祝米寿！帆船日本丸

2018/01/27 - 2018/01/27

2018年1月27日で88回目の進水記念日を迎える帆船日本丸。進水日は船の誕生日。つまりこの日で日本丸は88歳の米寿になります。これを記念してこの日は帆船日本丸と隣接する横浜みなと博物館が入館無料になったので行ってきました。

日本丸は1930年に神戸で建造された船員養成用の帆船で1984年に引退するまでに183万kmを航海し、搭載されている大型舶用エンジンは運転時間がギネスに認定されるなど歴史ある国の重要文化財です。
横浜みなと博物館は2009年にマリタイムミュージアムを全面リニューアルした博物館で横浜港の歴史や船舶、造船についての展示が充実しています。

エリア 横浜(神奈川)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: JRローカル

京浜東北線で横浜から1駅のJR桜木町駅。
市営地下鉄の駅もこのすぐ近くです。

桜木町駅 駅

東口を出るともう目の前はみなとみらい！

歩道橋を渡って下りたところに1隻の帆船が泊まっています。これが帆船日本丸。この日は満船飾(まんせんしょく)といって色とりどりの国際信号旗で飾りつけされていました。

帆船日本丸 名所・史跡

背景は横浜ランドマークタワー。70階建て、高さ296.33mであべのハルカスに次ぐ日本で2番目に高い高層ビルです。対して日本丸のマストは水面から46mの高さです。

入り口横にチケット売り場がありますが、この日は無料なので素通り。
慣例に従って左舷(ポートサイド)から乗船します。

先着1000名限定の日本丸の焼き印入りお持ちをゲット！

メインマスト

順路に従って船首へ。
錨が両舷に固定されています。重さは約2.4t。

バウスプリット

この船が停泊しているドックは先が丸くなっているんですね。旧横浜船渠株式会社第一号船渠としてこちらも国の重要文化財に指定されています。みなとみらい地区はもともと造船所でした。

振り返ると船橋。
右下に時鐘が下がっています。30分ごとに鳴らしていたそうです。

錨の下には揚錨機がありました。動力源は蒸気。

洗濯板
航海中の洗濯に使用たもの。当時の写真も飾ってありました。

実習生の船室
8人一部屋で4か月ここで生活しました。ベッドは180cmと小さ目。
ここで共同生活をすることでシーマンシップを養ったそうです。

機関室
帆船ですが、2機2軸のスクリューもついています。54年稼働した国産ディーゼルエンジン。

機関室の説明板

エンジンを拡大
これでも上半分も見えていないのですから、すごく大きいことが分かります。

操機長室
機関室のそばにあります。ベッドにソファーに机に棚がついた個室。
操機長は機関部員のトップです。

診察室
手術台がありました。レントゲンも撮ることができたのか写真が展示されています。

機関部食堂
娯楽室としても使っていたそうです。使用しているタンクをメモする黒板があったりと機関部らしさ？もあります。

この豪華な階段を上って一つ上のデッキへ。

調理室
150人分の米を炊く炊飯釜・煮物用釜が並びます。揺れる船内での調理は一苦労でしょうね。

船長公室
船長さんの執務室です。来客の応接室としても使われたほかの部屋に比べて格段におしゃれできれいな部屋でした。

船長私室
船長公室の隣にあります。ベッドも椅子も良さそうなものをそろえてありました。

船長浴室
なんと専用の浴室・トイレまでありました。遠洋航海中は清水の節約のため週2回、海水風呂だったそうです。
船の中の階級社会を垣間見ました。

通信長室
このくらいのグレードの部屋が自分にはちょうどいいかも。
棚の書籍がマニアックでした。
窓辺に置いてある白い帽子のようなものは窓(スカッツル)に取り付けて空調に使ったサブスカッツル。

士官サロン
廊下の突き当たりの広い部屋。船長をはじめ士官が食事や会議を行った場所。機関部食堂とは大違い…。

サロンの天井にはステンドグラス。

机の上には航走距離のギネス認定証
1,825,100km

船医室
通信長室と似たつくりかな。左舷にあっても右舷にあっても机やベッドの配置は同じなのかな。

階段を上がって無線室。
通信機器やモールスの打電器がありました。反対側が海図室でした。

ここで再び青空の下

羅針儀甲板

舵輪
この下に舵があり、舵輪を1回転させると1度角度が変わるそうです。

建造した造船所の銘版
川崎造船所

保存改修工事した造船所の銘版
三菱重工と石川島播磨

気が付いたら2時間も船の中に居ました。大満足。

米寿おめでとう！

続いてお隣の横浜みなと博物館へ。
横浜生まれの巡視船として現在はお台場に展示されている「宗谷」の模型がありました。鶴見、本牧、磯子には今も造船所がありますね。

この先は撮影禁止。
ペリーが浦賀に黒船でやってきた様子を再現した模型から始まり、建設、震災、戦争、復興、高度成長と横浜港の歴史が詳しく解説されていました。
たくさんの船の模型や操船シミュレータもあり、子どもも多く来て楽しんでいました。

横浜みなと博物館 美術館・博物館

やや遅めのお昼ご飯は、剛つけ麺の「日の出ラーメン」本店
京急日の出駅が最寄りですが、JR桜木町駅からも道をまっすぐ歩いて10分ほど。

日の出らーめん 横浜桜木町本店 グルメ・レストラン

ガッツ麺
ジャンクフードですがたまに食べたくなる味です。