。ところが彼は、いや35ドルだと言い出した。絶句。
最後の最後にそう来たか。昨夜文字で書いてもらわなかったのが失敗だった。
チャットと米ドルでは日本円にして千円くらいの差だけれど、しかし言いなりになるわけにはいかない。
もともと4万チャットくらいかなと思っていたので、それで提案すると彼もすんなり了承。はなから35ドルなんて思っていないのだ。
きれいに磨いてリボンをつけた5円玉をプレゼントするつもりだったけどそれはとりやめ。
彼は少しでも稼ぎたいのだ。残念だけれどしかたのないことだ。 -
夕食は操り人形劇のナンダ・レストランを昨日予約しておいた。
7時10分前に行くと最前列のテーブルに通してくれる。ステージ・客席は2カ所あって、もう一方で6時の回の劇がおこなわれているようだった -
7時頃から白人団体客が次々とはいって来て、それが落ち着いた頃に舞台右手の楽団が演奏を始めた。
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太鼓に鐘、よくわからない楽器もある。
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注文した海老と野菜の甘酢あげ炒め、マッシュルームスープ、アボカドサラダとビールが出てきた。サラダはいまひとつだけど、それ以外は美味しい。
テーブルチャージはなく料理が28500チャット。 -
7時半近く、人形劇が始まった。
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人形の動きが滑らかでまさに人間のようですばらしい。
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舞台に近いので人形遣いの動きもよく見えるが、やはりベテランがうまい。
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ストーリーはまったくわからないが、言語で説明できない動きそのものが見る者の共感を呼び起こす。
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大満足の操り人形劇に大きな拍手を送った。その時は手持ち現金の先行きに不安があってご祝儀を少ししか上げられなかったのが心残りだった。
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レストランを出ると、前の道路に団体さんを乗せてきた大型バスが何台も止まっていたが、ふと見ると中央高速バスだったり、新千歳空港連絡バスだったり、日本のバスが第2の人生を頑張っていた。
宿に帰って今後の支出予定を計算し、手持ちの額でいけるとわかり、安心して寝る。 -
旅の4日目。今日はバガンを立つ日だ。
朝6時過ぎ、おととい行ったShwe Leik Too寺院をめざし薄明の道を一人歩く。
塔には十人ほど先客があり、無人の南南東側にて日の出を待った。
6時37分、太陽が顔を見せる。 -
朝日の右には不評のビューイングタワー。左からは気球の群れ。なかなか俗っぽい図ではある。
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しかし、太陽はそんなことには構わず、力強い輝きを放つ。
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バガンの野と仏塔が繊細な陰影を見せてくれる。
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まわりが少しずつ明るくなってくる。
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畑の上には朝もやが白くたなびく。
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西側に回ると仏塔が朝日に輝いているが、あの電線なかりせばと居合わせた日本人カップルとともに残念がる。
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7時。幹線道路の反対側の仏塔を訪ねてみる。
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ほかに誰も人がいず静かな仏塔の上に、月が白く残っていた。
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聞こえるのは鳥の声だけ。
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塔の頂きでさえずっている。観光とは無縁の静かな空間。
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宿に戻る道で出会った少年僧たち。
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身なりは僧でも中身は子どもそのもの。かわいいね。
ホテルに戻って朝食後、空港へタクシーで行く時のこと。
ホテルの係員が料金表を持ってきて空港まで7200チャットだとおっしゃる。
来る時6千だったのに高すぎると言うと6千に下がったけれど、高級送迎車ならともかく普通のタクシーに上乗せしようたあ、恐れ入谷の鬼子母神。いや、その手は桑名の焼きハマグリさ。
観光ブームに沸くミャンマーは、昔ながらの静かな社会と、動き方次第で金がボンとはいる世界とが入り交じっているように見えた。
少なくとも、アジア最後の秘境なんてとんでもない。
バガン空港のカンボーザ航空カウンターの若い男性。妻がカンボーザのマークをほめたら、そのあとその絵柄のシールを持ってきてくれた。さらに、ちょっと前の「歩き方」を持ってきてしばし妻とおしゃべり。
セキュリティチェックは水もOK。搭乗待合室にふざけながら駆け込んできた若い男女は、乗客かと思ったら空港職員だった。
どこまでもゆるいバガン空港をたち、インレー湖をめざす。
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この旅行記へのコメント (4)
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- sanaboさん 2018/02/17 00:37:05
- 舟から見る夕陽
- ひらしまさん、こんばんは
信仰心の篤い国民性を思うとお金に纏わるお話はちょっと意外で
観光客がもたらすお金の狂想曲が鳴り響いているような
印象を受けてしまいました。
彼らも生活がかかっているわけだし、少しでも豊かな生活を送る
手助けにはなりたいけれど、後味の悪い思いをするような
トリッキーなことはしてほしくないですね。
川岸から見ても舟から見ても夕陽は同じ、と言ってしまったらおしまい(笑)
陸の上ではなく舟から見る夕陽は、暮れなずむ夕空の下で
ロマン溢れる気分に浸れ格別の美しさだったと思いますけど~?(^_-)
sanabo
- ひらしまさん からの返信 2018/02/17 22:30:09
- Re: 舟から見る夕陽
- sanaboさん、こんばんは。
「お金に対する国民性」というテーマで国際比較したら面白そうですね。
ミャンマー語って耳で聞くと中国語に似てると思ったんですが、お金についても中国に似てるような。
なんて言ってるのも、偶然豊かな国に生まれ育った者のおごりかもしれません。
それにつけてもイランは清々しかったなあと思い出します。
舟から見る夕陽が格別の美しさだったかどうかはともかく(あまのじゃくですみませんね、もう)、人混みを離れて静かな川の中で過ごすひとときは、sanaboさんが想像してくださったように「暮れなずむ夕空の下でロマン溢れる気分に浸れ」たような気もします。
水の近くにいる気持ちよさは、次のインレー湖でもっと味わうことができたのですが、そちらは今月中にはアップしたいと思ってます(〆切つくらないとやらないもんですから)。
ひらしま
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- きなこさん 2018/02/08 19:55:41
- 欲をかいちゃだめ
- こんにちは~
夕陽が素晴らしい~と思って拝見していました
そしたら朝陽も神々しいですね
沢山の仏像を拝見した後だから余計に思いました
で、欲をかいちゃだめですよね
折角ピッカピカに磨いた「ご縁」を取り損ねましたよね(笑)
あっさり引き下がるとこは可愛いもんですね
- ひらしまさん からの返信 2018/02/08 22:12:13
- 磨きすぎたかな
- きなこさん、こんばんは。
バガンの野に立つ仏塔群が朝日・夕日に照らされ浮かび上がる景色はよかったです。
ふだん朝寝坊の私ですが、ミャンマーでは毎朝早起きしてしまいました。
お金のトラブルは貧富の格差がある以上しかたないのかな。
妻は結構がっかりしてましたが、私はもう慣れちゃいました。
心豊かに貧しく生きる人もいれば、生活を少しでも豊かにするためにプライドを捨てる人もいるのでしょう。
「ご縁」がなかったということで…。
ひらしま
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